povoは、データ使用量の多い人・少ない人のどちらにもおすすめできます。基本月額料金がかからず、必要分のデータを購入して使うトッピング式を採用。小〜大容量まで幅広くラインナップしており、実際にに1か月あたり1〜50GB使う場合を想定して計算したところ、どの容量でも比較した格安SIM全体の平均額を下回りました。トッピングには有効期限があり、期限が切れたり使い切ったりした場合は、アプリから追加購入すればOK。比較したなかには一定使用料を超えることで自動的に料金が上がってしまうものもありましたが、povoは料金がわかりやすいことも魅力といえます。トッピングを買い足すのが手間に感じるなら、オートチャージ設定をしておくこともできますよ。au回線を使用しており、通信速度・繋がりやすさともに安定している点も高評価に。実際に通信速度を調べてみると、混みやすい時間帯を含め高画質動画が快適に見られる目安25Mbpsを上回る結果でした。地下や屋内の複数地点で利用してみても、繋がらず不自由に感じる地点はなし。比較したなかには一部で圏外になるものもありましたが、povoは場所・時間を問わず快適に使えるでしょう。比較したなかには3,000円超の初期費用がかかる光回線もありましたが、こちらは初期費用が不要。MNPワンストップにも対応しているため、乗り換えがスムーズにできます。ただし「スマホ素人や高齢者は難しいと思う」との口コミがあったとおり、実店舗でのサポートがない点は要注意。チャット・メールでの問い合わせが可能なので、心配な人は活用してみてください。ほかに、「最低半年に一度はトッピングを購入しないとダメ」との口コミどおり半年間トッピングを購入しないと解約になる・家族割やセット割がないといった注意点がありますが、それを踏まえてもお得で幅広いユーザーにおすすめできる格安プランといえるでしょう。メイン回線が繋がらないときに備え、サブ回線として持っておくのもありですよ。格安SIMの利用を検討しているなら、この機会にぜひ試してみてください。<おすすめな人>自分に合ったプランを選びたい人なるべく料金を抑えてサブ回線を契約したい人通信の快適さを重視したい人<おすすめではない人>実店舗でサポートを受けたい人トッピングで料金を管理するのが面倒な人
y.u mobileは、月ごとに使うギガの量が大きく変わる人におすすめです。「永久に繰越出来るから無駄にならない」との口コミどおりギガに有効期限がなく、最大100GBまで永久に繰越可能。比較した繰り越しできない・繰越できる期間に制限があるといった格安SIMに対し、こちらは月のギガの利用量が大幅に変動する人でも損せず使いやすいといえます。プランは5〜20GBの3種類。月1〜20GB利用した際の料金は、比較したサービス全体の平均額よりリーズナブルでした。コスト重視の人にも適しています。10・20GBプランは動画配信サービス「U-NEXT」もセットに。U-NEXTが気になっている人にもぴったりです。毎月もらえる1,200U-NEXTポイントは、ギガ10GBとも交換できますよ。2025年2月下旬の通信速度の測定結果では、昼休み・午後・通勤時間帯のいずれも高画質動画を再生できる目安の25Mbpsを上回りました。ドコモ回線を間借りしているMVNOであるため「昼間は少しつながりにくい時がある」との口コミのように通信速度低下の恐れはありますが、基本的には快適に使える速度に期待できます。スマホ修理費用保険が負担額0円でついてくることも魅力です。破損・水没・故障で修理した費用は、年間最大3万円まで補償されます。このような保険がついている格安SIMは、比較したなかでも稀でした。一方で、初期費用が合計3,740円とやや高い点は惜しいポイント。比較したなかには初期費用0円のものもありましたが、こちらは高めの費用がかかります。MNPワンストップ非対応で、乗り換え時にMNP予約番号の発行が必要な点もネックです。MNPワンストップ対応の格安SIMよりも、乗り換えに手間がかかります。まとめると、ギガの無期限繰越・月額料金の安さなどは魅力的ですが、乗り換えしづらさが気になります。使い方に合わせてギガを調整したいならpovo、動画やゲームを中心に楽しみたいならカウントフリーオプションがあるLinksMateなど、より高評価だった格安SIMもチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>月ごとに使うギガが大きく変わる人<おすすめではない人>乗り換え時の費用・手間をできるだけかけたくない人
コネスト LG U+回線 eSIMは、日本にいる間に韓国で使える電話番号を取得したい人におすすめです。QRコードを事前にメールで受け取れ、音声通話・SMS受信が可能。比較したなかにはデータ通信のみのサービスもあったのに対し、韓国のレストラン・カフェの予約で主要なSMS受信が使えますよ。通信速度も快適な水準。2024年6月に実際に韓国で計測したところ、下り速度が63.5~86.4Mbpsという結果に。時間帯によってややムラはあるものの、基本的にスムーズにつながります。なお、比較したどのサービスも20Mbps以上を記録しており、問題なく動画を視聴できる水準でした。観光の際にinstagramやTiktokなどの情報を見ながら歩いても、問題なく使用できるでしょう。料金が安いのもうれしいポイント。2025年4月時点の料金は、3日利用時で1,541円。1日あたり514円程度で使える計算です。7日利用時は2,996円と全体平均より540円ほども安く、1週間ほど滞在する人にとって選択肢になるでしょう。気になるのは、データ通信量が1日3GBを超過すると速度制限がかかる点。速度が5Mbpsに大きく低下するため、サイトの閲覧にも時間がかかりました。比較したなかで速度制限がなかったのは、SKテレコムの回線を利用しているサービスのみ。旅行中は情報収集などでデータ通信が多くなるからこそ、1日3GBでは足りない可能性があります。とはいえ、日本にいながら利用設定でき、低価格で快適なインターネット環境を確保できるのは大きな魅力。通話発信できるプランは空港で受け取る必要がありますが、電話をかけたりSMSを送ったりする必要がないのなら自宅で受け取れます。eSIMを検討している人は、ぜひ候補に入れてくださいね。<おすすめな人>韓国でも快適にサイト閲覧・動画鑑賞などをしたい人料金の安いeSIMを探している人韓国で通話受信・SMS受信をしたい人<おすすめできない人>速度制限を気にせずネットを使いたい人
NUROモバイルは、小〜中容量プランをお得に利用したい人におすすめです。1~50GBまでの5つのパターンで料金を比較したところ、10GB以下のプランがお得でした。比較した大半の格安SIMは3GBで1,000円を超えていたのに対し、こちらは792円と割安。10GBも1,485円と、比較した全サービスの平均値2,466円(※2025年3月時点)を大幅に下回りました。大容量プランはやや割高ですが、LINE・X・Instagram・TikTokなどSNSの通信はカウントされません。2025年3月から料金は据え置きで使えるデータ容量が増え、2,699円で35GBまで、3,980円で55GBまで使えます。契約したプランのデータ容量は対象SNS以外の通信に充てられるため、使い方によっては「以前よりギガ数も増え、費用も抑えられてよかった」との口コミ同様に感じられるでしょう。ドコモ・au・ソフトバンク回線の3回線を選べるのもポイントです。実際に各回線の通信速度を測定したところ、通常時間帯・通勤時間帯では高画質の動画を視聴できるほどの速度が出ていました。しかし、ソフトバンク回線は混雑するお昼時間帯でSNSの読み込みも待つほど速度が低下する結果に。「通勤時(出退勤)とお昼にはちょっと遅くなる」との口コミがあるのにも頷けます。MNPワンストップに対応しており、乗り換え手続きは簡単です。比較した一部サービスのように、予約番号を取得する手間はかかりません。初期費用は3,740円と高めですが、開通月の基本料金は0円なので乗り換え後の費用はそれほど負担にならないでしょう。大手キャリアの回線を間借りしたMNVOなので、通信混雑の影響は受けやすいものの、あまり動画を見ない人や普段はWi-Fiを利用している人はお得に利用できます。電波強度も十分で、地下や屋内でもつながりやすいですよ。もっと安く利用したい人や、通信速度を重視したい人は、ほかの格安SIMも検討してくださいね。<おすすめな人>小~中容量プランでの契約を検討している人回線の種類を選びたい人<おすすめではない人>通信の快適さを重視する人
日本通信SIMは、とにかく料金を抑えたい人やサブ回線を探している人におすすめです。2024年9月30日より新プランが導入され、すべてのプランが比較したなかでトップクラスの安さに。月額は1GBプランで290円・3GBで730円。比較した他社の中央値は1GB・3GBプランともに1,000円程度だったことを思うと、サブ回線用に料金を抑えたい場合にも適しているでしょう。以前のプランは月30GBまででしたが、改定により月50GBまで使えるようになりました。50GBプランでも月2,178円と安く、比較した各社の中央値(5,000円程度)に比べるとかなり低額料金といえます。リモートワークなどで、毎月大量にデータ通信をする人にはうれしい仕様です。MNPワンストップ制度に対応しているのも便利。比較した半数程度のサービスが未対応だったのに対し、乗り換え前のキャリアにMNP予約番号の発行を申請せずに乗り換えられます。北海道・福島県・千葉県・長野県の一部地域に店舗があるため、近くの人はスタッフのサポートを受けつつ契約可能です。東京駅構内や新宿駅の周辺の商業施設など21か所で電波強度を計測した結果、つながりやすさは問題ありませんでした。回線が混雑するお昼時の通信速度も2025年2月の計測で高画質な動画を楽しめる目安の25Mbpsを上回る結果に。とはいえ、ドコモ回線を間借りするMVNOなので、時間帯によって速度が不安定になる可能性があります。データ量は1~50GBのなかからチョイスできるので、毎月少ししか使わない人・たっぷり使う人のどちらにもおすすめ。月に何ギガ使う人でも、通信費を抑えられますよ。とにかく安くスマホを使いたい人や、サブとしてドコモ回線を契約しておきたい人の有力候補となるでしょう。<おすすめの人>安くてたっぷり使える格安SIMを探している人サブ回線を検討している人<おすすめではない人>混雑する時間帯でも動画やゲームをサクサク楽しみたい人
イオンモバイルは、WAON POINTを貯めたい人におすすめです。月額料金の支払いにイオンマークのクレジットカードを使うと、200円ごとにWAON POINTが4ポイント付与されます。比較したなかで、特定のクレジットカードで支払うことでポイントをお得に貯められるサービスはあまりありませんでした。日頃からWAON POINTを貯めている人には、とくによい選択肢となるでしょう。全国の多くのイオン店舗で申し込みができることもメリットです。格安SIMには店頭で申し込みができないものも多いなか、対面でスタッフに相談しながら申し込みできます。1週間の無料お試しも可能で、実際に契約する前につながりやすさや通信速度をチェックできることも利点です。料金プランは0.5〜200GBと豊富です。10GB前後のプランから選ぶしかない格安SIMも複数あったことを思うと、こちらは「自分に合った設定ができる」との口コミどおりといえます。月20GB利用時は1,958円(平均3,400円)、月50GB利用時は3,608円(平均4,989円)と、比較したほかの格安SIMよりもコストを抑えやすいのもポイントです。イオンモバイルは、ほか多くの格安SIMと同様にMNPワンストップに対応。同じくMNPワンストップ対応の携帯会社間の乗り換えなら、MNP予約番号を発行する手間なくスムーズに手続きができます。契約期間の縛りや解約金もないため、気軽に乗り換えやすいでしょう。一方、ドコモ・auから回線を借りているMVNOなので、通信速度が不安定になりやすい点には要注意です。2025年2月下旬の計測結果では、利用者が多い昼休み時間帯に3Mbps未満となることも。高画質動画を見られる目安25Mbpsや、比較した全体平均速度を大きく下回りました。大手3キャリアと同じ回線を使う格安SIMに比べると安定しない可能性があります。まとめると、イオンカードでの支払いでWAON POINTが貯まる点などはうれしい反面、通信速度が安定しないことがネック。支払い方法はクレジットカードのみなので、口座振替を利用したい人にも向きません。安定した通信速度を前提に、プランの柔軟性も求めるならpovo、実店舗での契約をしたいならY!mobileなど、より高評価の格安SIMも検討してみてください。<おすすめな人>WAON POINTを貯めたい人実店舗で申し込みたい人<おすすめではない人>口座振替・イオンカード以外のクレジットカードで支払いたい人