GWはカーシェア活用でレンタカーより得できる!?最強は「タイムズカー」だけど月会費無料「dカーシェア」も穴場です【おすすめ10サービス比較】
GW直前の今回は「#レジャー」をテーマに、カーシェア10サービスの比較検証で1位だったサービスをピックアップ。使い方次第ではレンタカーよりもお得な料金で使えて、かつ手軽!と人気の「カーシェア」。
レンタカーとの違いや、どう使えばよりお得なのかをしっかり把握して、2025年の貴重な大型連休を楽しみ尽くしましょう。ただし、渋滞にはご注意を!
本コンテンツの情報は公開時点(2025年5月2日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

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カーシェア10サービスを実際に使い比べてみました!
レンタカーよりも手軽に利用できて使い方次第では安く使えると人気の「カーシェア」。近年は利用者も一気に増え、週末にはあちこちでカーシェアの車両を見かけます。
カーシェアは、事業者が提供する車を会員間で共同利用できるサービスで、予約して近くのステーションに行くだけでサクッと借りられる手軽さが魅力です。レンタカーと違って対面手続きする必要もありません。
なお、返却時には、必ずしもガソリンを満タンにする必要はありませんが、ガソリンメーターが半分ほどになったら、次に乗る人のためにも給油するのがマナーです。
さらに、基本的な対人・対物事故の損害補償も利用料金に含まれています。レンタカーにも損害補償はありますが、事故を起こしてしまうと約5万円の免責額が請求されることがほとんど。でも、カーシェアならこれも利用料金に含まれています。
とはいえ、パンクや鍵紛失などの思わぬリスクに備えて、任意加入の補償サービスにも追加加入しておくのがおすすめです。
一方、月会費がかかるものが多かったり、乗り捨てできるサービスが少ない点はデメリット。チャイルドシートや冬用タイヤなどのオプション対応もサービスごとにバラバラです。また、6時間超の利用をする場合は「距離料金」が発生する場合が多いため、旅行や出張などの長時間利用にはレンタカーのほうが向いています。
こうなると当然、「じゃあどのサービスをどう使うのがお得なの?」となりますよね。そこで、10サービスを徹底比較した結果をもとに、カーシェア選びで重要な2つのポイントとともに、「安い料金で、必要なときにいつでも手軽に借りられるカーシェア」を教えちゃいます。

1泊2日の旅行を想定して大手レンタカー会社とカーシェア10社で比べたところ、36時間利用だとレンタカーのほうが料金が安いことがわかりました。
カーシェアは距離料金が加算されることが多く、利用時間や距離が長くなればなるほどレンタカーのほうが安くなる傾向があります。また、カーシェアでは2日以上の車両確保がなかなか難しいのも現状です。
【ポイント①】近くになければ始まらない!最優先はステーション数
ステーションの多さでは、「タイムズカー」がダントツ。19,961件以上ものステーション数があり、2番目にステーション数が多い「dカーシェア(7,825件以上)」とは2倍以上の差があります(いずれも2025年4月時点)。
これだけステーション数が多ければ、近所で車が見つかりやすいのはもちろん、最短距離にある車が借りられていた場合でもその周辺で別の車が見つかりやすいでしょう。また、旅行先や外出先で急に車を使いたくなった際にも借りやすいというメリットもあります。
【ポイント②】補償や距離料金も含めた最安サービスは時間で変わる!
利用料金を比較する際に忘れずに考慮したいのが、月会費・追加補償・距離料金の3つです。このうち、月会費は利用料金から割り引かれる場合が多いため、月1回確実に借りるなら実質無料となるサービスが多いです。
追加補償サービスは330円〜880円あたりが一般的ですが、1回の利用ごとの場合と24時間ごとの場合があるので、長時間の場合は補償内容と併せてよく確認しておきましょう。さらに、ナイトパックの場合は6時間を超えるため、1kmあたり15円〜25円程度の距離料金が発生することも忘れてはいけません。
各種料金をすべて考慮した場合、6時間パックで安いのは「三井のカーシェアーズ」。次いで10円違いで「タイムズカー」です。タイムズカーは1時間の利用料金や120km走った場合のナイトパックも安いので、基本的にタイムズカーをメインとして検討するのがおすすめです。
なお、利用料金は車種によっても変わり、上記の金額は普通自動車で一番安いクラスを基準にしています。サービスごとに名称は違いますが、「ベーシッククラス」以外にも、やや大きめの「ミドルクラス」、ミニバンや高級車などの「プレミアムクラス」、軽自動車の「ライトクラス」などがあります。
- おすすめスコア:★4.93(1位 / 10サービス中)
- ステーションの多さ(評価の高い順):★5.00
- 6時間利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★4.85
- 1時間利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★3.67
- ナイトパック利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★5.00
カーシェアでもっともおすすめなのは、タイムズモビリティの「タイムズカー」。ステーション数は19,961件(2025年4月時点)で、比較したなかでは圧倒的な数です。ステーション数が多いので、自宅の近くや旅行先でも車が見つかりやすいでしょう。
月額基本料金は880円ですが、同額が利用料金から割引されるので、月1時間は必ず使う人であれば実質無料です。時間料金はベーシッククラスの車種で15分220円。最大時間料金は6時間まで4,840円で、12時間まで5,500円、24時間まで6,600円。以降、36時間、48時間、72時間の最大時間料金が設定されています。
ナイトパックは18時から翌日の9時までで、ベーシッククラスで2,640円。任意加入の補償サービス料金は1回あたり550円となっています。
また、対象ステーションであれば、スタッドレスタイヤやチャイルドシートの貸し出しが利用できるのも嬉しいところです。
車種はハスラーやヤリスなどの「ベーシッククラス(15分220円)」のほか、プリウスやCX-5などの「ミドルクラス(15分330円)」、アルファードやセレナといった「プレミアムクラス(15分440円)」が用意されています。
ステーション数も多くて車種も豊富なうえ、利用頻度や利用時間が長いのであれば、利用料金は全体的に比較した全サービスの相場より安め。第一候補としてまず検討してほしいカーシェアサービスです。
ただし、月に1回も乗らない場合は月会費が無駄な出費になってしまうので、利用頻度が低めの人には向きません。
- おすすめスコア:★3.94(6位 / 10サービス中)
- ステーションの多さ(評価の高い順):★4.34
- 6時間利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★3.63
- 1時間利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★3.63
- ナイトパック利用時の料金の安さ(ベーシッククラス):★3.15
月イチも使わないかも……という利用頻度が低めの人におすすめなのは、NTTドコモの「dカーシェア」です。
本サービスはNTTドコモ自体がカーシェアを運営しているわけではなく、「オリックスカーシェア」「三井のカーシェアーズ」「カリテコ」「トヨタシェア」の4社と提携したサービスなのが特徴です。
ステーション数は4社分で8,000件近く(2025年4月時点)あり、まとめて検索できるので自宅近くや旅行先でも比較的車を見つけやすいでしょう。ただし、料金や車種、その他サービスは利用事業者次第となるため、ちょっと分かりづらいのが難点です。
ベーシッククラス相当の車種での6時間の利用料金は、4社平均で6,408円。1時間利用で1,435円、ナイトパックで6,817円(※)と相場よりやや高めです。スタッドレスタイヤやチャイルドシートの貸し出し、任意加入の補償サービス料金なども各サービスごとにバラバラです。
ナイトパックは「トヨタシェア」を除く3社の提携になります
とはいえ、月会費が無料なのは大きなメリット。使わなくても無駄な出費がないので、たまにしか使わない人でも手軽に登録しておけます。もちろん頻繁に使う人でも、メインはタイムズカー、サブでdカーシェアといった使い方もアリです。
まとめ:タイムズ&ドコモでレンタカーよりもお得にカーシェア
サービスごとにステーション数や料金はバラバラですが、どちらも考慮した結論としては、「頻繁に利用する人ならタイムズカー、たまにしか使わない人ならdカーシェア」を基本に検討するのがおすすめです。
もちろん、自宅近くに使いやすそうなサービスがあるなら、そちらを優先するのもアリです。その際はタイムズとドコモを目安にして、料金やサービスを比べてみるといいでしょう。
なお、カーシェアは万が一事故を起こしてしまっても免責額の請求はないといいましたが、なにをしてもOKではありません。貸渡約款違反があった場合などは「NOC(ノンオペレーションチャージ)」料金として、営業できない期間の賠償やペナルティ料金などが発生します。
また、車内に忘れ物をして取りにいってもらった場合なども、約20,000円程度の手数料がかかるので返却時にも要注意。楽しかったGWのレジャーが台無しにならないよう、カーシェア利用時には交通ルールとマナーを守り、安全運転を心がけましょう。
(執筆/マイべマガジン編集部・㓛刀友如)