音や振動が少なく使いやすいと評判のチェーンソー、ハスクバーナ 120i。インターネット上では、「軽作業に便利」と高評価の口コミがみられる一方で、「重い」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
26,525円
おすすめスコア
切断のしやすさ
音の静かさ
扱いやすさ
機能の豊富さ
動力源 | 充電式 |
---|---|
有効切断長さ | 300mm |
ハンドル形状 | リアハンドル |
スロットルロックアウト | ボタン式 |
本体重量 | 約3.0kg |
良い
気になる
ハスクバーナ 120iは、木の切断もメンテナンスも楽に済ませられるものをお探しの人におすすめです。標準モードで直径18cmの檜をカットすると、比較した全商品の平均が23.75秒(執筆時点)だったのに対し、わずか11秒で完了。チェーンスピードは11.5m/sとエンジン式に負けないほど速く、申し分ないパワーを発揮しました。
口コミの指摘どおり重量は約4.7kgと重めですが、そのぶん安定感に優れています。比較したほかの商品には、重量が軽すぎて切断時にかえって力が必要なものもありましたが、振動が少なくハンドルを支えるだけで木材に切り込めました。
メンテナンスのしやすさも高評価です。チェーンの張り具合は、本体側面のネジで工具不要で調整可能。クラッチカバーの取り外しにも工具は必要なく、固定するナットも本体と一体になっていて作業中に紛失する心配がありません。初心者でもメンテナンスの仕方に迷わないでしょう。
トリガーをロックするスロットルロックアウトが、指で押し込むボタン式なのは惜しいところですが、ハンドルはどの方向でも握りやすい形状です。トリガーを離すだけで回転を止められるチェーンブレーキを搭載しており、必要最低限の安全機能も備わっていました。
切断中の騒音レベルは、標準モードで96.5dBとパチンコ店内ほどの大きさがあります。しかし、バッテリー消費の少ないsavEモードでは90.8dBと、多少抑えられていました。住宅街など音が気になる場所では、モードを切り替えるとよいでしょう。
稼働音は静かとはいえませんが、ハイパワーなうえに扱いやすくメンテナンスにも手間がかかりません。薪作りや小径木の伐採などさまざまな用途に活用できるので、チェーンソー選びで迷ったらぜひ購入を検討してみてください。
そもそもチェーンソーとは、チェーン状の刃を高速回転させて樹木などを切断できるのが特徴です。ノコギリよりも、スピーディかつ手軽に木材を処理できます。個人で使う場合に特別な資格は必要ありませんが、安全面を考えてチャップス(防護服)や保護ズボンを着用するようにしましょう。
今回ご紹介するHUSQVARNA 120iは、庭木の剪定やDIYなど幅広い作業に使えるよう考えられた、一般家庭向けの充電式チェーンソーです。
販売元は、1689年にスウェーデンにて創業した林業・造園・建築機器メーカーのハスクバーナ。使いやすさにこだわり、エンジン式と同じパワーを備えた充電式のチェーンソーの開発に取り組んでいます。
本体サイズは幅240×高さ230×長さ780mmで、バッテリーを含めた総重量は約4.7kg。電源として対応しているのは、同社の36Vのリチウムイオンバッテリー「BLi20」です。
運転モードは標準に加えて、バッテリーの消費を抑えるsavEモードを搭載。長時間の作業を続けられるよう、工夫が施されています。
ガイドバーの形状には、DIYからプロ向けまで幅広い製品に使われるスプロケットノーズバーを採用。先端についたスプロケット(歯車)によってチェーンの回転がなめらかになり、切断スピードが速いとされています。
メーカーが推奨するガイドバーの長さは300〜350mm、ピッチは3/8・ドライブリンク数は45です。チェーンオイルは、200mLまで入れられますよ。
本セットには、チェーン・ガイドバー・バーケース・コンビレンチ・ヤスリ4.5mm・取扱説明書が付属しています。一部ECサイトではバッテリー・充電器のセット販売もされていますが、基本的には別売り。買い忘れには注意してくださいね。
今回は、ハスクバーナ 120iを含むチェーンソー全21商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずはチェーンソーを選ぶ際に重要な、切断のしやすさの検証です。
林業研修の講師である岩田さんにご協力いただき、直径18cmの檜を各商品で実際に切断。切断した際の抵抗感やスムーズさをチェックします。参考値として、切断が完了するまでの時間も計測しました。
実際に直径18cmの檜をカットすると、比較したなかでもトップクラスのスピードで切断が完了。切断にかかった時間は全商品の平均が23.75秒(執筆時点)だったのに対し、標準モードで11秒・バッテリー消費を抑えたsavEモードでも15秒をマークしました。
比較した結果、充電式でもチェーンスピードが10m/s以上あるものは、エンジン式に負けない切断スピードを発揮できる傾向に。本品は標準時で11.5m/s・SavEモード時でも10.0m/sとされており、傾向どおりスピーディに切断できています。
ガイドバーの形状には切断スピードに優れるスプロケットノーズバーを採用しており、ソーチェンの形式はH38(90PX)・有効切断長さは300mm。パワフルに切断できるため、薪作りや小径木の伐採など幅広いシーンで活躍するでしょう。
次は、音の静かさの検証です。各商品で木材切断する際に、作業者の耳元で聞こえる音の大きさを騒音計で計測し、騒音レベルが小さいものほど高評価としました。
その結果、標準モードの騒音レベルは96.5dBとパチンコ店内ほどの大きさ。比較した全商品の平均値である96.88dB(執筆時点)と大差なく特出して大きいわけではないものの、うるさいと感じるレベルです。
しかし、savEモードで90.8dBまで下げられたのは利点。音を少しでも抑えたい場所では、モードを切り替えて使用しましょう。比較した結果、チェーンスピードが遅いものほど騒音レベルが小さいことがわかりました。静かさを重視する人は、チェーンスピードにも着目してみてください。
続いて、扱いやすさの検証です。はじめてチェーンソーを使用する人は、使いこなせるかどうか不安ですよね。
そこで各商品を実際に使用し、本体の重さ・ハンドルの握りやすさ・振動の少なさの3点をチェックしました。
楽に作業を進めることができ、扱いやすさも高評価を獲得。比較した商品内では、重量が2.4〜4kg程度だと扱いやすい傾向がありました。本品の総重量は約4.7kgとやや重めですが、自重を活かせばハンドルを支えるだけで木材へ切り込めるのが利点です。
口コミの指摘どおり人によっては重みが気になる可能性があるものの、比較的軽い力で扱えるでしょう。
切断時の振動が少ない点もメリットです。自重により切断時のブレが少なく、安定して使えます。本体前・後方にハンドルがついているリアハンドル型のため、水平・垂直どの方向でも握りやすいと感じました。斜めに伸びる枝木の切断もしやすいですよ。
ただし、トリガーをロックするスロットルロックアウトがボタン式なのは惜しいところ。握るだけで操作できるレバー式の商品に比べると、チェーンを回転させるたびにボタンを押し込む必要があります。
最後は、メンテナンスのしやすさを検証しました。チェーンソーは、切れ味が落ちないよう定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
そこで各商品ごとに、クラッチカバーは取り外しやすいか・ナットが落下防止仕様になっているか・チェーンの張り調整がしやすいかなどに着目し、手間がかからないかチェック。安全面を考えた機能が備わっているかも確認しました。
リサーチの結果、安全面を考慮した基本的な機能が搭載されていました。ダブルスイッチを採用し、不意の回転を防止することが可能。スイッチはハンドル横についていて長時間押し続けるのは難しいものの、誤作動が起きにくいのが利点です
比較したなかには搭載されていないものが複数あった、チェーンブレーキも装備。トリガーを離すだけで回転が止まるため、緊急時でもすぐに動作をストップさせられます。手を保護するハンドガードも、視界を遮らない位置についていました。
クラッチカバーの取り外しに工具は必要なく、メンテナンスも簡単です。比較した商品内にはカバーを固定するナットの紛失に注意が必要なものが多くありましたが、ナットと本体が一体化しており落下する心配がないのがうれしいポイント。
チェーンの張り具合の調整にも工具は不要で、本体正面にあるネジで操作が可能です。メンテナンスに手間がかからないため、チェーンソー初心者でもスムーズに扱えるでしょう。
チェーンソーは刃物と同じように、使い続けると切れ味が落ちていきます。木クズが細かな粉状になる・切り口が曲がるといった状態がみられたときは、ヤスリでソーチェンの刃を研ぐ目立てを行いましょう。
使用するヤスリのサイズは、ソーチェンの型式によって異なります。チェーンソーにヤスリが付属していることが多いですが、別で購入する場合は必ず型式を確認してください。
動力源 | 充電式 |
---|---|
有効切断長さ | 300mm |
ハンドル形状 | リアハンドル |
スロットルロックアウト | ボタン式 |
本体重量 | 約3.0kg |
良い
気になる
ガイドバー長さ | 300mm |
---|---|
排気量 | |
対応電圧 | 36V |
充電時間 | 不明 |
チェーンブレーキあり | |
防滴機能 | |
最大騒音値(実測値) | 96.5dB(通常)/90.8dB(eco) |
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ハスクバーナ 120iは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonといったECサイトで購入できます。公式サイト記載の販売価格は税込31,900円(執筆時点)。取り回しのよさとパワーを兼ね備えているので、検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
チェーンソーを使用する際は、キックバックが起きないよう注意しましょう。キックバックとは、高速で回転しているチェーンの先端が木に当たり、作業者に向かって刃が跳ね返ってくる現象のこと。
キックバックを防ぐためには、危険位置であるチェーンの先端部分で切断しないようにすることが大切です。木ではない障害物が当たった場合にも同様の現象が起こるため、周囲を確認してから作業を行ってください。
切断時には、ガイドバーを体の中心から外して持つようにしましょう。キックバックが発生した場合に、刃が体に当たる危険性が低くなります。安全に切断作業ができるよう、覚えておいてくださいね。
チェーンソーを使い続けると、ソーチェンの刃は摩耗していきます。完全にすり減ってしまった場合には、チェーン自体の交換が必要。交換時にはチェーンの型式を確認し、本体に適合するものを選びましょう。
型式は、チェーンに印字してある番号と、ガイドバーの溝にはまる部品であるドライブリンクの数から割り出します。なお、検証で使用したハスクバーナ 120iのドライブリンク数は45。ドライブリンクの数は商品によって異なるため、実際に数えて確認してくださいね。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
軽さにこだわる人には、マキタの充電式チェンソー MUC002GRDXがおすすめです。総重量は約3.8kgと重すぎず、自重を活かして木材へスムーズに切り込めます。スロットルロックアウトはレバー式のため、自然な持ち方で操作できました。パワーも十分なので、連続作業にも使いやすいですよ。
ECHOのチェンソーは、切断のしやすさに優れたアイテム。実際に檜の丸太に使用すると、わずか9秒でカットできました。ハンドルはゆとりをもって握れるうえ、重量のバランスがとれていて安定感があったのも高評価。チェーンの張り具合はネジで調整可能なため、メンテナンスも簡単です。
動力源 | 充電式 |
---|---|
有効切断長さ | 247mm |
ハンドル形状 | トップハンドル |
スロットルロックアウト | レバー式 |
本体重量 | 約2.7kg |
良い
気になる
ガイドバー長さ | 250mm |
---|---|
排気量 | |
対応電圧 | 36V |
充電時間 | 約28分(2.5Ah フル充電) |
チェーンブレーキあり | |
防滴機能 | |
最大騒音値(実測値) | 99.8dB |
マキタ 充電式チェンソー MUC002GRDXをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
動力源 | 充電式 |
---|---|
有効切断長さ | 不明 |
ハンドル形状 | リアハンドル |
スロットルロックアウト | ボタン式 |
本体重量 | 約2.9kg |
良い
気になる
ガイドバー長さ | 300mm |
---|---|
排気量 | |
対応電圧 | 36V |
充電時間 | 約100分(満充電)、約46分(80%充電) |
チェーンブレーキあり | |
防滴機能 | |
最大騒音値(実測値) | 96.8dB |
ECHO チェンソー BCS310/Sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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