フルHDの高画質映像を明るく鮮明に投影できると評判の、LG エレクトロニクス CineBeam PF610P。口コミでは高く評価されていますが、一方で「サウンドが物足りない」といった意見もあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、LG エレクトロニクス CineBeam PF610Pを含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、LG エレクトロニクス CineBeam PF610Pは、昼間でも美しく見えるプロジェクターをお探しの人におすすめです。実際に投影したところ、明暗所ともにはっきりと映像が見えました。暗所はとくに色鮮やかで、専門家からは「リアリティがある」との評価もいただいています。
美しく投影できる理由は、輝度の高さ。実測値で592ANISルーメンと比較した商品のなかでもトップクラスに明るく、フルHDの高解像な映像を楽しめました。各種動画配信サービスの視聴やミラーリングにも対応しており、動画視聴・ゲーム・ビジネスなど幅広い使い方ができますよ。
最大120インチと大画面での投影も可能です。自動の台形補正や、手動でのフォーカス調整もできます。ただし、天井投影するには別途三脚が必要です。サイズ感も大きく三脚だと不安定になるため、壁への投影がメインとなるでしょう。
内蔵スピーカーの音質もいまひとつ。音があまり広がらず、低音も迫力に欠けます。外部スピーカー接続で改善は期待できるものの、映像が高評価だっただけに惜しいポイントでした。プロジェクターだけでも重厚感のあるサウンドを楽しめる、ほかの商品もぜひチェックしてみてください。
LG エレクトロニクス CineBeam PF610Pは、フルHDの色鮮やかな映像が魅力。改めて、どんな特徴がある商品なのか詳しく解説します。
テレビや洗濯機などを中心に、世界で事業展開する韓国の総合家電メーカーLGエレクトロニクス。今回ご紹介するPF610Pは、同社のプロジェクターブランド「CineBeam」から2021年11月に発売されました。
フルHDの高解像度映像と最大120インチの大画面が魅力。映画館のような没入感を味わえると謳っています。従来よりも明るさや色調を強化し、4つのLED光源で鮮明で豊かな原色を表現できるようになりました。独自のwebOS 5.0により、単体でも各種動画コンテンツを楽しめるのもポイントです。
プロジェクターは、見やすさに直結する「明るさ」が重要です。本商品は1,000lmという非常に高い輝度を誇り、昼夜問わずクリアな画像を映し出すことができます。
公式サイトによると、投影距離は100インチで2.65m・120インチで3.18m。従来よりも短い距離で投影が可能になり、狭い空間でも大画面が楽しめます。
内蔵スピーカーは、音量出力が3W+3Wの総合出力6Wのもの。公式サイトには音質に関わる情報がありませんが、本記事では実際の聞こえ方もチェックしたので、ぜひ検証結果も参考にしてみてください。
BluetoothやAUX出力端子も備えてるので、外部スピーカーやヘッドホンへの接続も可能。さらに大きな音で楽しみたい場合や音質にもこだわりたい場合には、外部スピーカーもあわせて検討するとよいでしょう。
本体サイズは横225×奥行192×高さ73.5mm・重量は約1.65kg。モバイルプロジェクターとしては比較的大きめで重量もある機種です。屋外に気軽に持ち出すというより、部屋間を移動させて使うといったイメージでしょう。天吊りに対応しているため、完全に固定して使うことも可能です。
バッテリーは内蔵していないので、常に電源接続が必要です。本体のほかに、リモコン・電源コード・AC-DCアダプター・取扱説明書が付属します。
画質
明るさ
音質
設置性
機能性
まずは、画質と明るさの検証です。今回は、映画・YouTube・ライブ映像を投影します。映像と音の専門家・折原一也さん協力のもと、解像感や明るさ・ノイズの有無などを確認しました。
明るさについては、100%白の映像を80インチサイズで壁に投影し、中心照度(ルクス)を測定。画面を9分割し、各マスの中心照度の平均値に面積(平方メートル)を掛けて算出した数値で比較しました。
明るい部屋での映像は、非常に輝度が高くくっきりと見えました。気球がいくつ並んでいるかわかるほどの画質です。
プロジェクターの性質上、検証したほとんどの商品が、明るい場所では見えにくく不満を感じる結果に。本商品は明るさ1,000lmを公称しているだけあって、昼間でもしっかりと見えました。
暗い部屋でも、輝度の高さを存分に発揮。投影された映像は非常に高画質で、専門家からも「とても満足」とトップクラスの評価をいただきました。
とくに明るい場面の表現が優れていて、眩しいシーンではリアリティを感じるほど。シーンに適した色彩表現が可能なダイナミックトーンマッピングに対応しており、映像美を楽しめます。
続けて、画面の明るさも実測します。白の映像を9ブロックにわけたものを80インチで投影して測定した結果、明るさは592ANISルーメンでした。公称している1,000ANSIルーメンには及ばないものの、今回の検証ではトップクラスの明るさです。
比較した商品の平均的な明るさは100ANISルーメン前後。画質を重視するなら150ANISルーメン以上が目安とされているなかで、本商品の明るさは際立っています。
次に、音質の検証です。
画質の検証に引き続き、映像と音の専門家・折原一也さん協力のもと、映画・YouTube・ライブ映像を鑑賞します。聞き取りやすさ・音の広がりや臨場感などの観点で、映像をより一層楽しめる音質なのかチェックしました。
音質をチェックしたところ、音の広がりを感じにくく物足りなさを感じる結果に。専門家からも、「プロジェクターの位置で音がこもっているように感じる」との指摘がありました。
低音ももう少し強さがほしいところ。映像とともに臨場感のあるサウンドを楽しみたいなら、BluetoothやAUX出力端子から外部スピーカやヘッドホンに接続するのがおすすめです。
最後に、設置性・機能性の検証です。80インチの投影に必要な距離や台形補正機能の有無などをチェックして、設置のしやすさを評価しました。
さらに、HDMI端子の有無やスマホとのミラーリングへの対応状況など、機能性についても検証。搭載OSで楽しめる動画配信サービスの種類も確認しました。
80インチを投影するのに必要な距離を測った結果、2.2mの位置できれいに映りました。ほかのインチ数は実測していませんが、公表値は以下のとおりです。
【各画面サイズに必要な距離】
使用する部屋のサイズを確認して、どのくらいの画面サイズまで投影できるのか事前にチェックしましょう。
垂直方向の自動台形補正と、4コーナーのエッジ補正に対応。水平に設置できない場合や壁に歪みがある場合でも、自動で台形が調整されます。本体上面にフォーカス調整用のダイヤルも備えており、微調整もしやすいですよ。
別途三脚を用意すれば、天井への投影も不可能ではありません。ただし、重量もありバランスを取りにくい形状なので、壁に投影して使うのがおすすめです。
OSにはLG独自のwebOS 5.0を搭載。YouTube・Amazon Prime Video・U-NEXT・Disney+など、人気の動画配信サービスのアプリを内蔵しています。ただし、ホーム画面がごちゃついていて、目当てのアプリを探すのに少し戸惑いました。
HDMIやUSB端子での入出力にも対応しており、ゲーム機やDVDプレーヤーと接続して大画面で楽しめます。Wi-Fi接続でスマホやPCのミラーリングなどができるScreen Share機能も搭載。スマホゲームや動画視聴・ビジネスにも活用できますよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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LG エレクトロニクス CineBeam PF610Pは、明るく鮮明な画質が魅力の商品でした。最後に、ぜひ比較検討していただきたい商品をご紹介します。
XGIMIのHalo+は、画質・音質ともに検証トップクラスの性能。実測337ANSIルーメンと非常に明るく、明所でも鮮やかな映像を楽しめました。音響も重厚で深みがあるので、映画館のような体験ができますよ。オートフォーカスや天井へも投影も簡単にできる、万能プロジェクターです。
BenQのGV30は、設置の自由度が高いうえに映像の美しい商品。濃く鮮明な映像が特徴で、音声も厚みがあるので、臨場感のある映画鑑賞ができます。角度調整は、ホイールを回転させるだけ。天井への照射も簡単です。Android TVも搭載し、1台で幅広い使い方ができます。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 145mm |
幅 | 114mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
光源 | LED |
3D対応 | |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
Wi-Fi対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
台形補正機能 | 自動垂直 |
設置方式 | ポータブル |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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