Mcilpoog 超自動エスプレッソマシン WS-201をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に抽出したエスプレッソを飲んだ専門家の小池さんからは、「エスプレッソらしい味わい」と好評でした。時間の経過とともに渋みは強まるものの、しっかりとしたコクと凝縮感を楽しめます。

比較したなかには、クレマがほぼできない商品もあったのに対し、本品ではきめが細かく、厚い泡の層を作れました。クレマの濃度はやや薄めですが、持続性が高くかき混ぜても戻ってきます。

クレマのおかげでコーヒーの香りが逃げにくいため、時間をおいてもおいしさをキープできるでしょう。

できあがったフォームの温度はややぬるく、仕上がりの粗さが気になりました。専門家の小池さんからは 「泡があまり入っていない」と指摘されています。

スチームモードのデフォルトは30秒と短く、稼働前に時間の調整はできません。きめが細かいうえにツヤのあるフォームを作れた上位商品に比べると、ラテアートには不向きといえます。

一方で、スチームノズルに泡の作成を補助するフロッサーが付属しているのは高評価です。ミルクピッチャーを差し込めば、攪拌から泡立てまで自動で行えます。簡単にフォームを作れるので、自宅でカフェラテを楽しみたいという初心者にもおすすめです。

抽出までのすべての工程がマシン1台で完結する全自動タイプのため、おおむねスムーズに操作できました。豆の受け口・水の投入口は大きく、楽に入れられます。水のタンクは取り外せ、セッティングにも手間はかかりません。

ボタンはタッチ式で、直感的に操作できました。水分量・ミルク量・コーヒーの濃度を設定できる機能を搭載しており、好みに味を調節できるのも利点です。

しかし口コミにて指摘されていたように、海外製のためか、説明書やパネルの日本語に誤字や誤訳が目立ちます。使いやすいよう説明書に加えて、別途操作ガイドが付属していた上位商品に比べると、評価は伸び悩みました。

操作自体は難しくないため、ある程度慣れてしまえば簡単に使えるようになりますよ。

使用中の稼働音を測定したところ、騒音値85dBと大きめでした。今回比較した商品すべて静かとはいえないレベルでしたが、なかには72dBと数値が小さい商品もあり、評価は伸び悩んでいます。

今回の検証では豆を挽くところからスタートする全自動タイプは、全体的に稼働音が大きく、セミオートタイプのほうが静かな傾向がありました。

手軽さで選ぶなら豆や粉を入れるだけの全自動、エスプレッソの味や静かさにこだわるならセミオートタイプを選ぶとよいでしょう。

自動洗浄機能も搭載なのもうれしいポイント。毎日の手入れを簡単に済ませたい人にも向いています。

しかしカス捨て内は水が入って泥のようになっており、処理に手間がかかったのは惜しいところです。またコーヒー豆や粉をセットする部分は取り外せないため、短期間で使い切れる量をセットするようにしてくださいね。