クレジットカードを選ぶ際に、気になるポイントのひとつがステータス性の高さですよね。ステータスはくだらないとの意見もありますが、クレジットカードのステータスは本当に不要なのか、そもそもステータスはどのように決まるのか、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、クレジットカードのステータスは気にするべきかどうかを解説します。ハイステータスカードを所有する際の注意点なども紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
クレジットカードおすすめTOP5
対外的な印象が気になる立場の人は、ステータス性も考慮してクレジットカードを選ぶことが大切です。クレジットカードのステータスには、自分の社会的な立場や経済力を相手に示す効果が期待できます。
ビジネスシーンでは、社会的地位に適した振る舞いを求められることも少なくありません。ステータス性の高いクレジットカードを使用すれば、周囲からの印象を気にすることなくスマートに支払えます。特に取引先との会食など、相手の信頼を勝ち取りたいときには、周囲と見劣りしないステータス性の高いクレジットカードが1枚あると重宝するでしょう。
ただし、ステータス性のあるクレジットカードを持つことには、注意すべき点もあります。年会費もかかるため、さまざまな条件を比較し、自分が納得するカードを選んでください。
一般的にステータスの高さは、クレジットカードのランク・国際ブランド・発行会社によって判断されます。詳しく解説するので、ひとつずつ見ていきましょう。
クレジットカードのランクは、ステータスに直結する要素です。
多くの場合、クレジットカードのランクは4種類に分かれています。下から一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードと呼ばれ、上になるほどステータスが高いと考えてよいでしょう。ランクが上がるごとにクレジットカードに付帯するサービスが充実し、年会費も高くなる傾向にあります。
一般的に、ステータスが高いとされるのはゴールドカード以上です。ただし、クレジットカードによってもランクの名称は異なるため、ランクのみでステータスの高さは判断できません。ランクはあくまでも、そのクレジットカードにおけるステータスの序列を表しているものと理解しておきましょう。
国際ブランドによっても、クレジットカードのステータス性は変わります。国際ブランドによって、ターゲット層や所持する難易度、サービス内容などに違いが出るためです。
日本で多く使われている国際ブランドは、VisaやMastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなど。なかでも、アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブは、ステータスの高さが広く認知されています。
アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは、プロパーカードを発行する国際ブランドです。プロパーカードとは国際ブランドが他社と提携せずに、自社で発行するクレジットカードのこと。年会費の高さや審査の厳しさから、プロパーカードは持っていると一目置かれるステータス性の高いカードとして知られています。
ステータスは、クレジットカードの発行会社によっても左右されます。クレジットカードの発行会社は国際ブランドと提携し、実際にカードを発行している会社のことです。発行会社の信頼性の高さや審査の厳しさに関する印象が、ステータス性につながっているものと考えられます。
クレジットカードを発行している会社は、銀行系・信販系・流通系・交通系などさまざまです。なかでも銀行系や信販系は、ステータスが高いといわれる傾向があります。
また、クレジットカードの優待サービスも、発行会社によって違いが出やすい部分です。たとえば銀行系ならATM手数料の優遇、流通系なら買い物の割引やポイント還元サービスなどが受けられます。
ここからは、ステータスが高いクレジットカードを持つ2つのメリットを紹介します。自分にステータス性の高いクレジットカードが必要かどうかを判断するために、役立ててください。
ステータスが高いクレジットカードのメリットは、付帯保険や優待サービスが充実している点です。ステータスが高いクレジットカードを所有していると、一般的なカードよりも手厚い補償内容の保険がつき、豪華な特典を利用できる傾向があります。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやJCBプラチナでは、2名以上の予約で人気レストランのコース料理が1名分無料になるサービスを利用可能。JCBザ・クラスや三井住友カード プラチナは、飛行機・ホテルの予約や飲食店の選定など、24時間365日無料で対応してくれるコンシェルジュサービスが提供されています。
なお、付帯特典はクレジットカードの種類やランクによって異なるため、注意が必要です。クレジットカード会社の公式サイトにアクセスし、利用条件などを確認してから申込みましょう。
ステータスの高さで社会的信用を示せることも、ステータス性のあるクレジットカードを持つ大きなメリットといえるでしょう。ステータスの高いクレジットカードを持つことで、厳しい審査を通過した信用度と、高い年会費を払い続けられる経済力を、さりげなく相手に伝えられます。
特にビジネスシーンでは、相手に社会的信用を不安視されるような行動はできるだけ控えたいものです。一般的に、ステータスの高いクレジットカードを持つには安定した収入が求められるため、会食などのシーンで利用すれば資金面での信頼も得やすくなるでしょう。海外では、クレジットカードが身分を証明する根拠として扱われることもあります。
ステータスの高いクレジットカードには多くのメリットがありますが、利用する際には注意すべき点もあります。ここから詳しく解説するので、クレジットカードに申込む前に理解しておきましょう。
ステータス性のあるクレジットカードは、年会費が高い傾向にあります。プラチナなどのステータスが高いランクになると、年会費だけで数万円以上かかることも珍しくありません。
たとえば、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードの年会費は、初年度は無料ですが2年目からは11,000円が必要です。セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、22,000円の年会費がかかります。
Mastercardの最上位ステータスといえるラグジュアリーカードの年会費は、チタンカードで55,000円、ブラックカードで110,000円、ブラックカードの上位ランクにあたるゴールドカードでは220,000円です。
周囲からの印象が気になるからといって、背伸びしてステータスの高いクレジットカードを持つことはおすすめしません。年会費は継続的にかかるため、金銭的に余裕がなければ家計を圧迫してしまいます。
一般的に、ステータス性が高くなるほどクレジットカードの審査は厳しくなります。ステータスの高いクレジットカードは審査が厳しく、多くの人が所持できないからこそ、高いステータス性を誇っているといえるでしょう。
各クレジットカードの明確な審査基準は公表されていません。しかし、一般的には、年収の安定性や信用情報に問題がないかを厳しい目でチェックされるといわれています。
なお、クレジットカードのなかにはカード会社から招待を受けなければ所持できない、インビテーション制のクレジットカードもあります。利用実績を積み、インビテーションを受けなければ申込むこともできません。インビテーション制のクレジットカードは限られた人しか持てない、最高ランクのステータス性を持つクレジットカードです。
ステータス性の高いクレジットカードに興味を持ちながらも、さまざまな種類があるため、どれを選んだらよいかわからない人もいるでしょう。
以下の記事では、人気のクレジットカードをステータス性や特典の充実度で比較し、ランキング形式で紹介しています。自分にぴったりのステータスカードを所持したい人は、ぜひクレジットカード選びの参考にしてみてください。
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