aiwa tab AS10は、長時間使っても発熱しにくいのが魅力です。実際に10分間YouTube動画を再生したところ、本体温度は33.3℃までしか上がらず。比較した商品には40℃を超えるものもいくつかあったのに対し、高評価の基準とした36.0℃を下回りました。重量503gと重いため、長時間手で持つと負担にはなりますが、熱による不快感はなさそうです。口コミでも懸念されていたとおり、処理性能は低めでした。CPUのベンチマークスコアは187,597ptと、高評価の基準とした300,000ptを大きく下回っています。同価格帯のXiaomiの「Redmi Pad」は373,369ptを記録しており、価格のわりに性能が低いのが惜しいところ。実際にウェブページの表示・アプリの起動に時間がかかることがありました。タッチ操作時の反応箇所にズレはないものの、素早くスクロールすると文字が揺れて見えづらいのも気になるところです。比較したところ、処理性能が低い商品はスクロール中にカクつきやすい傾向があり、こちらも実際に操作したモニターから不満の声が複数聞かれました。「小さいアイコンはうまく押せないことがある」といった意見も挙がっています。ディスプレイは、「発色がきれい」という口コミどおり自然な色味でした。しかし、視聴したモニターからは「拡大したときにぼやけたような画質になる」との指摘が。動画は動きの激しいシーンでカクつきが気になりました。スピーカーの音質は「奥行が感じられる」と好評だっただけに、視認性に欠けるのが惜しいところです。口コミで指摘されていたとおり、バッテリー持ちもいまひとつ。フル充電でも動画は約4時間半しか再生できず、13時間以上持った上位商品には及びませんでした。ネット閲覧などに使うには十分なスペックですが、執筆時点で25,000円前後という値段をふまえると性能に物足りなさを感じます。エンタメを存分に楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてください。
Surface Laptop Surface Laptop 5
Surface Laptop 5は、電源がない場所で長時間使いたい人におすすめです。バッテリー100%の状態から動画をフルHDで再生したところ、「バッテリーが長持ちする」との評判どおり連続12時間半も再生できました。比較したProシリーズ以上のバッテリー性能を発揮し、外出先でも充電切れを気にせず使えます。「少し重い」との口コミに反して本体は1272gと軽く、持ち運びやすさも良好でした。処理性能も優秀です。CPUには第12世代のIntel Core i5 1235Uを採用。CPUの処理性能を表すベンチマークスコアは平均7,102ptsと高く、Officeソフトを用いたデスクワークを快適にこなせます。画面の解像度は2,256×1,504と高めなので、視認性がよく細かい文字までくっきり見えるでしょう。迫力のある映像とサウンドが楽しめる点も魅力です。比較したGoシリーズは、持ち運びやすいものの画面が小さく迫力に欠けました。一方、こちらは13.5インチの大画面であるうえ、音が360度から聴こえるDolby Atmos対応スピーカーを搭載。モニターからも「音に立体感がある」と好評で、映画鑑賞にぴったりといえます。機能面もある程度充実していました。USB Type-Cは「Thunderbolt 4」に対応しており、急速充電やデータの高速転送が可能です。また、キーボードは浅く柔らかい打鍵感で、軽やかにタイピングできます。しかし、タイピング時の安定感はいまひとつなので、通勤・通学時間に膝の上に乗せて使うのには向きません。タッチパネルの感度がよくタッチペンの滑りもなめらかですが、折りたためない分ディスプレイが揺れやすく板書のしやすさはいまいちでした。とはいえ、バッテリー持ちがよいので出先でも活躍する一品です。ノートPCとしての使用がメインなら、ぜひチェックしてくださいね。<おすすめな人>電源のないところで長時間デスクワークできるモデルを探す人<おすすめできない人>キーボードを取り外してタブレットとして操作したい人ディスプレイを倒して、ペンでしっかり文字を書きたい人
AmazonのFire HD 10 キッズプロは、小学生向けのタブレットがほしいすべての人におすすめです。小学生向けのコンテンツが充実している点が大きな魅力。比較したなかでAmazon Fire HDシリーズにのみ標準搭載されていた「Amazon Kids+」を1年間無料で使用できます。小学生向けテーマを選べば学習まんがや図鑑などが自動で表示されるので、興味の幅が広がるでしょう。「使用時間を管理できる」との口コミどおり、使いすぎや有害コンテンツの使用を防げることもメリットです。とくに比較したなかでも珍しい、ゲームの起動条件を設定できる機能が特徴的。学習しないとエンタメ系コンテンツが使用できないので、勉強の習慣化を図れます。「親用の管理アプリが使いにくい」との口コミもありましたが、手順どおりセットアップすれば自動的に年齢に応じたコンテンツが表示される仕様です。処理性能が高い点もポイント。処理性能を示すベンチマークスコアを実測したところ、満足の基準値とした20万を大きく上回る約29万点を記録しました。比較したなかではトップクラスの数値で、子供はもちろん、大人が動画視聴やKindleで読書するにも困らない性能です。非純正アプリではありますが、「YouTubeも見れる」との口コミどおり、YouTube系のサービスも利用できます。バッテリー性能も優秀です。実際に試すとフル充電で約7時間YouTubeを再生できたので、日中は充電なしで過ごせます。重量はケースを含め約658gと軽くはないものの、薄型なので荷物が多くても持ち運べるレベルです。外出時のお供にもぴったりですよ。高性能で子供も大人も使いやすく、保護性能にも優れています。コンテンツも豊富なので、飽きずに楽しめるでしょう。小学生向けのタブレットがほしい人は、第一候補にしてみてください。<おすすめの人>大画面の子供用タブレットがほしい人利用を制限し、使いすぎを防げるものがほしい人Amazon Kids+をお得に利用したい人<おすすめできない人>なし
Surface Laptop Surface Laptop Studio
Surface Laptop Studioは、画像編集やイラスト制作などクリエイティブな作業で使いたい人におすすめです。ディスプレイの解像度はフルHDより高い2,400×1,600。比較したLaptopシリーズのなかでもトップクラスの高解像で、映像や文字を細部までくっきり見やすいでしょう。リフレッシュレートも最大120Hzまで上げられるので、ゲームなどもカクつきが少なく高画質で楽しめますよ。純正タッチペンでの描画も快適で、実際に使用した大学生モニターからも「ラグがない」「細かい文字も書きやすい」と好評。タブレットのように画面を倒せるので、板書やイラストをスムーズに書き込めます。画面の下半分を折ると角度調整ができ、映画や動画の視聴にもぴったり。映像・サウンドともに迫力があったので、作品の世界観に没入しやすいでしょう。ベンチマークソフトを使ってCPU性能を確認すると、平均5,728ptsを記録。後継機のLaptop Studio 2(平均14,019pts)にはおよびませんが、マルチタスクを十分快適にこなせる性能です。USB端子にはThunderbolt 4.0対応のType-Cポートを2個搭載し、データの高速転送も期待できるでしょう。動画を10時間46分再生でき、バッテリー持ちも優秀でした。惜しかったのは、Laptop Studio 2と同様に本体がずっしり重たいこと。その分太ももの上でも安定してタイピングできましたが、比較したほかのLaptopシリーズより500gほど重く、持ち運びメインで考えている人には向きません。キーボードにも底打ち感があり、モニターからは「指先に硬さを感じて手が疲れる」という指摘も寄せられています。ECサイトでの販売価格は、検証に使用したCore i5/16GB/256GBモデルで約18万円(※2024年9月時点)。後継機が出ていることもあり、スペックに対して価格は安くなっています。自室にこもって作業したい人にはぴったりですが、文書作成メインで使いたい人や持ち運ぶ機会が多い人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。
XIaomi Redmi Pad Proは、映画を大画面で楽しみたい人におすすめ。画面は12.1インチと大きいうえに、明るく見やすいことから高評価を獲得。比較したなかには鮮やかさやコントラストに欠ける商品もありましたが、こちらは鮮やかで明暗のメリハリがしっかり表現できています。ひと目でわかるほど解像度が高く、自然な立体感が表現されていました。アニメ・実写ともに動きもスムーズ。比較したほかの商品にあったようなノイズが見られませんでした。「ネトフリ・YouTubeもきれいに見える」との口コミどおり、好きな映像作品を快適に楽しめるでしょう。操作性も優秀。比較したなかにはカクつきが目立つ商品もありましたが、こちらはスムーズに動きタッチも正確です。「狙ったところにタッチできない」との口コミは気にしなくてよいでしょう。ブラウジング時のなめらかさはいま一歩ですが、操作は問題なく行えますよ。音質にも優れています。実際に映像を視聴すると、BGMが鳴っているなかでもセリフをはっきり聞き取れました。モニターからも「ほかの音に声がかき消されず、息遣いまで伝わった」と好印象。臨場感はもう少しほしいものの、上下左右から音が聞こえる感覚を味わえます。ただ、低音は重厚感があまりなく、迫力は物足りない印象でした。「なめらかで安定した映像を実現」と謳うとおり、発色が美しく動きもきれいな映像を存分に楽しめる本商品。しかし、連続使用時間は4分46秒と短めで、比較した商品の平均6時間16分(※2025年1月時点)を下回っています。充電の手間なく長時間映画の視聴を楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてくださいね。<おすすめな人>美しい映像を大画面で視聴したい人アニメ・実写の両方ともよく見る人<おすすめできない人>充電の手間を減らしたい人迫力のある音で映画を楽しみたい人
今回検証したGRANPLEのポータブルテレビは、画質にこだわる方にはおすすめできません。映像は人や物の輪郭にピントがあっていないような印象で、全体的にボケ気味なのが気になります。また実際の色味より発色が強く、細部の安定感に欠けるのもデメリット。高精細な映像とはいい難く、画質の評価は伸び悩みました。音質は実用上問題ないレベルではありますが、音声の広がりにいまひとつ物足りなさを感じます。一方で、使い勝手は高評価。4時間の充電に対し2時間しか再生できない点は惜しいものの、防水性能はIPX7を搭載。一時的な水没に耐えるため、キッチンやお風呂などの水周りでも問題なく使用できます。また、録画機能がついているのも好印象です。重量も1.15kgと軽いため、手軽さを求める方にはおすすめ。しかし、きれいな映像を楽しみたい方は、他の商品を検討してみてはいかがでしょうか。