UNITED ARROWS レザー スクエア ブリーフをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

収納のしやすさは高評価を獲得。開口部が90度近く開くためどこに何があるか把握しやすく、検証に使用したすべての荷物が余裕をもって入りました。PCポケットには小さなマチがあり、PCと雑誌2冊程度をまとめて収納できるのも便利です。

比較した商品には開口部が狭いものも多く、同じレザー製でもDANTESCAのブリーフケースのようにA4ファイルが引っかかってしまうものもありました。その点こちらはファスナーが下までガバッと開き、出し入れがスムーズ。外回りで頻繁に資料を使う人もわずらわしさがないでしょう。

ポケットは内側に5個とそれほど多くありませんが、それぞれ適度な大きさがあるのもうれしいポイント。モバイル充電器や名刺入れなど、厚みがあるものもすっぽり入り、出し入れも簡単でした。全体的に大きめのつくりのため、サイズごとに整理整頓しやすい印象です。

一方、手持ちのしやすさはそこそこの評価に。縫い目が手に食い込んでしまい、実際に長時間持ち運んだ担当者からは、手が赤くなったとの指摘が寄せられました。持ち手がかっちりとしているため、徒歩での外回りが多い人は使いづらさを感じる可能性があります。

検証してみると、ざらつきのあるシート織の持ち手だと手が擦れやすく、痛みを感じる商品も多くありました。生地の硬さだけでなく、手ざわりにも注意してくださいね。

比較した商品のなかで快適に持ち運べたのは、ace. の「プロフレックス ブリーフケース」や「ディバイドリム2 ブリーフケース」。クッション性のあるレザーを使用しており、長く持ってもほとんど負担を感じませんでした。出張など長時間の持ち運びに適した商品を探している人は、こちらもチェックしてみましょう。

耐久性は非常に優秀です。レザーは分厚いほど強度が高まりますが、本商品にはかなり厚めの牛皮が使用され、革質は比較した商品のなかでもトップレベル。表面の型押し加工により、傷がつきにくい点も高評価につながりました。

ハンドルと底面には芯材が入っており、形状を維持しやすいのもポイント。比較した和東方の「LETDREAM」は、ハンドルが金属で取りつけされているため、本体が重さで破れる懸念がありました。対してこちらは本体との繋ぎ目にも芯が入っており、ステッチでしっかり補強。ほつれや破れの心配はまずないでしょう。

さらに底表面には富士鋲を装備。荷物をしっかり支え、下に置く際の摩擦を減らします。

強度をさらに高めているのが、本体の四方やポケットの入り口に施された、パイピング処理。比較したなかには、素材や縫製にそれほど強度がない商品もありましたが、細部までこだわりを感じる質の高いつくりです。

ファスナーは新品時はガガガというややひっかかりを感じたものの、何度か滑らせているうちに馴染んできました。潤滑油をほんの少し塗ればさらに安定するでしょう。

しかし、ショルダーベルトはないため、電車など手を空けたいときには不向きな印象。またPCポケットには芯材はないため、持ち運ぶ際はPCスリーブなどに入れるのがおすすめです。

続く防水性の検証では、非常に高い防水性を発揮。半紙を入れた状態でシャワーをかけてもバッグ内の半紙はまったく塗れていませんでした。

比較したPaul Smithの「クラシックエンボス ブリーフケース」は、同じ牛皮製品でも中のPCポケットまで浸水したのに対し、大事な書類や電子機器類持ち運ぶのにぴったりです。急な悪天候にも対応できる心強い商品といえます。