高級感あるデザインと最先端の性能を兼ね備えていると人気の2in1 PC、HP Spectre x360 14-ef2009TU パフォーマンスモデル。インターネット上には口コミが少なく、評判がわからないため購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のマイクロソフトやDynabookなどの2in1 PCとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、2in1 PC選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
HP Spectre x360 14-ef2009TU パフォーマンスモデルは、多彩なシーンで使いたい人におすすめです。基本的なスペックが高い上にインターフェースが充実しているので、2in1PC選びに迷っているなら第一候補になるでしょう。
CPUの性能も優秀。とくにシングルコアの処理性能は平均1720ptと、比較した全商品中でトップの数値でした(※執筆時点)。メモリスコアも平均3273、ストレージの処理速度は読み込みで平均462.9MB/s、書き込みで平均384.7MB/sといずれもトップクラスです。
キーボードは使い始めこそ硬さがあるものの、ほどよく間隔が空いたキーデザインと軽快な打鍵感がモニターから好評でした。WEBカメラは2560×1440の高解像度。自然でバランスの取れた色味で、ほかの商品で気になった違和感がない点も優秀です。マイク性能についても、ノイズ除去が優秀なので、オンライン通話もしやすいでしょう。
ディスプレイは高解像度・スピーカーも高音質で、動画視聴も快適にできます。インターフェースは比較した全商品のなかでも充実度が高く、非搭載モデルが多かったThunderbolt4対応のUSB Type-C端子やmicroSDスロットをはじめ、さまざまな端子を搭載しています。バッテリーの持続時間も362.6分(約6時間)と、そこそこ長い時間作業できるレベルです。
ただし、負荷がかかりすぎたときは一部の作業に遅れが見られることも。10個のタブを同時に読み込んだ際の読み込み時間が8.51秒と、比較したなかで最も時間がかかった点は惜しいポイントです。公式サイトでの販売価格は税込209,800円(※執筆時点)とやや高価ですが、その分高いデザイン性・性能・使い勝手が手に入ります。2in1 PC選びに迷ったときは、ぜひ検討してみてください。
そもそも2in1 PCとは、タッチパネル仕様の画面を装備したタブレットとしても使えるノートPCのこと。ノートPC・タブレット・スタンドなどに変形させ、用途に合わせて多彩な使い方が可能です。タッチペンを使えば紙さながらに手描きできるため、クリエイターにもおすすめできます。
今回ご紹介するSpectre x360 14-ef2009TU パフォーマンスモデルもそのひとつ。「一流のノートパソコン」をコンセプトに、デザイン性・性能・使い勝手にこだわっています。メーカーはPCやプリンターを数多く手掛けるHP。ノートパソコンでは今回ご紹介する個人向け最上位機種「Spectre」のほか、「ENVY」「Pavilion」シリーズも人気です。
本商品はモニターとキーボードが一体型のコンバーチブルタイプ。ディスプレイが360度回転し、ノートPC・テント・スタンド・タブレット・フラットとあらゆるポジションで使用可能。プレゼン・オンライン学習・動画視聴などにもおすすめできます。
具体的なスペックは以下のとおりです。
マウスをはじめPC周辺機器を接続するUSB-A端子や、モバイル機器の充電・データ転送などに使えるUSB-Cも搭載。ヘッドフォン出力 / マイク入力用のポートもあるので、事務作業からオンライン会議・PCゲームまで多彩なシーンに対応できるでしょう。
本体は幅299×奥行220×厚さ16.5mmのコンパクトボディです。キーボードはユーザーの声を元に設計した日本人が使いやすいキー配列で、適度な間隔が空いた浮石型デザインのためメンテナンスしやすいのもメリット。アクティブペンが標準で付属しているのもうれしいポイントです。
筐体には、耐久性が高く重厚感のあるアルミニウム合金を採用。シャープな印象のアッシュブラックカラーをベースに、ゴールドのアクセントを細部に施した高級感あふれるデザインが魅力的です。丸みを帯びたフォルムでどこか温かみを感じるのも、HP最上位モデルならではの機能美といえるでしょう。
今回はHP Spectre x360 14-ef2009TU パフォーマンスモデルを含む、2in1 PCを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、PCの性能をチェックできるベンチマークソフトを使い、CPU・メモリの処理性能を検証。CPUはマルチコアを3回、シングルコアを2回計測しています。メモリは2回計測を行い、それぞれ平均値を算出して評価しました。
さらに、写真や動画などを快適に処理するために重要なストレージの読み書きの速さも検証。ストレージ用ベンチマークソフトで2回計測し、各商品の読み書きの平均値を比較・評価しています。
PCの全ての処理を行うCPUは、スムーズにPC作業をするうえで十分な処理性能を備えていました。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<検証結果>
CPUは、Intel Core i7-1355Uを採用。比較した商品のなかでは唯一、ハイエンドPC向けの高性能CPUを搭載しています。検証でもその実力を発揮し、特にシングルコアの処理性能は全商品中トップの数値を出しました(※執筆時点)。動画編集やゲームなどもスムーズにこなせる1台といえます。
メモリの処理性能もトップクラスで優秀。ベンチマークスコアは平均3273で、比較した商品のなかでは最も高い数値を示しました(※執筆時点)。計測1回目は3274、2回目は3272をマークし、どちらも高評価の基準値である1900を大きく上回っています。
メモリは16GBとかなりの大容量。比較したほかの商品はどれも4~8GBにとどまり、16GBメモリを搭載しているのは当モデルのみでした(※執筆時点)。複数のアプリを同時に使用できるため、よりPC作業のスピードをアップしたい人は要チェックです。
ストレージの処理性能はデータの読み込み・書き込みともに優秀で、1秒間に多くのデータを処理できていました。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<検証結果>
とくに読み込み速度は、トップクラスの速さといえます。今回検証したなかでこの数値に匹敵したのは、本モデルのほかに1機種のみという好成績ぶりです(※執筆時点)。ストレージは1TBのSSDで、比較したSSD搭載モデルのなかでもとくに大容量。画像・動画データなどを大量に保存できるため、クリエイターにもおすすめです。
続いて、負荷テストの検証です。ワーストケースを想定し、日常的な使用ではめったに発生しない強い負荷をかけてテストを行いました。同時にファンの音も測定し、ストレスを感じず使えるかどうかチェックしています。
<検証内容>
さらに、外出先での使いやすさを左右するバッテリーも検証。動画を連続で視聴し、バッテリー残量が5%になるまでの時間をチェックしました。条件を揃えるため、どの商品も残量5%で休止モードに移行するよう設定しています。
PCに負荷をかけたとき、一部の処理に少し遅れが見られました。10個のタブを読み込むのに8.51秒かかり、比較したなかで最も長い時間を要しています。
一方、10GBのダミーファイルのコピーはわずか6.81秒で完了と、大きなデータの処理に向いていることが確認できました。比較商品には10秒以上かかったモデルが多く、40秒以上を要した機種も3台あったことを考えるとかなりの優秀さです。
負荷をかけている間のファンの音は、43.5dBと平均的。多くの商品が37~48dBの間に収まり、大きな差はみられませんでした。騒音を気にするレベルとはいえず、外出先や乗り物の中でも使いやすいでしょう。
バッテリーの維持時間は362.6分(約6時間)とまずまずの結果に。充電なしでもそこそこ長い時間作業しやすい商品といえます。比較したコンバーチブルタイプのなかには7時間以上持続するものもあるので、持続時間を優先する人はじっくり検討するとよいでしょう。
ただし、セパレートタイプの多くが3~5時間程度しか持たないことを考えると、外出先での使い勝手は良好といえます。ディスプレイの明るさを最大にして検証しているので、通常の資料作成・WEBサイトの閲覧程度であればより長い時間作業できますよ。
次に、PCに搭載されているキーボードの検証です。モニター5人に協力してもらい、各商品のタイピングのしやすさ・打鍵感・タッチパッドの使いやすさをそれぞれチェックして評価しました。
さらに、2in1 PCを選ぶうえで重要なタッチパネルの使用感も検証。反応のラグはもちろん、ピンチイン・ピンチアウトなどの操作がスムーズかどうか、また純正タッチペンでの書き心地も比較しています。
キーボードの操作については、ほどよく間隔が空いたキー配置がモニターから好評。カーソルキーが少し押しにくいと感じた人もいましたが、キー1つひとつが大きめにデザインされているためか、「誤打しにくいのでしっかりタイピングできる」という声もありました。
使い始めこそ硬さがあるものの、パチパチとした軽やかな打鍵感は「使っていて指・手の疲れを感じにくい」とモニターから好印象。タッチパッドが大きくスムーズに操作できるので、長時間PC作業をする人も使いやすいでしょう。
<タイピングのしやすさ・打鍵感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
タッチパネルの操作性については、指でのフリック操作にスムーズに反応していました。比較したほかの商品で気になったスクロールのかすかな反応の悪さやラグもないため、タブレットとして使うことが多い人にもおすすめです。
純正ペンの操作もなめらか。とくに線がきれいに引けることから、デジタルイラスト制作などを行うクリエイターにも使いやすいでしょう。
次に、WEBカメラ・マイクを検証しました。WEBカメラは解像度をはじめ、目の光・肌の明るさや自然な色味を表現できているかチェック。マイクのテストではmybestの記事を男性・女性がそれぞれ音読し、実際に録音データを聞いて評価しています。
さらにディスプレイ・スピーカーも検証。ディスプレイは解像度・輝度に加えて、上質紙印刷色見本とのギャップがあるかどうかもチェックしています。スピーカーは測定用マイクを使って周波数特性を分析し、低音から高音までまんべんなく出力できているかを評価しました。
WEBカメラは、肌から目の光までほどよい明るさで鮮明に映せています。比較したほかの商品で気になった違和感もなく、色味も自然でバランスが取れていました。目の光を明るく表現し、輪郭をくっきり映し出していたのも魅力的です。
マイクの性能も優秀で、女声・男声ともに明瞭に拾えていました。比較したなかでは苦手とするモデルが多かった62Hz以下・16KHz以上の音も、ノイズがしっかり除去できています。1KHz~4KHzの周波数も測定用マイクより音圧がブーストされているため、人の声を聞き取りやすいでしょう。
ディスプレイは色の再現性が高い点が優秀。比較したなかでは数少ないHDR対応モデルである点も特徴的です。HDRによって幅広い明るさを表現できるため、暗い画像も鮮明に映し出せるでしょう。赤・青・緑いずれの色味も再現性にすぐれ、PCゲームや映画を楽しみたい人におすすめです。
スピーカーについては250~2000Hzを中心に、低音域から高音域までバランスよく出力できていました。比較したほかの商品のように一部の音域だけ強調されることがなく、音楽や映画も違和感なく楽しめるでしょう。
最後に、PCの使い勝手のよさを左右するインターフェースの検証です。
使用頻度が高いSDカードスロット・各種USB端子などに加えて、メーカー独自のボタンはあるか・充電器の最大W数はいくつかなどの観点からチェックしました。多くのインターフェースを搭載したものほど高評価としています。
インターフェースについては、比較した商品のなかでも充実度を誇っていました。マウスをはじめパソコン周辺機器をつなぐUSB Type-A端子はもちろん、非搭載のモデルも多かったThunderbolt4対応のUSB Type-C端子や、microSDスロットも搭載しています。そのほかのインターフェースは以下のとおりです。
ヘッドフォン出力・マイク入力コンボポートもあるため、オンライン会議やPCゲームをするときにも便利に使えるでしょう。
HP Spectre x360 14-ef2009TU パフォーマンスモデルは、HPのオンラインストア「HP Directplus」で販売されています。値段は税込209,800円(※執筆時点)です。
オンラインストアでは購入すると、1年間の無料サポートサービスが利用できます。インターネット・メールの使い方や設定などについて相談できるので、購入を検討している人はぜひチェックしてくださいね。
最後に、価格が安くて負荷に強い2in1 PCをご紹介します。
負荷に対する強さで選ぶなら、Dynabook V6もおすすめです。負荷テストの結果はかなり優秀。とくに10個のタブを一度に読み込む際にかかった時間は4秒と、スピーディに処理できています。10GBのデータコピーも9秒で完了したため、処理が重たくなりがちなマルチタスクにも便利でしょう。
予算を抑えるなら、マイクロソフトのSurface Pro 9もおすすめ。価格は90,000~130,000円と今回紹介した商品より安価ながら、目の光・髪の毛の先なども鮮明に表現するWEBカメラを搭載しています。マイクもノイズを適度にカットするため、オンライン会議でも聴き取りやすい声を届けられます。
CPUの種類 | Core i5 1240P |
---|---|
CPUコア数 | 12コア |
CPUスコア(公称値) | 17345 |
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均6,696pts |
メモリ容量 | 8GB |
メモリスコア(実測値) | 平均2,307pts |
メモリスロット | 不明 |
ストレージ種類 | SSD |
ストレージ容量 | 256GB |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 不明 |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 不明 |
OS | Windows 11 Home |
GPUスコア(実測値) | 不明 |
Office搭載 | 不明 |
画面サイズ | 13.3インチ |
画面種類 | |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
インターフェース | HDMI、USB3.1 Gen1(USB3.0)、Thunderbolt4(USB4 Type-C)×2、microSDスロット、マイク・ヘッドホン出力端子 |
内蔵カメラ | |
内蔵カメラ解像度(検証時) | HD |
バッテリーの持ち時間(実測値) | 約9.1時間 |
USB PD対応 | |
最大消費電力 | 65W |
ACアダプター | 不明 |
高負荷時のファンの音(実測値) | 約45.1dB |
高負荷時の内部温度(実測値) | 不明 |
無線LAN規格 | Wi-Fi6E |
キーボード配列 | JIS配列 |
テンキーあり | |
2in1タイプ | コンバーチブル |
タッチパネル | |
生体認証 | 顔認証 |
幅 | 30.39cm |
奥行 | 19.7cm |
高さ | 1.79cm |
重量 | 970g |
本体素材 | マグネシウム合金 |
発売時期 | 2022年11月 |
画面比率 | 16:9 |
液晶 | 非光沢(ノングレア) |
メモリ規格 | LPDDR5 PC5-41600 |
CPU世代 | 第12世代 |
SSD容量 | 256GB |
接続規格 | 不明 |
ストレージスコア(実測値) | 不明 |
Office詳細 | Microsoft Office Home and Business 2021 |
搭載Office | Microsoft Office |
対応ディスク | 不明 |
GPU | インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) |
GPUメモリ(VRAM) | メインメモリ共用 |
バッテリー駆動時間 | 22時間(JEITA Ver2.0) |
マイク | デュアルマイク |
キーボードタイプ | JIS配列 |
対象 | 不明 |
用途 | 不明 |
製造国 | 不明 |
グラフィックボード搭載 | 不明 |
ドライブ搭載 | |
SIMフリー/LTE対応 | 不明 |
BTO対応 | 不明 |
ハイレゾ対応 | 不明 |
有線LANポートあり | |
耐久テストクリア | 不明 |
スタートガイド付き | 不明 |
モバイルデータ通信機能 | 不明 |
ゲーミング対応 | 不明 |
Windows 11サポート対象 | 不明 |
付属品 | アクティブ静電ペン、ACアダプター、電源コード、取扱説明書、保証書など |
Dynabook V6 P1V6VPBLをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
画面サイズ. | 13インチ |
---|---|
画面サイズ | 13インチ |
リフレッシュレート | 120Hz |
画面解像度 | 2,880×1,920 |
幅 | 20.9cm |
奥行 | 28.7cm |
高さ | 0.93cm |
重量 | 879g |
OS種類 | Windows |
OS詳細 | Windows 11 Home |
画面種類 | 不明 |
TVチューナー | 不明 |
コア数 | 10コア |
DCI-P3色域対応 | 不明 |
文字サイズ変更可能 | 不明 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6E対応 |
キッズタブレットタイプ | 不明 |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
通信モデル | Wi-Fiモデル |
手書き入力可能 | |
SIMロック解除可能 | 不明 |
最大輝度(公称値) | 不明 |
最大輝度(実測値) | 不明 |
SIMカード | 不明 |
CPU | Intel Core i5 1235U |
メモリ | 8GB |
クロック数 | 不明 |
ストレージ | 256GB |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
カードスロット | なし |
メインカメラ画素数 | 1000万画素 |
インカメラ画素数 | 207万画素(1080p) |
バッテリー稼動時間 | 15.5時間 |
キーボード付き | |
タッチペン付き | |
生体認証機能 | 顔認証 |
スピーカーの数 | 2個 |
スピーカー性能 | ステレオ |
バッテリー容量 | 47.7Wh |
防水機能 | 不明 |
防水性能 | 不明 |
防塵機能 | 不明 |
AirPlay対応 | 不明 |
GPS機能 | 不明 |
マイクあり | |
特徴 | 不明 |
コンテンツ制限機能(キッズモード) | 不明 |
時間制限機能 | 不明 |
ブルーライトカットモード | 不明 |
Officeソフト付き | |
CPUスコア | 平均7,223pts |
連続使用時間 | 約8.0時間 |
使用タイプ | タブレット型 |
メーカー所在地 | アメリカ |
筆圧感知レベル | 不明 |
傾き検知機能 | 不明 |
角度調整可能 | |
技適マーク取得 | 不明 |
日本語マニュアル対応 | 不明 |
対象年齢 | 不明 |
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