業界最安値を謳うポケット型WiFiレンタル、カシモバ(Speed WiFi 5G X11)。「他社と比べて安い」「さまざまな電子機器が安定して使える」と評判な一方、「速度が遅くなることがある」という口コミも存在するため、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果わかったメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、Wi-Fiレンタル屋さんやグローバルモバイルなど人気のポケット型WiFiレンタルとも比較。店舗受取ができるかや返却方法など詳しく調査したので、ポケット型WiFiレンタル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後mybestに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
カシモバは、入院先や自宅などで動画を長時間見たい人におすすめです。データ受信をする下り速度を計測したところ、どの時間帯で使用しても高画質の動画が楽しめる目安の25Mbpsを大幅に超えました。ほかの商品では25Mbpsを下回るものもあったなかで、本商品は「時々速度が遅くなる」という口コミに反して快適に使えます。
使える容量は無制限です。比較した商品では3GBで速度制限がかかるものもありましたが、容量を気にすることなくいつでも長時間の動画再生を楽しめるでしょう。新しい無線LAN規格のWi-Fi6に対応しており、高速通信ができることもうなずけるスペックでした。
また、WiMAX回線のなかでは料金が安めです。7泊8日なら5,960円で利用できて、比較した商品全体の平均値6,918円を大きく下回る結果に。比較した商品のうち、WiMAX回線の商品は本商品を含めて7つで、WiMAX回線の商品と比較すると1泊2日・7泊8日のどちらも100~900円ほど安い場合もありました。
受け取りや返却がしやすい点も魅力です。宅配受け取りはもちろん、コンビニ・空港・新宿の店頭受け取りなど場所を問わず受け取れて、返却はポストインで完了。ほかの商品では宅配と空港受け取りのみ、設置場所まで返却が必要といったものもありましたが、本商品なら自分にあった場所で受け取りと返却が行えます。
一方で、バッテリーの持ちは物足りない印象。比較したところ、8時間経っても電池が半分ほど残っている商品もあったなか、本商品は7時間で充電が切れました。モバイルバッテリーを持たずに持ち運ぶことが多いなら、バッテリー性能が優秀なWi-Fiレンタル屋さん(Galaxy 5G WiFi )をチェックしましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にカシモバ(Speed WiFi 5G X11)と比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
カシモバ(Speed WiFi 5G X11)よりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ビジョン
完全無制限のWiMAX回線で最安。コンビニ受取も可能
カシモバは株式会社ヒッツカンパニーが運営する、ポケットWi-Fiレンタル事業者です。業界最安値のWi-Fiレンタルができると謳っています。
端末は複数の種類から選べる点が魅力で、5G対応の最新機種も導入しています。端末の種類は以下のとおりです。
今回比較検証で使用したのはUQ WiMAXの「Speed WiFi 5G X11」です。4,000mAhバッテリーを搭載し、約8時間の連続通信ができるとアピール。セキュリティ対策にもこだわり、Wi-Fi 6に対応しています。
有線接続にも対応。5G・WiMAX2+対応のアンテナを内蔵したクレードルを予約できます。クレードルを使用すると、レンタルして自宅で使う際、電波が弱い場所でもしっかりキャッチすることで安定した通信につながるメリットがありますよ。端末のスペック詳細は以下のとおりです。
今回はカシモバ(Speed WiFi 5G X11)を含む、人気のポケット型WiFiレンタルを実際に契約して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
カシモバ(Speed WiFi 5G X11)のメリットは4つです。高速通信が無制限に楽しめるだけではなく、受け取りや返却がしやすい点も魅力でした。
カシモバでは、高画質の動画もスムーズに楽しめる速度で使えます。昼休み・通常・通勤時間帯の3つに分けて計測したところ、どの時間帯でも高画質動画が快適に見られる目安である下り25Mbpsを大幅にクリアしていました。
ファイルアップロードやオンライン会議を行う際に必要な上り速度も、昼休み・通勤時間帯において25Mbpsを超える結果に。14~16時は23.25Mbpsとわずかに25Mbpsに届かなかったものの、快適に使える範囲といえるでしょう。
比較したなかには、時間帯によって下り速度が7Mbpsになるなど、速度が物足りない商品も。こちらはサクサクと使える速さが魅力です。「速度が遅くなることがある」との口コミはそこまで気にしなくてよいでしょう。
通信容量が無制限なのも魅力。比較したなかには、1日3GBまでなど制限があるサービスもありました。こちらは制限を気にせず使えるので、長時間動画を楽しみたい人・ファイルアップロードやオンライン会議などを行うことが多い人にもぴったりです。
WiMAXは以前は3日で15GBまでという短期制限がありましたが、au回線が使えるようになってから制限が撤廃され、完全に無制限になりました。
比較したなかには、宅配便・空港受け取りのみ対応しているサービスも多くありました。カシモバなら、旅行先や入院先など場所を問わず受け取りやすいですよ。
さらに、17時までの申し込みで当日発送が可能。返却も、レンタル終了日の翌日午前8時までに専用封筒でポストインするだけでOKです。設置場所に戻す・レンタル終了日当日に返却する必要があるサービスに比べて、気軽に利用できるでしょう。
カシモバ(Speed WiFi 5G X11)は高速通信ができる新たな無線LAN規格のWi-Fi6に対応しています。比較した多くの商品が対応していたWi-Fi4や5に比べて、通信速度アップが期待できるでしょう。
同時接続可能台数は16台。比較したなかには5台までしか対応していない商品もありましたが、こちらはWiFi利用家電を多く使っている人・家族が多い人も快適に使えるでしょう。
Wi-Fi周波数は5Ghz帯に対応。セキュリティ機能の記載はありませんでしたが、KIP・AESに対応していると考えられます。ビームフォーミング機能は、比較したほかのサービスと同じくありませんでした。
総合的に見て、WiFi接続の安定性にも期待できる商品といえます。
WiMAX回線としては料金が安めなのも魅力。1泊2日は2,360円、7泊8日なら5,960円で借りられます。
比較した多くのWiMAX回線の商品より少し安いか、同程度という結果に。とくに7泊8日の場合は、6,000円を超える商品もあったことを思うとリーズナブルといえます。ほかの回線を含む全商品の平均額と比較してみても、1泊2日・7泊8日はカシモバ(Speed WiFi 5G X11)のほうがやや安めでした。
ただし、30泊31日は10,660円かかるため、WiMAX回線のなかでやや高め。10,000円を切る商品もあったことを思うと、カシモバ(Speed WiFi 5G X11)は1か月以上のレンタルに向きません。長く借りる場合は、ほかのサービスも視野にいれるとよいでしょう。
レンタル期間が2か月以上かかるようならレンタル代が非常に高くなるため、レンタルではなく端末代が0円のポケット型WiFiを契約するのがおすすめです。
カシモバ(Speed WiFi 5G X11)で気になった点は1つ。バッテリー性能が物足りない結果となりました。
カシモバ(Speed WiFi 5G X11)は、端末だけで一日中使うにはバッテリーが物足りません。Wi-Fiにつなげた状態で8時間動画を再生し、バッテリーがどれくらい残るかを検証しましたが、本商品は7時間で電池切れ。切れる前は1%で動いている状況でした。
比較したほかの商品は、同じ条件で8時間経過後に48%残っていることも。カシモバ(Speed WiFi 5G X11)を外で使う場合、モバイルバッテリーを持ち歩くようにしましょう。
価格については、2025年04月18日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
端末の幅 | 136mm |
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端末の奥行 | 68mm |
端末の厚さ | 15mm |
端末重量 | 174g |
最短レンタル可能期間 | 1泊2日 |
往復送料 | 1,160円 |
WiFi通信規格 | WiFi6 |
最大同時接続台数 | 16台 |
下り速度(12〜13時の昼休み時間帯) | 53.85Mbps |
下り速度(14〜16時の通常時間帯) | 52.3Mbps |
下り速度(17〜19時の夕方時間帯) | 46.45Mbps |
上り速度(12〜13時の昼休み時間帯) | 28.65Mbps |
上り速度(14〜16時の通常時間帯) | 23.25Mbps |
上り速度(17〜19時の夕方時間帯) | 27Mbps |
ここでは、バッテリーの持ちを重視したい人と、安さを重視したい人向けにおすすめのポケット型Wi-Fレンタルをご紹介します。
入院先で使いたい人・制限を気にせず映画やドラマをたくさん見たい人は、はじめに検討したいポケット型Wi-Fiレンタルといえるでしょう。
安さを重視するならグローバルモバイル(501HW)を検討してみてください。比較したほとんどの商品が7泊8日で4,000円を超えたなか、3,456円と最安値を記録しました。1か月のレンタルでも料金は5,400円。10,000円を超える商品もあったなか、圧倒的な安さといえます。
速度は時間帯によって差があり、昼休み時間帯・夕方時間帯であれば高画質動画再生がスムーズにできる程度。14〜16時は7Mbpsと高画質動画を見るには向かない速度だったため、サイト閲覧・軽めの動画視聴といった用途の人に向いています。
電池持ちもいま一歩の結果でしたが、充電ができる環境で使うなら問題ないでしょう。速度や使い勝手より、安さ重視で選びたいなら候補に加えてみてください。
カシモバをスムーズに利用するために流れを確認しましょう。ここでは申し込みから返却までの流れを紹介します。
会員登録(無料)が終わっている場合はログインを行う
ここでは、カシモバのよくある質問を紹介します。
延長は通常料金と変わらず行えますが、レンタル終了日を過ぎたあとの申し込みの場合、延滞料金1日900円が発生します。延長を行わない場合は早めに返送手続きを済ませましょう。なお、延長する際は公式サイトから申し込みが必要です。
自宅はもちろんのこと、宅配便が配達できる場所であれば宿泊先・病院・空港などでも受け取れます。空港で受け取る場合、郵便局かJALエービーシーカウンターを利用して受け取りができて、一時帰国や旅行・出張に便利です。
使用する際は端末の電源ボタンを押して、電源を入れます。通常の設定であれば、お手持ちのスマホやパソコンで端末の電波が自動受信できるので、端末に表示されているSSIDをスマホやパソコンのWi-Fi設定部分で見つけましょう。SSIDを見つけたら、端末側に表示されているパスワードを入力して完了です。
商品を受け取る際には本人確認が必要です。名前がわかる身分証明書を持参しましょう。
また、東京都内であればバイク便「ソクハイ」を使用した即日受け取りも可能。手配の手間・バイク便の費用がかかりますが、店舗へ行く時間がない人におすすめの手段です。以下でバイク便手配の手順を解説しているので、あわせて参考にしてください。
<バイク便手配の手順>
支払い方法はクレジットカードのみです。銀行振込には対応していませんが、法人なら請求書払いができます。
クレジットカードはJCB ・VISA・MasterCard・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブの5種類に対応。ブランドが豊富なので、クレジットカードを持っていれば基本決済で困ることはないでしょう。
端末やオプションレンタル品などを問わず、盗難や紛失といったトラブルにあった際は基本的に弁償代金の請求が発生します。それぞれ請求される代金は以下のとおりです。
<端末代金>
<オプションレンタル品>
<付属品>
ただし、オプションの「安心パック」または「安心パックフル」をつけていた場合は代金補償が行われます。安心パックは紛失費用の20%補償、安心パックフルは全額補償がされるため、万が一に備えたい人はオプションをつけましょう。
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