1万円以下という低価格で購入できる、TreasLin HDMI ビデオキャプチャーボード HSV321。ネット上では「値段以上の性能がある」と評判な一方、「少し遅延が気になる」「ときどきカクつきがある」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAverMediaやElgatoなどのキャプチャーボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、キャプチャーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
TreasLin HDMI ビデオキャプチャーボード HSV321は、Swtichのゲーム配信・録画用としてほしい人なら候補のひとつになる商品です。動画編集ソフトに出力した映像を取り込んで確認したところ、1秒間の描画数は59枚でした。公称値60fpsから1フレーム分のロスはあったものの、実際には高いグラフィックのムービーシーンもなめらか。比較したなかにはカクつきが気になったものもあったなか、本商品なら「スプラトゥーン3」など動きの激しいゲームも快適にプレイできるでしょう。
映像遅延は0.12秒と、比較した全商品の平均約0.09秒(※執筆時点)よりややラグが大きめだったものの、PCと別にモニターを用意できるなら問題ありません。PCとモニターそれぞれに同時出力できるパススルー機能を搭載しているので、モニターを見てプレイするとよいでしょう。
PC側の処理を行うCPUにかかる負荷も小さめです。実際に測定したCPUの平均使用率は49.5%と、比較した全商品の平均である約52%(※執筆時点)を下回りました。フルHD(1,080p)・60fpsの録画であれば、ブラウザや別のアプリを開きながら使用してもカクつきは起こりにくいでしょう。
配信用のソフトは付属せず、別途OBSやXSplitなどのソフトが必要です。実際にOBSで使うと、ソフトの再起動やケーブルの挿し直しをしないと本体が認識されず、使いづらさを感じる場面もありました。
4K(2106p)のパススルーがうまく使えなかった点も気になります。実際にはパススルー機能はフルHD(1,080p)にしか対応できず、PS5の映像は本体解像度の設定を下げないと映りません。Switchの配信だけなら、そもそも本体側の最大出力がフルHDなのでとくに支障はないでしょう。
ECサイトでの価格は、執筆時点で6,000円台。比較した商品のなかでも1万円以下で買えるものは少数で、低価格帯の商品のなかではクオリティの高い映像が出力できます。とはいえ映像遅延や機能面には妥協が必要なので、さらに快適さを求めるならもう少し予算を上げてほかの商品を検討してみてはいかがでしょうか。
そもそもキャプチャーボードとは、PS4・Switchなど家庭用ゲーム機の映像や音声をPCに映す機材のこと。PC側のストレージ容量が許す限りの録画データを保存できるため、ゲームプレイの録画や実況の配信を行うときに便利なアイテムです。
今回ご紹介するHDMI ビデオキャプチャーボード HSV321は、ドライバーのインストール不要で、接続すればすぐに使える手軽さが売り。PC周辺機器を販売するメーカー・TreasLinの商品です。
録画・配信できる画質はフルHD(1,080p)/60fps。外部モニターに遅延のない映像を出力する「HDMIパススルー」にも対応しており、FPSや音ゲーなど反応速度が重要なゲームも快適にプレイできると謳っています。
YouTube Liveやニコニコ生放送、Ustream・Twitchといった主要なライブ配信サービスにも対応。各サービスのアカウントを登録しておくだけで、すぐにライブ配信を楽しめますよ。
<スペックの詳細>
サイズは幅95×奥行63×22mm・重さは230g。比較した8割以上の商品が、幅・奥行のいずれかが100mmを超えていたので、本商品はコンパクトといえます。
Windows 7/8/10・Lunix・Mac OSと互換性があるので、問題なく作動するでしょう。ドライバーのインストールなどの面倒な前準備も不要なので、各機器を接続するだけですぐに使えますよ。
今回は、TreasLin HDMI ビデオキャプチャーボード HSV321を含むキャプチャーボード全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、遅延のなさとカクつきのなさを検証しました。
HDMIスプリッターを用いて、「Apex ledends」のプレイ画面をキャプチャーボードを通したPCとモニターへ同時に出力。それぞれの画面をハイスピードカメラで録画し、遅延を測定しました。
カクつきについては、「FF7 REMAKE」のオープニングムービーを録画し、動画編集ソフトに読み込ませて1秒間のフレーム数を確認しています。
<使用したモニターおよびソフト>
PC画面の遅延は約0.12秒と、ややラグが気になる結果に。比較した全商品の平均約0.09秒(※執筆時点)よりも遅延が大きく、「少し遅延が気になる」という口コミどおりといえます。プレイしてみて遅延が0.1秒を超えたものは、肉眼でわかるレベルのズレを感じる傾向がありました。
とはいえ、本商品はPCとモニターそれぞれに同時出力できるパススルー機能を搭載しているので、PCと別にモニターを用意すれば解決。PCに映る遅延した映像を見ずに、モニターのゲーム映像を見ながらプレイできますよ。
とくに「Apex Ledends」や「スプラトゥーン3」など反応速度がカギになるゲームをプレイする場合は、モニターが必須といえるでしょう。
実際に確認した1秒間の描画数は59枚と、メーカーが謳う60fpsに対して1フレーム分のロスがありました。とはいえ、高グラフィックのムービーシーンもなめらかに再生されており、「ときどきカクつきがある」という口コミのような事象は起きていません。
比較した商品の多くも60fpsでの出力に対応していたものの、一部商品は数フレームのロスがあり、ところどころカクつきが気になるものも。本商品はカクつきが少ないので、「スプラトゥーン3」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」のような動きが激しいゲームも快適にプレイできるでしょう。
上位にランクインした1万円台のAverMedia LIVE GAMER EXTREME 3や、2万円台のElgato HD60 S+と比べても、肉眼では映像のなめらかさで大きな差はありません。
続いては、機能性の検証です。
付属ソフトの有無・録画や入出力の解像度・パススルー機能の有無などをチェックし、快適にゲーム実況ができれば高評価としています。
機能は充実しているとはいえません。外部モニターに遅延なく映像を出力できるパススルー機能はあるものの、それ以外に特筆すべき機能はなし。総合的に見て、機能面は値段相応といえるでしょう。検証結果の詳細は以下のとおりです。
比較したAverMediaのLIVE GAMER EXTREME 3など1万円台の商品からは、実況やライブ配信に必要な機能を1台でカバーしているものもありました。対して本商品は、OBSやXSplitなど別途配信ソフトのインストールが必要です。
実際にOBSで使うと本体が認識されず、ソフトの再起動やケーブルの挿し直しが必要となり使いづらさを感じる場面もありました。ECサイトの表記とは異なり、4K(2106p)のパススルーが映らないのも気になります。
Switchの最大出力はそもそもフルHDなので支障はありませんが、PS5はデフォルト設定4K(2160p)では映らなかったため、PS5ユーザーにはおすすめできません。なお、ECサイトによっては4Kパススルーが機能する環境条件を掲載しているサイトもありました。気になる人はチェックしてみましょう。
最後に、CPUにかかる負荷を検証しました。
FF7のオープニングムービーと大乱闘スマッシュブラザーズのプレイをフルHD(1,080p)・60fpsで録画した際のCPU使用率の下限値と上限値を計り、平均値を算出。数値が低いほど高評価としました。
キャプチャーボードの映像の処理を行うPC側のCPUへの負荷は小さめです。CPU平均使用率は比較した全商品の平均が約52%(※執筆時点)だったのに対し、本商品は49.5%とやや低めでした。
検証の結果、CPU平均使用率が70%近くなる商品は、ブラウザや別ソフトを起動しながら録画すると映像がカクつきやすくなりました。本商品は50%未満と低めなので、フルHD(1080p)・60fpsの録画であれば、ブラウザやアプリを開きながらでもスムーズに処理できるでしょう。
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TreasLin HDMI ビデオキャプチャーボード HSV321の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトです。
ショップによって値段が異なるので、送料やポイント還元率を考慮して、お得に買えるお店を探してくださいね。
最後に、遅延が少ないキャプチャーボードをご紹介します。
AverMediaのLIVE GAMER EXTREME 3は、0.07秒と比較したなかでもトップクラスの遅延のなさ。肉眼ではほぼラグがわからず、FPSや音ゲーも快適にプレイできました。付属ソフトの機能も豊富で、実況やライブ配信に必要な機能はほぼカバー。手のひらサイズのコンパクトボディも魅力です。
ElgatoののHD60 S+も同じく0.07秒とほぼラグがなく、CPU負荷もさほど高くありません。付属の配信ソフトは遡り録画や音声と映像の別撮りなど、機能が充実しています。PS5のVRR映像には対応していないので、PS4ProやXbox oneユーザーで実況や配信を始めたい人におすすめですよ。
最大録画解像度(実測値) | フルHD/60fps(OBSで実測時) |
---|---|
最大入出力解像度(実測値) | フルHD/120fps(PS5で実測時) |
パススルー機能 |
良い
気になる
最大録画解像度(公称値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/60fps |
---|---|
最大入出力解像度(公称値) | 4K/60fps、2K/120fps、フルHD/240fps |
エンコード方式 | ソフトウェア |
インターフェース | USB3.2 Gen1(Type-C) |
種類 | ボックスタイプ |
接続端子 | USB端子、HDMI端子、LINE端子 |
入力端子 | HDMI端子(2.0)、3.5mm LINE端子(3極) |
Mac対応 | |
幅 | 112.5mm |
奥行 | 66.1mm |
高さ | 20.9mm |
重量 | 約85g |
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
パススルー機能 | |
---|---|
付属ソフトあり | |
エンコード方式 | ソフトウェア |
最大ビットレート | 60Mbps |
CPU平均使用率 | 52.5% |
フレームレート | 60fps |
インターフェース | USB3.0、HDMI端子 |
接続タイプ | 外付けタイプ |
接続端子 | HDMI端子、USB端子 |
入力端子 | HDMI端子 |
対応OS | 不明 |
出力解像度 | 1080p、1440p、2160p |
録画解像度 | 1080p、1440p、2160p |
Mac対応 | |
Switch対応 | 不明 |
幅 | 112.0mm |
奥行 | 75.0mm |
高さ | 19.0mm |
重量 | 115g |
用途 | ゲーム配信 |
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