あらゆるプラットフォームで高画質のゲーム配信ができると謳うキャプチャーボード、Elgato(エルガト)Game Capture HD60 X 10GBE9901-JP。ネット上では「遅延がない」と評判です。一方、「設定に少し手間がかかる」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAVerMediaのキャプチャーボードや、同じElgatoの別モデルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャプチャーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Elgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPは、とくにPS5やSwitchのゲーム動画を高画質で収録したい人におすすめです。実際にゲーム機とPCに映し出された映像を比べると、遅延はたったの約0.07秒。比較したなかには約0.1秒以上遅延があり、操作と映像のズレを感じた商品もあったのに対し、口コミどおり体感では遅延をほぼ感じませんでした。
PCに映像を取り込むのと同時に、別モニターに映像を出力するパススルー機能にも対応。メーカーの謳い文句どおり、配信しながら別モニターでは4Kの高画質で遅延を気にせずゲームをプレイできます。「Apex Ledends」のような動きの激しいゲームも快適でしょう。
動きのなめらかさを示すフレームレートは、60fpsを記録しました。現在、多くのタイトルで最大60fpsを採用しているのでスペックとしては十分。「CyberPunk 2077」のような高グラフィックのゲームも非常になめらかに録画できますよ。比較したところ、60fpsを切ると映像のカクつきが見られる傾向がありました。
ゲーム配信に役立つ機能も充実。「設定に少し手間がかかる」という口コミが見られましたが、付属ソフトの「4K Capture Utility」を使用すれば初心者でも設定は簡単です。ソフトを立ち上げてすぐに、4K画質での録画ができます。LINE端子も搭載しているので、ボイスチャットの録音にも複雑な設定はいりません。
ただし、別のソフトを起動しながらの配信はやや重くなります。配信ソフトのOBSを使用した際のCPUの平均使用率は約55%。比較した商品の平均が約52%(※執筆時点)だったことをふまえると、負荷はかかりやすいといえます。ブラウザを複数立ち上げたり、別のアプリを立ち上げたりしながらの配信は注意しましょう。
価格は、執筆時点でECサイトにて24,000円台。初心でも簡単に4K高画質でゲーム画面の録画ができる一品です。高グラフィックのゲームも遅延・カクつきなく快適にプレイできます。Switchはもちろん、PS5やXbox Series S/Xでゲーム配信をはじめたい人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
実際にElgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Elgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Elgato
高画質で録画・配信したい人に。4K144fpsに対応
AVERMEDIA TECHNOLOGIES
高画質で動画投稿したい人に。4K60fpsでの録画が可能
そもそもキャプチャーボードとは、録画・配信するためにゲーム機の映像をPCに取り込む機器です。ゲーム機だけでは配信時間や配信サイトに制限がありますが、キャプチャーボードはPCの容量の分だけ録画データを保存でき、どの動画配信サイトにもライブ配信ができます。ゲーム動画の録画・配信をはじめたい人には必須アイテムといえるでしょう。
今回ご紹介するElgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPは、最大解像度4K(2,160p)で録画できるキャプチャーボードです。動画のなめらかさを示すフレームレートは、最大で60fps。映像のカクつきやコマ落ちを抑える可変リフレッシュレートのVRR機能に対応しており、PS5やXboxでプロレベルのゲームキャプチャーができると謳っています。
製造元のElgatoは、アメリカのストーリミングデバイスメーカー。動画配信用のカメラやマイクなども取り扱っています。キャプチャーボードでは、パソコン内部に設置するタイプなど複数のモデルを販売中です。
遅延対策としてパススルー機能に対応しています。パススルーとは、編集を行うPCに映像を送ると同時に、別のモニターに映像出力ができる機能のこと。モニター側には遅延が発生しないので、4K・60fps・HDR10(明暗の差をより大きくした映像技術)の高画質でラグなくゲームをプレイできるのがメリットです。
インターフェースは、背面にHDMI端子とUSB Type-C端子・前面にはLINE端子を搭載。メーカーは、どんなゲーム機ともシームレスに接続できると謳っています。そのほかのスペックは以下のとおりです。
本体のサイズは幅11.2×奥行7.2×高さ1.8cm、重量は91gです。比較した商品の多くは重量100~200g前後だったことをふまえると、軽量で持ち運びしやすいといえます。
すっきりしたブラックのボディは、スタイリッシュな印象。PS5やXboxなどのゲーム機の横に置いても、違和感のないデザインといえます。付属品は、USB 3.0 C-to-Aケーブル×1・HDMI 2.0 ケーブル×1です。
今回はElgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPを含む、キャプチャーボード全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、遅延のなさとカクつきのなさの検証です。
2台のモニターを用意して、実際のゲーム映像とPCに取り込んだ映像の間にどれくらいの遅延が発生しているのか測定しました。 同時に、録画データを動画編集ソフトに読み込ませ、1枚ずつコマ送りしてフレームのカクつきもチェックしています。
ゲーム機の映像とPCに取り込んだ映像を比較すると、遅延は約0.07秒。ゲームプレイ時に、体感では遅延はほとんど感じませんでした。ゲーム配信時でも普段どおりゲームをプレイしたい人におすすめです。
比較した結果、遅延が0.1秒以上ある商品はボタン入力と映像のズレを感じやすい傾向がありました。本商品は0.1秒を切っているので、モニターがなくても「Apex Ledends」のような動きの激しいゲームも快適にプレイできるでしょう。
さらに、本商品はパススルー機能を搭載しているので、別途モニターを用意すれば、より遅延を抑えてゲームをプレイできます。パススルーとは、ゲームの映像や音声をPCに取り込むのと同時に、ほかのモニターに映像を出力できる機能のことです。
映像のなめらかさをチェックしたところ、フレームレートは60fpsを記録し、カクつきもなく非常になめらかでした。比較したところフレームレートが60fpsを切ると、「大乱闘スマッシュブラザーズ」のようなアクションゲームだとコマ落ちが発生する傾向が。本商品ほどの数値であれば、快適に楽しめるでしょう。
そもそもフレームレートとは、1秒間の動画に何枚の画像が描画されているか示した数値です。例えば、60fpsは1秒間に60コマの描写がされていることを示しており、数値が高いほど映像はなめらかになります。現在、多くのタイトルが最大最大60fpsを採用していますよ。
本商品は、PS5などに搭載されているVRR機能にも対応。映像のカクつきを抑える効果があるので、「エルデンリング」のような高グラフィックのゲームもスムーズにキャプチャーできるでしょう。
次に、機能性の検証です。
付属ソフトの有無・パススルー機能の有無・対応入出力解像度など、ゲーム実況の動画・配信に関わる機能がどれだけあるかをチェックしました。
ゲーム配信に関する機能は充実していました。4K30fpsの高画質での録画や、パススルー機能で遅延のない4K画質でのゲームプレイも可能です。比較したなかには搭載していない商品も多かったLINE端子も搭載していたので、ヘッドセット1つでボイスチャットまで簡単に録音できますよ。
「設定に少し手間がかかる」という口コミもありましたが、付属ソフトの「4K Capture Utility」を使えば設定は簡単です。ソフトを立ち上げてすぐに4K録画ができます。ただし、同ソフトは録画専用なので、配信時は別の付属ソフト「Game Capture」を使用しましょう。詳しい検証結果は以下のとおりです。
最後に、CPU負荷の検証です。
配信ソフトのOBSで録画した際にかかった負荷を、PCの本体機能を使用して計測しました。
配信ソフト使用中のCPU平均使用率は約55%。比較した商品の平均が約52%(※執筆時点)だったので、本商品を使用したときのCPUの負荷はやや高いといえます。ただし、付属ソフトの「4K Capture Utility」を使用すれば、4K録画も低負荷で行えました。
比較したところCPU平均使用率が45%以下の商品は、配信ソフトのOBSを使用してもPCの動作が軽い傾向がありました。本商品は、OBS使用時にブラウザを複数開いたり、別のアプリを立ち上げたりするとライブ配信の動作がやや重くなるので注意しましょう。
最大録画解像度(実測値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/120fps(OBSで実測時) |
---|---|
最大入出力解像度(実測値) | フルHD/120fps |
パススルー機能 |
良い
気になる
最大録画解像度(公称値) | 4K/60fps、2K/144fps、フルHD/240fps |
---|---|
最大入出力解像度(公称値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/120fps |
エンコード方式 | ソフトウェア |
インターフェース | USB3.0、HDMI2.0 |
種類 | ボックスタイプ |
接続端子 | USB端子 |
入力端子 | HDMI端子 |
Mac対応 | |
幅 | 112.0mm |
奥行 | 72.0mm |
高さ | 18.0mm |
重量 | 約91g |
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22,752円
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Elgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPの取扱店舗は、Amazonや楽天市場などの大手ECサイト、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店です。
値段は執筆時点でECサイトにて24,000円台。サイトによってはセールを行っている場合もあるので、購入の際はよくチェックしてみてくださいね!
最後に、CPUの負担率が少なかった商品をご紹介します。
複数のソフトを起動して配信を行いたい人は、AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3がおすすめです。CPUの平均使用率は約45%と低く、3Dアニメーションを使用した配信も十分できます。遅延やカクつきも少ないので、ゲーム配信を快適にできるでしょう。
Elgato HD60 S+は、FPS・TPSゲームの配信をしたいPS4Pro・Xbox oneユーザーにおすすめ。遅延が約0.7秒と少なく、反応速度が重要になる「Apex Ledends」のようなゲームも快適にプレイできます。CPUの平均使用率は約52.5%で、別のソフトを起動しながらでも配信は重くなりませんでした。
最大録画解像度(実測値) | フルHD/60fps(OBSで実測時) |
---|---|
最大入出力解像度(実測値) | フルHD/120fps(PS5で実測時) |
パススルー機能 |
良い
気になる
最大録画解像度(公称値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/60fps |
---|---|
最大入出力解像度(公称値) | 4K/60fps、2K/120fps、フルHD/240fps |
エンコード方式 | ソフトウェア |
インターフェース | USB3.2 Gen1(Type-C) |
種類 | ボックスタイプ |
接続端子 | USB端子、HDMI端子、LINE端子 |
入力端子 | HDMI端子(2.0)、3.5mm LINE端子(3極) |
Mac対応 | |
幅 | 112.5mm |
奥行 | 66.1mm |
高さ | 20.9mm |
重量 | 約85g |
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
パススルー機能 | |
---|---|
付属ソフトあり | |
エンコード方式 | ソフトウェア |
最大ビットレート | 60Mbps |
CPU平均使用率 | 52.5% |
フレームレート | 60fps |
インターフェース | USB3.0、HDMI端子 |
接続タイプ | 外付けタイプ |
接続端子 | HDMI端子、USB端子 |
入力端子 | HDMI端子 |
対応OS | 不明 |
出力解像度 | 1080p、1440p、2160p |
録画解像度 | 1080p、1440p、2160p |
Mac対応 | |
Switch対応 | 不明 |
幅 | 112.0mm |
奥行 | 75.0mm |
高さ | 19.0mm |
重量 | 115g |
用途 | ゲーム配信 |
Elgato HD60 S+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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