日立 洗濯乾燥機 ビートウォッシュ BW-DX100Gをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に洗ってみたところ、汚れは5種類ともあまりにきれいにならず、標準コースの洗浄力はまずまずです。とくに中央下部のカレーや右上の泥は、色残りが目立ってしまいました。

しかし温水洗浄で洗うとすべてのシミが薄まり、左側の卵やごま油は気にならないほどのきれいな仕上がりに。頑固なシミをすっきり落としたいときには、温水洗浄がおすすめです。

また乾燥性能もよく、厚手の生地までしっかり乾くので、綿のズボンやパーカーをよく着る人にも重宝しますよ。

標準コースで洗ったTシャツを見てみると、全体的に汚れが残る仕上がりです。

泥・カレー・口紅の濃いシミだけでなく、卵やごま油も落としきれませんでした。白いシャツでは洗い残しが目に見えてわかってしまい、シミ汚れにはやや弱い印象です。

一方で、温風と水道水のミストを同時に吹きつける「温水ミスト洗浄」で洗ったところ、すべての汚れが目立たない程度まで薄まりました。とくに卵とごま油はパっと見てもわからないほどきれいになり、シミにしっかりアプローチできています。

食べこぼしが多い小さな子どもがいる人や、仕事で服が汚れやすい人には、温水洗浄機能が大活躍するでしょう。

使ってみると、触れただけで反応するタッチパネル式で、スムーズに操作できました。コースが選びやすく、洗濯の残り時間が表示されるのも便利です。

洗濯槽の幅は420mm・深さは540mmとほかの商品より広さがあり、衣類の投入口も幅380mmの広々設計。ほぐし脱水・温風ほぐし脱水機能も備わり、大物の洗濯物も出し入れしやすいでしょう。

フラットな外フタでホコリが溜まりにくく、拭きやすいのもメリット。一方で折りたためないため、洗濯機上部にスペースが必要になる点は覚えておきましょう。

また、洗剤投入口が小さく洗濯槽の中にあるため、内フタを開けなければ入れられないのも惜しいところ。洗濯物が入っていると、投入口が衣類に埋もれてしまうのも気になりました。

お手入れのしやすさは非常に優秀。糸くずフィルターは半透明のプラスチック製で、フックを外すだけで本体から簡単に外せます。パーツをスライドさせるだけでゴミが取れ、手を汚さずに捨てられました。

槽洗浄・槽乾燥のほかに、使用後に槽をサッと洗い流す「自動おそうじ」機能も搭載されています。裏側の手が届きにくい部分についた汚れにアプローチし、除菌や黒カビを防止。衛生面にこだわる人にもおすすめです。

1m離れた場所での運転音は、次のような結果でした。どの時点の音も今回検証した全商品の平均より小さく、静音性は高いといえます。

• 洗濯時：32dB（平均約33dB・最大値38dB）
• 脱水時：37dB（平均約39dB・最大値46dB）
• 乾燥時：43dB（平均約44dB・最大値45dB）

環境省が公開しているデータによると、30～40dBは夜間の住宅地と同レベルの静けさ。夜に稼動しても周囲への影響は少ないでしょう。