リアガラスに吸盤で簡単に設置でき、ロッドの脱着もスピーディと謳う車載用ロッドホルダー、第一精工 吸盤ロッドハンガー 330488。「一度取りつければ外れる心配がない」と評判です。しかし、「吸着力がない」「ゴムが硬く固定しにくい」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のタカ産業や槌屋ヤックなどの車載用ロッドホルダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、車載用ロッドホルダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
第一精工 吸盤ロッドハンガー 330488は、設置の手軽さも固定力も譲れない人におすすめです。本体を一度解体し、吸盤をリアウィンドウに貼りつけ、元に戻すだけで設置が完了。比較したほかの商品には先端側・グリップ側でパーツが分かれているものが多いなか、先端側にパーツがないのもメリットです。サクッと設置できるので、すぐ釣りに出かけられますよ。
固定力も、比較した商品のなかではトップクラスの高評価。本体は強力な吸盤で固定されており、車を揺らしても揺れ動きませんでした。ロッドもゴムベルトでがっちりホールドされているので、脱落の心配も少ないでしょう。
一方で、ロッドをゴムベルトに固定する際は、口コミにあったように「ゴムが硬く固定しにくい」と感じました。固定力が高いぶん、ロッドの着脱はスムーズとはいえない結果です。
圧迫感が少なく運転しやすいのはよい点。比較した商品にはグリップ側のバーが視界の妨げや圧迫感の要因になるものもありました。本品はモニターから、「スペースを広く確保できる」「バックミラーが見やすい」など好評。ただしリアドアの開閉ができないので、荷物の積載や乗り込みの際にはやや手間取るかもしれません。
ロッドの積載本数は2本です。比較した商品には5本以上積載できるモデルも多く、物足りない結果に。とはいえ、メインとサブロッドの2本だけ持って気軽に釣りに出かけたい人には向いています。手間いらずで大切なロッドを丁寧に持ち運べる商品がほしい人は、ぜひチェックしてみてください。
そもそも車載用ロッドホルダーとは、車で釣りに出かけるときにロッドをほかの荷物と区別して持ち運ぶためのアイテムのこと。ロッドとほかの荷物の干渉を防止し、傷がついたり故障したりするリスクを軽減できるのが魅力です。
今回ご紹介する、第一精工 吸盤ロッドハンガー 330488もそのひとつ。ゴムベルトを採用していて、ロッドの脱着が簡単でスピーディと謳っています。
本商品は吸盤でリアガラスに取りつけるタイプ。ロッドはゴムベルトで固定します。ワゴン・ミニバンに対応し、ルアーロッド専用の設計で作られた商品です。
積載可能本数は2本で、サイズはコンパクトタイプ(1号)・セパレートタイプ(2号)から選択可能。コンパクトタイプは幅110×長さ132mmなのに対し、セパレートタイプは幅90x長さ110mmのパーツ2つで構成されています。なお検証では、コンパクトタイプを使用しました。
はじめに、車載用ロッドホルダーの設置のしやすさを検証しました。
先端側とグリップ側の設置方法をそれぞれ加点方式で評価し、簡単に設置できるものほど高評価としています。説明書の仕様もチェックし、設置作業がイメージしやすいものほど高評価としました。
本商品は、吸盤で窓に貼りつけるタイプのアイテム。本体を一度解体し、吸盤をリアウィンドウに貼りつけ、元に戻すだけで簡単に設置できました。比較したほかの商品にはベルトの長さ調整が必要なものがあったなか、ワンタッチで設置できるのがメリットです。
工具が不要で、購入したらその場ですぐに設置できる点も見逃せないポイント。「一度取りつければ外れる心配がない」との口コミどおり、吸盤が強力でズレることもありませんでした。
写真・イラストつきで設置の流れがわかりやすい説明書が付属するのも利点です。比較した商品には、テキストのみのものやそもそも説明書がつかないものも。対して本商品は、誰でも間違えることなく設置できるよう配慮されているのがよい点です。
シンプルな構造でパーツが先端側とグリップ側で分かれておらず、前後を間違える心配もありません。設置しやすさを重視する人には候補となるでしょう。
次に、ロッドの出し入れのしやすさを検証しました。
先端側とグリップ側をそれぞれ加点方式で評価。ホルダーに置くだけでセットできるものや、片手で取り出せるものを高評価としています。
ロッドの固定には、ゴムベルトを使用します。先端側とグリップ側でパーツが分かれておらず、前後に移動せずロッドを固定できるのが魅力です。
一方、「ゴムが硬く固定しにくい」との口コミどおり、スムーズに出し入れしやすいとはいえない結果に。比較したほかの商品にはフックに乗せるだけでよいものがあったため、高得点は逃しました。
次に、車が揺れた状態での固定力を検証しました。
車を側面から揺らし、本体の先端側とグリップ側、ロッドの先端とグリップの合計4か所を確認。それぞれの揺れ動きの有無を加点方式で評価しています。
「吸着力がない」との口コミに反し、本体は強力な吸盤で窓に貼りつき、揺れは見られませんでした。バーやベルトのように長さがあるホルダーではないので、車の揺れに影響されにくいといえます。
また、比較した商品にはベルトがロッドの重みでたわむものもありましたが、構造上そのような問題も生じません。悪路でもロッドを丁寧に運びたい場合は選択肢になるでしょう。
ロッドにも目立った揺れは見られませんでした。ゴムベルトは硬くロッドを装着するのに手間はかかりますが、そのぶん固定力は高め。出し入れのしやすさよりも固定力を重視する人にぴったりです。
先端部にパーツはなく、車のルーフにあてて固定する方式を採用しています。張力によりがたつきもなく、問題なくロッドを運搬可能です。
比較した商品には先端側・グリップ側ともに揺れが見られるものもあったなか、固定力の高さがうかがえました。
次に、ロッドホルダーにロッドを載せたときに車内をどう感じるか、車内の圧迫感の小ささを検証しました。モニター5人で確認し、省スペースに感じられたものほど高評価としています。
ロッドホルダーにロッドをセットした状態の車の運転席に座り、圧迫感や不快感があるか、安全に運転できそうかをチェック。さらに、バックドアを開けて車内を観察し、スペースが無駄になったと感じるかも確認しました。なお、後部座席はすべて倒して検証しています。
本商品は左側のリアウィンドウに設置するため、運転席側に圧迫感はありませんでした。前方の視界も良好で、バックミラーが見やすいのもメリットです。
比較した商品には太いバーが邪魔になるものや、ベルトがたわんでくるものなどがあるなか、圧迫感が少なく運転への支障も少ないとわかりました。ただし左側の視界には影響があるので、いずれにしても注意して運転しましょう。
ベルトタイプやバータイプのように車を横断するように設置するタイプではないため、スペースを広く確保できます。比較した商品にはベルトがたわみ、大きな荷物を載せると干渉しそうになるものもありましたが、そのような心配はありません。
ただし、リアドアを開けられなくなる点には注意が必要。後部座席に人が乗り込んだり荷物を積載したりする場合は、影響があることを頭に入れておきましょう。
最後に、積載可能本数を検証しました。4本積載できるものを基準とし、多く載せられるものほど高評価としています。
リサーチの結果、積載できる本数は2本と少なめ。比較したほかの商品には6~7本積載できるものもあったなか、やや物足りない結果です。ただし、バーなどが不要で車内のスペースを広く確保できるのはメリット。メイン・サブロッドの2本だけを持って、気軽に釣りに出かけたい人におすすめです。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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第一精工 吸盤ロッドハンガー 330488は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。ショップレビューや送料などを確認して購入するのがベターですよ。
公式サイトからも購入可能で、価格は執筆時点で税込3,080円(公式サイト参照)。税込3,300円以上購入すると送料・代引き手数料が無料になります。フィッシュグリップやランディングギアなど、あわせて購入できる商品がないかチェックするとよいでしょう。
最後に、積載したいロッド本数が多い人におすすめの商品をご紹介します。
タカ産業 ロッドカーホルダー 2 ブルー A-0095は、同行者のロッドを丁寧に持ち運びたい場合にぴったりです。最大6本積載でき、ロッド先端を面ファスナーで固定できるので、揺れが少ないのが特徴。グリップ側はフック式で、固定力と出し入れしやすさのバランスがよいのが高ポイントです。
柔軟に積載数を調整したいなら、槌屋ヤック マルチグリップバー用ロッドホルダー フロント/リアセット U-A2にも注目。商品自体の積載本数は1本ですが、車内用バーに複数取りつければ多くのロッドを積載可能です。前後ともにフック式で、スムーズにロッドを出し入れできる点も高評価でした。
設置方法 | ベルト+バー |
---|---|
ロッドの取り付け方法 | フック+面ファスナー |
積載可能本数 | 6本 |
バー | 付属 |
幅 | 不明 |
---|---|
長さ | 90~128cm |
対応グリップ径 | 不明 |
素材 | アルミ、プラスチック |
アシストグリップを外す必要あり | 不明 |
位置調整可能 |
タカ産業 ロッドカーホルダー 2 A-0095をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
設置方法 | バー(別売り) |
---|---|
ロッドの取り付け方法 | フック |
積載可能本数 | 1本 |
バー | 別売り |
幅 | 不明 |
---|---|
長さ | 不明 |
対応グリップ径 | リア:20〜32mm、フロント:15mm |
素材 | 不明 |
アシストグリップを外す必要あり | 不明 |
位置調整可能 |
ヤック VISOA マルチグリップバー用ロッドホルダー フロント/リアセットU-A2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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