子どもが乗っていないときは簡易バスケットとしても使える後ろ乗せ用自転車チャイルドシート、オージーケー技研 ポポラ RBC-019。高評価の口コミが多い一方、「肩のベルトがなく不安」「重く感じる」という気になる評判も存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のブリヂストンやOGK ポポラ モア RBC-019DXなどの後ろ乗せ用自転車チャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、後ろ乗せ用自転車チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
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目次
オージーケー技研 ポポラ RBC-019は、楽に扱える手頃なものをお探しの人におすすめです。重量は3.2kgと軽めで、比較した全商品の平均値3.65kg(※執筆時点)を下回りました。「重く感じる」といった口コミでの懸念がありましたが、比較したなかには4kg以上の商品も。軽めのシートで移動や収納時の負担が少なく、たまにしか使わない人にも重宝します。
乗せおろしやすさも優秀で、実際に使用した7名のモニター全員が「子どもを座らせやすい」と回答。比較したなかでも座面が広い商品は子どもを乗せやすい傾向があり、本品も例に漏れません。バックルが大きめで簡単に操作でき、ベルトの着脱がスムーズなのもメリットです。
走行性も良好で、まっすぐ走行するぶんには安定しており、運転者の背中にシートがあたることもありません。ただベルトが腰までしかなく、子どもの体が左右にずれやすいのは気がかり。比較した子どもをしっかりホールドできてハンドルがぶれにくい商品と並ぶと、漕ぎだしやカーブを曲がる際にやや不安定さを感じるかもしれません。
子どもの頭部をガードするヘッドレストは非搭載で、安全機能は高評価に届かず。比較した約7割の商品が5点式ベルトを採用していたなか(※執筆時点)、腰までの3点式ベルトである点も気になります。「肩のベルトがなく不安」との口コミどおり、肩までしっかりホールドしたい人には不向きでしょう。
機能面では、子どもを乗せないときに簡易バスケットとして使えるのが便利。買い物時にも役立ちます。ステップも2段階で調整できますが、比較した約半数の商品は4段階に対応していました。「ブリヂストン ルラビーデラックス2」のように、多段階で調整できるヘッドレストがあった商品と並ぶと、子どもの成長に合わせて長く使いたい人には力不足です。
執筆時点におけるECサイトでの価格は7,000~8,000円台と、比較したなかでリーズナブルなのはうれしいポイント。子どもをたまに乗せる程度という人には候補となるでしょう。とはいえ、便利な機能や子どもの安全に配慮したものがほしい人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にオージーケー技研 ポポラ RBC-019と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ後ろ乗せ用自転車チャイルドシートと、走行性・安全機能の充実度・機能性・乗せおろしのしやすさ・軽さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
オージーケー技研 ポポラ RBC-019よりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ブリヂストンサイクル
漕ぎだしが軽く安定した走行性!毎日自転車を使う人に
そもそも後ろ乗せ用自転車チャイルドシートとは、子どもを安全に自転車に乗せる際に必須のアイテム。道路交通法によって自転車に子どもを乗車させる際のルールが定められているため、遵守する必要があります。
今回ご紹介するオージーケー技研 ポポラ RBC-019は、足を乗せるステップが2段階で調整できる後ろ乗せ用自転車チャイルドシート。工具不要で簡単に調節できるスタンダードモデルで、成長に合わせて長く使えると謳っています。
販売元のオージーケー技研は、自転車用品や自転車用の部品などの開発・製造・販売を行っている日本の会社。大阪府東大阪市に本社を構え、アジアやヨーロッパなどの海外でも製品を販売しています。
シートベルトは3点式を採用。着脱しやすいワンタッチ一体型バックルで、腰と上半身をしっかりホールドするとアピールしています。子どもが乗っていないときは、背もたれになっている「あおり」を出せば簡易バスケットとしても使える設計です。
対象年齢は、1歳から小学校就学の始期に達する6歳頃まで。身長は115cm以下とされており、2歳以上の子どもの乗車を推奨しています。対象体重は、クラス25リヤキャリア使用時は21.8kg以下、クラス27リアキャリア使用時は22kg以下。なお、リアキャリアとは自転車の後方にある荷台のことです。
本体サイズは、幅485×高さ586×背もたれの高さ330×奥行520mm。座面のサイズは幅275×高さ303×奥行300mmです。
カラー展開は全部で3種類。検証で使用したブラウンのほか、グレージュ・チャコールも販売されています。どのような自転車にもあわせやすい、飽きのこないくすみカラーが魅力ですよ。
オージーケー技研 ポポラ RBC-019は、自転車後方にあるリアキャリアの幅が120〜175mmかつ、20型以上のシティ車(婦人車・軽快車・電動自転車)に取りつけ可能。なかでも、両立スタンド・ドレスガードがついている自転車に限定されます。
なお、リヤキャリアの幅が範囲内の場合でも、取りつけできないことが。自転車の取扱説明書や表示の記載を確認し、取りつけできない旨の記載がある場合は装着をやめましょう。
(参照:公式サイト)
今回はオージーケー技研 ポポラ RBC-019を含む、後ろ乗せ用自転車チャイルドシート全15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、走行性の検証です。
身長150~154cm・155~159cm・160~165cmのモニター計7名が、4〜5歳相当の約15kgのマネキンを乗せて走行し、漕ぎやすさ・バランス・体にあたらないかをチェックしました。
なお、検証では26インチの一般軽快車(ママチャリ)を使用し、内装3段のギアを2に設定。サドルの高さはモニターの身長にあわせて走行しました。
モニター7名中4名が「漕ぎやすい」と回答し、評価はおおむね良好。身長155~159cmのモニターからは「直進時の走行がしやすい」という声が見受けられ、まっすぐに走行する際は安定感がありました。
一方で、160~165cmのモニターは「カーブが曲がりづらく感じた」とコメント。比較したなかでは、子どもをしっかりホールドできる商品は走行しやすい傾向があったのに対し、本品は腰までしかベルトがありません。子どもの体が左右にずれやすく、漕ぎだし時などにややハンドルがぶれる感覚がありました。
比較した多くの商品と同様に、走行中にシートが体にあたりにくい点はメリット。シートや子どもの足が運転者に接触せず、どの身長のモニターからも「背中があたらない」と好評でした。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、「バランスがとりやすい」と回答したモニターは7名中2名のみと、やや不満が残る結果に。直進時のふらつきは少ないものの、身長155~159cmのモニターからは「漕ぎだしの際にふらつく」とのコメントが見受けられました。
また、比較したなかでは重量が重いとふらつきやすい傾向が。本品は3.2kgとそこまで重くないものの、子どもが左右に体重移動しやすく、やや不安定さを感じました。
比較したブリヂストンの「ルラビーデラックス2(リヤ用)」や「RCS-S2(リヤ用)」は、漕ぎだしが軽く安定感がありました。バランスのとりやすさを重視するなら、そちらもチェックしてみてください。
<バランスのとりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、乗せおろしのしやすさの検証です。
2歳児程度の重さを再現したマネキンを使用し、子どもの座らせやすさ・ベルト調整のしやすさ・バックル固定のしやすさをチェック。モニター7名に乗せおろしやすさを評価してもらいました。
モニター7名全員が「子どもを座らせやすい」と回答し、乗せおろしやすさは優秀。身長150~155cmと背が低めのモニターも、「子どもの足を置く場所が大きくて乗せやすい」とコメントしました。
比較したなかでも座面が広いと子どもを乗せやすい傾向があり、本品も例外ではありません。座面が広めなので、体が引っかからずスムーズに乗せおろしできました。ベルトが子どもの下に入ったりしにくいので、ストレスなく子どもを座らせられるでしょう。
<子どもの乗せおろしのしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「バックルを着脱しやすい」と答えたのは7名中6名で、ベルトの装着もスムーズ。比較した商品には、はめ込む際に力が必要なものもあったなか、バックルが大きめで扱いやすくワンタッチで簡単にベルトを着脱できました。
一方、ベルトの長さ調整には少し手間がかかります。身長155~159cmのモニターは「ベルト調節の仕方がわかりにくかった」とコメント。スライダーの調節がしにくい点が気になりました。
簡単に長さを調節できた、比較したブリヂストンの「ルラビーデラックス2(リヤ用)」「RCS-S2(リヤ用)」などと並べると、体にしっかりフィットさせるまでには時間がかかるでしょう。
<バックルへの着脱のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、実際に商品をチェックして、安全機能の充実度・機能性を検証しました。
国内で安全性の高い商品の目印とされるSGマークつきではあるものの、安全機能が充実しているとはいい難い結果に。詳細は以下のとおりです。
子どもが握れるハンドルが付属しているのは利点。しかし、比較した約半数の商品に備わっていた(※執筆時点)、ヘッドレストは搭載されていませんでした。頭部がガードされていないので、走行時の頭・首への衝撃が気になります。
「肩のベルトがなく不安」という口コミでの懸念どおり、ベルトが3点式と少ないのもデメリット。比較した約7割の商品が5点式ベルトを採用していた(※執筆時点)ことを考えると、乗っている子どもの体をしっかりホールドできるとはいえないでしょう。
また、子どもがベルトを解除しにくいような工夫も見られず。子どもがきちんと座れているか、定期的に声がけをしたりする必要がありそうです。
そのほかの機能面では、子どもを乗せないときにバスケット代わりとして使用できる点が魅力。比較した多くの商品は非対応だったことを考慮すると、自転車を買い物によく使う人にも役立ちますよ。
子どもが足を置くステップは2段階で調整可能です。とはいえ、比較した約半数の商品は4段階以上で調整できた(※執筆時点)ことを思うと、子どもの成長に合わせるにはやや物足りないといえます。
同じオージーケー技研の「ポポラ モア RBC-019DX」は、ステップは2段階と本品と同じですが、6段階で調節できるヘッドレストを搭載。長く使いたい人はこちらを検討するのもよいでしょう。
最後は、軽さの検証です。メーカーの公称値を調べて評価しました。
リサーチの結果、重量は3.2kgと、比較した全商品の平均値3.65kg(※執筆時点)より軽量で、高評価を獲得。口コミには「重く感じる」との指摘がありましたが、なかには4kg以上の商品もあったことを考慮すると、比較した後ろ乗せ用自転車チャイルドシートのなかでは軽量といえます。
無理なく移動させられ、取り外しや収納時の負担も少ないでしょう。
ベルト方式 | 3点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | クラス25リヤキャリア:21.8kg以下/クラス27リヤキャリア:22kg以下 |
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適応車種 | リヤキャリアの幅:120mm以上175mm以下/20型以上のシティ車(婦人車、軽快車、電動自転車含む)、両立スタンド・ドレスガード付きに限る |
サイズ | 幅485×高さ586×背もたれ高さ330×奥行520mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
オージーケー技研 ポポラ RBC-019は、全国の自転車用品店のほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトにて購入可能。販売サイトによって値段が異なるので、よくリサーチしてみてくださいね。
チャイルドシートカバーは、雨から子どもを守れるうえ、防風・防寒対策にも活躍するアイテム。雨の日でも保育園や幼稚園に送り迎えをしたい人にぴったりでしょう。チャイルドシートの汚れ防止にも役立つので、自転車用チャイルドシートを頻繁に使用する人はぜひ活用してみてください。
最後に、子どもの安全に配慮した機能が豊富な商品を紹介します。
ブリヂストンのルラビーデラックス2(リヤ用)は、子どもの側頭部までしっかりガードできる商品。ヘッドレストは深さがあるうえ多段階で調整できるので、子どもの成長に合わせて長く使用できるでしょう。漕ぎだしが軽くスムーズに走行しやすいので、親目線での使いやすさも優秀です。
ヘッドレストがついていながらも軽量な商品なら、ブリヂストンのRCS-S2(リヤ用)がおすすめ。5点式ベルトでしっかり子どもをホールドできるうえ、側頭部まで保護できるヘッドレストが搭載されています。スマートフィッター方式のベルトで、長さを調整しやすいところもうれしいですね。
ベルト方式 | 5点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | 8kg以上22kg以下(クラス27) |
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適応車種 | 不明 |
サイズ | 約高さ790×幅460×奥行600mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
ブリヂストンサイクル ルラビーデラックス2 リヤ用をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ベルト方式 | 5点式 |
---|---|
ヘッドレスト付き |
対象体重 | 8kg以上22kg以下(クラス27) |
---|---|
適応車種 | 不明 |
サイズ | 約高さ758×幅435×奥行500mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
ブリヂストンサイクル チャイルドシート RCS-S2(リヤ用)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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