シート表面をキルト状にすることで吸水性・通気性・フィット性を高めたと謳う紙おむつ、ネピア ホワイト 12時間タイプ。「肌触りがやわらかい」と評判の一方、「おしっこが漏れた」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のメリーズやムーニーなどの紙おむつとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、紙おむつ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ネピア ホワイト 12時間タイプは、おむつかぶれが気になる赤ちゃんにおすすめです。お湯を染み込ませたあとのおむつを手に被せ5分放置したところ、湿度は約2.7%低下。比較したほかの商品には、1%以上湿度が上がったものもあるなか、高い通気性を発揮しました。ほとんど液戻りしなかった点もメリットです。
テープの貼り直しができ、着脱もスムーズ。使用後は丸めやすく、テープもしっかり貼りついて開きませんでした。おしっこが出るとおむつ背面の線が黄色から緑に変わるため、交換のタイミングもわかりやすいですよ。おむつ5枚で厚み7cm程度と、外出時にかさばりにくいサイズも利点です。
「おしっこが漏れた」との口コミがありましたが、吸水性を確認するとおしっこ約5回分に匹敵する310mLの水を吸収。比較したなかには、約250mLでサイドから漏れ出たものもありました。ウエストや太ももの伸縮率もほどよく、漏れを回避するギャザーつき。全身スリム体型の赤ちゃんなら、問題なく使えるでしょう。
一方で吸水スピードは遅く、50mLの水を吸収するのにかかった時間は約10秒。比較したなかには約4秒で吸水できた商品もありました。肌あたりにも影響しており、乾いた状態では「しっとりしていて柔らかい」とモニターから好評でしたが、濡らしたあとは「湿り気が伝わる」との声が挙がりました。
1枚あたりの価格が23.9円と高いのも気になるところ。比較した国内ブランド商品のなかでもトップクラスの高さです。「シート表面をキルト状にし通気性を高めた」と謳うだけあって、かぶれにくさは期待できますが、コスパも重視するならほかの商品を検討してみてください。
ネピア ホワイト 12時間タイプは、シート表面をキルト状にすることで、高い吸水性・通気性・フィット感を実現したと謳う商品です。キルト状の溝部分が空気のとおり道を作りつつ、おしっこをすばやく引き込み全体に拡散。溝に合わせて吸収体が折れ曲がり、おしりの動きにフィットします。
「おむつ替えの1回1回のスキンシップを大切に、快適にすごせるようにしたい」というコンセプトで作られ、以下の賞を受賞しました。販売元は、ティッシュやトイレットペーパー・紙おむつなどを幅広く展開する王子ネピアです。
<受賞歴>
3時間用・12時間用の2種類を展開しているのも特徴のひとつです。3時間用はキルティングを細かくした薄型設計なので、こまめに交換できる日中に。12時間用は大きめのキルティングで漏れを防ぐことにこだわっており、睡眠時や遠出の際に使用するとよいでしょう。
サイズは、テープタイプが新生児用~XLの5種類、パンツタイプがM~Bigより大きいサイズの4種類。お母さんが赤ちゃんの成長を実感できるよう、サイズごとに違うイラストが描かれているのも注目ポイントですよ。詳細は以下のとおりです。
<テープタイプ>
<パンツタイプ>
今回は、ネピア ホワイト 12時間タイプを含む紙おむつ全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、漏れにくさの検証です。吸水量・吸水スピード・フィット感の3点をチェックし、朝まで漏れずに過ごせるかを評価しました。具体的な検証方法は以下のとおりです。
<吸水量>
平置きにしたおむつの中心に100mLの水をかけ1分間放置する作業を繰り返し、表側に浸み出た時点・サイド部分に溢れ出た時点・表面を指で触って液戻りが確認された時点の吸水量を確認。
<吸水スピード>
おむつの上に長さ30cmのアクリルパイプをおき、着色した水50mLを投入。すべてを吸収しきるまでの時間から、吸水スピードを確認。
<フィット感>
ウエスト・太もも部分のギャザーを伸ばす前後の長さから、伸縮率を算出。
おむつに水をかけていくと、310mLの水をかけた時点でサイドから水が溢れ出しました。口コミでは「おしっこが漏れた」との指摘がありましたが、5回分のおしっこは吸収できるため吸水量は十分です。
ただし、吸水スピードは遅め。比較したほかの商品には4秒で50mLの水を吸水できたものもあったのに対し、約10秒かかりました。動きが激しい赤ちゃんは、漏れる可能性があるでしょう。
ウエストの伸縮率は約1.304%と、比較した全商品の平均1.156%(※執筆時点)とほぼ同じで標準的。太もも部分は全体平均が1.194%(※執筆時点)だったなか、本品は約1.278%でした。
股下の長さも、比較した多くの商品同様18cm。伸縮率や股下の長さに物足りなさはありません。
ただ特記して伸縮率が高かった場所もないため、全身スリム体型の赤ちゃんに向いています。ギャザーつきなので、お腹まわりや背中から漏れる心配も少ないでしょう。
次は、かぶれにくさの検証です。
37℃のお湯を100mL染み込ませたおむつを手に被せ5分放置。その前後の湿度を測定して通気性をチェックしました。また、100mLの水をかけ1分間待ってからティッシュ1枚と500gの重りを置いて3分間放置し、ティッシュの重量から液戻り量も確認しています。
お湯を染み込ませたおむつを手に5分間被せたところ、湿度は約2.67%ダウンとトップクラスの減少率でした。比較したほかの商品には1%以上湿度が上がったものもあるなか、通気性は優秀です。
液戻りもほとんどなし。水をかけたおむつの上に置いたティッシュは、まったく重量に変化がありませんでした。おむつかぶれに悩んでいる赤ちゃんにぴったりといえます。
次は、肌あたりの検証です。
実際にママモニター8名が乾いた状態と水で濡らした状態のおむつを触り、肌あたりをチェックしました。
乾いた状態のおむつを触ったママモニターからは、「柔らかく心地よい肌あたり」と好評です。8名中5名が「乾いた状態での肌あたりがよい」と回答しました。
ふわふわというよりしっとりした柔らかい感触で若干好みは分かれたものの、ざらざらするような不快感はほとんどありません。
比較したなかでも、本品と同じプレミアムラインの商品は肌あたりがよい傾向がありました。本品も例外なく、肌触りはやさしいといえます。
<乾いた状態での肌あたりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方、吸水スピードの遅さが影響し、濡らした状態での肌あたりはまずまず。「濡らしたあとも肌触りがよい」とプラスなコメントが見られた一方で、「直後はビチャッとしていた」との指摘も挙がりました。
上位商品には、モニター全員から「濡れても心地よい」と好評だったものも。本品は、「濡らした状態での肌あたりがよい」と回答したモニターは8名中5名でした。
<濡らした状態での肌あたりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、使いやすさ・コンパクトさの検証です。
実際に赤ちゃん人形におむつを履かせ、おむつ交換がしやすいかをチェック。また、おむつ5枚を重ねた際の厚さを測り、コンパクトに持ち運べるかも確認しました。
使いやすさは高評価です。着脱はスムーズにでき、テープの貼り直しも可能。使用後は簡単に丸められ、テープもしっかり貼りついて開きませんでした。
比較したなかには、おしっこサインがなく交換のタイミングがわかりづらいものもあったのに対し、おしっこに反応して黄色から緑に変わる線を搭載。状況をひと目で把握できるので、交換を忘れてしまう心配は少ないでしょう。
おむつを5枚重ねた際の厚さは7cmとコンパクトです。比較したほかの商品には、8cmほどのものもありました。カバンに入れてもかさばりにくいため、持ち運びもしやすいでしょう。
最後は、1枚あたりの価格の検証です。Amazonの販売価格から1枚あたりの価格を算出し、コストをチェックしました。なお、2023年4月上旬の価格で計算しています。
結果、1枚あたりの価格は23.9円と、比較した国内ブランドの商品なかではトップクラスの高さ。1か月あたりの金額を1日10枚・30日分として計算したところ、比較したほかの商品には5,000円前後のものが多かったなか6,350円かかりました。
多少コストは上がっても、かぶれにくさを重視する人に向いているでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
1,396円
(最安)
販売価格:1,408円
ポイント:12円相当
送料別
2,246円
(+850円)
販売価格:2,246円
ポイント:0円相当
送料別
4.63
(222件)
ネピア ホワイト 12時間タイプは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。ECサイトでは送料がかかることが多いため、購入前にしっかり確認してくださいね。
王子ネピアの公式サイトでは、以下のようにおむつのつけ方を紹介しています。背中漏れや横漏れがないよう、正しく履かせてくださいね。
<テープタイプのつけ方>
①おむつを開いて立体ギャザーを立て、テープがついている方を赤ちゃんの背中にあてる
②立体ギャザーでおしりを包み込むようにあてる
③お腹にあてたおむつを端まで体に沿わせ、テープ受け部の目印を目安に左右均等にテープをつける
④足まわりやウエストのギャザーが内側に折れ込んでいないかを確認する
<パンツタイプの履かせ方>
・たっちしている場合は、つかまり立ちの状態で片足ずつ通して引き上げる
・それ以外の場合は、おむつの足ぐりから手を入れて片足を膝までとおし、もう片方の足もとおしたあと引き上げる
使用済みのおむつのニオイが気になる人は、おむつ用ゴミ箱・おむつ用消臭袋を活用しましょう。普通のゴミ箱・ゴミ袋に比べて密閉性や防臭効果が高いのがメリットです。
とくにリビングやダイニングにゴミ箱を設置する人にはおすすめですよ。
最後に、1枚あたりの価格が安く漏れにくかった商品をご紹介します。
コスパで選ぶなら、メリーズさらさらエアスルーがおすすめです。比較したなかでも、吸水量・吸水スピードはトップクラス。さらに、伸縮性も高くウエスト・太ももまわりで全身ぽっちゃり体型の赤ちゃんにもぴったりです。1枚あたり16.4円と低価格で経済的ですよ。
プレミアムラインにこだわるなら、ナチュラル ムーニーをチェック。1枚あたり19.9円と、プレミアムライン商品のなかでは低コストです。ママモニターからは、サラッとした肌あたりが好評でした。575mLと比較したなかでも群を抜いた吸水量で、漏れる心配も少ないでしょう。
適用対象 | 4~8kg |
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適用対象 | 不明 |
タイプ | テープ |
タイプ | 不明 |
内容量 | 不明 |
内容量 | 82枚 |
1枚あたりのコスト | 16.4円 |
股上の深さ | 不明 |
股上の深さ | 18.5cm |
ウエストの伸び率 | 1.3倍 |
脚周りの伸び率 | 1.28倍 |
生産国 | 日本 |
用途 | 不明 |
オーガニックコットン使用 | 不明 |
おすすめの体型 | 足むっちり、お腹ぽっこり、全身ぽっちゃり |
ギャザーあり | |
生産国 | 不明 |
吸収量 | 不明 |
通気性 | 不明 |
オーガニックコットン使用 | 不明 |
ギャザーあり | 不明 |
おしっこ交換サイン | |
植物オイル配合 | 不明 |
プレミアムライン | 不明 |
ハイウエストタイプ | 不明 |
キャラクターデザイン | 不明 |
花王 メリーズさらさらエアスルーをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
適用対象 | 4~8kg |
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内容量 | 58枚 |
ウエストの最大サイズ | 54.9cm |
腿周りの最大サイズ | 22.4cm |
おすすめの体型 | 全身スリム、足むっちり |
吸収量 | 90mL未満 |
吸水ポリマーが2つ以上 |
良い
気になる
生産国 | 日本 |
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おしっこ交換サイン | |
プレミアムライン |
ナチュラル ムーニーをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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