スリムで持ち運びしやすく、お手入れも簡単と評判のパナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZUX60。ナノイー搭載で除菌効果が期待できる点も高く評価されていますが、一方で「音がうるさい」「なかなか衣類が乾かない」といった口コミもあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZUX60を含む除湿機全33商品を実際に使ってみて、除湿力の高さ・衣類乾燥力の高さ・使い勝手のよさ・静音性の高さを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZUX60は、運転音が静かなコンパクトモデル。実際に騒音計で計測したところ、34.6dBと寝室でも使えるほど静かでした。除湿可能面積が木造で7畳なので、ワンルームや脱衣所などで使うのにちょうどよいですよ。
奥行17.8cmと置き場所を選ばないスリムな設計も魅力。重量が6kgと軽いうえに取っ手もあり、部屋間の移動も楽々です。フタ・取っ手つきのタンクも、水がこぼれにくく捨てやすいと好評でした。お手入れが必要な箇所も少なく、使いやすさに配慮されています。
ただし、肝心の除湿力と衣類乾燥力の評価はいまひとつ。濡らしたTシャツ・タオル・靴下の3点を用意した検証では、30分運転してもすべて湿った状態でした。除湿スピードも遅いので、広い部屋での除湿や大量の洗濯物の乾燥で使うには力不足です。
ヒーター内蔵のデジカント式なので、冬場の結露対策に使える反面、室温も上昇します。夏場の在宅中に使用したい人には向いていません。ナノイーで空間除菌や部屋干し臭の対策ができるのは便利ですが、もっと効率的に室内干し乾燥をしたいなら、ほかの商品を検討してみてください。
今回ご紹介するF-YZUX60は、優れた空調・空間除菌技術をもつパナソニックから2021年4月に発売されたデシカント式の衣類乾燥除湿機。内蔵されているヒーターで除湿する仕組みで、部屋干しや冬の結露対策にも効果的です。1年通して活躍しますよ。
大開口ルーパーで広範囲への送風が可能です。風向は自動でスイングもでき、洗濯物をムラなく効率よく乾かせます。取っ手つき&軽量ボディで、部屋間の移動も楽々。空間除菌技術の「ナノイー」搭載で、除湿しながら空気を清潔に保ち、部屋干し臭などのニオイも抑えられるのがポイントです。
衣類乾燥モードは、音ひかえめ・速乾など状況によって4種類を使い分けられます。温度・湿度の変化を感知し、乾き具合を予測して自動停止するエコナビは、節電にも役立つ機能です。
上下160度まで回転するルーバーは、自動スイングも可能。送風できる幅も最大約110cmと広く、洗濯物の量に合わせてフラップを手で動かして調整します。除菌技術のナノイーを搭載していて、ニオイの元となる菌を除菌しながら乾かせるのも、部屋干し派にはうれしいポイントです。
一般的に、ヒーターで除湿するデシカント式の商品は空間全体の除湿はそこまで得意ではありませんが、暖かい乾燥風による洗濯乾燥や冬の結露対策が得意。居室とは別に部屋干しスペースを設けると、温風による室温の上昇を気にせず夏場でも快適に使えるでしょう。
除湿可能面積は鉄筋コンクリート造で14畳・木造なら7畳で、定格除湿能力は5.4Lです。一般的な広さのリビングが16~20畳用(6~8L)とされているので、本商品はワンルームマンションの一室や脱衣所などの小さめのスペースに向いているといえます。
【除湿可能面積】
本体サイズは459×178×357mm・重量は6.0kgと、比較した商品のなかでもスリムで軽め。上面にハンドルもついているので、部屋間の移動が楽ですよ。カラーはシルバーとゴールド2種類で、どちらも白をベースとしており側面のラインの色が異なります。シンプルで悪目立ちしないデザインです。
パナソニック独自の「ナノイー」で、空間除菌しながらの除湿ができるのが強み。カビ菌も抑制できるので、浴室の乾燥にもおすすめです。お部屋の除湿をしながら花粉やニオイのケアをするなど、家中でさまざまな使い方ができますよ。そのほかの機能は以下のとおりです。
【搭載されている機能】
まずは、除湿力の高さの検証です。
今回は、埼玉県産業技術総合センター協力のもと温度・湿度を一定に管理できる「恒温恒湿槽」を使用して検証します。気温25℃・湿度80%の状態から、「強」モードで30分運転して、より湿度を下げたものを高評価としました。
運転終了時の湿度は49%と、30分ではあまり除湿できず。20~30%台まで下がったコンプレッサー式やハイブリッド式の商品と比べ、パワー不足です。タンク容量が約2Lなのに対し、30分で溜まった水の量は69mLとまだ余裕がある状態でした。
室温は最大で5℃上昇と、ヒーターを使うデジカント式としては抑えられています。スタート時の25℃から一時的に30℃まで上がりましたが、最終的には27℃で落ち着きました。
続いて、衣類乾燥力の高さの検証です。
引き続き気温25℃・湿度80%に設定した恒温恒湿槽を使用して検証します。重さを500gに統一した濡れたTシャツ・タオル・靴下を入れて、除湿機を30分間運転。運転後の衣類の重さをチェックして、衣類がどれくらい乾いたのか評価しました。
30分後に確認すると、洗濯物は全体的に湿り気が残っていました。重さも500gから464gと、あまり減っていません。検証したなかには30分でほぼ乾かすことができた商品もあり、衣類乾燥力の評価は伸び悩みました。
本商品は木造7畳に対応のモデルなので、広いリビングでの除湿や大量の洗濯物の乾燥では、思うように力を発揮できない可能性があります。
最後は、使い勝手のよさ・静音性の検証です。今回は、タンク容量やお手入れパーツ・重量などをチェック。メンテナンスに手間がかからず、簡単に扱える商品を高評価としました。
さらに、リビングや寝室で使うなら重要な指標である静音性も検証します。実際に、除湿機から50cm離れた地点で騒音計を使って計測しました。
タンク容量は2Lとやや小さめですが、溢れる前に自動停止するので安心感があります。水を捨てるときは本体から取っ手つきのタンクを引き出して、フタを外さずに傾けて排水が可能。タンクを外さずに本体の窓から水位を確認できるのも便利です。
お手入れ頻度は、吸気口のフィルターが2週間に1度、水タンクの水洗いが1か月に1度です。フィルターは掃除機などでホコリを除去、水タンクもフタを分解して水洗いするだけなので、そこまで負担に感じないでしょう。
本体重量は6kgと比較的軽く、ハンドルつきなのでキャスターなしでも持ち運びは楽々。使いやすくなる工夫が随所に見られました。
騒音計で計測したところ、34.6dBと検証トップクラスの静かさでした。今回の検証の平均値は弱モードでも44.4dB、最も音が大きいものだと66dBです。口コミでは「音がうるさい」と指摘されていましたが、かなり稼働音が小さいことがわかります。
すべて執筆時点のデータです。
環境省によると、50dB超で役所の窓口くらいの騒音・70dB近くになるとバスの車内くらいの騒音と同程度とのこと。本商品は、ホテルの室内レベルの30dB台なので、就寝時でも快適に使えるでしょう。
高さ | 45.9cm |
---|---|
除湿方式 | デシカント式 |
タンク容量 | 2L |
定格除湿能力(50Hz) | 5.4L |
除湿可能面積(鉄筋) | 14畳 |
ルーバー(羽)あり |
幅 | 17.8cm |
---|---|
奥行 | 35.7cm |
コードの長さ | 2.1m |
除湿可能面積(木造) | 7畳 |
消費電力(除湿) | 285W |
消費電力(衣類乾燥) | 295W |
衣類乾燥時間 | 178分 |
最大運転音 | |
最小運転音 | |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | 不明 |
イオン機能 | 不明 |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | 不明 |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 | 不明 |
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パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZUX60は、除菌もできるスリムで使い勝手のよい商品でした。最後に、ぜひ一緒に検討していただきたい商品をご紹介します。
三菱電機 MJ-PV250SXは、除湿力も衣類乾燥力もトップクラス。除湿可能面積31畳と広めのリビングに対応できるスペックで、スピーディに湿気を取り除けます。パワーのわりに稼働音も比較的控えめでした。ホースを繋げば水捨て不要で連続除湿も可能と、使い勝手もよいですよ。
シャープ CV-P120-Wは、上下の広角スイングで洗濯物の2段干しにも対応可能。対応面積は木造12畳程度とそこまで広範囲ではありませんが、除湿力は高級機にも劣らないレベルです。薄手の生地なら30分で乾きました。室温を上げずに除湿できるので、梅雨時期や夏場に活躍しますよ。
高さ | 不明 |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 5.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 24.5L |
除湿可能面積(鉄筋) | 62畳 |
ルーバー(羽)あり |
幅 | 不明 |
---|---|
奥行 | 不明 |
コードの長さ | 1.8m |
除湿可能面積(木造) | 31畳 |
消費電力(除湿) | 125W |
消費電力(衣類乾燥) | 415W |
衣類乾燥時間 | 86分 |
最大運転音 | 不明 |
最小運転音 | 不明 |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120SXをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
高さ | 66.5cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 4.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 11L(50Hz)/12L(60Hz) |
除湿可能面積(鉄筋) | 28畳(50Hz)/30畳(60Hz) |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 35.9cm |
---|---|
奥行 | 24.8cm |
コードの長さ | 2.0m |
除湿可能面積(木造) | 14畳(50Hz)/15畳(60Hz) |
消費電力(除湿) | 約260W |
消費電力(衣類乾燥) | 約308W |
衣類乾燥時間 | 約100分 |
最大運転音 | 46.1dB |
最小運転音 | 40.5dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | 不明 |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P120をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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