ACプラグつきの10,000mAhモバイルバッテリー、CIO SMARTCOBY Pro PLUG。インターネット上では「充電速度が速い」と評判です。一方、「すぐに充電容量が減る」「扱いにくいと感じる大きさ」など気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のアンカーやエレコムなどの10,000mAhモバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、10,000mAhモバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
5,400円
おすすめスコア
変換ロスの少なさ
充電の速さ
持ち運びやすさ
使いやすさ
変換ロス率 | 43.68% |
---|---|
最大出力(実測値) | 28.3W |
良い
気になる
CIO SMARTCOBY Pro PLUGは、高出力でスマホやタブレットを急速充電したい人におすすめです。実際に充電時の最高出力を計測したところ、公称値30Wに近い28.3Wを記録。比較した全商品の平均19.24W(※執筆時点)を大きく上回る結果でした。Type-CポートとType-Aポートを搭載し、口コミどおりのスピーディな充電が期待できます。
機能面では、比較した商品のなかでも珍しいACプラグを搭載。モバイルバッテリーとAC充電器の1台2役のため、電子機器に合わせてかさばるアダプターを持ち運ぶ必要がないのは利点です。一方で、ワイヤレス充電には非対応。LEDの色変化のみで直感的にわかりにくい残量表示や、同時充電は2台までなど、使いやすさの評価は伸び悩みました。
面積62.41m2とコンパクトな正方形サイズですが、コンセント一体型のため厚みが26mmあり、スマホと重ねて持ちにくいのも難点。比較したなかにはエレコムのEC-C03BKのように、15mmと薄くでかさばりにくいものもありました。重量も265gと重く、人によっては口コミどおり扱いづらさを感じる可能性があります。
表記容量10,000mAhに対し、変換ロスが43.68%と大きかったのも気になるポイント。比較したアンカー製品には変換ロスを3割程度に抑えて実容量7,211mAhを記録した商品もあったなか、こちらは実容量5,632mAhと少なめです。iPhone4のフル充電は1回しかできず、スマホのバッテリーの減りが速い人や、長時間の外出にはやや物足りない容量でした。
公式サイトでの販売価格は税込7,128円(※執筆時点)。比較したなかでもトップクラスの高出力で急速充電できるものの、価格設定は高めです。電子機器を複数持ち運ぶ人や、AC充電器を1台にまとめたい人にはうってつけですが、実容量の大きさや持ち運びやすさを重視するなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にCIO SMARTCOBY Pro PLUGと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ10,000mAhモバイルバッテリーと、変換ロスの少なさ・充電の速さ・持ち運びやすさ・使いやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
CIO SMARTCOBY Pro PLUGの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
UGREEN
大容量で高速充電するならコレ。ケーブル内蔵でかさばらない
モバイルバッテリーにはさまざまな容量が販売されていますが、10,000mAhの強みはスマホと重ねて持てるコンパクトさ。フル充電でスマホ約2回分の充電ができ、容量とサイズのバランスのよさが魅力です。
今回ご紹介するのはCIO SMARTCOBY Pro PLUG。CIOは大阪に本社を置き、スマホのアクセサリ関連を中心に企画・開発・販売を手掛けています。本商品はクラウドファンディングサイトでプロジェクトとしてスタートし、2,600万円以上の支援金を集めたプロダクトです。
手のひらサイズのコンパクトな本体に、ACプラグを搭載。ゲーム機・スマホ・PC用などそれぞれ持ち歩く必要がなく、持ち運びのストレスを最小限にできるのが魅力です。スタイリッシュなデザインが評価され、ドイツの国際的なデザイン賞であるレッドドットデザイン賞を受賞しています。
大容量10,000mAhながら、大手電気自動車メーカー採用のバッテリーを使用することで、手のひらサイズの小型化に成功。さらに耐熱性と電力効率に優れた次世代半導体GaNによって、ハイパワーなモバイルバッテリーを実現したと謳っています。
<スペック詳細>
カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2種類。本体のコーナー部分には残量表示のLEDが搭載され、0~100%まで赤・青・緑・紫の4段階で点灯して知らせるデザインです。
サイズは幅79×奥行79×高さ26mmの正方形タイプ。重量は約265gです。
今回はCIO SMARTCOBY Pro PLUGを含む、10,000mAhモバイルバッテリー全40商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、変換ロスの少なさの検証です。
フル充電状態から空になるまでの実用量を、電子負荷抵抗器と電圧電流チェッカーを使用して計測。リチウム電池からスマホ充電の際には電力ロスが発生するため、変換できる最高率70%を上限としました。パッケージ記載要領に近いものほど高評価としています。
変換ロスが発生するのはどの商品も同じですが、比較したなかにはロスが少なく3割以下に抑えたものも。上位商品のアンカー633 Magnetic Batteryは、ロス率27.89%・実容量7,211mAhを記録しています。iPhone4なら2回フル充電できる計算です。
「すぐに充電容量が減る」という口コミどおり、本体を長時間充電できない場合は物足りない容量といえます。ちょっと外出するときにはよいでしょう。
次に、充電の速さを検証しました。
検証には電圧電流チェッカーを使用。MacBook Pro 16インチの電池残量が30%から60%になるまで充電し、その際の最高出力を測定しました。タブレットを急速充電できる30Wを上限として、高いものを高評価としています。
なお、比較した全商品の平均値は約19.24W(※執筆時点)でした。本商品はスマホとタブレットを両方持ち歩く人にぴったりといえます。
なお、スマホの急速充電だけが目的なら20W出力で十分。バッテリー残量0%のiPhone14でも30分で約60%充電できました。20Wと30Wの商品には大きな差はありません。一方で12W出力の商品が充電できたのは約30%にとどまったので、少なくとも20Wを目安にするとよいでしょう。
最後に、持ち運びやすさ・使いやすさを検証しました。
各商品の面積・厚さ・重量をチェック。充電中にスマホと重ねて持てたり、カバンやポケットで邪魔に感じない商品を高評価としました。
使いやすさについては、充電残量の表示方法や複数台充電可能かなど、機能面をチェックしています。
面積は62.41m2とかなりコンパクトな正方形ですが、重量は265gと重めです。比較した同じCIO製の商品には180g程度の軽いものがそろっていましたが、いずれもコンセント一体型ではありませんでした。AC充電器として使える一方、重さには目をつぶる必要があるでしょう。
なお、モバイルバッテリーとスマートフォンを同時に充電できるパススルーには対応していません。比較したアンカーの上位商品には、さらにMagSafeに対応しワイヤレス充電ができるものもありました。
残量を表示するLEDは1か所のみで、光の色が4段階に変わる仕様。バッテリー残量が直感的にわかりづらいのが難点です。3台同時に充電できるものもあるなか、2台までと少ないのも惜しい点でした。
変換ロス率 | 43.68% |
---|---|
最大出力(実測値) | 28.3W |
良い
気になる
入力端子 | AC×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | |
付属品 | 取扱説明書(日本語、英語) |
保証期間 | 12か月+12か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 7.9cm |
奥行 | 7.9cm |
高さ | 2.6cm |
重量 | 約265g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
CIOでは、ほかにもさまざまな形状・アンペア数のモバイルバッテリーをそろえています。使用目的に合わせて、ぜひチェックしてみてください。
旅行にも活躍するモバイルバッテリーは、飛行機内に持ち込むことができます。持ち込む場合は必ず手荷物に入れ、機内持ち込み荷物としましょう。預け荷物に入れてしまうとX線検査の際に破棄される可能性があります。
持ち込める個数は利用する航空会社によって異なるため、事前に各社の公式サイトで確認してください。ANAの国内線なら「ワット時定格量(Wh)が160Wh以下のもの」と規定(※執筆時点)されています。
(参照:ANA)
mAhに換算すると、容量が27,027mAh以下であれば何個でも、27,027mAh以上43,244mAh未満なら2個まで国内線での機内持ち込みが可能です(※2023年4月時点)。搭乗の際に参考にしてみてくださいね。
使わなくなったモバイルバッテリーを、一般ごみとして廃棄するのは厳禁。内蔵されているリチウムイオン電池は発火や爆発の危険があるため、適切に処分する必要があります。
二次電池に分類されるリチウムイオン電池は、リサイクルが可能。家電量販店や大型スーパー・ホームセンター、地域によっては市役所などで回収しています。各所に設置されているリサイクルBOXに持ち込んでくださいね。
最後に変換ロス率が30%以下と低く、機能も充実していた商品をご紹介します。
アンカーの633 Magnetic Batteryは、変換ロスが27.89%とかなり少なかった1台。実容量は7,211mAhで、iPhone4なら2回フル充電できます。Type-Cポートからは18.37Wの高出力で、スマホの急速充電にも対応。ワイヤレス充電も可能です。厚みが18mmと薄く軽いため、持ち運びもしやすいですよ。
アメリカZendure社のSuperMini GOも、変換ロス率は28.90%と少なく実容量は7,110mAh。Type-C・Type-Aのほか、MagSafe対応でワイヤレス充電も可能です。バッテリー残量表示が数字で、直感的にわかりやすいのも魅力。かわいいカメラ型で厚みがあるものの、224gと軽く持ち運びやすいですよ。
変換ロス率 | 27.89% |
---|---|
最大出力(実測値) | 18.37W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | 7.5W |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 24か月+6か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 10.7cm |
奥行 | 6.6cm |
高さ | 1.8cm |
重量 | 約218g |
Anker 633 Magnetic Batteryをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
変換ロス率 | 28.90% |
---|---|
最大出力(実測値) | 20.57W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | 7.5W |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、保証書、取扱説明書、ストラップ、オリジナルステッカー |
保証期間 | 24か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 6.7cm |
奥行 | 9.5cm |
高さ | 2.8cm |
重量 | 約224g |
Zendure モバイルバッテリー SuperMini GOをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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