3つの機器を同時に充電できる、フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721C。ネット上では「充電が速い」「大容量で使いやすい」と評判です。その一方、「大きくて重い」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の20,000mAhモバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、20,000mAhモバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cは、3ポート搭載でたくさん充電できる商品がほしい人におすすめ。パッケージ表記の20,000mAhのうち、実際にどれだけ充電に使えるのか試したところ、実容量は13,701mAhありました。変換ロス率は31.49%と比較したなかでも低く、ムダを抑えて充電ができるといえます。iPhone14なら約4回フル充電ができる、口コミどおりの大容量です。
また、「充電が速い」との口コミどおり、Type-C単ポートの出力も十分。実測すると18.36Wと高出力で、スマホを急速充電できるレベルでした。ただし、2ポートを同時に使うと出力が低下。Type-Cポートからは10.44W・Type-Aポートからは4.03Wまで落ちたので、2台同時充電の速度は遅くなるでしょう。
出力ポートはType-Aが2つとType-Cが1つで、最大3台の機器を同時に接続可能。比較した5,000円以下の商品のうち、3台以上接続できるものはそこまで多くありません。なお、バッテリー本体への充電は、Type-C・microUSBいずれのポートも使用可能です。
さらに、持ち運びもしやすいサイズでした。厚さ28mmと薄型とはいえないものの、面積は96.60cm2、重さは約365gと小型かつ軽量です。カバンでもかさばらず、口コミに反して持ち運びの負担は少ないといえます。20,000mAhモバイルバッテリーは重いものも多く、比較した半数以上の商品は400gを超えていました。
ECサイトでの価格は、執筆時点で5,000円前後。単ポートならスマホの高速充電もできて、定番機能もひと通り備えたベーシックな1台です。ただし、ノートPCの充電には出力が足りず、スマホやタブレットの複数台同時充電では出力低下が気になりました。よりパワフルな出力を求める人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にフィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ20,000mAhモバイルバッテリーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
CIO
機能が豊富でとにかく使いやすい!実容量や出力も申し分なし
そもそも20,000mAhモバイルバッテリーとは、片手で持てるサイズ感ながら十分な容量を備えたモバイルバッテリーのこと。スマホなら3~4回、タブレットなら2回程度、ノートPCなら約1回のフル充電ができる容量なので、長期の旅行や出張などで活躍するでしょう。
フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cもその1つ。最大20Wの出力とUSB PDへの対応により、スマホやタブレットを急速充電できるとアピールしています。
販売元は医療機器から家電まで幅広い製品を手掛けるオランダのメーカー、PHILIPS(フィリップス)。モバイルバッテリーのラインナップも豊富です。ワイヤレス充電対応モデルやアウトドア向けの大型モデルなど、シーンに合わせた商品を選べますよ。
モバイルバッテリーへの充電の際に使用する入力端子は、USB Type-Cとmicro USBの2口。デバイスを接続する出力端子には、USB Type-Cを1口とUSB Type-Aを2口の計3口を搭載しています。3つの機器を同時に充電できるので、複数のデバイスを持ち歩く人はもちろん、家族や友人のデバイスも一緒に充電したい人にも役立つでしょう。
最大出力の公称値は、USB-Cで20W・USB-Aで18W。30分でスマホの残量を50%まで回復できると謳っています。充電付属品は、本体充電用のUSB Type-A to Type-Cケーブルと取扱説明書です。なお、本体のカラーはブラックのみです。
モバイルバッテリーは発火・火災事故が相次いだため、2018年に電気用品安全法の規制対象に指定されました。電気用品安全法の基準を満たした製品には「PSEマーク」がつけられるので、購入前に必ずチェックしましょう。
今回は、フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cを含む20,000mAhモバイルバッテリー全25商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、変換ロスの少なさの検証です。フル充電状態のモバイルバッテリーが空になるまで、電子負荷抵抗器と電圧電流チェッカーを使ってバッテリーの実容量を計測。パッケージに記載されている容量に近いほど高評価としました。
検証の結果、本商品の変換ロス率は31.49%と低く、ムダが少ないことがわかりました。実容量は13,701mAhで、iPhone14なら約4回フル充電ができる水準です。
比較したなかには、20,000mAhのうち実容量が10,300mAhほどまで目減りするものもありました。本商品なら「大容量で使いやすい」という口コミどおり、たっぷり充電できますよ。
続いて、単ポート・2ポート使用時それぞれの充電の速さの検証です。
単ポートの検証ではMacBook Pro 16インチを、2ポート使用の検証ではiPad mini6を加えた計2台を接続。各デバイスの電池残量が30%から60%になるまで充電し、最高出力を電圧電流チェッカーで測定しました。なお、出力W数が高いほど充電速度は速いといえます。
USB Type-Cだけ使用したときの最大出力は18.36Wを記録。20W前後でスマホやタブレットの急速充電ができるので、「充電が速い」との口コミどおり十分な性能といえます。
ただし、ノートPCの充電には一般的に45~65Wの出力が必要なので、本商品では不十分。スマホ・タブレットだけでなく、ノートPCの充電にも使いたいなら、より出力の高い商品を選択してください。
一方、2ポートを同時に使用したとき、Type-Cポートからは10.44W・Type-Aポートからは4.03Wの出力を記録。合計出力は14.47Wと、単ポート使用時の出力よりも落ちてしまいました。スマホ・タブレットの急速充電ができないレベルです。
比較した商品のなかには、2ポート同時接続してもType-Cポートから60W以上・Type-Aポートから20W以上の出力ができる商品もありました。複数の機器を同時に急速充電したい場合は、ランキングから各商品の検証結果をチェックしてみてくださいね。
次に、持ち運びやすさの検証です。面積・厚さ・重量をそれぞれチェックし、カバンやポケットにしまっても邪魔にならないかどうか検証しました。
まず、面積は96.6cm2で、iPhone14よりもわずかに小さい程度。厚さは28mmと若干分厚いものの、カバンに入れて持ち運ぶならそれほどかさばらないでしょう。20,000mAhモバイルバッテリーは大きめのものも多く、比較したなかには厚みが50mmある商品もありました。
重さも365gと軽量です。「大きくて重い」との口コミがありましたが、比較した半数以上の商品は400gを超えていたので、本商品は軽量かつコンパクトな部類といえます。大容量バッテリーを持ち歩きたい人にぴったりです。
最後に、使いやすさの検証です。充電残量の表示方法や同時に充電できる機器台数、パススルー充電機能の有無などをチェックして、使いやすさを評価しました。
モバイルバッテリーの定番機能を一通り備えており、使い勝手は良好です。同時接続台数は3台。USB PDにも対応しており、単ポート使用時にはスマホ・タブレットを急速充電できます。
充電残量はインジケーター表示。詳細な残量を数字で表示する商品と比べると、残量を確認しづらかったものの、光るライトの個数で大体の電池残量は把握できるので実用上そこまで問題はないでしょう。
バッテリー本体への入力は18W。30W以上で入力できる商品よりは、充電時間が長くかかります。バッテリー本体を充電しながらスマホなども同時充電できる、パススルー機能にも非対応でした。バッテリー本体の充電残量が減ってきたら、早めに充電しておきましょう。
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 31.49% |
最大出力(公称値) | 20W |
最大出力(実測値) | 18.36W |
良い
気になる
実容量 | 13,701mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1、micro USB×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×2 |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 12か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 9.5cm |
奥行 | 2.75cm |
高さ | 13.6cm |
重量 | 約355g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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(1,030件)
フィリップス 大容量モバイルバッテリー DLP7721Cの取扱店舗は、Amazonや楽天市場といったECサイトなどが挙げられます。公式サイトには、販売店を検索する機能もありますよ。
サイトによって値段が異なるため、お得に購入できるショップを探してみてくださいね。
モバイルバッテリーは、飛行機内に持ち込めます。ただし、43,244mAh以上のモバイルバッテリーは持ち込みできないので注意が必要です。なお、国内線の場合は、容量が27,027mAh以下であれば何個でも持ち込みでき、27,027mAh以上43,244mAh未満であれば2個まで持ち込みが許可されています。
持ち込めるモバイルバッテリーの容量や個数は、国や航空会社によって異なる場合があります。とくに国際線使用時には、渡航先の国や利用する航空会社のルールを確認しておきましょう。また、機内持ち込みはできても、荷物として預けることはできない点にも注意してください。
発火の恐れがあるモバイルバッテリーは、一般の不燃ごみとしては廃棄できません。小型二次電池としてリサイクルしましょう。
家電量販店や携帯電話ショップにリサイクルボックスが設置されている場合もあるため、手軽に処分したい人は探してみてくださいね。
最後に、もう少し予算を上げて、2台同時に充電してもスピーディに充電できる商品を紹介します。
ノートPCを急速充電できるほどの高出力を誇るのは、CIOのSMARTCOBY TRIO。Type-Cポートを2口搭載し、2台同時接続でも急速充電ができました。実容量は13,005mAhと、iPhone14を4回フル充電できる水準です。Type-Aを含めて合計3口の出力ポートを備えつつ、コンパクトで軽量なボディも好評でした。
Baseus BladeHDは、4台同時接続と高出力を叶えた商品です。Type-CとType-Aを2つずつ備え、ノートPCとタブレットを2台同時に急速充電できるほどのパワーでした。実容量は13,357mAh。iPhone14なら約4回フル充電が可能です。薄型なので、PCケースに入れて持ち歩きたい人におすすめですよ。
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 34.98% |
最大出力(公称値) | 67W |
最大出力(実測値) | 66.20W |
良い
気になる
実容量 | 13,005mAh |
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入力端子 | USB Type-C×2 |
出力端子 | USB Type-C×2、USB Type-A×1 |
残量表示方法 | 数字 |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 12か月+12か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 6.9cm |
奥行 | 9.5cm |
高さ | 2.95cm |
重量 | 約333g |
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 33.22% |
最大出力(公称値) | 100W |
最大出力(実測値) | 92.95W |
良い
気になる
実容量 | 13,357mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×2 |
出力端子 | USB Type-C×2、USB Type-A×2 |
残量表示方法 | 数字 |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書、収納ポーチ |
保証期間 | 12か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 13.4cm |
奥行 | 13.4cm |
高さ | 1.98cm |
重量 | 約455g |
Baseus BladeHD PPBLD100HDの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー
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