エレコム マグネット付ワイヤレス充電対応モバイルバッテリー（5000mAh）をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

USB Type-Cからの変換ロスは、35.32％と少なめ。実用量は3234mAhと、公称容量5000mAhのうち64.68％を供給できました。比較した全商品の供給平均約62％（※執筆時点）を上回る結果です。

比較したなかでも、「オウルテック OWL-LPBMG5001-BK」や「Anker 622 Magnetic Battery」のように実容量が3300mAh以上の商品は、ロスが小さくスマホ1回分を充電しやすい傾向がありました。本品は3300mAhを若干下回ったものの、iPhone14をフルチャージできる容量を備えています。

モバイルバッテリーとスマホには電圧の差があり、容量5000mAhと表記されていてもすべては使用できません。比較した商品内では多いもので60〜70％ほどだったことをふまえると、本品の実容量は十分といえます。

検証の結果、Type-Cポートから12.14Wを実測し充電スピードも優秀です。メーカー公称値の12Wを超え、iPhone14なら30分間で約40％まで充電可能。比較した約半数の商品が12Wに届かなかった点を考慮すると、スマホを充電するには十分な出力といえます。

ただしワイヤレス充電時のメーカー公称値は最大5Wと低め。急いで充電したいときはケーブルを使用するほうがよいでしょう。

比較したなかでも充電スピードが速かったのは、急速充電が可能なUSB PDを搭載した商品でした。なかでも本品と同じMagSafe対応の「オウルテック OWL-LPBMG5001-BK」は17.86Wと高出力。充電速度にこだわる人は、そちらもチェックしてみてください。

持ち運びやすさも高評価です。比較した商品には36mmも厚みがあるものがあったなか、15mmと薄めなのが利点。面積も61.1cm2と、高評価の基準とした75cm2を下回りました。スマホと重ねた際も、画面操作の邪魔にならない大きさですよ。

重量も高評価基準の130gより軽い約125g。なかには200gとずっしり重さを感じるものもありましたが、本品は片手で持ちながら充電し続けても疲れにくいでしょう。

検証の結果、18W以上の出力が可能なモデルは、急速充電はできるものの、サイズが大きく重いため片手では持ちにくい傾向がありました。本品は12Wと、充電スピードと携帯性のバランスが取れています。5000mAhのモバイルバッテリーのメリットが詰まった商品といえるでしょう。

• 面積：61.1cm2
• 厚さ：15mm
• 重量：125g

使いやすさも非常に優秀です。比較したなかでも少ないワイヤレス機能を搭載。MagSafe対応のiPhoneにマグネットでくっつけて充電・操作できるため、ケーブルのわずらわしさから解放されたい人にぴったりですよ。

パススルー機能は搭載していませんが、iPhoneであれば本体と同時充電も可能。出力端子は使い勝手のよいType-Cを採用し、電池残量はインジケーターのLEDランプでひと目で確認できます。

なお、USB PDと2台以上の同時充電には非対応。比較した「オウルテック OWL-LPBMG5001-BK」は両方に対応し、「Anker PowerCore III 5000」も2台同時充電が可能でした。複数の端末を持ち歩く人はこちらも検討してみてくださいね。