食材を出し入れしやすい広々した庫内が魅力の大型冷蔵庫、パナソニック NR-F559WPX。「幅が大きすぎないのに大容量」「野菜の持ちがよい」などの口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の大型冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、大型冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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気になる
パナソニック NR-F559WPXは、細かい食品が冷蔵庫の中で迷子になりやすい人におすすめです。庫内の視認性は非常に高く、冷凍室・野菜室のケースを引き出せる比率は100%。比較したなかには奥まで見えにくい商品もありましたが、こちらは隅々まで見渡せて楽に食材の出し入れが可能です。冷蔵室は棚やドアポケットの高さも変えられ、使い勝手もよいといえます。
鮮度維持力も申し分ありません。冷凍室やチルド室で生のマグロを3日間放置しても、ドリップはほぼ出ませんでした。野菜室できゅうりを1週間・ほうれん草を12時間保存したあともみずみずしい状態をキープ。比較したなかには水分を維持できなかった商品もあったのに対し、こちらは「野菜の持ちがよい」との口コミどおりです。
脱臭力の高さも優秀。キムチを出し入れして脱臭したあとの庫内を専門家がチェックしたところ、ニオイはほぼ気にならない程度まで抑制できました。独自の「ナノイーX」を全室に搭載しているので、庫内を清潔に保てるでしょう。また、年間の電気代は8,215円と節約思考の人が使いやすい点も魅力です。
一方、収納力はやや物足りません。大型冷蔵庫としては一般的なサイズでありながらも、収納可能な容量は380L・収納率は41.12%と少し小さめです。特別小さいというわけではありませんが、「幅が大きすぎないのに大容量」との口コミに反して、収納力にこだわる人には惜しい印象です。
とはいえ、食材がどこにあるのかを見つけやすく出し入れしやすいうえ、鮮度もキープしやすい点は大きな魅力。弱点が少ないので、とにかくたくさん収納したい人でなければストレスなく使用できるでしょう。大型冷蔵庫選びで迷った際は、ぜひ購入を検討してくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ファミリー世帯で重宝する大型冷蔵庫。5人家族なら570L以上、6人家族以上なら640L以上の大容量が推奨されています。子どもがいる家庭では、子どもが成長して食べる量が増えることを考えると、設置できる限り大きい容量を選ぶことがおすすめです。
今回紹介するのは、電化製品を数多く手がけるパナソニックが展開するNR-F559WPX。業務用レベルの急速冷凍機能を備えたモデルで、発売日は2023年3月です。カラーはオニキスミラーとミスティスチールグレーの2種類。キッチンに溶け込む高級感のある色味と、表面の凹凸を減らしたフルフラットなデザインが魅力です。
サイズは幅685×奥行699×高さ1828mm・重量は110kg・定格内容積は550Lです。購入の際は、事前に搬入経路や設置場所のサイズの確認がマスト。搬入通路である玄関ドアや廊下は、冷蔵庫の寸法に対して+10cmの余裕が必要です。設置場所には放熱スペースを考慮し、+5cmの空きを見込んでおくとよいでしょう。
今回はパナソニック NR-F559WPXを含む、人気の大型冷蔵庫を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の大型冷蔵庫を比較検証したところ、パナソニック NR-F559WPXには6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
庫内にデッドスペースが少なく、食材をスムーズに出し入れできる点が大きな魅力です。引き出しを全開できる独自の「ワンダフルオープン」を採用しており、冷凍室・野菜室のケースを引き出せる比率は100%でした。比較したなかには奥まで見づらい商品もあった一方、こちらは奥まで見通せます。
コンプレッサーが上部についた「トップユニット方式」を採用しているのも特徴。最上段の奥にも手が届きやすいうえ、最下段の野菜室も広々使えます。野菜室には2Lのペットボトルを4本立てて置けるので、大きな野菜も余裕をもって入れられるでしょう。
冷蔵室の棚は、高さを1か所変えたり前半分を奥にスライドしたりできるため、背が高いものを置きたいときに役立ちます。ドアポケットも調味料などのボトルにあわせて調整可能です。食材がどこにあるかを見つけやすいので、見落としも軽減できるといえます。
野菜室の鮮度維持力は優秀です。きゅうりを1週間・ほうれん草を12時間野菜室で保存し、投入前後の重量から水分残存率を算出したところ、きゅうりは87.19%・ほうれん草は93.72%の水分をキープ。比較した商品の平均約79%(※2024年10月時点)を上回り、どちらも傷みはほとんど見られませんでした。
比較したなかにはきゅうりがしぼみ、ほうれん草がしなしなになった商品も。対して本商品は「野菜の持ちがよい」との口コミどおり野菜をみずみずしく保てるので、野菜中心の献立を心がけている人にも使いやすいでしょう。
冷凍室の鮮度維持力も申し分ありません。生のマグロを冷凍室で3日間保存し、投入前後の重量の変化からドリップ量を算出したところ、ドリップ率はわずか0.31%でした。比較したなかには1.5%以上のドリップ率で、鮮度をキープしにくかったものも。一方、こちらは目立った傷みは見られませんでした。
本商品は、業務用レベルの急速冷凍が叶う「はやうま冷凍」機能を搭載しています。冷凍庫内にはうまもりカバーを搭載し、霜つきや乾燥を抑えながら食品のおいしさをキープできる点も特徴です。
チルド室でも鮮度をしっかり維持できました。生のマグロをチルド室で3日間保存し、投入前後の重量の変化からドリップ量を算出したところ、ドリップ率は0.43%と低く、目立った傷みも見られません。
比較したなかにはドリップ率が1.5%以上と高く、ドリップがペーパーにじっとり染みた商品もありました。一方、本商品は旨味を維持しやすく、買い溜めた生鮮食品も数日保管できるでしょう。
防臭力の高さもトップクラスです。冷蔵室内にキムチを5分間入れて取り出し、20分間脱臭したあとのニオイ残りを臭気判定士の石川英一さんがチェック。すると、ニオイはほぼ気にならないレベルまで抑えられました。本商品は、パナソニック独自の清潔イオン「ナノイーX」を全室に搭載しており、庫内を清潔に保てます。
比較したなかにはキムチのニオイがそのまま残り、ほかの食材にニオイが移る懸念がある商品もありました。その点こちらは、冷蔵庫内のニオイが気になっている人にもおすすめです。
年間の電気代も十分安く抑えられます。メーカー公称値の年間消費電力量(265kWh)から算出した1年間にかかる電気代は8,215円。比較したなかには1年間の電気代が1万円を超えるモデルもあったなか、こちらはそれほど電気代を気にしなくてもよい印象です。
少しでも節電したい人は、ドアの開閉回数を減らしたり、熱いものを冷ましてから入れたりするなど工夫することも大切。また、専用アプリ「Cool Pantry」と連携することで、さらなる節電も可能です。外出中に省エネ運転に切り替えたり買い出し中にあらかじめ冷却したりと、自分の行動にあわせてかしこく節電できます。
収納力は物足りない印象です。本体サイズは幅685×奥行699×高さ1828mmと、大型冷蔵庫としては一般的。しかし、「幅が大きすぎないのに大容量」との口コミに反し、収納可能な容量は380L・収納率は41.12%と少し小さめです。
比較した多くの商品が収納率40%前後だったため、特別小さいというわけではありませんが、とにかくたくさん入るものがよい人には第一候補になりづらいといえます。なお、各収納スペースの食品収納可能容量は以下のとおりです。購入の際の参考にしてくださいね。
<食品収納容量>
定格内容積 | 550L |
---|---|
幅 | 685mm |
奥行 | 699mm |
高さ | 1,828mm |
良い
気になる
食品の収納可能スペース | 380L |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 285L |
冷蔵室の収納可能スペース | 212L |
野菜室の定格内容積 | 115L |
野菜室の収納可能スペース | 81L |
冷凍室の定格内容積 | 132L |
冷凍室の収納可能スペース | 83L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 4L |
重量 | 110kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
脱臭機能 | |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
節電モードあり | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 265kWh |
省エネ基準達成率 | 111% |
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ここからは、パナソニック NR-F559WPX以外のおすすめ商品をご紹介します。
大容量の冷蔵庫がほしい人は、三菱電機のMR-WXD70J-XTがおすすめ。横幅が80cmと大きめではあるものの、食品の収納可能スペースも509Lとトップクラスの大容量です。野菜室には2Lペットボトルを16本立てて収納できるスペースがあり、まとめ買いしたい人にもぴったりといえます。
キムチのニオイ残りも少なく、野菜室・チルド室の鮮度維持力の検証でも高評価を獲得。野菜はみずみずしい状態をキープし、生のマグロはドリップの流失を抑えられました。一方、冷凍室の鮮度維持力はやや低かったため、生鮮食品の長期保存には注意しましょう。
年間の電気代は9,610円と高めではあるものの、比較した大きめサイズの冷蔵庫はどれも同等の金額でした。特別電気代がかかるというわけではないので、大容量にこだわる人はぜひチェックしてください。
三菱電機のMR-MZ60K-Wは冷凍室より野菜室が上にあり、野菜を多く買う人に使いやすい商品です。真ん中野菜室の冷蔵庫は収納率が低い傾向がある一方、こちらは全体平均程度の収納力があります。容量に妥協したくない人にもぴったりといえるでしょう。
鮮度維持力の検証では、チルド室・冷凍室に保管したマグロはドリップが多めに出てしまいましたが、野菜室のきゅうり・ほうれん草は水分をしっかりキープできました。除菌・脱臭を謳うフレッシュエアフィルターを搭載しており、キムチの強いニオイを十分分散できたのもうれしいポイントです。
電気代は年間8,866円と平均レベル。特別節電できるというわけではないものの、長く使っても電気代が高くて困ることは少ないでしょう。
パナソニック NR-F559WPXは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。取扱店舗によっては販売していないカラーがあるうえ、価格もさまざまなので、よく比較して検討しましょう。なお、本商品は生産を終了しているため、公式サイトでの販売はありません。
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