様々なコンテンツを楽しめるGoogle TVを搭載した、TCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63J。ネット上では「画質がとてもよい」と評判です。しかし、「起動が遅い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のオリオンやEDION(エディオン)などのチューナーレステレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、チューナーレステレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
44,800円
おすすめスコア
画面表示性能の高さ
映画の画質(一般モニター)
ネット動画の画質(一般モニター)
スポーツの画質(一般モニター)
音質(一般モニター)
視野角
リモコン操作のしやすさ
起動時間の短さ
ネット機能の充実度
画質(専門家)
音質(専門家)
サイズ展開 | 50V型 |
---|---|
コントラスト比 | 4010:1 |
最大輝度 | 250.8cd/m2 |
良い
気になる
TCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jは、高画質で動画視聴を楽しみたい人すべてにおすすめです。AV機器の評論家が視聴したところ、画質の評価は比較したなかでもトップクラス。解像度が高く繊細な映像を楽しめます。チューナーレステレビは価格を抑えるため性能が控えめになりがちですが、本商品は一般的な4Kテレビと比べても遜色ありません。
視野角は広くないもののコントラスト比が高く、パネル性能も優秀です。比較した8割以上の商品がコントラスト比5000:1以下に留まったのに対し、本商品は8309:1を記録。謳い文句どおりのリアルでメリハリのある映像です。標準の視聴モードは色温度が高めで、全体的に青が強い発色。とはいえ、肉眼で見ても違和感はありませんでした。
音質も、大手メーカーのテレビに引けを取らない高品質です。人の声はクリアで聞きやすく、音の立体感も優れています。比較したほとんどの商品はテレビから直線的に音が聞こえるなか、本商品は音の広がりを感じられました。立体音響技術のDolby Atmosに対応していることもあって、映画を臨場感あるサウンドで楽しめますよ。
「起動が遅い」という口コミもありますが、スイッチを押して起動するまでの時間は約40秒と比較的スピーディ。比較した商品の平均は約55秒(※執筆時点)でした。一般的なテレビと比べて動作が遅くなりがちなチューナーレステレビですが、そのなかでは素早く起動できるほうだといえます。
機能面も充実しており、動画配信サービスやゲームも快適です。比較した商品の多くはOSにAndroid TVを搭載しているなか、Google TVを搭載。複数の動画サービスから一括で作品の検索ができて便利です。ALLM(自動低遅延)に対応したゲームモードも搭載しているので、ゲーム機からの映像遅延時間を4msまで短縮できるとしています。
価格は執筆時点で税込59,800円(公式サイト参照)。比較したほかの商品と同様に視野角の狭さは気になるものの、正面から画面を見れば大手メーカーの4Kテレビと比べても遜色のない高画質の映像を楽しめます。チューナーレステレビ選びで迷っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
実際にTCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
TCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Xiaomi
チューナーレステレビならコレ!国内大手メーカーに匹敵する画質性能
今回ご紹介するTCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jは、4K液晶パネルを搭載したAmazon限定モデルです。画面内の明暗差をより際立させるHDR技術の規格「Dolby Vision」や「HDR10」にも対応しており、色鮮やかでメリハリの効いた映像を映し出すと謳っています。
製造元のTCLは中国の大手家電メーカー。世界各地に製造・研究開発センターを展開し、160カ国以上で製品とサービスを提供しています。市場調査機関OMDIAによると、2021~2022年にTCLのテレビは世界のテレビブランドのなかでトップ2にランキング。同年のGoogle TV出荷市場シェアでも1位を獲得しました。
画質だけでなく音質面の機能も豊富です。立体音響技術であるDolby Atmosに対応しており、音に包まれるような体験ができると謳っています。サウンドバーなどの外部機器とは、HDMI2.1 eARCでの接続が可能。多くの音データを伝送できるので、eARC対応の外部音響機器と接続すれば、より臨場感ある視聴体験ができるでしょう。
OSにはGoogle TVを搭載。地上波放送は見れませんが、YouTube・Amazonプライムビデオ・NETFLIXなどさまざまな動画コンテンツを楽しめます。クロームキャスト機能にも対応しており、スマートフォンで視聴している映像やゲームを大画面のテレビに映し出せるのも魅力です。
ALLM(自動低遅延)対応のゲームモードも搭載しています。入力機器からゲームプレイ映像を検出すると、自動的にゲームモードに切り替えて、映像遅延時間を4msまで短縮。スポーツや格闘ゲームなども低遅延で気軽に楽しめると紹介されています。
<スペックの詳細>
枠の幅が狭いベゼルレスデザインが特徴的。大迫力の画面で映像を楽しめるでしょう。本体カラーはは定番のブラックのみです。
本商品は50インチのサイズですが、43インチのサイズも展開中。お部屋の大きさに合わせて、サイズを選んでみてくださいね!
今回はTCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jを含む、チューナーレステレビ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、パネルの性能と画質の検証です。
パネル性能の検証では、オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三氏に監修していただき、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比を専門機器で測定。「規格に沿って制作者の意図した映像(色再現性)を忠実に再現できる商品」を高評価としました。
画質の検証では、オーディオ・ビジュアル評論家の折原一也氏が4K映画・ライブ映像・YouTubeを各商品で視聴。解像感・コントラスト・色のバランスなどをチェックし、画質のよさを評価しました。
コントラスト比が非常に高く、パネルは高性能といえます。コントラスト比とは、画面内の白と黒の輝度の比率。コントラスト比が大きいほど、明暗差が精緻に再現され、よりリアリティのある映像が映し出されます。
専門機器で測定すると、コントラスト比は8309:1を記録。比較した8割以上の商品はコントラスト比が5000:1以下に留まったのに対し、TCLの商品はコントラスト比が高く画面が美しい傾向がありました。黒の輝度も0.028cd/m2と非常に低く、映像にメリハリがあり、奥行を感じられます。
色の正確さをチェックしたところ、全体的に青が強めな発色でした。「標準」モードの色温度が高めに設定されている点に起因すると考えられますが、実際に視聴すると肉眼では違和感はなく、色鮮やかな映像を楽しめました。
色域の広さは、自然界に存在する色に最も近いBT.2020の色域を61%カバー。色域に関しては、比較したなかでもあまり差は出ませんでした。色温度や色味はテレビの調整機能で補正もできるので、商品を選ぶ際にそこまで気にしなくてもよいでしょう。
オーディオ・ビジュアル評論家が映像を視聴したところ、画質について比較したなかでもトップクラスの高評価を獲得しました。コントラスト比が高いこともあって、視聴したどのジャンルの映像でも、解像度が高く繊細な表現を楽しめます。
比較した半数以上の商品は、ノイズや解像感の低さが気になる結果に。本商品は4K映画・ライブ映像・YouTubeの各映像でノイズや解像感の低さが気になる場面がなく、快適に映像を楽しめました。
一般的にチューナーレステレビは価格を安くするために、性能を抑える傾向があります。しかし、本商品は国内の大手ブランドの4Kテレビと比べても遜色ない高画質。映像のきれいさを重視する人におすすめの1台といえます。
続いて、画面の見やすさの検証です。
斜め45度から撮影した写真と、正面から撮影した画面を比較。輝度・色の変化、斜め45度から見た際の映り込みをチェックし、専門家の折原さんに評価してもらいました。
視野角はやや狭く、斜めから視聴するとコントラストが低下します。比較したなかでは、ほかの多くの商品も同様に視野角の狭さが気になりました。正面から見れば高画質な映像を見られるので、1~2人で画面を見るには問題ないでしょう。
比較したなかでもKONKAの商品は視野角が広く、斜めから視聴しても画面を見やすい傾向がありました。3人以上で視聴する機会が多い人は、こちらもチェックしてみてくださいね。
次に、音質の検証です。
画質の検証と同様に、専門家の折原一也氏が4K映画・ライブ映像・YouTubeを各商品で視聴。音の立体感・低音の迫力・臨場感・聞き取りやすさなどをチェックし、音質のよさを評価しました。
音質は比較したなかでもトップクラス。大手メーカーのテレビにも引けを取らないサウンドです。人の声はクリアで聞きやすく、Dolby Atmosに対応していることもあって、立体感も優れていました。
比較したほとんどの商品はテレビから直線的に音が聞こえるなか、本商品は音の広がりを感じられます。音に奥行があるので、映画も臨場感あるサウンドで楽しめますよ。
続いて、動作速度の検証です。
リモコンの電源ボタンを押してからテレビが起動するまで・リモコンの「Netflix」ボタンを押してからアプリが立ち上がるまで・「Netflix」の作品を選択してから実際に映像が流れるまでの時間をそれぞれ測定。総合的な動作速度を評価しました。
実際にテレビの起動までにかかった時間は約40秒。比較した商品の平均が約55秒(※執筆時点)だったことをふまえると、テレビ起動までの時間はスピーディです。
しかし、国内大手メーカーの50インチテレビの起動までの平均時間は約5秒(※執筆時点)。一般的なテレビと同じ感覚だと、「起動が遅い」という口コミのように動作がゆっくりに感じる可能性があります。チューナーレステレビは全体的に動作に時間がかかることは念頭に置いておきましょう。
「Netflix」の作品を選択してから動画再生までの時間は約5秒。比較したなかでも差はありませんでした。差が出たのはアプリ起動までの時間。本商品は約24秒かかりましたが、比較したなかには8秒ほどで起動する商品も。アプリ起動までの時間は、比較したほかの商品より遅かったといえます。
最後に、ネット対応とゲーム機能の検証です。
ネット対応の検証では、リモコンに主要サービスのアプリボタンがどれだけ搭載されているか・内蔵されたスマートテレビOSの使いやすさ・ハンズフリーに対応しているかをチェックしました。
ゲーム機能の検証では、リフレッシュレートの高さと遅延の少なさを確認しています。
機能面は充実しており、配信サービスを快適に視聴できます。比較したほとんどの商品がOSにAndroid TVを搭載しているなか、本商品はGoogle TVを搭載。ホーム画面で作品名を検索すると、複数の動画サービスからの検索結果が表示されるので便利です。
リモコンには、Neflix・YouTube・Hulu・U-NEXT・ABEMA・FODのアプリボタンを搭載。主要な動画配信アプリにすぐアクセスできます。
Google音声検索にも対応。リモコンのボタンを押して話しかけるだけで、見たい作品の検索ができますよ。
ゲームに関する機能も備えています。比較した半数以上の商品が対応していなかったゲームモードを搭載。ゲーム映像の入力を検知して自動的にゲームモードに切り替わるALLM(自動低遅延)にも対応しており、映像遅延時間も4msまで短縮できるとしています。
リフレッシュレートは、4K出力時に60Hzまで対応。リフレッシュレートとは、1秒間に何枚の画像を描写するか示した値。数値が大きくなるほど、動きがなめらかになります。PS5・switchなどの家庭用ゲーム機であれば、4K60Hzの出力でゲームを快適にプレイできるでしょう。
なお、比較したほとんどの商品も4K60Hzの出力に対応していました。
サイズ展開 | 50V型 |
---|---|
コントラスト比 | 4010:1 |
最大輝度 | 250.8cd/m2 |
良い
気になる
画面種類 | 4K液晶テレビ |
---|---|
本体幅 | 111.2cm |
本体奥行 | 27.0cm |
本体高さ | 69.0cm |
重量 | 8.7kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | 9.0秒 |
アプリの起動時間(YouTube) | 5.6秒 |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT |
音声操作 | |
色域の広さ | 61.1% |
色の正確さ | ΔE4.50 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
44,352円
(最安)
販売価格:44,800円
ポイント:448円相当
送料無料
TCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jは、ECサイトのAmazonでのみ販売されています。値段は執筆時点で税込59,800円です。
Amazonでは定期的にセールが開催されていますので、購入を検討している人はセール情報もチェックしてみてくださいね!
画質とパネルの性能の検証で高評価を獲得した商品をご紹介します。
EDION 50P63Eは、動画配信サービスを視聴をしたい人におすすめ。TCLと共同開発したモデルで、高コントラストで鮮明な映像を楽しめます。ほかの機種と比べて最小輝度が非常に低く、夜景や影の黒味がくっきり見えました。OSにはGoogle TVを搭載しており、複数の動画サービスを視聴可能です。
予算を抑えたいなら、オリオン SAUD501がおすすめ。コントラスト比が比較的高く、正面からならメリハリある映像を視聴できます。チューナーレステレビのなかでは、テレビやアプリの起動が速く、快適に使用できるのも魅力です。50インチ以外に、65・75インチとかなり大型なサイズも選べます。
画面種類 | 4K液晶テレビ |
---|---|
本体幅 | 111.2cm |
本体奥行 | 25.7cm |
本体高さ | 68.9cm |
サイズ展開 | 50V型、43V型 |
総合出力 | 19W |
重量 | 8.7kg |
録画機能 | 不明 |
画面サイズ | 50V型 |
画素数 | 不明 |
Dolby Atmos対応 | |
ALLM | |
VRR | 不明 |
映像処理エンジン | 不明 |
4Kアップコンバート | 不明 |
HDR方式 | HDR10、Dolby Vision、HLG |
HDR調整機能 | 不明 |
自動録画機能 | 不明 |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、Disney+、U-NEXT、Apple TV、ABEMA、FOD、GYAO!、Rakuten TV |
HDR対応 | |
倍速機能 | 不明 |
音声操作 | |
画面分割(2画面機能) | 不明 |
ディスプレイの種類 | |
低遅延モード | |
パネルの種類 | |
スマートスピーカー連携 | Google アシスタント |
映像モード | ゲームモード、PC、動画、映画 |
搭載チューナー | 不明 |
4Kチューナー | 不明 |
チューナーレステレビ | |
同時録画数 | 不明 |
倍速再生 | 不明 |
チャプター送り | 不明 |
ネットワーク | 有線LAN、Google アシスタント、Chromecast |
4K/120Hz対応 | 不明 |
AirPlay対応 | 不明 |
接続端子 | HDMI端子、LAN端子、ヘッドホン出力端子、光デジタル音声出力端子、ビデオ入力端子、USB端子 |
適正視聴距離(目安) | 不明 |
年間消費電力量(目安) | |
年間電気代(目安) | |
待機時消費電力 | |
ブルーレイ内蔵 | 不明 |
PCモニター向き | |
Android TV搭載 | 不明 |
ゲームモードあり | 不明 |
コントラスト比 | 8156:1 |
最大輝度 | 244.7cd/m2 |
最小輝度 | 0.03cd/m2 |
色域の広さ | 不明 |
DVDプレイヤー内蔵 | 不明 |
ポータブルテレビ | 不明 |
スタンド付き | 不明 |
フック付き | 不明 |
Google TV搭載 | 不明 |
ショートカットボタンあり | 不明 |
ハンズフリー機能 | 不明 |
国内メーカー | 不明 |
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サイズ展開 | 50V型、65V型、75V型 |
---|---|
コントラスト比 | 2235:1 |
最大輝度 | 236.9cd/m2 |
良い
気になる
画面種類 | 4K液晶テレビ |
---|---|
本体幅 | 111.7cm |
本体奥行 | 21.2cm |
本体高さ | 70.1cm |
重量 | 9.8kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | 5.4秒 |
アプリの起動時間(YouTube) | 4.4秒 |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT |
音声操作 | |
色域の広さ | 57.7% |
色の正確さ | ΔE2.54 |
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