Xiaomi TV A Pro 43 2025の口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

色の正確さを表すΔE（デルタE）の値は3.49で、比較した全商品の平均4.27（※）や満足の基準とした4を下回る優秀な数値。基準とした色域規格「BT.2020」に対するカバー率も73.47％と、全体平均約64％（※）を優に上回りました。幅広い色を違和感なく表現でき、人の肌色や背景の空などをリアルな色で見られる性能といえます。

全商品の平均値は2024年11月時点での数値です

解像感が高く、人やモノの輪郭がくっきりと見え、肌の質感やシワまでリアルに再現。折原さんが「画面の奥に映画の世界が広がっているよう」と評するほど没入感がありました。一部のモニターからは「影など暗い部分にノイズが見える」との意見があったものの、多くの人は気にならないと答えています。

コントラストも優秀で、明るい部分はしっかり眩しく、暗い部分は見やすいよう表現。グラデーションもきれいに再現できていました。比較したなかには暗い部分がつぶれて見えた商品があったのに対し、本品は「白っぽい」との声が一部あったものの、おおむねくっきり見えやすく、画面サイズ以上の満足感や臨場感を得られました。

コメントは一部抜粋

ネット動画の画質も良好。YouTube動画を視聴したところ、色味は全体的に少しオレンジっぽいものの、総合的には違和感なく自然に見えました。専門家の折原さんは「明るさと色抜けがよく、微妙な階調まで優秀」とコメントしており、「優れた色表現性能」との謳い文句にも頷ける結果です。

また、モニター10人中6人が「精細感とノイズの少なさに満足」と回答。人の肌感がリアルで、肌の質感やシワまで立体的に再現できていました。比較したなかにはノイズが気になりやすく立体感があまりない商品もありましたが、本品は映像に集中できそうです。

＜ネット動画の画質についてのモニターコメント＞

1. 「人の肌の色が自然で、とくに光が当たっているときの色の階調が豊か。明暗もはっきりとしている。服のシワなどもしっかりと見えた」
2. 「肌の色味はオレンジがかっているように見えたが、景色全体や外の光の色合いは自然でリアルさがある。草の細かさや、テントのシワなどの質感は繊細」
3. 「人の肌の色含め、全体的に若干黄みがかっているように感じた。テロップや文字などははっきりと表現されており、ノイズを感じずに視聴できた」

コメントは一部抜粋

ネット機能も充実しています。比較した半数以上の商品と同様に、内蔵OSにはGoogle TVを採用。視聴内容などに基づいて、テレビ側がアプリ・映画・番組などを提案する設計です。Android TVと比較すると複数のアプリを横断して検索をかけられるため、気になるコンテンツを見つけやすいでしょう。

リモコンには主要な配信サービスのボタンがあり、簡単にアクセスできるのもうれしい点。好きなときに好きなコンテンツを楽しみやすいといえます。TVerのボタンはありませんが、Netflix・YouTube・Amazon Prime Video・APPSのアプリショートカットボタンが装備されていました。

リモコンのGoogleアシスタントボタンを押せば、音声操作も可能です。動画の検索や音楽の再生などができ、連携すればスマートホームデバイスの操作もできますよ。

1. 内蔵OSの種類｜Google TV
2. リモコンのアプリボタンが対応している主要サービス｜Netflix・YouTube・Amazon Prime Video・APPS
3. 音声操作・ハンズフリーに対応｜音声操作あり

視野角の狭さは気になるところ。テレビ画面を正面から撮影したものと斜め45度から撮影したものを見比べたところ、斜めから見ると輝度がダウンし、全体的に色が白っぽくなりました。ただもともと輝度が高くて明るいので、ほかの商品と比べると見やすさはある程度維持できています。

斜めから見た際の色の変化もあり、全体的に黄色がかった色味に。とはいえこちらも元の色がビビッドなので、十分見られるレベルといえます。

総合的に見ると、画面全体で違和感があるほどの大きな色変化はないものの、白っぽくなりのっぺりする点は気がかり。一部商品には斜めからでも色が自然に見えて大人数で視聴しやすいものがありましたが、こちらは作業しながらや家族と一緒に見たいシーンには向かないでしょう。