「圧迫感のないコンパクトタイプ」を謳う、ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554A。「猫のにおいが軽減された」「音が静か」と評判です。一方、「ほこりをまき散らしている」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の空気清浄機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、空気清浄機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aは、性能が高い小型の商品を探している人におすすめです。スモークの粒子を空気になじませた部屋で商品を稼動させたところ、0.3μmと0.5μmの粒子を検証実施前の空気に比べて約60%まで減らせました。比較した商品内には100%以上残ったものもあったなか、本品は「ほこりをまき散らしている」との口コミに反して集じん力は高めです。
センサー感度も高く、商品から2.5m離れた場所で噴射したパウダースプレーを約13秒、煙を約12秒で感知。比較したところ20秒を超える商品も多かったなか、本品は瞬時に反応しました。脱臭力も優秀です。臭気判定士の石川英一さんに判定してもらったところ、猫砂のニオイを稼動開始からわずか7分で脱臭。比較したなかには30分必要な商品もあったなか、「猫のニオイが軽減された」との評判にも納得です。
奥行き27cmと、「圧迫感のないコンパクトタイプ」と謳うとおりの薄型デザインも魅力。背面に吸気口がないため壁につけたり棚に置いたりと設置場所を選びません。稼動音を騒音計で測定したところ強モードが42.9dB、中モードが33.3dB、小モードが26.8dBに。比較したなかには中モードで45dB以上ある商品もあったものの、本品は「音が静か」との口コミどおり寝室での使用にも向いています。
気になった点はお手入れパーツの多さです。比較したなかにはパーツの手洗いが必要な商品もあったなか、掃除機・拭き掃除で完了するところは美点。しかし、比較したなかにはお手入れ箇所が2つで済む商品もあったのに対し、加湿機能のない商品としてはお手入れパーツが8つもあり少々手間に感じました。
年間に必要な電気料金は1,205円と、比較した全商品の平均値の826円(※2024年8月時点)を上回る結果に。ランニングコストが低いとはいい難い結果です。とはいえ、本体価格は3万円台とお手頃(※2024年8月、ECサイト参照)。コンパクトながら空気清浄機としての機能は高いため、初期費用を抑えたい人はぜひチェックしてみてください。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aは、2024年に発売された空気中のウイルスや菌を吸い込んで抑制するつくりの空気清浄機(※)です。花粉問題対策事業者協議会の認証を受けており、花粉対策にも優れた性能を発揮します。空気清浄単独での最大風量は5.5m2/分で、適用床面積の目安は25畳(41m2)まで。8畳の空間であれば、わずか11分で清浄できる高い清浄スピードもこだわりです。
たばこの有害物質(一酸化炭素など)は除去できず、常時発生し続けるニオイ成分(建材臭・ペット臭など)もすべて除去できるわけではないためご注意ください。
別売の壁掛キットを購入すれば、床から浮かせての設置も可能。電源コードにL字プラグを採用し、ねじれや断線を防ぐ配慮がされているほか、操作シート部分は抗菌仕様になっていて使い勝手にも気を配った設計が魅力です。スペック詳細は以下をご確認ください。
ダイキンの「MC554A」の謳い文句は「圧迫感のないコンパクトタイプ」。購入時に混同しやすい「MC554AKS」は「MC554A」をもとに家電量販店がつくったオリジナルモデルで、電源コードが1.2m延長された商品です。
今回ご紹介する「MC554A」では、ストリーマ技術とアクティブプラズマイオンの「ダブル方式」を採用しています。集じんした有害物質を、ストリーマが放出する高速電子で空気中の酸素・窒素と合体して分解するストリーマ技術に加えて、空気中にイオンを放出しカビ・アレル物質に付着させて働きを抑制。効率よく空気を清浄化するつくりです。ダブル方式を採用しない2023年発売の型落ちモデル「ACM55Z」もECサイトで販売されているので、価格面でお得に購入できる場合は検討してもよいでしょう。
そのほか、加湿・除湿を搭載したモデルなどラインナップの一部をまとめたので、この機会にダイキンの空気清浄機をチェックしてくださいね。
<ラインナップ>
今回はダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aを含む、人気の空気清浄機を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
人気の空気清浄機を比較検証したところ、ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
集じん力は優秀です。検証では、スモークマシーンで発生させた粒子を空気清浄機で除去する様子を確認。その結果、稼動開始15分後には実施前の空気中の粒子数と比べて、0.3μmの粒子は66.32%、0.5μmの粒子は59.47%まで減少しました。比較したなかにはどちらも100%以上残った商品もあったのに対し、「ほこりをまき散らしている」との口コミを覆す結果です。
比較した商品内で集じん力の高い傾向があったのは、空気を細かい穴に通すことで空気中の汚れを除去する「HEPAフィルター」を採用したもの。しかし、撥水・撥油効果の高い素材の「TAFUフィルター」を採用した本品も負けていません。空気をきれいにする効果に十分期待できます。室内で動物を飼っている人や、赤ちゃんのいる家庭でも頼れる1台だといえるでしょう。
実際に稼動させたところ、稼動開始からわずか7分で猫のおしっこのニオイを脱臭。比較したなかには、アクリルボックス内の猫砂のニオイが気にならなくなるまで30分かかる商品もあったのに対し、圧倒的な脱臭スピードでペットのニオイ対策でも活躍するでしょう。
アレル物質やニオイに反応センサーが素早く反応するところもメリットです。実際に自動モードで稼動させ、2.5m離れた位置からパウダースプレーとスモークマシンを別々に噴射。噴射から粒子を検知してモードが切り替わるまでの時間を3回計測し、平均値を算出しました。
その結果、パウダースプレーを平均約13秒で感知し、煙に対しては平均約12秒で反応。比較した全商品の平均値はパウダースプレーが約24秒、スモークマシンが約20秒(※2024年8月時点)だったことをふまえても、本商品のセンサー感度の高さが伺えます。日常生活で発生するさまざまな空気の汚れに対して瞬時に対応できるでしょう。
中モードは33.3dB、小モードは26.8dBで、ヨーロッパで採用されている「夜間騒音ガイドライン」で睡眠の妨げにならない音の大きさだとされている35dBを下回っています。
比較したなかには中モードで45dB以上の騒音があり、静かとはいえない商品も見受けられました。本商品は稼動音の静かさは際立っており、寝室に設置したい人にもおすすめ。快適な室内環境を保ちながら空気清浄を行えるでしょう。
「圧迫感のないコンパクトタイプ」との謳い文句にも納得の小型設計も魅力。商品の大きさは体積が36450cm3、奥行きは27cmと薄型です。比較したところ奥行が35cm以上と存在感のある商品もありましたが、本商品なら圧迫感は気にならないでしょう。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
お手入れが必要な箇所は8つと多く、少々手間に感じるところがデメリットでした。詳細は以下をご確認ください。
本商品は加湿機能を搭載していないため、加湿ユニットやタンクの水洗いが必要ありません。比較したなかには手洗いが必要なパーツを含む商品もあったことをふまえると、掃除機と拭き掃除だけで完了する点は魅力です。フィルターには固定用のツメがなく、取り外しも手間に感じにくいでしょう。
一方、お手入れが必要なパーツは本体の拭き取りのほかに、吹出グリル・ホコリセンサー・プレフィルター(3か所)・脱臭フィルターユニット・集じんフィルターと加湿機能のない商品としては多めです。比較したなかにはお手入れパーツが2つだけの商品もあったなか、作業が多い点が気になりました。
本体価格は3万円台と、比較したなかではリーズナブルな部類に入ります。一方で、ランニングコストが少し気になるポイントでした。
弱モードで稼動させ、ワットモニターで1時間あたりの電力量を計測したところ、1年間にかかる電気代は1,205円という結果に。比較した全商品の平均年間電気料金は約826円(※2024年8月時点)だったため、本商品は少し高い部類に入ります。
本体価格が手頃なため、トータルコストを考えれば許容範囲内かもしれませんが、電気代を抑えたいならほかの商品も検討しましょう。
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 25畳 |
良い
気になる
加湿最大適用畳数 | |
---|---|
適用床面積 | 25畳 |
集塵フィルター | TAFUフィルター |
脱臭フィルター | 脱臭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ハウスダスト、ウイルス、PM2.5、カビ、ペットのフケ、ペットの毛など |
運転モード | しずか、弱、標準、ターボ、節電運転、花粉モード |
フィルター交換頻度 | 10年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
加湿方式 | |
タンク容量 | |
稼動音(弱モード) | 26.8dB |
稼動音(強モード) | 42.9dB |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
加湿機能 | |
除湿機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aは小型設計を売りにした商品でしたが、比較した商品のなかには広い部屋でも効果を発揮しやすいものもありました。おすすめの商品をご紹介するので、ぜひチェックしてください。
「Blueair Protect 空気清浄機 7340I」は、使いやすくて性能がよい商品を探している人におすすめ。スモークマシーンで粒子を発生させて集じん力を確認すると、検証実施前の空気との乖離率は0.3μmで59.7%、0.5μmで70.18%と、多くの粒子を吸い上げました。脱臭力も強力で、猫砂に染み込ませたおしっこのニオイを稼動開始から5分で脱臭。動物を飼っている人の強い味方になるでしょう。
センサー感度も高く、スプレー・スモークともに約15秒で感知し、速やかな空気清浄が可能です。稼動音を確かめると、強モードで42.1dB・中モードで34.4dB・小モードで26.5dBに。中・小モードでは就寝中に使っても音はほとんど気にならないでしょう。
お手入れパーツが2つと少なく、お手入れタイミングを知らせる機能があるところも魅力。加湿機能を搭載しないため給水タンクなどを水洗いすることもなく、掃除機・拭き掃除で簡単にお手入れできますよ。
奥行き・体積ともに本商品よりも小ぶりながら適用畳数は29畳と広く、パワフルな集じん・脱臭が期待できます。使いやすい空気清浄機を探しているなら、まず検討していただきたい一品です。
店舗や施設で使うなら、ダイソンの「Purifier Big+Quiet Formaldehyde BP03 」もチェックしましょう。円柱状の大きなフィルターにくわえ風量も高く、まき散らした粒子を検証前の空気に対して、0.3μmで32.47%、0.5μmで29.02%まで回収しました。
脱臭力も高く、検証では猫砂のニオイがわずか3分で気にならなくなる結果に。センサーが感知するまでの時間を計測すると、スプレーを約17秒、スモークを約11秒で感知。常にきれいな空気を保ちたい人におすすめです。
強モードでの稼動音は43.6dBと静かな環境でも気になりにくいのもポイント。お手入れ箇所は2つだけと少なく、加湿機能がないため掃除機・拭き掃除の簡単なお手入れで済みました。電気料金は年間905円まで抑えられ、ランニングコストが気になる人にも向いています。
唯一気になる点は、本体サイズの大きさ。奥行きが35cmを超えるうえに体積も比較したなかで大きいほうで、設置場所を選びます。大きな部屋で使うなら候補になるでしょう。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554Aは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入可能です。値段は38,000円前後で販売していました(※2024年8月時点、ECサイト参照)。ポイント還元なども考慮して、お得に購入できるショップを選びましょう。
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