シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS50をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

使いやすさは低評価に。「薄型でスリム」を売りにしていますが、サイズは幅384×奥行230×高さ619mmと一人暮らしには大きめです。比較したほかの商品にはゴミ箱程度のサイズのものがあった点を考慮すると、部屋のスペースを圧迫したくない人には不向きでしょう。

お手入れが必要な箇所が7つと多めなのも気がかりです。加湿機能つきで仕方ない面もありますが、比較したなかには2か所のみでよい商品もありました。ただし、フィルターの交換頻度はトップクラスに少なく、10年間交換不要なのはメリットです。

集じん力は優秀です。1分後にはアクリルボックスの煙を8割ほど除去できました。比較したなかには4割程度しか集じんできないものも。本品は「空気がきれいになるのを実感できる」との口コミにも納得の、高い空気清浄効果が期待できるでしょう。

本体サイズは幅384×奥行230×高さ619mmで、空気清浄の適用床面積は23畳。検証の結果、本商品のようにサイズが大きいものほど集じん力が高い傾向があるとわかりました。

ただ比較した商品内には、小型ながら1分後にほとんどの煙を集じんできたものも。スペースに余裕があれば本品は有力な選択肢になりますが、部屋が狭い場合は、上位にランクインした小型ながら集じん力の高いモデルも要チェックです。

脱臭力はいまひとつです。はじめの30秒で一気ににおいが消えましたが、その先はなかなかにおいが取れず、完全に脱臭するのに6分30秒かかりました。

比較した全商品の平均約7分（※執筆時点）は下回ったものの、2分もかからずにおいを除去できた商品と並ぶと物足りない結果に。「タバコ臭がなかなか消えない」との口コミは否定できません。

集じん力同様、本体サイズが大きいものほど脱臭力が高い傾向がありましたが、本商品はサイズのわりに脱臭力が高くないといえます。

調べたところ、稼動音の平均値は47.4dBと静か。比較した全商品の平均値46.24dB（※執筆時点）と大差なく、高評価の基準とした50dBも下回りました。

環境省のデータ「騒音の目安」によると、約45dBは美術館の館内レベルの騒音に相当。特に弱モードは夜間の住宅地と同程度の37.9dBで、寝室でも気になりにくいでしょう。

加湿機能を備え、機能性は悪くありません。加湿空気清浄モード（※静音モード）で24時間運転しても、電気代が3.3円しかかからないと謳っており、空気清浄機と加湿器を2台運用するよりもお得に使用できるでしょう。

ただ、制汗剤スプレーを5秒間噴射してからセンサーが反応するまで、27秒かかったのは気がかりです。比較したなかには5秒以内に反応したものもあったことを考えると、素早く空気清浄したいシーンには物足りない可能性があります。