NEC Aterm WX1500HPをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

通信速度の実測は最大で364Mbpsと控えめでした。

＜上り(5.0GHz)の通信速度一覧 単位：Mbps＞※（）内は全商品の平均

• 3階リビング：上り151.79（95.10）
• 3階キッチン：上り187.49（132.26）
• 2階書斎（Wi-Fiルーターを設置した同部屋）：上り209.99（220.55）
• 2階浴室：上り209.17（161.63）
• 2階寝室：上り145.93（116.18）
• 1階寝室：上り105.12（145.08）
  
  

＜下り(5.0GHz)の通信速度一覧 単位：Mbps＞

• 3階リビング：下り151.58（254.02）
• 3階キッチン：下り220.90（366.37）
• 2階書斎（Wi-Fiルーターを設置した同部屋）：下り364.71 （632.54）
• 2階浴室：下り359.60（410.63）
• 2階寝室：下り215.00（281.62）
• 1階寝室：下り333.12（386.69）

上りは1階寝室、下りはすべての地点で全体平均以下です。3階リビングだとルーター付近の速度の半分以下なので、広範囲をカバーするには弱い印象でした。

2フロア挟むと速度はさらに減衰します。ルーターを1階に移し、最も離れた3階で計測した結果は88.23Mbps。検証したなかには150Mbpdを超えた商品もあり、評価は伸び悩みました。

ルーター近くであればオンラインゲーム・テレビ会議も快適にできる速度が出ているので、ワンルーム向けの商品といえるでしょう。

複数端末を接続すると、通信速度はやや減衰しました。1台だけ接続したときの速度が301.25Mbpsなのに対し、5台同時・10台同時での検証結果は以下のとおりです。

• 5台同時｜下り 250.29Mbps⇒減衰率83.08％
• 10台同時｜下り 180.44Mbps⇒減衰率59.90％

10台同時接続でも減衰率80%以上となった商品があり、高評価とはなりませんでした。とはいえ、検証時に再生していた動画は停止せず再生できています。実用上大きな影響はないでしょう。

評価対象とした9項目のうち、6項目に対応していました。入門モデルなのでハイスペックではありませんが、コストパフォーマンスは高いですよ。

＜検証結果一覧＞

• 初期設定は簡単か：アプリで簡単に設定できる
• 専用アプリで通信速度の確認ができるか：非対応
• 専用アプリで接続機器の管理ができるか：対応
• ビームフォーミング機能：あり
• MU-MIMO機能：あり
• Wi-Fi6：対応
• IPv6：対応
• トライバンド：非対応
• メッシュ機能：非対応

初期設定は同梱されるQRコードシールを読み込むか、専用アプリ「Atermスマートリモコン」で行えます。アプリを使えば、接続した端末の情報確認も可能。通信速度の確認はできないものの、設定をするのに難しい操作は必要ありません。

評価対象とした付加機能で搭載していたのは4つ。従来規格より通信が高速化したWi-Fi6、回線が混み合う時間帯も遅延が起きにくいIPv6に対応していました。

複数台同時に接続しても速度が落ちにくいMU-MIMO機能や、端末の位置を認識して電波を集中的に飛ばすビームフォーミング機能も搭載済み。網目状にWi-Fiエリアを広げるメッシュ機能は非対応ですが、中継機として使えば広範囲をカバーできます。