次世代規格Wi-Fi 7に対応したWi-Fiルーター、Archer BE700。ネット上では「2階建てでもWi-Fiが行き届いている」と評判です。しかし、本当に口コミどおりなのか気になり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など、人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
1台で3階戸建てをカバーできるほど、接続範囲が広い点も魅力です。ルーターの上にある部屋では400~600Mbps台を記録しており、WEB会議や4K動画の視聴もサクサク行えるほどの速度でした。接続する機器が多い家庭にも向いています。10台の機器を5GHzに同時接続すると通信速度は20.1%減衰しましたが、トライバンド対応なので2.4・6GHz帯にも分散して接続が可能です。
最新規格のWi-Fi 7に対応していることもポイント。効率的に電波を届けるビームフォーミングや、特定通信を優先させるQoS機能など、通信を安定させる機能も充実しています。10Gbpsの有線ポートがあるので、10Gの光回線を契約している人にもおすすめですよ。古いルーターの情報を簡単に引き継げる、WPSボタンも搭載されていました。
独自のセキュリティサービス「HomeShield」に対応し、必要に応じてセキュリティレベルを上げられる点も強みです。比較したなかで非対応の商品も多かった、キッズタイマーやフィルタリング機能も付いています。使いすぎや悪質サイトへのアクセスを防げるので、子どもがいる家庭も使いやすいでしょう。ファームウェアは自動で更新されるため、常に最新の状態に保てますよ。
ルーター付近の速度が速いだけでなく、「2階建てでもWi-Fiが行き届いている」との口コミがあるように接続範囲も広い商品です。ハイスペックゆえに価格は4万円前後と高額ですが、できる限り通信速度を向上させたい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめの人>
今回ご紹介するArcher BE700は、15Gbpsトライバンドと最新規格のWi-Fi 7に対応したWi-Fiルーターです。最大15Gbpsの高速通信が可能で、「8Kストリーミングや高速ダウンロードがスムーズに行える」と謳われています。
2.4・5・6GHzの複数の周波数帯を同時にリンクできる、MLO技術が採用されているのも特徴的。従来規格は1つの周波数帯のみとリンクしていましたが、MLO技術によって高速・低遅延を実現しています。最大10Gbpsと超高速で通信できる有線ポートがあるので、10Gの光回線を契約していても速度性能を発揮できますよ。
販売元のTP-Linkは、中国で設立されたネットワーク周辺機器を販売する企業です。Wi-Fiルーターや無線LAN中継器のほか、スマートカメラやロボット掃除機などのIoT家電も幅広く手掛けています。
今回は、Archer BE700を含む、Wi-Fiルーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のWi-Fiルーターを比較検証したところ、Archer BE700には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
設置場所付近の通信速度は、本格的なオンラインゲームも楽しめるほどの速度が出ていました。計測ソフト「LAN Speed Test」で設置場所付近の最大通信速度を測定したところ、最大速度は681.26Mbpsを記録。満足の基準値とした600Mbpsを上回りました。
比較したなかには最大速度でも200Mbps以下と遅めだった商品もありましたが、こちらは複数人での会議もサクサクこなせますよ。
接続範囲が広いことも魅力です。3階建ての戸建てに設置したところ、設置場所の上にあたる部屋では400~600Mbps台を記録。ルーターから離れた2・3階でも、WEB会議や4K動画視聴がストレスなく楽しめる速度が出ていました。
3階の階段では150Mbpsを下回りましたが、1台でも戸建てをカバーできるでしょう。比較した商品には部屋によっては100Mbps以下になるものもあったので、接続範囲の広さで選びたい人にぴったりです。「2階建てでもWi-Fiが行き届いている」との口コミにも納得の結果でした。
メッシュWi-Fiに対応していることもポイント。複数のルーターを組み合わせれば、通信速度が低下するエリアにもしっかり電波が届けられます。なお、詳細な検証結果は以下をご覧ください。
複数台の機器を同時につないでも、通信速度が落ちにくいこともメリットです。スマホやタブレット・PCなどを計5台の機器を同時に接続したところ、通信速度の減衰率は20.1%にとどまりました。満足の基準値と同等の数値をマークしています。
10台同時に接続すると減衰率は65.0%まで上がりましたが、検証では5GHz帯だけに接続して測定しました。トライバンドに対応しているので、2.4・6GHz帯にも分散して接続するとよいでしょう。QoS設定でオンラインゲームやビデオ会議などの通信を優先させるのもおすすめですよ。
説明書の記載に沿えば、初期設定は簡単です。WPSボタンを押すだけで、古いルーターの情報の引き継ぎができます。はじめて設置する場合でも、スマホ専用アプリの指示に従えば迷わないでしょう。
英語版ですが、説明動画も用意されています。比較した商品には説明動画がないものも複数あったのに対し、設定につまずいた際に動画で確認できることはよい点です。管理画面のIDパスは、同封された紙に記載されています。本体を見なくてもIDやパスを確認できて便利ですよ。
安定して通信できる機能も豊富にそろっています。比較した多くの商品が非対応だった、最新規格のWi-Fi 7に対応していることがポイント。Wi-Fi 6E・Wi-Fi 6にも対応しているので、Wi-Fi 7非対応のデバイスも使用できます。
接続方式は、旧式のIPv4より混雑しにくいIPv6に対応。設定したデバイスの通信を優先させるQoSや、効率的に電波を届けるビームフォーミングも搭載しています。複数接続時でも速度を維持できるMU-MIMO、混雑状況を認識して自動で周波数帯を切り替えるバンドステアリングも搭載されていました。
メッシュWi-Fiや中継機能もあり、接続範囲を広げたいときにも便利です。評価には含めていませんが、10Gbpsの有線ポートがあるので10Gの光回線を契約している人にも向いています。なお、詳細な検証結果は以下をご覧ください。
<検証結果>
しっかりとセキュリティ対策ができる点も強みです。独自のセキュリティサービス「HomeShield」が用意されており、必要に応じてセキュリティレベルを高められます。
比較したなかには非対応の商品も多かった、キッズタイマーやフィルタリング機能にも対応。インターネットの使いすぎや悪質サイトへのアクセスを防げるため、子どものいる家庭にもぴったりですよ。
不正アクセスを防止するため、WPA3-SAEやWPA2-PSKなど、多くの暗号化方式に対応していることも特徴です。ファームウェアは自動で更新されるため、常に最新の状態を維持できます。
<検証結果>
Archer BE700にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
購入コストがかさんでしまう点は、惜しいポイントです。Wi-Fi 7に対応したハイスペックなルーターとしてはコスパがよいものの、価格は4万円前後と高額でした。
Wi-Fi 7の1つ前にリリースされたWi-Fi 6E対応モデルであれば、比較した商品のなかには15,000円前後で購入できるものも多数あります。Wi-Fi 7に対応したデバイスがまだほとんど普及していないため、使っている機器のスペックに合わせて選びましょう。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 681.26Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 355.56Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 11528+2882+688Mbps |
---|---|
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:4×4、5GHz帯: 2×2、2.4GHz帯: 2×2 |
重量 | 1166g |
幅 | 7.6cm |
奥行 | 23.17cm |
高さ | 20.3cm |
LAN端子 | 2.5GBASE-T、1000BASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 638.11Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 302.19Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 216.7Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 127.45Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3-SAE(AES)、 WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP)、 WPA/WPA2-Enterprise |
メーカー保証期間 | |
消費電力 | 39.6W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
40,392円
(最安)
販売価格:40,800円
ポイント:408円相当
送料無料
Archer BE700はAmazonの公式ページで購入できます。値段が高い商品なので、ポイントが貯まっている人は利用するとよいでしょう。
最後に、もう少し予算を抑えたい人におすすめの商品をご紹介します。
コスパを重視するなら、バッファロー WSR-3000AX4Pがおすすめです。1万円以下と低価格ながら、検証では設置場所付近で最大640.70Mbpsと高速でした。接続範囲が広いので、2・3階建ての広い家でもしっかりカバーできるでしょう。アンテナが内蔵されたコンパクトな設計で、置き場所も選びにくいといえます。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 640.70Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 370.27Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 2401+573Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯: 2×2、2.4GHz帯: 2×2(5GHz/2.4GHz帯共通:2本、5GHz専用:1本) |
重量 | 340g |
幅 | 4.0cm |
奥行 | 13.3cm |
高さ | 14.8cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 248.25Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 186.29Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WPA/WPA2 Personal |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 14.4W |
バッファロー WSR-3000AX4Pの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。