情報処理能力が高く、動画編集もゲームで使うにも快適だと評判のDell New G15。ネット上ではコスパのよさも評価されていますが、一方で「バッテリー持ちはいまいち」「熱くなりやすい」「大きくて重たい」といった口コミもあり、購入しようか決めかねている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、Dell New G15を含むゲーミングノートPC全10商品を実際に使ってみて、処理能力・画面のきれいさ・接続端子の数・種類・キーボードの打ちやすさ・バッテリー持続時間・持ち運びやすさ・冷却性能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
Dell New G15は、処理性能重視で選びたい人におすすめです。処理能力を数値化するベンチマークテストでは、CPU・GPU・ストレージのすべてで高スコアを記録。CPUは検証商品のなかでもとくに高スコアで、クリエイターも満足できる性能です。
接続端子も、HDMIやLAN・USB(Type A×3・C×1)などと豊富に揃っていました。高負荷作業では熱がこもりがちですが、冷却速度は高め。ボタンひとつで冷却ファンを加速できる機能や、PCの温度やゲーム管理をする専用ソフトもあり、使い方に合わせたカスタマイズができます。
ただし、重量はアダプタ込みで4kg弱と重めです。自宅での使用をメインとするのがよいでしょう。バッテリー性能は、動画を連続6時間弱再生できるほど優秀なので、長期出張や実家への帰省時に持っていくような使い方は十分可能ですよ。
映像は高画質といえないまでも自然な色彩で、キーボードの打鍵感も軽くて打ちやすいと好評です。価格は執筆時点で税込261,181円(公式サイト参照)。スピードが大事なFPS・TPSゲームをよくプレイする人、高負荷な作業で使いたい人は、ぜひ手に取ってみてください。
実際にDell New G15と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Dell New G15よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ドスパラ
圧倒的なまでの処理性能。まさに持ち運べる高性能デスクトップ!
MSI COMPUTER
素早く正確なタイピングができる。コンパクトなサイズも魅力
今回紹介するNew Dell G15は、ハイパフォーマンスなデバイスに特化した、Gシリーズから発売されているゲーミングPCです。一般的なノートPCとの主な違いは、情報処理能力・描画処理能力の高さ。動画編集や高グラフィックなゲームなど、高負荷な作業ができるスペックを備えているのが特徴です。
PCの司令塔であるCPUは、Core i7-12700H。インテルで最新の第12世代Coreのなかでもハイクラスに位置付けられるCPUで、ゲーミング・クリエイター向けノートPCに搭載されています。
データ保存装置であるストレージには、従来のHDDより読み書きが速いSSDを採用。512GBと十分な容量ですが、不足するときはストレージ増設も可能です。
グラフィックを処理するGPUは、NVIDIA GeForce RTX 3060です。GeForceシリーズは多くのゲームで動作保証されていて、なかでもRTX 3060はハイエンド。ゲームはもちろん高解像度の映像も楽しめるスペックですよ。
画面の縦横のドット数を表す、解像度はフルHD1920×1080です。WQHD・4Kより画質は低いとされていますが、黒縁(ベゼル)の狭いデザインを採用することで没入感を高めています。
画面の書き換え速度を示すリフレッシュレートは165Hz。出力側も同じスペックでないと能力は発揮されませんが、PS5の最大出力は120fpsなので、最大限性能を生かせるPCといえます。
素早い動きが多いFPS・TPSゲームでも、144Hz以上あれば敵の動きを追従しやすく、照準も合わせやすいですよ。
専用ソフト「Alienware Command Center」では、PCを自分好みにカスタマイズできます。インストール済のゲームの管理やCPU・GPUの調整など、思いどおりに設定できて便利ですよ。独自のプロファイルを作成しておけば、ゲームタイトルごとの設定変更も容易です。
ファンの速度が最大化され、発熱を防ぎながらCPUの動作を高めるGame Shiftテクノロジーに対応しているのも魅力。負荷がかかるタイミングで作業を中断せず、F9キーを押すだけでターボブーストが始動します。
派手な装飾はなくシンプルなデザインなので、ゲーム用途以外でも違和感はありません。カラーは、ダークグレー・ファントムグレー(斑模様)・スペクトルグリーン(迷彩柄)の3色から選べます。
カラーのLED照明は、アプリで色調の変更をしたり、環境に応じてオンオフを切り替えたりと自由に調整が可能。2021年11月にリリースされたWindows 11が入っていて、ビジネス用としても使いやすいですよ。
検証①:処理能力
検証②:画面のきれいさ
検証③:接続端子の数・種類
検証④:キーボードの打ちやすさ
検証⑤:バッテリー持続時間
検証⑥:持ち運びやすさ
検証⑦:冷却性能
最初は、処理能力の検証です。
CPUの処理速度やグラフィック描画速度を数値化するベンチマークスコアを測定。2つの測定ツールを使用し、スコアが高い商品を高評価としました。
3DMarkのベンチマークスコアは、CPU・GPUともに基準値を大きく上回るスコアを記録。とくにCPUは12,000弱と、今回の検証トップクラスの成績でした。詳しい検証結果は以下のとおりです。
FPS・TPSゲームでのパフォーマンスを数値化したFPSも85オーバー。実際に高負荷な3Dグラフィックのゲームをプレイしましたが、快適に楽しめました。
ストレージの処理速度も、読み596.30・書き565.56と基準値400を上回る速さを記録しました。動画編集などのクリエイティブ作業でも活躍する性能です。
FPS・TPSなど素早い動きが必須なゲームがメインの人から、「FF14」などのRPGや動画視聴など映像美を楽しみたい人まで、さまざまなニーズを満たす高性能な商品といえるでしょう。
続いて、画面のきれいさの検証です。
5人のモニターが自然風景の動画・ゲーム画面を視聴し、色彩の豊かさ・画質の高さを軸に評価しました。
基本的に自然な色彩で、魚の鱗の反射や水面の色合いまで感じられると好評でした。4Kほどくっきりした映像美ではないものの、なめらかな動き・表情など細部まで見ることができ、画質はおおむね良好です。
一方、全体的に落ち着いた色調の中で蛍光色が目立つ傾向にあり、モニター5人中4人が「蛍光色が明るすぎて目が疲れそう」と回答しています。「黒や茶色などの暗い色はやや見えづらい」という指摘もあるため、設定で明るさを調整するのがおすすめです。
次に、接続端子の数・種類の検証です。
接続端子の種類や数・SDカードリーダーやケンジントンロック(セキュリティスロット)の有無をチェックしました。拡張性が高い商品ほど高評価としています。
接続端子が多く、ゲーム用途で使いやすいと高評価を獲得しました。
USB Type-Cのポートは、超高速でデータ伝送ができるThunderbolt 4に対応。USB Type-Aも3か所あり、ハブで増設しなくても有線のマウスや外付けDVDドライブなどを接続できます。
一方、PCの盗難を防ぐケンジントンロックや、SDカードリーダーはありません。ヘッドセットの接続方法も要確認です。マイクとイヤホンを1か所にまとめたコンボジャックのため、変換プラグなしで使えるか確認しておきましょう。
続けて、キーボードの打ちやすさの検証です。
モニター5人が実際にキーボードで文字を入力し、打鍵感と使いやすさをチェックしました。
キーボードの評価はまずまず。軽めのタッチが特徴で、モニターからは「打鍵感がありつつ、音が静かなのが心地よい」という声が挙がりました。強めに打っても音が出にくいので、普段タイピング音が気になる人にもおすすめです。
キーの間隔はほどよく、テンキー付きでも狭さをそこまで感じないデザイン。とくに普段からテンキーに慣れている人から支持されました。
タッチパネルも「すべすべした質感で気持ちよい」と好評です。バックライト付きなので、暗い場所でもキーボードが浮かび上がり操作に困りません。
次に、バッテリー持続時間の検証です。
同じ動画を同時に再生して、各商品のバッテリー持続時間を計測。画面の明るさ・パフォーマンスの状態を最大値で統一し、バッテリー持ちがよい商品を高評価としました。
バッテリーの持ちがよく、今回の検証では高評価を獲得しました。
3~4時間しか動画を再生できない機種が多いなか、本商品は5時間53分もバッテリーが持続。上位商品の8時間には及ばないものの、十分な性能であるといえます。
次に、持ち運びやすさの検証です。
各商品のサイズ(奥行き×幅×厚さ)と重量(本体+バッテリー・アダプター)を比較。より小さく軽いものほど、持ち運びに適したPCとして評価しました。
サイズは特別大きくありませんが、持ち歩くには重すぎる印象でした。本体の重量は2.62kg・アダプタを含めると3.58kg。ゲーミングは一般的なノートPCより重い傾向があるとはいえ、軽いモデルだと2kg程度のため、比較すると重量感が気になります。
サイズは、奥行き271×幅357×厚さ24.0mm。モニターが15.6インチと大きいため、奥行きはあるものの、厚さも幅も平均的でした。基本は自宅用としておき、外出に使う場合に備えてノートPCを選びたいという人によいでしょう。
最後は、冷却性能の検証です。
負荷をかけた状態のPCの温度と、作業を止めて1分後の温度を比較しました。作業中の最高温度が上がりにくいもの・速く冷却できるものほど高評価としました。
実際に使用していると、冷却速度は速いものの、負荷がかかると温度が上がりやすいことがわかりました。負荷をかけた状態の温度は最大81℃、作業を停止した1分後は50℃。ほかの検証商品には最大でも60℃以下となったものがあり、評価は伸び悩みました。
専用ソフト「Alienware Command Center」を使えば、サーモ管理ができます。今ゲームはやめられないけれど本体が熱くなってきた…というときは、F9キーを押すとファン速度を最大化させることができます。ゲームが落ち着いたタイミング等で、適宜使用するとよいでしょう。
2021/06/23 発売
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
---|---|
CPU | Core i7 12700H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 512GB |
モニターサイズ | 15.6インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 165Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | 不明 |
タッチパネル | 不明 |
接続端子 | HDMI×1、USB Type-A×3、USB Type-C×1、LANポート×1、イヤホンジャック×1 |
指紋認証 | 不明 |
テンキーあり | |
内蔵カメラあり | 不明 |
OS | Windows11 |
サイズ | 奥行き271×幅357×厚さ24.0mm |
重量 | 2.62kg(アダプター 0.96kg) |
コア数 | 14コア |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
2in1タイプ | 不明 |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR5 |
ビデオメモリ | 6GB |
Office搭載 | |
ドライブあり | 不明 |
バッテリー持続時間 | 5時間53分 |
Dell New G15は情報処理能力に優れ、あらゆるゲームを快適にプレイできるゲーミングノートPCでした。最後に、ぜひ一緒に検討していただきたい商品をご紹介します。
GIGABYTEのG5は、Core i5でありながら情報処理性能が優秀。ストレージの読み書き速度はとくに速く、動画編集などの高負荷な作業にもうってつけです。SDカードリーダーやMini DisplayPortがあり、利便性がよいのもうれしいですね。自宅のサブPCとして、検討してみてかがでしょうか。
LEVEL-17FX152-i7-NASXは、美しい映像を楽しめるノートPC。フルHD画質ですが、色彩表現が豊かで輝度もちょうどよいと好評でした。CPUスコア8,500超と処理が速いうえ、接続端子の種類・数も充実しています。重も量3kg弱と比較的軽く、持ち運び用としても便利ですよ。
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU |
---|---|
CPU | Core i5 11400H |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 512GB |
モニターサイズ | 15.6インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 144Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | 不明 |
タッチパネル | 不明 |
接続端子 | HDMI×1、USB Type-A×3、USB Type-C×1、LAN、miniDP×1、イヤホンジャック×1、マイクロホンジャック×1、SDカードリーダー×1 |
指紋認証 | 不明 |
テンキーあり | |
内蔵カメラあり | |
OS | Windows11 |
サイズ | 奥行き258×幅361×厚み31.6mm |
重量 | 2.17kg(アダプター 0.57kg) |
コア数 | 6コア |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
2in1タイプ | 不明 |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR4 SDRAM |
ビデオメモリ | 6GB |
Office搭載 | 不明 |
ドライブあり | |
バッテリー持続時間 | 3時間18分 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
---|---|
CPU | Core i7 11800H |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD |
ストレージ容量 | 500GB |
モニターサイズ | 17.3インチ |
良い
気になる
リフレッシュレート | 144Hz |
---|---|
Bluetooth対応 | |
ファンレス | |
タッチパネル | |
接続端子 | HDMI×1、USB Type-A×3、miniDP×1、USB Type-C×1、SDカードリーダー、LANポート、ヘッドホンジャック×1、マイクロホンジャック×1 |
指紋認証 | 不明 |
テンキーあり | |
内蔵カメラあり | |
OS | Windows10 Home |
サイズ | 奥行き264×幅398×厚さ15.0 mm |
重量 | 2.45kg(アダプター0.42kg) |
コア数 | 8コア |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
2in1タイプ | 不明 |
ワイド画面 | |
メモリ規格 | DDR4-3200 |
ビデオメモリ | 4GB |
Office搭載 | 不明 |
ドライブあり | |
バッテリー持続時間 | 3時間6分 |
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