今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のアウトドア向けダッチオーブンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アウトドア向けダッチオーブン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
TSBBQ ライトステンレス ダッチオーブン TSBBQ-005は、手入れしやすく屋内外どちらでも使えるダッチオーブンがほしい人におすすめです。ステンレス製で使用前のシーズニングが必要なく、サッと水洗いをすればすぐに使えます。比較した約5割の商品が必要だった、使用後のオイルコーティングも不要。「メンテナンスしやすさにこだわった」と謳うとおり、初心者でも簡単に手入れできます。
対応熱源も豊富で持ち運びやすく、機能性も高評価に。比較した約半数の商品よりも多い、IH・ガスコンロ・ハロゲンヒーターといった5種類の幅広い熱源に対応しています。くぼみのあるワイヤーハンドルとサイドの持ち手、両方を備えているのも利点。くぼみによって吊るすときに安定しやすくなるため、安全に配慮された商品といえるでしょう。
実際にローストチキンを作ったところ、料理の仕上がりも良好。鶏肉を食べたモニターからは、「柔らかくパサつきが少ない」と好評でした。野菜の香りが移った香ばしい仕上がりで、野菜本来の味・香りもしっかり感じられます。野菜はやや火のとおりにムラがあったものの、火力や調理時間を調整すれば対応可能です。
また、比較したなかでも大きめサイズながら、本体重量は軽め。「重さが気になる」との口コミを覆し、謳い文句どおりの軽さです。大きなサイドの持ち手で、ハンドルを持っても揺れが少なく安定している点もメリット。ただし、「汎用リフターでは安定して持ち上げられない」との評判どおり、一般的なリフターでは開けにいのが難点です。
とはいえ、同ブランドの専用リフターがあれば、フタもスムーズに持ち上げられる本品。手入れも簡単で機能性に優れ、おいしい料理が作れます。屋内外問わず使いやすいので、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
そもそもダッチオーブンとは、焼く・炒める・煮る・燻す・蒸す・揚げるといったマルチな調理に使える万能なアイテム。重いフタで密閉性が高いため、圧力鍋のように蒸気を逃さず旨味を凝縮します。フタの上に炭火を乗せれば、オーブンのように上下から加熱が可能です。
TSBBQ ライトステンレス ダッチオーブン TSBBQ-005は、ダッチオーブンでは世界初となるステンレスとアルミの三層綱を採用した商品。熱伝導率に優れたアルミをステンレスで挟むことにより、熱源に接している底面しか熱せられないというステンレス鍋のデメリットを解消しています。
販売元のTSBBQは、キッチン用品やアウトドア用品を製造する山谷産業が手掛けるブランド。「Try! Stylish BBQ!」をコンセプトに、欧米で親しまれているスタイリッシュなバーベキューをイメージした商品を展開しています。
IH・ガスコンロ・ハロゲンヒーター・シーズヒーターと、幅広い熱源に対応。食材の持つ水分を利用する無水調理も可能です。使用前・使用後のシーズニング(油慣らし)は不要。表面は燕三条の磨き職人による鏡面仕上げで、汚れが落ちやすく洗剤での手入れも可能と、メンテナンスのしやすさにもこだわっています。
サイズは外寸高さ15cm・内寸直径25.5cm・内寸深さ15.5cm・総重量は4.18kg・満水容量は5.4L。鋳鉄製品より30%、オールステンレス製品より20%も軽量なつくりです。急な吹きこぼれを防ぐため、緩やかな丸みのある形状により、対流を生み出す工夫が施されています。アウトドアで活躍するツルは、家庭でも使いやすいように着脱式です。
サイズは検証で使用した10インチに加え、8インチ・6インチの3サイズを展開。8インチは2人分の料理に、6インチは1品作るのに適したサイズです。
また、10インチでは浅型のハーフサイズも販売。パエリアやピザ作りをイメージして開発された商品なので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
最初は、手入れのしやすさの検証です。商品を確認し、使用前のシーズニング・使用後のオイルコーティングが不要か、洗剤・金属たわしの使用可否などをチェック。使用前後の手入れが不要なうえに、簡単に洗えるものほど高評価としています。
チェックの結果、ほかのステンレス製品と同様、使用前のシーズニング(油慣らし)が不要で高評価を獲得。サッと水洗いするだけで、すぐに調理に使えます。比較した約5割の商品が必要だった、使用後のオイルコーティングも不要。詳細は以下のとおりです。
また、金属たわしは使えないものの、柔らかい布・スポンジなら洗剤を使って洗浄が可能。「メンテナンスのしやすさにこだわった」との謳い文句どおり、手入れの手間がかかりにくいので、初心者でも簡単に扱えるでしょう。
次は、おいしさの検証です。
20歳以上の男女5人のモニターが、ダッチオーブンで1時間30分調理したローストチキンの鶏肉・じゃがいも・にんじん・玉ねぎを実食。食感・味の染み込み具合・香りをポイントにチェックし、よりおいしいと感じたものを高評価としました。
<肉の食感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
野菜の食感については、「火のとおりにムラがある」との指摘もあり、「満足」と回答したのは5人中3人。じゃがいもやにんじんは、食感が固めに感じられました。鋳鉄製や黒皮鉄板製の商品と比べると、やや火のとおりが弱い点がネック。火力や調理時間を調整して対応しましょう。
<野菜の食感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<肉の味の染み込み具合についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
野菜の甘味も十分に感じられ、染み込み具合は良好。比較したなかには薄味に感じられた商品もありましたが、こちらはモニター全員が「満足」と回答しています。素材そのものの味も楽しめ、おいしく食べられるでしょう。
<野菜の味の染み込み具合についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<肉の香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
野菜の香りも好評で、ほんのり香る程度だった商品と比べ、こちらは野菜それぞれの香りをはっきり感じられる結果に。とくにじゃがいもの香りが強く、好印象です。野菜本来の香りも楽しみながら、料理を堪能できるでしょう。
<野菜の香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いては、使い勝手のよさの検証です。20歳以上の男女5名のモニターが実際に使って、フタの開けやすさ・本体の重さ・ハンドルと持ち手の持ちやすさや安定性をチェック。より使いやすいものを高評価としています。
フタは重くて開けにくく、「満足」と回答したモニターはゼロでした。比較したなかには、熱いフタを持ち上げたり回転させたりするリフターで、簡単に開けられる商品も。こちらはフタの取っ手が独特な形状なので、一般的なリフターでは開けにくく感じました。
モニターは、「フックとリフターが噛み合わない」「あまり安定しない」とコメント。「汎用リフターでは安定して持ち上げられない」との口コミどおり、同ブランドの専用リフターが必要です。
<フタの開けやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
とはいえ、本体は軽くて持ちやすいと、モニター全員が「満足」と回答して高評価を獲得しています。比較した商品では、大きいものほど重量が増す傾向に。本品は4人向けの10インチサイズと大きめながら、軽量素材により謳い文句どおりの軽さです。「重さが気になる」との口コミを覆し、力に自信のない人でも運びやすいでしょう。
<本体の重さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<ハンドルと持ち手の持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
安定性も十分で、モニター5人中4人が「満足」と回答。比較したなかにはワイヤーハンドルを持つと揺れやすい商品があったのに対し、こちらはワイヤーハンドルを持ってもそれほど揺れません。サイドも大きいため、全体的に安定感があります。
<ハンドルと持ち手の安定性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。フタのふち・目盛り・ワイヤーハンドルの有無などをチェック。料理や持ち運びに便利な工夫が施され、対応熱源が多いものほど高評価としました。
持ち運びやすい仕様と対応熱源の多さで、機能性は優秀。比較した商品では、くぼみのあるワイヤーハンドル・サイドの持ち手がある商品は少なく、どちらも備えていた本品は高評価を獲得しました。ワイヤーのくぼみにより、吊るすときに安定しやすいため、安全面に配慮された商品といえます。なお、詳細は以下のとおりです。
フタはふちつきで、炭火を置きやすい点もメリット。さらに、比較した約半数の商品は対応熱源が3種類以下だったなか、こちらは5種類の熱源に対応しています。屋内外問わず、さまざまなシーンで活用できるダッチオーブンです。
素材 | ステンレス鋼、アルミ |
---|---|
総重量 | 4.18kg |
外寸直径 | 不明 |
外寸高さ | 15cm |
内寸直径 | 25.5cm |
内寸深さ | 15.5cm |
良い
気になる
満水容量 | 5.4L |
---|---|
対応熱源 | IH、ガスコンロ、ハロゲンヒーター、シーズヒーター |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 不明 |
付属品 | 不明 |
脚付き | |
持ち手の種類 | サイド、ワイヤーハンドル |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
TSBBQ ライトステンレス ダッチオーブン TSBBQ-005は、公式オンラインストアで販売中。値段は税込20,900円(※執筆時点)です。実物を見てから購入したい人は、公式サイトで取扱店舗をチェックしてみましょう。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも購入可能。クーポン・ポイントを利用してお得に購入したい人は、それぞれのサイトで確認してみてくださいね。
可能であれば、専用ステンレス丸網・専用ケース・専用リフターをあわせて購入するのもおすすめ。より便利に使えるようになり、活躍の幅が広がりますよ。
<税込価格>
執筆時点・参照:公式サイト
使用後は食器用洗剤を使い、スポンジなどで洗いましょう。洗ったら早めに水分を拭き取り、乾燥させてから保管します。
焦げついたときは食器用洗剤を溶かしたお湯に浸し、スチールたわしで擦り落とすようにしてください。ステンレス用のクリーム洗剤の使用も可能です。焦げつきがひどい場合は、酢を2~3滴入れたお湯を鍋に入れて沸騰させ、冷ましてからスチールたわしなどで擦ると落ちやすくなります。(参照:公式サイト)
最後に、手入れのしやすさや使い勝手のよさで高評価だったほかの上位商品をご紹介します。
トライポッドに吊るして使うなら、新富士バーナー ステンレスダッチオーブンがおすすめ。ハンドルにくぼみがついており、安全に配慮されています。フタはふちつきで炭火を乗せやすく、幅広い熱源にも対応。使用後は食器用洗剤と金属たわし、どちらも使えて便利ですよ。
ビタクラフトジャパン クックギア ステンレスダッチオーブンWは、リフターや浅鍋が付属する商品。専用のリフターでフタを開けやすい点が魅力です。丸鶏はムラなく火がとおり、野菜はとろけるような食感に仕上げられます。シーズニング不要なので、準備の手間もかかりません。
素材 | ステンレス |
---|---|
総重量 | 5.0kg |
外寸直径 | 36.5cm |
外寸高さ | 16cm |
内寸直径 | 25.9cm |
内寸深さ | 11.5cm |
良い
気になる
満水容量 | 4.8L |
---|---|
対応熱源 | IH、ガスコンロ、電気プレート、ハロゲンヒーター、シーズヒーター |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 不明 |
付属品 | 底網 |
脚付き | |
持ち手の種類 | サイド、ワイヤーハンドル |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
新富士バーナー SOTO ステンレスダッチオーブン 10インチ ST-910をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
素材 | ステンレス、アルミ |
---|---|
総重量 | 4.8kg |
外寸直径 | 26.7cm |
外寸高さ | 17.5cm |
内寸直径 | 25.4cm |
内寸深さ | 10cm |
良い
気になる
満水容量 | 7.6L |
---|---|
対応熱源 | IH、ガスコンロ、焚き火・バーナー、炭火 |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 不明 |
付属品 | 浅鍋、リフター、スタンド、ラック、オリジナルレシピブック |
脚付き | |
持ち手の種類 | サイド |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
ビタクラフトジャパン クックギア ステンレスダッチオーブンWの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。