病気や冠婚葬祭・離職などでお金が必要になり、10万円借りたい。そんなときに利用できる方法は、いくつかあります。しかし、借入方法や審査・利息などがわからず、選択に迷う人も多いでしょう。
そこで今回は、審査なしに最短で10万円を借りる方法を解説します。さらには、即日融資可能なカードローンや公的融資制度の申請方法や注意点も取り上げるので、あわせて参考にしてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
まずは審査なしで10万円を借りられる方法を紹介します。
生命保険に加入している人は、保険会社からお金を借りられる可能性があるので、契約中のプランに解約返戻金があるかを確認してください。
解約返戻金とは、保険解約時に戻ってくるお金のことです。主に終身保険・養老保険・学資保険など貯蓄型のプランについており、一般に解約返戻金の6~8割程度が借入可能。カードローンよりも金利が低く、借入時の審査がないのがメリットです。
ただし、すべてのプランについているわけではないので、契約書で確認してみましょう。また、返済しないと保険が失効する可能性があるので注意してください。
クレジットカードを持っているなら、キャッシングの利用も便利な方法です。すでにキャッシング枠がついている人は、改めて審査を行う必要がなく、ATMなどですぐにお金を引き出せます。
ただし、キャッシングの利用可能枠はショッピンング枠の中に含まれるので注意。キャッシングを利用すると、その分ショッピング利用可能額が少なくなります。例えばショッピング枠が50万円で、キャッシング枠が20万円の場合、合計70万円まで使えるわけではなく、50万円が上限なので間違えないようにしてください。
キャッシング枠がついていない場合は、カード会社に申し込みが必要です。当日に審査が完了するケースもありますが、数日かかることが一般的。急場の備えにしたい人は、あらかじめ申し込んでおくとよいでしょう。
大手キャリアを利用している人は、携帯料金合算払いを利用するのもひとつの方法です。
携帯料金合算払いとは、キャリアの決済サービスで支払いした代金を、次回の携帯料金と合算して支払う方法。すでに利用中の携帯電話の契約を利用するので、審査不要です。
たとえばドコモでは、d払いの代金を携帯料金と合算可能。20歳以上で13か月以上契約している場合、最大月10万円まで利用できます。auでは、au IDで決済したネットショッピングの代金などを合算できます。また、ソフトバンクは、ネット店舗などで使える支払いアプリにチャージする代金を合算可能。1日のチャージ限度額は100万円です。
このような方法を利用すると次回の携帯料金の支払日までにお金を用意すればいいので、時間の猶予が生まれます。
学生は大学に学生金庫があるかを調べましょう。学生金庫は、急な資金を必要とする学生に大学がお金を貸してくれる制度で、多くの大学が導入しています。
貸付金額は数千円から10万円程度まで、返済期間は数週間から1年と、大学によってまちまちです。基本的には無担保・無利子で借りられるので、まずは学生課などで確認してみるとよいでしょう。
低所得や無職の人には、公的機関の融資制度を利用して10万円を借りる方法もあります。
低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯に該当する場合は、国の貸付制度「生活福祉資金貸付制度」を利用できる可能性があります
公的制度なので審査は厳しく、本当に生活困窮しているのかどうかが判断基準です。年齢・目的・病気の有無などで申請が変わりますが、単身者の場合は生活が再建できるまで、1年にわたり月々最大15万円が支給される場合もあります。
連帯保証人がいなくても申請できますが、いる場合は無利子で借りられるので、最寄りの社会福祉協議会に相談してください。
職業訓練受講中の人は、求職者支援資金融資を申請できます。
職業訓練受講給付金の支給が決定した人が対象で、給付を受けても生活が困難な場合に融資を受けられます。限度額は配偶者などの有無で変わりますが、月額5万円か10万円を、受講予定期間の月数でかけた額まで申請可能です。
審査基準は、申請理由が妥当で返済の意思があること。担保や保証人は不要で、利子は年3.0%、返済期限は最大10年です。対象の人はハローワークで相談しましょう。
公的給付や公的貸付の申請が受理されている人で、給付や融資が開始されるまでの生活費が必要な人は、臨時特例つなぎ資金貸付制度を利用可能です。
対象は住居のない無職の人で、金融機関の口座を持っていることが条件です。保証人不要、無利子で10万円まで借りられます。
ただし、給付や融資が開始したら、1か月以内に全額返済しなければいけないので注意。また、申請が却下された場合も、1か月以内の全額返済が必要なので気をつけましょう。申請は地域の市町村社会福祉協議会で行えます。
自治体によっては、ろうきんと提携した「自治体提携融資制度」を利用できるので、最寄りのろうきんで相談してみましょう。
この制度は、地域に住む勤労者に対して利率の低いローンの提供などをするもの。内容は自治体によって異なり、生活資金全般に対するものや、介護や育児の資金に対するものなどがあります。
ローンの利子の一部を自治体が負担してくれる場合もあるので、有効に活用してください。
公的融資制度は、申請から入金までに時間がかかる場合がほとんど。ここからは、今すぐ10万円が必要な人へ借り方を紹介します。
消費者金融のカードローンは、ネットやスマホから24時間申し込み可能。ほとんどの場合、即日入金が可能です。
最短数秒など、審査結果がすぐにわかるのが魅力。勤務先に在籍確認の電話がかかってきたり、自宅に郵送物が届いたりということがない会社もあるので、周囲にばれずにお金を借りたい人にも便利です。
申し込みは20歳以上で、本人確認書類として運転免許証やマイナンバーカードが必要なので準備してください。最初の30日間は金利ゼロ円というサービスもあり、返済の負担が軽いのもうれしいポイントです。
銀行のカードローンは消費者金融より金利が低いのがメリット。消費者金融の相場が18%程度なのに対し、銀行系の最大金利は14%前後です。
ただし、審査にかかる時間は消費者金融より長いので要注意。なかには当日に審査が完了するケースもありますが、翌日から数日というのが一般的です。
また、審査も消費者金融より厳しい傾向です。ただ、アルバイトや日雇いでも一定収入があると判断されれば、審査に通る可能性があるので試してみてください。
スマホの決済アプリでもキャッシングが可能。普段使っているアプリから申し込みができる、手軽さがうれしいポイントです。
例えばLINE PayにはLINEポケットマネーというサービスがあり、1円から融資が可能。返済も100円からと少額なので、若い人にも利用しやすいでしょう。またメルペイスマートマネーは、メルカリの利用実績が豊富であれば、審査に通りやすい傾向があるといわれています。
お金はアプリにチャージされるほか、口座振り込みを希望できる場合もあります。融資には審査がある場合が多く、1日から数日かかる点には注意が必要です。
目的や用途によっては、後払いサービスの利用も選択肢のひとつです。
ポケットカードの「後払いワイド」はネットショッピングなどで利用できる、支払い代行サービスで、取扱店での買い物代金の支払いを、後日に先送りすることができます。BANKITはアプリにお金をチャージして使うデジタル式のプリペイドカードですが、チャージするお金がない場合は、後払いで返済することも可能です。
ほかにもアプリで簡単に申請できるサービスはいくつかあります。お金が借りられなくても、必要な支払いを後回しにすることで急場をしのげることもあるので、有効に活用してください。
最後に10万円を借りる際の注意点を解説するので、安全な借入の参考にしてください。
審査なしをうたっている貸金業者は闇金の可能性が高いので、利用してはいけません。
カードローンは必ず審査を行わなければならないと貸金業法で定められています。闇金でお金を借りてしまうと法外な金利を取られたり、無理な返済を求められたりする可能性があるので、手を出さないようにしてください。
お金を借りる際は、信用できる会社か必ず調べることが重要です。
TwitterやFacebookなどSNS上での「お金を貸します」といった投稿は、違法の可能性が高いので利用は控えたほうがよいでしょう。
継続的にお金の貸付を行うためには貸金業者として登録する必要があり、未登録での融資は違法です。SNS上で不特定多数に呼びかけ契約を促すだけで、貸金業法の規制に抵触する可能性があります。
個人を装った闇金の可能性もあるので、安易に誘いに乗らないよう気をつけてください。
ローンを申し込んだ場合は、勤務先に電話がかかってくる場合があることを覚えておいてください。一般的にローン審査では、申告した会社に本当に在籍しているかの電話確認が行われます。
ただし、消費者金融の中には電話による在籍確認を行わないところもあります。銀行系カードローンでも、顔写真入りの社員証や会社名の入った健康保険証を提示することで、在籍確認が完了するケースがあるので、申し込みの際に確認してください。
また、もし電話がかかってきたとしてもプライバシーは最大限に配慮されるので安心してください。個人名で電話をし、本人が不在でも在籍していることさえわかればよいケースが多いので、職場にばれる心配はほぼないでしょう。
この記事を読んで、スピード重視でカードローンを利用してみようという人もいるのではないでしょうか。しかし、いろいろな会社があり、どこに申し込めばいいのか迷ってしまいますよね。
以下の記事では、即日融資ができる人気のカードローンを、金利の低さ・融資のスピード・利便性の3項目で比較検証しています。選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
本サイトは情報提供が目的であり、個別の金融商品に関する契約締結の代理や媒介、斡旋、推奨、勧誘を行うものではありません。本サイト掲載の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切の責任を負いません。
低金利で国からお金を借りられる、公的融資制度。お金に困っていて融資を受けたいときに目にすることがあるかと思いますが、どのような制度か気になりますよね。借入れの対象になる人や借入限度額、連帯保証人の有無など、申し込む前に知っておかないと不安でしょう。そこで今回は、公的融資制度がどのような制度がわ...
お金を借りる方法
急にまとまったお金が必要になり50万円借りたいと考えているものの、どのような方法でお金を用意すれば良いのかわからず困っている人も多いでしょう。そこで今回は、50万円借りたいときにおすすめの方法について解説します。今すぐ借りたい人や無職の人など、目的や状況別に適した借入方法や注意点も紹介するので...
お金を借りる方法
予期せぬ出費でどうしてもすぐにまとまったお金が必要ということもあるでしょう。しかし、100万円とまとまったお金はなかなか借りることができないですよね。そんなときの選択肢の1つに、カードローンを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?今回は、実際にカードローンで100万円を借りることは可能なの...
お金を借りる方法
医療費や冠婚葬祭など、急な出費で3万円ほどの少額を用意しなけれればいけないものの、手元にお金がなく焦っている人も多いはずです。信用情報に自信がなくても、すぐに借入できる方法があるとうれしいですよね。そこで今回は、審査なしで3万円を借入する方法について解説します。スピーディかつ安全に融資を受ける...
お金を借りる方法
急にお金が必要になり、5万円だけすぐに借りたいというときがありますよね。しかし消費者金融と銀行カードローンの違いが分からなかったり、審査が不安だったりする人も多いでしょう。この記事では、5万円を最短で借りる方法を解説します。無職の人でも審査なしで借入できる方法や、注意点も取り上げるので、ぜひ参...
お金を借りる方法
消費者金融や銀行の審査が通らず、絶対借りられる個人間融資を知りたいと考えている人は少なくありません。怪しさはあるものの、成功例や優良サイトの存在に期待している人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、絶対借りられる個人間融資はあるのか解説します。審査なしで即日でお金を調達する手段のほかにも、...
お金を借りる方法
大きな金額ではないものの、すぐに準備するのは難しい20万円。月末の支払いや急な出費で即日借りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、即日20万円を借りる方法や、20万円を借りた場合の月々の返済額などを解説します。学生や無職の場合に借りられる方法も紹介しているので、ぜひ最後ま...
お金を借りる方法