TCL 50V型 チューナーレステレビ 50P63Jは、高画質で動画視聴を楽しみたい人すべてにおすすめです。AV機器の評論家が視聴したところ、画質の評価は比較したなかでもトップクラス。解像度が高く繊細な映像を楽しめます。チューナーレステレビは価格を抑えるため性能が控えめになりがちですが、本商品は一般的な4Kテレビと比べても遜色ありません。視野角は広くないもののコントラスト比が高く、パネル性能も優秀です。比較した8割以上の商品がコントラスト比5000:1以下に留まったのに対し、本商品は8309:1を記録。謳い文句どおりのリアルでメリハリのある映像です。標準の視聴モードは色温度が高めで、全体的に青が強い発色。とはいえ、肉眼で見ても違和感はありませんでした。音質も、大手メーカーのテレビに引けを取らない高品質です。人の声はクリアで聞きやすく、音の立体感も優れています。比較したほとんどの商品はテレビから直線的に音が聞こえるなか、本商品は音の広がりを感じられました。立体音響技術のDolby Atmosに対応していることもあって、映画を臨場感あるサウンドで楽しめますよ。「起動が遅い」という口コミもありますが、スイッチを押して起動するまでの時間は約40秒と比較的スピーディ。比較した商品の平均は約55秒(※執筆時点)でした。一般的なテレビと比べて動作が遅くなりがちなチューナーレステレビですが、そのなかでは素早く起動できるほうだといえます。機能面も充実しており、動画配信サービスやゲームも快適です。比較した商品の多くはOSにAndroid TVを搭載しているなか、Google TVを搭載。複数の動画サービスから一括で作品の検索ができて便利です。ALLM(自動低遅延)に対応したゲームモードも搭載しているので、ゲーム機からの映像遅延時間を4msまで短縮できるとしています。価格は執筆時点で税込59,800円(公式サイト参照)。比較したほかの商品と同様に視野角の狭さは気になるものの、正面から画面を見れば大手メーカーの4Kテレビと比べても遜色のない高画質の映像を楽しめます。チューナーレステレビ選びで迷っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
DENON サウンドバー DHT-S517は、低音の厚みや迫力を楽しめる商品を5万円以下で探している人におすすめです。本品は床置きのサブウーファーが付属する2ユニットタイプ。「重低音の迫力は物足りない」との口コミがありましたが、低音はパンチ・キレ・ふくよかさが備わった心地よい響きでした。超低音〜中低音の音域がしっかりと出ており、比較した全商品の平均を上回る優秀な結果です。「リアルな3Dサウンド体験」との謳い文句どおり、臨場感も高め。音が左右・上下・前後へ移動しているような感覚を得られ、テレビよりも立体感ある雰囲気を味わえます。セリフもBGMなどに埋もれることなくハキハキと聞こえ、「人の声が聞き取りやすい」との口コミにも納得でした。接続方法も充実しており、高解像度なUHD Blu-rayなどを聞けるeARC対応のHDMI端子が付属。Bluetooth接続も可能で、スマホやタブレットの音楽を大音量で楽しめます。音声フォーマットのAACにも対応し、映画から地デジへの切り替えもスムーズ。ただ動作状況はランプの点滅でしか把握できないため、見えにくい場合は本体に近づいて確認する必要があるでしょう。本体幅は105cmと小さくないものの、設置に負担がかかるほどではありません。比較した90cm程度の商品と並ぶと大きいですが、小さなテレビ台にもなんとか収まるサイズ。高さ6cm・奥行9.5cmで、テレビの受信部にも干渉しにくいですよ。なお付属のサブウーファーは4.5kgと本体より重く、幅17.2×奥行29のスペースも確保する必要があります。音が床に響きやすい点にも注意してください。カスタマイズ性はいまひとつの評価に。ボリュームを下げても声がクリアに聞こえるDRC機能や、4種類のサウンドモードを備えているのは利点です。ただ部屋の広さに合わせて音が最適化される、自動音場補正機能には非対応でした。価格は4万円台(※2024年12月時点・ECサイト参照)と性能のわりに手頃ではありますが、環境に合わせて音を調整したい人はほかの商品も検討しましょう。<おすすめな人>パワフルな低音で迫力あるサウンドを楽しみたい人予算を5万円ほどに抑えたい人<おすすめできない人>集合住宅など、低音の響きが気になる場所に住んでいる人コンパクトなものを探している人カスタマイズ性にこだわる人
Xiaomi Xiaomi TV A Pro 43
Xiaomi TV A Pro 43は、明るい部屋でもきれいな映像を楽しみたい人におすすめです。実際に測って画面表示性能を数値化したところ、最大輝度321.62cd/m2・コントラスト比3911:1と高性能でした。比較したなかにはメリハリに欠ける商品もあったのに対し、こちらは非常に明るく明暗差もはっきりしています。色域が広く正確性にも優れており、色彩豊かで立体感のある映像を楽しめます。4K画質を感じられるのも魅力です。映画・ネット動画・スポーツ動画のどのコンテンツを視聴しても満足度は高く、髪の毛や肌質など細部まで再現されていました。「色が不自然」との口コミに反し発色は自然で、視聴したモニターからは「目が疲れにくい」との声も。サッカーの映像は残像感が少なく、素早い動きもなめらかに描写できました。音質がよいのも魅力です。「音がくぐもる」との口コミどおり、少しセリフがこもるシーンもありましたが、声のニュアンスまで再現されています。オーディオ・ビジュアル専門家の折原さんからは「画面サイズ以上に臨場感のあるサウンド」とのコメントも。比較した商品には音場が狭いものもありましたが、こちらはスケール感まで楽しめます。リモコンはシンプルで使いやすく、反応も良好です。主要な動画配信サービスにワンタッチでアクセスできるショートカットボタンがあり、操作性も申し分ありません。Google TV内蔵のため、好きなアプリをダウンロードすることもできますよ。立ち上がりも十分な速さで、テレビは約4.01秒・YouTubeは約2.92秒で起動しました。唯一、視野角が狭い点は惜しいところ。比較したなかにはどの角度からでもきれいに見える商品もあったのに対し、こちらは横から見ると明るさや色合いが低下しました。とはいえ、正面から見ると国内メーカーのテレビにも負けないほどの明るさで、立体感も感じられる優秀な商品です。映像も音も妥協したくない人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。<おすすめな人>高画質なテレビで映像に没入したい人迫力・臨場感あるサウンドを楽しみたい人サクサク操作できるテレビがほしい人<おすすめできない人>大人数で映像を楽しみたい人
ニトリ 遮光ロールスクリーンは、はじめてプロジェクタースクリーンを使う人におすすめです。天井やカーテンレールに固定するロールスクリーン式のため、取り付け後は上げ下げするだけで使えました。比較した自立式の商品のように毎回準備・片付けをする手間がなく、使わないときはそのままカーテンや部屋の間切りとして設置しておけます。「少しゆがみが出る」との口コミに反して、映像のゆがみはほぼ気になりません。光をしっかり反射できていたのも利点です。実際に裏面を使用してほぼ正面の5度・45度の位置から同じ地点の光度を測定したところ、誤差は25cd/mと抑えられていました。光を均一に反射できており、ギラつきを感じにくいといえます。色の再現度も高く、色差を表す数値のΔEは1.6と大きな誤差は生じませんでした。光の反射・色ともに両面で試しましたが、裏面のほうが数値はよい結果に。表面はざらっとした手触りなのに対し、裏面はつるっと光沢があるためか、裏面の方が光が反射しやすく色味もきれいに出ました。美しい映像を楽しみたいなら、裏面を使いましょう。しかし重量が1kgとかなり軽い分、たわみやすく風の影響を受けやすいのはネックです。実際に風を当てると、弱い風量ですら揺れてしまいました。エアコンや扇風機から離す必要があり、設置場所を選びます。また固定して使用するため、基本的に持ち運びはできません。取り外しは可能ですが、移動して使いたい人には不向きです。スクリーン専用ではないものの、映像の見づらさはほぼ感じません。公式サイトでの販売価格が2,990〜7,990円と手頃(※)かつ、インテリアになじみやすいデザインなのも魅力です。とはいえ、上位商品には風の影響を受けにくい・持ち運びやすいものもありました。場所を選ばずに使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。2025年2月時点<おすすめな人>スクリーンを単体で買うのに抵抗感のある人コストをあまりかけたくない人きれいな映像を手軽に楽しみたい人<おすすめできない人>いろんな場所に持ち運んで使いたい人空調に近い場所に設置したい人
TVS REGZA 55インチ4K液晶テレビ 55Z870Mは、地デジの見逃しを防ぎたい人におすすめです。比較した全商品のなかで唯一、全録機能を搭載。全録対応のHDDを接続すれば、設定したチャンネルの番組を数日分録画できます。ブルーレイレコーダーのハイエンド機種に相当する機能を備えているので、別途レコーダーを用意する必要がありません。肝心の画質も申し分なく、明るさと色鮮やかさは比較した全商品のなかでもトップクラス。実際に視聴したモニターからも「色鮮やかで見やすい」や「メリハリのある色合いで、立体感がある」と好評でした。コントラスト比や色域を測定した結果も、高輝度で高広域な数値をマーク。暗がりの多いシーンでは黒がグレーに見えるなど、物足りなさを感じる可能性はあるものの、明るい映像は快適に視聴できます。とくにスポーツ観戦では、選手のユニフォームまではっきりと見える解像感があり、選手の動きもなめらか。色の濃淡がくっきりしているので選手の動きを追いやすく、躍動感がありました。モニターからも「スポーツ観戦向き」との声が多数寄せられています。音質はクリアで、テレビを通して聞こえる声とは思えないほど自然。口コミに「重低音が出ない」とあったとおり低音に物足りなさを感じたモニターは数名いたものの、中高音域の伸びやかさや響きのよさは好評です。音の広がりがあり、背後から聞こえるような迫力を感じました。BGMと人の声とがしっかり分離して聞こえるので、ライブ映像やミュージックビデオの鑑賞にも向いています。動画配信サービスの使い勝手も良好。リモコン上部には、NETFLIX・Huluなどのショートカットボタンが並んでおり、1プッシュで12種類の動画配信サービスへアクセスできます。動作速度も、人気のREGZA X8900L seriesやパナソニック VIERAと比べてもスピーディ。テレビ本体やアプリをサクサク起動して操作できます。視野角も十分広く、斜め方向から見ても十分な輝度を保てていました。テレビを複数人で囲んだり、家事などをしながらでも見にくさを感じにくいでしょう。テレビを選ぶうえで重要な画質・音質がよいのはもちろん、録画機能や動画配信サービスも使いやすいアイテムです。55インチテレビの購入を考えている人は、ぜひ候補に入れて検討してみてくださいね!
ソニー サウンドバー HT-S100Fは、テレビの音が聞こえやすくなればよいという人におすすめです。専門機器を使い音域ごとに音量を測ると、声の芯が聞こえやすくなる100Hz付近で約89.2dBもの音量を記録し、満足といえる基準の75dBを上回りました。声の輪郭や聞き取りやすさに影響する、1~2kHz付近の音量はやや小さめでしたが、雑音が少なく声がクリアに聞こえやすいでしょう。低音の鳴りも良好。とくに超低音〜中低音の音量が、高評価の基準値80dBを上回る、81.7dBとボリュームがありました。一方で、低音の芯となる40Hz付近では69.7dBと控えめ。比較した全商品の平均値である約71.6dB(※執筆時点)を下回り、「低音が弱く感じる」という口コミは払拭できませんでした。体に響くような感覚は得られず低音の迫力にはやや欠けるため、自然な響きで聞きたい人向きといえます。音が前方向に飛ぶところはメリット。テレビ周辺の音量の差を実測すると、上下左右は1.3dBほどしか音量の差が出なかったのに対し、前後では2.27dBもの音量差がありました。映画館のように音が移動する感じや包まれるような立体感は足りないものの、見ている人までまっすぐに音が届きますよ。音声フォーマットは地デジ・BS放送に対応し、切り替えなしで映画もテレビ番組も楽しめます。操作はボタン・リモコンの両方で行えました。動作状況はライトで確認可能。口コミに「ランプの点灯がわかりにくい」との指摘もありましたが、使いはじめに取扱説明書で確認すればさほど困らないでしょう。「手軽に置けるスリムな形状」と謳うとおり、コンパクトなワンボディでテレビ下に設置しやすいのも利点です。自動音場補正や立体音響のDolby Atmosに非対応で、音のカスタム性はいまひとつ。「テレビの音声が聞き取りやすい」との口コミどおりテレビ番組を見るには十分ですが、音にこだわる人には物足りない可能性があります。接続方法も上位商品のように充実しているとはいえず。値段は15,000円前後と比較したなかでは手に取りやすい価格帯ではあるものの、機能性を重視する人はほかの商品もチェックしてみてください。価格は執筆時、ECサイト参照