大型タープにぴったりと謳うタープポール、テンマクデザイン デュラスティック 130-280。「風に強い」「設営が楽」と評判です。しかし「収納ケースがないので持ち運びにくい」と気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のVASTLANDやLOGOSなどのタープポールとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、タープポール選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
テンマクデザイン デュラスティック 130-280は、歪みにくく頑丈なタープポールをお探しの人におすすめです。巨大扇風機を使って使用時の耐久性をチェックしたところ、歩きにくさを感じる風速10m/sの強風に耐えられました。比較した全商品の平均7.8 m/s(※執筆時点)を上回る頑丈さがあり、突風が吹いても壊れる心配は少ないでしょう。
240~280cmの間で9段階の高さ調整ができるのもメリット。280cmまで伸ばせる商品は比較したなかでも少なく、開放的に過ごせます。ただ180~220cmの範囲内では調整不可のため、座った状態などロースタイルでは使いづらい可能性も。ハイスタイルであれば、横から降る雨にも細かく対応できますよ。
一方で、設営・片づけに手間取りやすい点は気になるところ。ポールのボタンが硬く、強く押しながら伸縮させなければならないのがネックです。比較したなかには指の腹で簡単に押せる商品もあったなか、指先を痛めないよう注意が必要でしょう。
持ち運びやすさもいまひとつの評価に。収納時の長さは78cmと長いうえ収納袋もついておらず、「収納ケースがないので持ち運びにくい」との口コミどおりです。比較した商品には50~60cmほどにまとまり、肩掛けしやすいものがあったのに対し、移動時には工夫する必要があります。
とはいえ、強風にも耐えられる頑丈さがあり、長く使えるのは大きな魅力。天井が高くのびのび過ごせるので、開放的な空間にこだわる人はぜひ検討してみてくださいね。
そもそもタープポールとは、タープを支えるために必要な柱のこと。セットで売られているタープよりも、バラ売りされているもののほうが破損しにくく耐久力が高い傾向があります。バラ売りは初期費用が高めですが、再購入の費用がかからないことを考えると経済的ですよ。
今回ご紹介するテンマクデザイン デュラスティック 130-280もそのひとつ。タープからたき火用品まで多彩なアウトドアグッズを展開しているテンマクの商品です。
高さは、130cmから280cmまで5段階の伸縮が可能。3段目のパイプには9段階のアジャスターがつき、サイズを多様に調整できるのが魅力です。ポールについたボタンを押すと伸縮するラチェット式を採用し、展開・収納を素早く行えるとアピール。同ブランドの焚火タープをはじめとする、大型タープとの相性も謳われています。
素材には、軽量・高強度を特徴とするアルミ合金を使用。ポールの直径は4cm・重量は1.27kgで、パイプ内部への異物混入を防ぐよう先端にはキャップが取りつけられています。
1本ずつの販売のため、使用の際はもう1本購入してくださいね。
サイズは2種類を展開しています。検証で使用した大型タープ向けの130-280と、小型タープや大型タープのサブポールに合った140-200。詳細は以下のとおりです。
<デュラスティック130-280>
<デュラスティック140-200>
タープポールには、役割の異なる2種類のポールがあります。
1つ目は、タープを支えるためのメインポール。太く頑丈なものが多く、タープを設営するために必要不可欠です。2つ目はアレンジに使うサブポール。タープの端を跳ね上げたりロースタイルにしたりなどシーンによって形を変えられます。
はじめて購入する人は、メインポールから検討してくださいね。
今回はテンマクデザイン デュラスティック 130-280を含む、タープポール全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、風が吹いたときの折れにくさの検証です。タープに突風を想定した風速1~10m/sの風をあて、強い風に耐えられるかチェックしました。なお、ポールの角度は水平器で垂直に保っています。
検証したところ、折れにくさの評価は申し分なし。最長280cmに伸ばした状態で風速10m/sの強風に当てても、ポールの歪みは見られませんでした。比較した全商品の平均7.8 m/s(※執筆時点)を上回り、突風が吹いても曲がらず使い続けられるといえます。
比較した結果、ショックコード式や、ボタンを押し込んで長さ調整するプッシュアップ式のものだと風に強い傾向がありました。本商品もプッシュアップ式を採用しており、「風に強い」との口コミどおりの頑丈さです。
次に、高さ調整段数の多さの検証です。プライバシーを守りつつ解放感を得られる高さを確保できるかや、雨風が吹き込まない高さに調整できるかをチェックしました。
結果、細かく高さを変えることができ、調整のしやすさも高評価を獲得。比較したほかの商品には、1~3段程度しか高さ調整できないものが多かったのに対し、240~280cmの間で9段階の変更が可能。280cmまで伸ばせた商品は比較したなかでも少なく、立った状態なら横からの雨を防ぎつつ開放的に過ごせるでしょう。
ただし、180~220cmの範囲内で調整できないのは惜しいところ。チェアに座った状態だと雨がかかってしまう可能性があるため、ハイスタイルでの使用に向いているといえます。
続いて、設営・片づけの簡単さの検証です。簡単に設営ができるつくりか・パーツの解体や収納がしやすいか・簡単にメンテナンスできるかをチェックしました。
実際に組み立ててみたところ、設営や片づけのしやすさは低評価に。ボタンを押してポールを引き抜くシンプルな手順ではありますが、ボタンが硬いのが気になりました。
比較した「VASTLAND タープポール」のように、指の腹でボタンを軽く押せたものと並ぶと、指の先でグッと押し込む必要があるのがネック。指を挟む可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
タープを抜けにくくするローレット加工や、ポールが地面で滑らないようキャップがついているものの、ポールの組み立て・撤収時には手間取るかもしれません。
最後に、持ち運びやすさの検証です。かさばらずにコンパクトに収納できるかや、持ち運びやすい軽さかをチェックしました。
パーツは1つにまとまり、2本での重さも2.55kgと比較したなかでは平均的。しかし78cmと長いうえ収納袋もついておらず、持ち運びやすさの評価は伸び悩みました。「収納ケースがないので持ち運びにくい」という口コミもあり、ポールを入れるケースを準備する必要があるのも難点です。
比較した結果、長さが70cm未満で収納袋がついているものは、肩掛けしてもすっきり運べる傾向がありました。とくに「VASTLAND タープポール」は、280cmの高さがありながら、収納時の幅が67cmとコンパクトにまとまるのがメリット。持ち運びやすさも重視したいなら、こちらも検討してみましょう。
入り本数 | 1本 |
---|---|
構造 | プッシュアップ式 |
収納時の幅 | 78cm |
最長の長さ | 280cm |
高さ調整段数 | 9段 |
耐えることができた風速 | 10m/s |
良い
気になる
素材 | アルミ合金 |
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ローレット加工 | |
曲げ加工 | 不明 |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
そのほか、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonでも販売が確認できました。利用しやすいショップをチェックしてみてくださいね。
また湿気や直射日光も劣化の原因になるため、保管する場所は乾燥した日の当たらない場所にしましょう。
最後に、高さ調節段階の多さで高い評価を得た商品をご紹介します。
VASTLAND タープポール 280cm 2本組は、チェア使用時も立っているときでも快適に過ごせる一品。ポールが最長280cmあるため頭が当たらず、天井の高さを気にしなくて済みます。180~240cmで18段階の高さ調節が可能なため、どの高さでも横から降る雨に対応できるでしょう。
タープをアレンジして使用したい人は、LOGOS プッシュアップポール250cmをチェック。最長250cmあり、32段階も調節できるのがメリットです。そのなかでも180~220cmの間は13段階の調整が可能で、チェアに座っていてもプライバシーを守りながら心地よく過ごせますよ。
入り本数 | 2本 |
---|---|
構造 | プッシュボタン式 |
収納時の幅 | 67cm |
最長の長さ | 280cm |
高さ調整段数 | 18段 |
耐えることができた風速 | 10m/s |
良い
気になる
素材 | アルミニウム合金 |
---|---|
ローレット加工 | |
曲げ加工 | 不明 |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
VASTLAND タープポール 280cm 2本組をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
入り本数 | 1本 |
---|---|
構造 | プッシュアップ式 |
収納時の幅 | 103cm |
最長の長さ | 250cm |
高さ調整段数 | 34段 |
耐えることができた風速 | 7m/s |
良い
気になる
素材 | アルミ(アルマイト加工) |
---|---|
ローレット加工 | |
曲げ加工 | 不明 |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
ロゴス プッシュアップポール 250cmをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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