インテリアに映えるデザインが人気の手動式コーヒーミル、ニトリ コーヒーミル SC-0202。インターネット上では「使いやすい」と評判です。しかし、「回すときにしっかり押さえなくてはならない」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の手動式コーヒーミルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、手動式コーヒーミル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ニトリ コーヒーミル SC-0202は、お手入れのしやすさにこだわる人にはおすすめです。商品を確認したところ、部品を細かく分解でき、隅々までお手入れが可能。刃はセラミック製で水洗いができるのもメリットです。比較した商品でもステンレス製の刃は基本的に水洗いができないのに対し、清潔さにこだわりたい人に向いています。
挽き時間はまあまあ短め。モニター5人が1杯分の15gを挽ききるまでにかかったのは平均で80.7秒と、比較したほかのセラミック刃の商品に比べると短時間で挽けます。一方で「回すときにしっかり押さえなくてはならない」と口コミにあるように、本体を押さえる手や回す手に力をこめる必要があり、疲労感が残りやすいのが惜しいところです。
粒度の均一さは高評価までもう1歩。コーヒー豆15gを中挽きにしたところ、均等に中挽きにできた量は8割程度にとどまり、雑味の原因となる微粉の量が多い点も気になりました。比較したなかでも上位商品には9割以上中挽きにできたものあり、それを考えると粒度にバラつきが出やすいのが惜しいところです。
口コミには「使いやすい」とありますが、使いやすさも物足りない結果に。挽き加減の調節は金具を回して行う自由調節式で、どれくらい回したかがわかりにくく、一度変えた挽き目を再現しにくいのがデメリットです。また、サイズが大きめで、持ち運び時には場所を取りやすいため、自宅用として使うのがよいでしょう。
値段は税込1,290円(※価格は執筆時点・公式サイト参照)で、比較した商品のなかでは低価格なので、手動コーヒーミルをお試しで使ってみたい人にはおすすめ。粒度の均一さや使い勝手は少し物足りませんが、部品の隅々まできれいにお手入れしやすいのは魅力です。日常でより便利に使いたいなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にニトリ コーヒーミル SC-0202と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ手動式コーヒーミルと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ニトリ コーヒーミル SC-0202のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
ニトリ コーヒーミル SC-0202は、粗挽き・中挽き・細挽きなど、挽き加減の調節ができる手動式コーヒーミル。本体が木製で、部屋のインテリアとしても映えるデザインが特徴的です。
挽き具合の調節は中央の金具を回して行う自由調節式。メーカーが謳うサイズは幅16×奥行10×高さ17cm、重量は約500gです。
今回は、ニトリ コーヒーミル SC-0202を含む手動式コーヒーミル全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、粒度の均一さの検証です。1杯分にあたるコーヒー豆15gを中挽きにし、微粉測定器にかけ微粉を取り除き、中挽きの粉のみを抽出。中挽きとして残った粉の割合を計測しました。
粒度の均一さは高評価までもう1歩。検証の結果、15gのうち中挽きにできた量は8割ほどの12.66gとやや少なめ。雑味の原因となる微粉が1.82gと多めで、高評価の基準である1gの倍近く出てしまいました。
比較したなかでも上位には9割以上中挽きにできた商品もあったことを考えると、粒度のバラつきが出やすいのが惜しいところです。
続いて、挽く時間の短さの検証です。
男女5人のモニターが110BPMのリズムに合わせて15gのコーヒー豆を挽き、挽ききるまでにかかった時間を計測。また、それぞれのモニターが挽くときに力が必要か・手の疲労感をチェックしました。
<各モニターの結果>
回している最中に、引っかかりを感じやすい点も気になりました。実際に使用したモニターからも「両手が疲れやすい」「豆に引っかかることが多い」という声が挙がっています。
<挽くときに力が必要かについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したなかでもセラミックの刃を使用した商品は、固くて回しにくく疲労感を感じやすい傾向がありましたが、こちらも同じ。挽いたあとは、ハンドルを回す手も本体を押さえる手にも疲労感が残りやすいのがデメリットです。
<手の疲労感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、手入れのしやすさの検証です。商品を確認し、パーツを細かく分解できるか・刃や粉受けの水洗いが可能か・掃除用のブラシが付属しているかをチェックしました。
お手入れはしやすい構造です。部品を細かく分解でき、隅々までお手入れが可能。ブラシは付属していないものの、刃はセラミック製で水洗いができるので、不便さは感じにくいでしょう。比較した商品でもステンレス製の刃は水洗いができませんでしたが、こちらは清潔さにこだわりたい人に向いています。
一方で、粉受けが木製のため取り扱いには注意が必要です。木製部分は水に弱いので、お手入れの際は水気を避けるようにしましょう。
次に、持ち運びやすさの検証です。商品を確認して、本体の重量・持ち運ぶ状態のコンパクトさをチェックしました。
持ち運びにはあまり向いていません。本体重量は366.5gと軽めではあるものの、幅・奥行・高さの合計が1372.1cm3と大きいため、持ち運び時に場所を取るサイズ感です。
比較したなかにはリュックのポケットにも入れやすいコンパクトサイズの商品もありましたが、こちらは自宅用として使うのがよいでしょう。
最後に、使いやすさの検証です。商品を確認して、粒度の調節がしやすいか・本体に手がすべらない工夫がされているか・一度に挽ける量をチェックしました。
口コミには「使いやすい」という声もありますが、使い勝手の評価は伸び悩みました。挽き加減の調節は金具を回して行う自由調節式で、どれくらい回したかがわかりにくい仕組み。比較した商品でも目盛りに合わせて調節する段階式の商品は挽き目を再現しやすいのに対し、一度変えた挽き目を再現しにくいのが弱点です。
最大容量は記載してありませんでしたが、実測してみると30gの豆を挽けることが分かりました。一度に2杯分以上を挽ける点は便利です。
最大容量 | 30g(実測) |
---|---|
刃の素材 | セラミック |
挽けた豆の割合(15g) | 84.4% |
挽ける時間(15g) | 平均80.7秒 |
挽き目の調節方法 | 自由調節式 |
幅 | 16.0cm |
---|---|
奥行 | 10.0cm |
高さ | 17.0cm |
幅(収納時) | 9.5cm |
奥行(収納時) | 9.2cm |
高さ(収納時) | 15.7cm |
フタ付き | |
バンド付き | |
本体表面 | ツルツル |
レバー形状 | カーブ |
レバーの長さ | 10cm |
取っ手素材 | 木 |
取っ手形状 | 円筒形 |
水洗いできる箇所 | 一部可能 |
付属品 | 取扱説明書 |
特徴 |
ニトリ コーヒーミル SC-0202の取扱店舗は、全国のニトリです。お近くのニトリのお店は公式サイトから検索してみましょう。値段は、税込1,290円です。
価格は執筆時点・公式サイト参照
自宅で購入する場合は、ニトリの公式通販・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入が可能。公式通販なら、11,000円以上の購入で送料無料になるので、家具や日用品とまとめ買いするときにも便利ですよ。
最後に、使い勝手のよさで高評価を獲得した商品をご紹介します。
TIMEMOREのコーヒーミルは、エスプレッソ用の極細挽きにも対応し、36段階の粒度調整ができるのが特徴。切れ味のよいステンレス刃を使用し、均一な粒度で挽ける点で高評価を獲得しました。使い勝手にも優れていて、初心者からコーヒの味にこだわる上級者までおすすめのコーヒーミルです。
HARIOのコーヒーミル・セラミックスリム MSS-1TBは、すべてのパーツを丸洗いできると謳った軽量仕様の商品。粒度調節がダイヤルをカチカチと回す段階式で、いつでも同じ挽き目を再現できます。謳い文句どおり軽量でサイズがコンパクトなので、アウトドアシーンにも向いていますよ。
最大容量 | 25g |
---|---|
刃の素材 | ステンレス |
挽けた豆の割合(15g) | 95.3% |
挽ける時間(15g) | 平均37.8秒 |
挽き目の調節方法 | 段階式 |
良い
気になる
幅 | 5.3cm |
---|---|
奥行 | 5.3cm |
高さ | 14.7cm |
幅(収納時) | 5.3cm |
奥行(収納時) | 5.3cm |
高さ(収納時) | 18.2cm |
フタ付き | |
バンド付き | |
本体表面 | ザラザラ |
レバー形状 | 直線 |
レバーの長さ | 14cm |
取っ手素材 | アルミニウム |
取っ手形状 | 逆三角形 |
水洗いできる箇所 | 一部可能 |
付属品 | ブラシ、収納袋、取扱説明書 |
特徴 |
TIMEMORE コーヒーミル C3 MAX PROを徹底レビュー!実際に使用してわかったメリット・デメリットは?
最大容量 | 24g |
---|---|
刃の素材 | セラミック |
挽けた豆の割合(15g) | 87.3% |
挽ける時間(15g) | 平均87.1秒 |
挽き目の調節方法 | 段階式 |
幅 | 15.0cm |
---|---|
奥行 | 7.2cm |
高さ | 22.0cm |
幅(収納時) | 6.0cm |
奥行(収納時) | 6.0cm |
高さ(収納時) | 16.6cm |
フタ付き | |
バンド付き | |
本体表面 | ツルツル |
レバー形状 | カーブ |
レバーの長さ | 12.5cm |
取っ手素材 | ポリプロピレン |
取っ手形状 | きのこ形 |
水洗いできる箇所 | 全部可能 |
付属品 | 取扱説明書 |
特徴 | コンパクト |
HARIO コーヒーミル・セラミックスリムをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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