細かい温度設定や保温機能など便利な機能が豊富と評判の電気ケトル、ティファール ディスプレイ コントロール KO8548JP。高評価な口コミが多い一方、「片手で持ち上げるには重い」「ボタンが硬く若干押しづらい」と気になるレビューもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の電気ケトルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電気ケトル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
こちらの商品はリニューアルされているため、現行品とは仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
目次
ティファール ディスプレイ コントロール KO8548JPは、お湯の温度をひと目で把握できるのが魅力。5段階で温度設定できる機能に加え、ケトル内の現在温度がディスプレイに表示される機能も搭載。比較したほかの商品には、表示が小さくわかりにくいものがありましたが、こちらは実際に使用したモニターから「数字が大きく見やすい」と好評でした。
操作も非常に簡単です。取っ手にある沸騰ボタン・温度調節ボタンはどちらもシンプルで、直感的に扱えました。モニター7人中6人が「操作がわかりやすい」と回答しています。「ボタンが硬く若干押しづらい」の口コミどおり硬さはやや気になるものの、基本的な操作には困りません。
注ぎやすさも上々です。安定感のあるコの字型の取っ手で、モニターから「手にフィットして持ちやすい」と高い支持を得ました。三角の形状をした注ぎ口は、一度に大量のお湯を注げるうえ水切れも良好。口コミに「片手で持ち上げるには重い」とあるように若干重さはありますが、短時間ならそれほど気にならないでしょう。
1,250Wのハイパワーで、沸騰までの時間が短いのもメリット。500mLの水を2分49秒で沸かし、高評価基準の3分を下回りました。満水の1Lの水は5分ほどで沸騰。「あっという間にすぐに沸く」という謳い文句を裏切らない結果です。60分間の保温機能つきで、何度も沸かす必要がないのもうれしいポイントといえます。
安全性の面では、空焚き防止機能を搭載しているのが加点に。二重構造により、沸騰時でも本体の表面は35℃と低めでした。ただフタと本体のつなぎ目部分が70℃と高温だったのが難点。ボタンロックや水蒸気レス機能もありません。温度の管理はしやすいものの、安全性を重視するならほかの商品を検討してみてください。
電気ケトルは、短時間でお湯を沸かしたいときに活躍するアイテム。近年は大人数分のお湯を一度で沸かせる大容量モデルや、再沸騰の必要がない保温機能を備えたモデルなどが増えています。おしゃれなデザインのケトルも多いので、インテリアアイテムとして取り入れるのもおすすめです。
今回ご紹介するティファール ディスプレイ コントロール KO8548JPは、本体にデジタルディスプレイを搭載した商品。温度がボディに直接表示されるので、温度設定が見やすくコンパクトに設置できると謳っています。
販売元であるティファールは、パリに本社を置く調理器具メーカーです。1975年には日本進出を果たし、2001年にはじめて電気ケトルを発売。「あっという間にすぐに沸く」をキャッチコピーに市場を広げ、温度を細かく設定できるモデルや大容量モデルなど多くの商品を取り扱っています。
消費電力は1,250Wとハイパワー。コーヒー1杯分(140cc)の水は58秒、カップラーメン1杯分(500cc)の水は2分57秒で沸くと謳っています。満水量は1.0Lあり、カップ約7杯分。2~4人の家庭向きのサイズです。
60℃・80℃・90℃・95℃・100℃の、5段階の温度設定機能を搭載しているのも特徴のひとつ。保温機能もついており、好きな温度で60分間保温が可能です。空焚きにならないよう、ケトル内が空・水が少量の場合、自動的にスイッチがオフになる空焚き防止機能も備えていますよ。
デザインは、ブラックのボディにシルバーの取っ手が特徴。スタイリッシュでどんなインテリアにも馴染みやすいですよ。取っ手の形状は、安定感のあるコの字型。注ぎ口の形状は、一度に大量のお湯を注ぎやすい三角口を採用しています。
また、外側はプラスチック・内部はステンレスの二重構造。沸騰したお湯が入った状態で触っても熱くないと謳っています。給水を簡単にするために、フタはワンプッシュで開閉できる設計です。
お手入れのしやすさにもこだわり、内部のステンレスは継ぎ目を排除。フィルターは、取り外して洗えるよう配慮されています。なお、本体サイズは約160×205×215mm、重量は約1,310gです。
今回はティファール ディスプレイ コントロール KO8548JPを含む、電気ケトル全69商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、沸騰時間の短さを検証しました。
電気ケトルに水温22℃の水を500mL入れ、沸騰してからスイッチがオフになるまでの時間を計測。2分を上限に、沸騰時間が短い商品ほど高評価としています。
沸騰までの時間は短く評価は良好。500mLの水を2分49秒で沸かし、高評価基準とした3分や、比較した全商品の平均3分14秒(※執筆時点)を下回りました。1Lの満水時も約5分ほどで沸騰が完了しています。
<検証結果>
比較したところ、沸騰時間が短い商品は消費電力が1,300W以上のものがほとんどでした。本商品は1,250Wとやや劣るものの、十分なパワーを持っています。「お湯をすぐに沸かせる」と謳うとおり、必要なときにスピーディにお湯を用意できるでしょう。
普段から電気ケトルを使用しているモニター7人が、500mLの水をマグカップに注ぎ入れ、持ちやすさ・水切れのよさ・操作のしやすさなどの観点から商品をチェック。より使いやすいものを高評価としました。
注ぎやすさは高評価を獲得。取っ手は太さがほどよく、手にフィットしました。コの字型で軸がぶれにくいので、満水時でもしっかり握り込めます。
三角形の注ぎ口で、大量のお湯を一気に注げるのも利点です。比較した細口タイプの商品と違って、細かく湯量を調節するのは難しいですが、モニターからは「狙った位置に注げる」と好評。さらに、水切れのよさも注ぎやすさにつながるポイントといえます。
「片手で持ち上げるには重い」との口コミどおり重さはあるものの、モニターからは「重さは感じるが負担ではない」との声が寄せられています。長時間でなければ片手でも問題なく使えるでしょう。
<注ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ボタンは直感的に操作でき、モニター7人中6人が「わかりやすい」と回答しました。比較した商品のなかには、ボタンが多く説明書を見ないと操作が難しいものも。その点本品は、取っ手部分に沸騰ボタン・温度調節ボタンの2つしかないため、使い方に迷いません。
口コミに「ボタンが硬く若干押しづらい」とあるように、なかにはボタンの硬さを指摘するモニターもいましたが、扱いづらいと感じるほどではありません。基本的な操作に困ることはないでしょう。
また、湯沸かし中にケトル内の現在温度が表示される点も強み。比較したなかにはディスプレイの表示が小さくわかりにくい商品があったのに対し、こちらは数字が大きいのでひと目で確認できて便利ですよ。
<スイッチやパネル操作のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
沸騰時の最高表面温度と、ボタンロック・空焚き防止・水蒸気レスといった機能の有無を調査。温度が45℃以下で、安全に使うための機能が充実した商品を高評価としました。
安全性の高さは評価が伸び悩みました。比較したほとんどの商品と同様に空焚き防止機能はありますが、ボタンロック・水蒸気レス機能は非搭載。子どもがいる家庭ではやけどに注意する必要があります。詳細は以下のとおりです。
沸騰時に、フタと本体のつなぎ目部分が高温になりやすい点もネック。二重構造により側面の温度は35℃と低かったものの、つなぎ目のステンレスは70℃と高温でした。
比較した同じ二重構造の商品には、最高表面温度が40℃以下でやけどのリスクを抑えられるものも。安全性を重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
ティファール ディスプレイ コントロール KO8548JPは、Amazon・楽天市場のティファール公式ショップで販売中。また、Yahoo!ショッピングをはじめとする各種ECサイトでも取扱店舗を確認できました。クーポンやポイントを利用してお得な値段で購入したい人は、それぞれのサイトでチェックしてみましょう。
なお、本商品は生産終了品です。在庫がなくなり次第販売終了となるので、気になる人は早めの購入がおすすめですよ。
2024年2月には、後続品「ディスプレイ ロック コントロール KO8568JP」が発売されました。転倒してもお湯がこぼれにくいよう、「お湯もれロック機能」を搭載しているのが特徴です。気になる人はそちらも検討してみてください。
長期間清潔に使うために、定期的なお手入れを行いましょう。本体の外側は、冷めてから柔らかい布で拭きます。頑固な汚れがある場合、濡らした布に中性洗剤を含ませて拭き取ってください。内側は汚れが目立ってきたら、水でよくすすいだあと乾いた布巾でしっかり拭きましょう。
内部のフィルターは取り外しが可能で、個別で洗浄を行います。フィルターのお手入れ方法は以下のとおりです。
<フィルターのお手入れ方法>
①本体が冷めてから、フタを開けフィルターを上に引っ張って取り外す
②フィルターを水洗いする
③フィルターを乾かしたあと、内部のホルダーにカチッと音がするまで押し込んでセットする
(参照:公式サイト)
最後に、安全に使うための機能が充実した商品をご紹介します。
タイガー魔法瓶 蒸気レス電気ケトル<6SAFE+>は、二重構造でやけどのリスクを軽減。湯沸かし時の表面温度は、38.9℃と低めでした。ボタンロック・蒸気レス機能を備えているのも利点です。1,300Wのハイパワーで500mLの水を2分19秒で沸かし、沸騰時間の短さも申し分ありません。
温度設定機能がほしいなら、タイガー魔法瓶 蒸気レス電気ケトルがおすすめ。ダイヤルを回して50~100℃まで10℃単位で温度を設定できます。ボタンロック・蒸気レス機能つきで、安全性も優秀。二重構造で沸騰時も本体がほとんど熱くならないため、子どもがいる家庭でも使いやすいでしょう。
容量 | 1.0L |
---|---|
500mLの沸騰時間(実測値) | 2分42秒 |
注ぎ口形状 | 三角口 |
本体二重構造 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
フタ取り外し可能 |
良い
気になる
幅 | 14.8cm |
---|---|
奥行 | 22.3cm |
高さ | 21.4cm |
消費電力 | 1,300W |
ハンドル形状 | コの字型 |
温度調節機能 | |
保温の設定温度 | |
1℃単位の温度設定可能 | |
カルキ抜き機能 | |
目盛り付き窓 | |
茶こし付き | |
コードの長さ | 1.3m |
タイガー魔法瓶 蒸気レス電気ケトル<6SAFE+> PCJ-A102をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
容量 | 1.0L |
---|---|
500mLの沸騰時間(実測値) | 2分49秒 |
注ぎ口形状 | 三角口 |
本体二重構造 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
フタ取り外し可能 |
良い
気になる
幅 | 15.4cm |
---|---|
奥行 | 26.4cm |
高さ | 23.0cm |
消費電力 | 1,300W |
ハンドル形状 | オープンハンドル |
温度調節機能 | |
保温の設定温度 | |
1℃単位の温度設定可能 | |
カルキ抜き機能 | |
目盛り付き窓 | |
茶こし付き | |
コードの長さ | 1.3m |
タイガー魔法瓶 PTQ-A100の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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