泣く・咳き込む・顔が覆われるなど、赤ちゃんのさまざまな様子を感知する機能を搭載した、CuboAi Plus スマートベビーモニター。インターネット上では「暗い場所もきれいに映る」と評判です。一方「アングルを手動でしか変えられず不便」などの口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、CuboAi Plus スマートベビーモニターを含むベビーモニター全19商品を実際に使用して、検知性能・画質のよさ・設置の自由度・モニターの使い勝手・付加機能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。屈曲試験機を用いた充電ケーブルの耐久検証や、陸上競技場でのランニングウォッチの測定精度検証などに取り組んできた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
CuboAi Plus スマートベビーモニターは、危険を察知しやすい商品を選びたい人におすすめです。赤ちゃんの顔が布団などで覆われていることを知らせる顔認識は、比較した商品の1割以下しか搭載されていない珍しい機能。実際に使うと手の動きには反応しないものの、寝返りは高い精度で検知しました。咳や泣き声も検知し、スマホへ通知が届きますよ。
部屋の暗さ問わず、カメラの画質も非常にハイレベル。とくに明所での映像が美しく、そのまま写真にしてもよいほど高画質でした。比較したなかには暗闇で映像がぼやける商品もあったなか、本商品は口コミどおり表情が見えるほど鮮明です。高解像度ナイトビジョンのおかげか、夜間でもモニタリングしやすいですよ。
付加機能もかなり充実しています。睡眠分析や自動フォトキャプチャなど、AIを駆使した高度な機能がそろっていました。危険エリアの設定やスマホとの相互通話にも対応しており、子どもが成長してからも重宝しますよ。多機能ながら操作時のメニューはわかりやすく、戸惑うことは少ないでしょう。
カメラとの接続には少し時間がかかるものの、映像のタイムラグはなく使用感は良好です。ただし、カメラのアングルは口コミどおり手動でしか調整できず、角度も上下の調整のみ。比較したなかにはスマホや専用モニターからアングルを変えられる商品もあり、惜しいポイントでした。なお、ズームはスマホで調節できます。
公式サイトの値段は、執筆時点で税込35,800円。動体・音声・温度・湿度の検知機能やAIによる分析機能など価格に見合ったスペックですが、比較したベビーモニターのなかでは高額です。もう少し費用を抑えたい人は、ほかの商品も検討してみてはいかがでしょうか。
そもそもベビーモニターとは、離れた場所からも赤ちゃんの様子をカメラで確認できるアイテムのこと。音声や動作を検知して、異変があると知らせてくれます。最近ではスマホやタブレットをベビーモニターのように使えるアプリもありますが、画質や検知性能は専用のベビーモニターのほうが優秀です。
今回ご紹介するCuboAi Plusは、AI技術を駆使した見守り機能が特徴のベビーモニター。その高い機能性が評価され、2021年にはキッズデザイン賞・ベビーテックアワードを受賞しました。
開発元のYun Yun AI Baby Camera Co., Ltdは、2017年にスタートした台湾発のベンチャー企業。小児科医やAIの専門家、子育て経験のあるママスタッフが共同で商品を開発しています。
AIを活用した2つのアラート機能「顔認識カバー防止・寝返りアラート」「危険エリアアラート」を搭載。危険な状況を検知することで、赤ちゃんの安全を守るとしています。アラートの詳細は以下のとおりです。
上記に加えて、泣き声や咳などの音声も検知できます。各アラート機能は、必要に応じてOFFにもできるので月齢にあわせた見守りが可能です。別売のセンサーパッドと連携すれば、赤ちゃんがベッドから落ちたり、睡眠中に突然動かなくなったりしたときもすぐに検知できますよ。
カメラレンズは、1,080p HDの高解像度ナイトビジョンに対応。通常のナイトビジョンの2倍の感度があり、暗闇でもくっきり映ると謳っています。135度の超広角レンズを採用しており、広い範囲を映し出せる点も特徴です。
設置方法は3パターン。机や床の上に置いて使うモバイルスタンドのほか、ベビーベッドの柵に取りつけるベビーベッド用スタンド・床に立てるフロアスタンドが付属します。カメラ本体はコロンとかわいらしい小鳥型のフォルムで、赤ちゃんや子どもが過ごす部屋にもマッチしますよ。
見守り機能のほか、赤ちゃんの睡眠時間・周期の分析機能や、過去18時間の録画機能で子育て記録にも役立ちます。赤ちゃんの笑顔や泣き顔、大きな動きなどを検知して写真撮影する自動フォトキャプチャ機能もあり、貴重な瞬間を思い出に残せるメリットも。収録されている子守唄を流すこともできます。
専用モニターは不要で、専用アプリを通して自身のスマホやタブレットで映像を確認します。家族みんなで見守れるよう、アプリは最大8人まで同時にログインが可能。撮影したデータの漏えいリスクを防ぐため、データの暗号化によるセキュリティ対策がなされています。
顔認識カバー防止・寝返りアラートや自動フォトキャプチャなどのAI機能を使うには、「CuboAi Care」というサブスクリプションサービスへの入会が必要です。プレミアム・アルティメットと2種類のプランがあり、購入から1年間はプレミアムプランが無料で利用できます。
<利用料金>
アルティメットプランは、写真や睡眠レポートの保存期間が長くなったり、音楽療法士による子守唄を流せたりといったメリットも。1年後も引き続きAI機能を使いたい場合は、いずれかのプランに入会しましょう。
今回はCuboAi Plus スマートベビーモニターを含むベビーモニター全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、検知性能の検証です。赤ちゃん人形の手を明所・暗所でそれぞれ10回ずつ動かし、何回検知できたか計測しました。
検証の結果、手の動きは一度も感知せず。本商品の動体検知機能は寝返りが対象なので、人形の手を動かすだけでは反応しませんでした。代わりに寝返りをした状態を再現してみると、非常に高い精度で検知。寝返り以外の細かな動きを検知したいのであれば、別売のセンサーパッドを購入しましょう。
なお、検知機能の充実度は、比較したなかでもトップクラスでした。赤ちゃんの顔が布団や毛布で覆われているときに知らせてくれる顔認識機能は、比較したほかの商品にはほとんど搭載されていません。咳や泣き声などの音声検知にも対応しており、わずかな異変も見逃したくない人にぴったりです。
続いては、画質のよさの検証です。ベビーベッドに赤ちゃんの人形を寝かせ、明所・暗所それぞれでどれくらい鮮明に映るかをチェックしました。
カメラを確認すると、部屋の明るさを問わず、人形の顔がわかるほどクリアに映りました。とくに明るいところの映像は、そのままスクリーンショットを撮って写真として楽しめるほど。比較した商品には暗闇だとぼやけ気味になるものも多かったなか、夜間でもはっきり映るのは魅力的です。
本商品は、スマホやタブレットをモニターとして使うタイプ。比較した結果、専用のモニターがついているものより、スマホに映す商品のほうが画質がよい傾向がありました。「暗い場所もきれいに映る」という口コミどおりの画質で、赤ちゃんの表情までしっかり見たいという人におすすめですよ。
続いて、設置の自由度とモニターの使い勝手を検証しました。設置の自由度については、アングルの調節範囲やズーム機能の有無で評価。モニターの使い勝手は、メニュー表示の見やすさ・アングル操作のしやすさ・動きのラグの有無・初期設定のしやすさなどから判断しました。
設置の自由度はそこまで高くありません。口コミどおりカメラアングルは手動でしか変えられず、動かせる方向も上下のみです。比較したなかには上下左右に調節できる商品もあったので、この点では使いづらさを感じます。
一方で、ズーム機能ではスマホアプリから最大4倍までアップできました。赤ちゃんの顔をより近くで見られますよ。
スマホモニターの使い勝手はまずまず。機能が充実しているぶんメニュー表示の情報量は多めですが、操作はとくに難しくありません。はじめて使う人も迷わず設定できるでしょう。
しかし前述したとおり、アングルが手動でしか調整できない点は惜しいところ。比較したなかにはスマホや専用モニターからスムーズにアングルを変えられる商品もあったので、口コミどおりやや不便さを感じる可能性があります。
映像のタイムラグはほとんど感じられませんでした。比較したなかにはワンテンポ遅れるものもありましたが、本商品はほぼリアルタイムといってよいでしょう。
初期設定はアプリの指示に従えば簡単に完了しますが、カメラとの接続には少し時間がかかりました。比較した電源を挿すだけですぐに使える専用モニターの商品よりも、やや手間は増えます。初期設定の大まかな手順は、以下を参考にしてくださいね。
<初期設定の手順>
最後は、付加機能の検証です。睡眠分析や相互通話など、便利な機能の有無をチェックしました。
検証の結果、付加機能は、比較した商品のなかでもトップクラスの充実度でした。とくにAIによる睡眠分析や、子どもに入ってほしくない危険エリアを設定できる商品は少数派です。寝かしつけに役立つ自然音やホワイトノイズ・クラシック音楽なども内蔵しています。
また、自動フォトキャプチャもあるとうれしい機能の1つ。赤ちゃんのかわいい表情や動きを捉えて月齢別にアルバムにできるので、貴重な赤ちゃん時代の思い出づくりに役立ちそうですね。スマホとカメラの双方向通話も可能です。子どもが大きくなってからも活用できますよ。
<検証結果>
検知機能 | 動体、音、温度、湿度、顔 |
---|---|
モニタータイプ | スマートフォン |
良い
気になる
カメラの遠隔操作可能 | |
---|---|
暗所撮影可能 | |
カメラの幅 | 8.71cm |
カメラの奥行 | 10.9cm |
カメラの高さ | 11.1cm |
モニターの幅 | 不明 |
モニターの奥行 | 不明 |
モニターの高さ | 不明 |
マイク機能 | |
スマートディスプレイ対応 | Apple TV、Chromecast |
自動キャプチャ機能 | |
自動追尾機能 | 不明 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
最後に、1万円台で買える高機能なベビーモニターをご紹介します。
トリビュート ワイヤレスベビーカメラは、子守唄やタイマーなど付加機能が充実。画質も見守りには十分なレベルで、アングルも上下左右に動かせました。動きを自動で追いかけるオートトラッキング機能もあり、よく動く赤ちゃんのモニタリングにもぴったりです。値段は1万円台とお手頃ですよ。
パナソニック KX-HC705も、動作検知の精度がとても優秀なコスパのよい商品。明所・暗所ともにクリアな画質で、実際に置いた赤ちゃん人形の表情までしっかり確認できました。カメラアングルの遠隔調節にも対応しており、少しの動きも見逃したくないという人におすすめです。
検知機能 | 動体、音、温度 |
---|---|
モニタータイプ | 専用モニター |
良い
気になる
カメラの遠隔操作可能 | |
---|---|
暗所撮影可能 | |
カメラの幅 | 10cm |
カメラの奥行 | 8.5cm |
カメラの高さ | 11cm |
モニターの幅 | 12cm |
モニターの奥行 | 4.3cm |
モニターの高さ | 8.3cm |
マイク機能 | |
スマートディスプレイ対応 | 不明 |
自動キャプチャ機能 | 不明 |
自動追尾機能 |
トリビュート ワイヤレスベビーカメラ BM-LTL2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
検知機能 | 動体、音、温度 |
---|---|
モニタータイプ | 専用モニター |
良い
気になる
カメラの遠隔操作可能 | |
---|---|
暗所撮影可能 | |
カメラの幅 | 6.9cm |
カメラの奥行 | 7.7cm |
カメラの高さ | 12.3cm |
モニターの幅 | 通常時:12.5cm/スタンド使用時:12.5cm |
モニターの奥行 | 通常時:8.1cm/スタンド使用時:4.8cm |
モニターの高さ | 通常時:3.7cm/スタンド使用時:7.9cm |
マイク機能 | |
スマートディスプレイ対応 | 不明 |
自動キャプチャ機能 | 不明 |
自動追尾機能 | 不明 |
パナソニック ベビーモニターをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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