メーカー史上最高の寝ホンと謳う有線イヤホン、AZLA ASE-500。「装着感がよくて長時間の使用にもよい」「小型軽量のシリコンポーチ付きで携帯性がよい」と評判です。一方で、「低音が薄いと感じる」など気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のqdcやShureなどの有線イヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、。有線イヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
AZLA ASE-500は、耳に負担をかけにくいやさしいつけ心地にこだわる人におすすめ。寝ながら使えるよう、シリコンで構成して突起のない形状に仕上げられているのが特徴です。そのうえ耳穴に沿うような形状なので、耳に合わせやすいでしょう。また、比較したなかでは珍しく、サイズが異なる6種ものイヤーピースが付属しています。耳穴のサイズや好みの装着感に合わせやすく、幅広い人にマッチするでしょう。「装着感がよくて長時間の使用にもよい」という口コミにも納得です。
ケーブル長の測定値は156cmで、比較したなかでトップクラスの長さを記録。メーカーは寝ホンを売りにしているため、寝返りも想定しており、可動域の広さが魅力といえるでしょう。また、ケーブル固定用のバンドや収納用ポーチも付属していて、持ち運びやすさも良好。「小型軽量のシリコンポーチつきで携帯性がよい」という口コミどおりです。今回の比較で人気だったqdcにはないマイクもついており、通話もできます。
ただし、音質はいまひとつ。実際に男女10名のモニターが楽曲を聴いたところ、全体的にクリアさに欠け、繊細な表現や迫力があまり感じられませんでした。低音・高音が弱く、音単位での聴き分けが難しいぼやけた印象に。今回の比較では、本商品のようにダイナミック型ドライバーを採用したモデルは太くて芯のある音がする傾向が見られましたが、こちらは芯や厚みが足りない印象です。とはいえ、おおむね音のバランスはよく、ボーカルの声は際立って聴こえたため、ポップス曲は楽しみやすいでしょう。
耳掛け非対応で安定しにくいのも惜しい点。寝ながら使うだけなら突起がない分快適ですが、大きく動くシーンでは外れる可能性があり、不便に感じるでしょう。また、リケーブルに非対応なので断線すると使えなくなるのも注意したい点です。メンテナンスグッズも付属しておらず、必要なら別途用意する必要があります。長く使いたいなら、Shureのようにリケーブル対応かつメンテナンスグッズつきの商品を探してみてください。
つけ心地は利便性は十分なので、音質にはそこまでこだわらず、リラックスタイムのお供に使いたい人にはおすすめです。とはいえ上位商品には、つけ心地が快適なうえはっきりとクリアなサウンドが楽しめる商品も。音の迫力や繊細さを感じながら幅広い楽曲を楽しみたいなら、より高評価だった商品も検討してみてくださいね。
実際にAZLA ASE-500と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ有線イヤホンと、音質・耳への合わせやすさ・利便性の高さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
AZLA ASE-500の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
ケーブルがあるからこそ使い勝手に優れた有線イヤホン。ワイヤレスタイプと比較すると、充電切れがないことや遅延が起こりにくいこと、音の劣化が少ないことがメリットです。ワイヤレスイヤホンの半額以下で同等の音質が得られる商品もあり、安くて高品質な有線イヤホンはコスパがよいといえるでしょう。
AZLA ASE-500は、AZLA史上最高の寝ホンと謳う有線イヤホン。本体からイヤーピースまで、ドライバーとケーブル以外のすべてをシリコン構成にしているのが特徴です。これにより、モチモチとしたやさしいつけ心地を実現。名前のとおり寝ながらでも使いやすいように設計されています。
フル・シリコンで構成し、カナル型を採用。耳に負担をかけずに心地よい装着感が得られるよう、素材やサイズが異なる計6種類のイヤーピースが付属しています。優れたフィッティングと遮音性を実現するつくりです。
また、寝ながらストレスなく使えるよう、小型化とサウンドの両立も図っています。超小型高性能ダイナミックドライバーをシリコンで包み込む設計です。寝ながら聞いても疲れない音を第一の目的として、音楽とコンテンツをメインとしたチューニングがされています。
ケーブル長は寝ながら使うことに配慮された長めの150cm。マイクスイッチ付のインライン式リモコンマイクも備わっています。
カラーは、Black・White・Sky Blue・Pinkの4種類。AZLAのロゴが入ったシンプルなデザインです。
タイプは付属品が異なる3種類。幅広い互換性を実現するため、以下のような3タイプが用意されています。
また全モデル共通で、下記の付属品もついていますよ。
今回は、AZLAのASE-500を含む有線イヤホン全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは音質の検証です。
10~20代の男女10名のモニターが実際に商品を使って楽曲を聴きます。低音・中音・高温・解像度・臨場感の5点から評価を行いました。
検証サンプル
検証の結果、低音が弱くほかの音域との聴き分けも難しいという結果に。実際に視聴したモニターからは、「全体的に迫力が控えめで聴き取りにくい」「高温に消されて聴き分けできない」といった声が上がっています。今回の比較において、パワフルな低音が鳴る傾向があったダイナミック型を採用していますが、こちらは「低音が薄いと感じる」とあったとおり、迫力が物足りない印象です。
低音が控えめなため、ほかの音域を邪魔しない点を評価する声はあるものの、いずれも「厚みに欠ける」「物足りない」と惜しい評価に。今回の比較では全体的に低音の評価が伸び悩みましたが、使用した10人のモニターが1人も満足しなかったこちらは、比較した全商品のなかでもとくに低音に不満が残りそうです。
<低音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ボーカルは際立って聴こえ、中音の音質はおおむね好評。歌声の抑揚やコーラスの細部まで再現されており、モニターからは「歌声がメインとして際立っている」「息遣いの繊細さが顕著に表れていて、歌声の連続性を感じられる」との声が寄せられました。比較したなかには歌声の表現が薄く聴き取りづらい商品もあったなか、こちらならポップス曲も楽しめそうです。
一方、楽器の音の厚みはやや控えめ。少し平面的な印象で、半数以上のモニターが楽器の音の薄さを感じていました。中高域は明瞭ながらも音の刺さりを極力抑え、音像が正確な位置に定位するようにしたと謳っていますが、楽器の音の厚みは物足りない印象です。
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
高音の響きはおおむね捉えられたものの、こもったような音で、鮮明には感じられない人が大半でした。モニターからは、「高音は聴こえるが、クリアじゃない」「高音域のパーカッションに、キレや響きを感じられなかった」との声が寄せられています。
細かい高音も拾うことはできますが、音の主張が弱く楽曲のなかであまり目立たず。ときには聞き取りづらい印象もあります。繊細な高温のニュアンスや音の重なりを感じたい人は物足りなさを感じるかもしれません。人気Kiwi Earsは、高音がよく響いて1音ずつクリアに聞こえると好評だったので、鮮明な音を求める人は検討してみましょう。
<高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
解像度は低く、楽曲全体のクリアさに欠けるという結果に。1音ずつがクリアではなく、複数の音がまとまって出力されているように感じるモニターが多くいました。それによって、こもった音や聴き分けにくい音、輪郭がぼやけた音に感じることがあるようです。
空間の広がりや音の厚みも感じにくく、臨場感もあまり期待できません。モニターからは、「狭い空間で反響しあっている印象」「全体的に音圧や表現が均一に感じる」といった声が寄せられています。人気のqdcのように、クリアかつまとまりのある音で、迫力を感じられる商品もありましたが、こちらは寝ホンということもあり、やさしく鳴る印象です。
<解像度に関するモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<臨場感に関するモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、耳への合わせやすさの検証です。実際に商品をチェックし、イヤーピースの種類とサイズ展開は豊富か、耳掛け対応か、イヤホン本体が耳に沿う形をしているかを確認しました。
耳への合わせやすさはおおむね好評。イヤーピースは、突起がない耳穴に沿うような形状でつけ心地のよさが期待できます。比較したなかには耳に沿いにくい形をした商品もありましたが、こちらは沿いやすい形とやわらかなシリコン素材によって、やさしいつけ心地が得られそうです。
また、SS・S・MS・M・ML・Lの計6種類のイヤーピースが標準付属しているのも魅力。比較したなかにはイヤーピースが付属していない商品もあったなか、こちらは耳穴のサイズや装着感の好みに合わせて使えて便利です。
ただし、耳掛けに非対応で安定性に欠けるのが惜しい点。突起がない分寝ながら使う人には向きますが、身体を大きく動かし続ける場面においては、イヤホンが外れやすくなる可能性があるでしょう。外れるのが心配なら、人気のqdcなど耳掛け対応の商品を探してみてください。
最後に、利便性の高さの検証です。実際に商品を手に取り、リケーブルへの対応やキャリーケース・マイク・メンテナンスグッズ・バンドやクリップの有無、ケーブルの長さをチェックしました。
ケーブル長の実測値は156cmで、比較したなかではトップクラスの長さ。寝ホンとして使用した際の寝返りも想定した最適な長さと謳っているように、可動域が広く利便性が高いといえるでしょう。
ケーブルを固定するバンドや、収納に便利なシリコンポーチも付属しており、持ち運びやすさも良好。今回比較した商品のなかでケーブルバンドがついていたのは半数以下で、こちらならコンパクトにまとめておけます。マイクもついているので、通話も可能です。
ただしリケーブルに非対応なので、断線すると使えなくなってしまうのは難点。また、メンテナンス用のグッズが付属していないため、定期的な手入れが難しい点も押さえておきましょう。人気のShureにはメンテナンスグッズが付属しているので、長く使っていきたい人はあわせてチェックしてください。
AZLA ASE-500は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売されています。公式サイトによると、Standardモデルの価格は税込5,980円(※執筆時点)ですが、取扱店舗によって値段が異なるので、ポイントや送料なども確認しながら検討しましょう。
最後に、音域を問わずクリアなサウンドが楽しめた商品をご紹介します。
臨場感を味わいたい人は、Kiwi EarsのOrchestra Liteをチェックしましょう。実際に10名の男女モニターが使用したところ、すべての音域の評価が比較したなかでトップクラスに優秀でした。音の強弱や息遣い、距離感まで表現されるサウンドで、ライブ会場にいるような感覚が味わえるでしょう。
qdcのSUPERIORは、幅広いジャンルの音楽を楽しみたい人におすすめ。音域を問わず表現力が高く、バランスの取れたサウンドが表現できていたので、さまざまな楽曲が楽しめるでしょう。リケーブルに対応しているうえ、ハードケースやメンテナンスグッズも付属しており、利便性も良好です。
イヤホン形状 | カナル型・耳掛け型 |
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プラグ形状 | 3.5mmミニプラグ |
リケーブル対応 |
良い
気になる
ドライバーサイズ | 不明 |
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Kiwi Ears Orchestra Liteを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
イヤホン形状 | カナル型・耳掛け型 |
---|---|
プラグ形状 | 3.5mmミニプラグ |
リケーブル対応 |
良い
気になる
ドライバーサイズ | 10mm |
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qdc SUPERIORを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
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