ドコモ・ファイナンスが提供するスマホ完結の消費者金融サービス、VIPローンカード。口コミでは「スマホで手軽にお金を借りられる」「スマホから申し込むと30分ほどで審査完了の通知が来た」などよい評判を見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はVIPローンカードの口コミや評判が本当なのか確かめるために、以下の4つの観点で検証を行いました。
さらに、人気のレイクやプロミスなどの消費者金融とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。在籍確認の有無や審査についても調査したので、消費者金融選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
VIPローンカードは一時的な借入を検討している人には向いていません。比較した消費者金融には、レイクのように無利息期間を設けているところも。対してVIPローンカードには、無利息期間がありません。借りた翌日から利息が発生するため、すぐ返済できる人には不向きです。
比較したほとんどの消費者金融と同じく、20歳未満の学生・収入のない専業主婦(夫)・無職の人は申込不可。専業主婦(夫)で借入を希望する場合は、銀行カードローンも視野に入れましょう。なお、比較したなかではdスマホローンのような一部のスマホローンも、配偶者貸付に対応していました。
一方で、上限金利は年17.8%と比較したなかでは低め。年20.0%に設定されている消費者金融よりは返済負担を抑えられます。長期借入をしたい人には候補のひとつになるでしょう。
問い合わせたところ、最短即日融資が可能。最短3分融資を謳うプロミスほどではないものの、融資スピードは十分です。借入・返済方法も豊富で都合に合わせて利用できるので、「スマホで手軽にお金を借りられる」との口コミにもうなずけます。
申込から借入・返済までWEBで完結し、アプリ型を選べばローンカードの郵送もありません。郵便物から家族にバレるリスクが少ない点もメリットです。とはいえ、すぐに返済しても利息がつくため、30〜60日以内の短期借入を検討しているなら無利息期間のある消費者金融もチェックしてくださいね。
VIPローンカードは、株式会社ドコモ・ファイナンスが提供する個人向けローンです。オリックス・クレジットの社名変更に伴い、商品名もORIX MONEYから変更されました。
申込から利用までWEBで完結。アプリ型(カードレス)とカード発行型の2種類があり、申込時に好きなタイプを選べます。担保・保証人は原則不要。審査は保証会社でもあるドコモ・ファイナンスが行います。
<商品概要>
消費者金融にネガティブなイメージを持っていて、一度でも消費者金融から借りたら終わりだと思っている人も多いのではないでしょうか?しかし、実際には消費者金融から借りても、遅れずに返済すれば将来のローン審査に影響することはありません。
また、現在では貸金業法や出資法など、多重債務を防ぐ制度や仕組みが整っています。総量規制により年収の3分の1を超える貸付は禁止に。29.2%まで引き上げ可能だった上限金利も、貸付金額に応じて15.0~20.0%までに制限されました。以前ほど多重債務のリスクは高くないといえるでしょう。
ただし、誤って闇金で借りないよう注意。上限金利が年20.0%以内・金融庁の登録貸金業者情報検索サービスに登録があることが正規の消費者金融を見分けるポイントです。そのなかでも低金利で無利息期間のある借入先を選んで、きちんと返済していきましょう。
今回はVIPローンカードを含む人気の消費者金融を調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
VIPローンカードには気になる点が2つありました。無利息期間がないため、すぐに返済できる人には不向きといえるでしょう。
VIPローンカードには無利息期間がないため、一時的な借入を検討している人には向いていません。比較した消費者金融の4割近くが無利息期間を設けており、レイクのように365日間も利息が発生しない消費者金融もありました。
無利息期間中に完済すれば、利息負担0円でお金を借りられます。対するVIPローンカードは、借入の翌日から利息が発生。30〜60日程度で完済できる一時的な借入であれば、無利息期間のあるほかの消費者金融を検討しましょう。
収入のない専業主婦(夫)は利用できない点もネックです。申込条件は、日本国内に居住し、年齢が満20~69歳の毎月定期収入のある人。就業形態には条件がないため、アルバイト・パート・派遣社員でも申込が可能です。
専業主婦(夫)でお金を借りたい場合は、配偶者貸付に対応した消費者金融を選ぶ必要があります。とはいえ、比較したなかで配偶者貸付に対応しているのは、dスマホローンやベルーナノーティスなど一部の消費者金融のみ。専業主婦(夫)なら、銀行カードローンのほうがおすすめですよ。
VIPローンカードにはメリットも5つありました。特に、融資までのスピード重視の方は是非チェックしてくださいね。
上限金利は年17.8%と、比較したなかでは低めです。上限金利を年20.0%に設定している消費者金融と比較すると、返済負担を抑えられる可能性があります。
実際に利息の合計額をシミュレーションしてみたところ、以下の違いがありました。なお、借入日数や返済方式によって支払利息の合計は異なるため、月初に借入し、月末の借入残高に応じて発生する利息を算出しています。
<借入額50万円・月1.5万円ずつ返済する場合>
公式サイトとのシミュレーション結果とは多少差があります
ちなみに、VIPローンカードの金利が低いというのは、消費者金融同士で比べた場合の話。銀行カードローンの金利のほうが年1.5~14.5%ほどと低めです。できるだけ返済負担を下げたいのであれば、銀行カードローンも検討してください。
VIPローンカードでは、契約枠によって上限金利が異なっているため、少額の借入でも高額の契約枠コースを選ぶことで低金利になる可能性はあります。
ただし、契約枠コースや金利は審査次第なので、必ず希望の契約枠コースで借入できるとは限らないことを覚えておいてくださいね。
お金を借りたことが、郵便物から家族にバレるリスクは少ないでしょう。申込・契約から利用までアプリで完結し、比較した一部の消費者金融のように契約書の郵送はありません。利用中に郵送物が届かないよう、書類をネット受取に設定することも可能です。
なお、VIPローンカードはアプリ型とカード発行型から選択でき、カードレスのアプリ型ならローンカードの郵送もありません。一方、カード発行型の場合は自宅にカードが届きます。借入がバレるリスクを減らしたい人にはアプリ型がおすすめです。
職場への在籍確認の電話連絡はありますが、担当者の個人名で電話が入ります。事情によっては、書類による在籍確認が認められる可能性も。電話での確認が難しい場合は、申込後に相談しましょう。
<バレにくさの検証結果>
アプリ型なら原則郵送物がありませんが、契約後、延滞や契約内容に変更があった場合は、書類が送られる可能性があります。郵送物でバレたくないなら、延滞しないように計画的に返済しましょう。
公式サイトに記載はないものの、問い合わせたところ最短即日融資可能とのこと。3分融資を謳うプロミスほどの速さではありませんが、十分な融資スピードといえるでしょう。
申込には365日24時間対応しています。ただし、夜間に申し込んだ場合は審査結果が翌日になり、即日融資を受けられない可能性があるため注意。すぐにお金が必要な人は、できるだけ早い時間に申し込んでくださいね。
VIPローンカードの返済方法は5種類と豊富です。
<返済方法>
比較したなかには店頭・現金書留・銀行振込でしか返済できない消費者金融もある一方、自分に合った方法を選べるのはうれしいポイント。毎月の返済日に自動で引き落とされる口座振替を選べば、返済し忘れを防げますよ。
借入方法も3種類から選べます。パソコンやスマートフォンから、手数料無料で24時間365日借入が可能。比較したなかには営業時間内にしか借入できない消費者金融もありましたが、VIPローンカードなら、必要なときにいつでも利用できます。
<借入方法>
金利 | 年1.5~17.8% |
---|---|
融資までの時間 | 最短即日 |
在籍確認の電話原則なし |
無利息期間あり | |
---|---|
無利息期間の利用条件 | |
即日融資可能 | |
審査までの時間 | 最短60分 |
土日の借入可能 | |
Web明細可能 | |
契約可能年齢 | 20歳以上69歳以下 |
学生の申込可能 | |
パート・アルバイトの申込可能 | |
専業主婦(夫)の申込可能 | |
年金受給者の申込可能 | |
申込方法 | Web |
借入限度額 | 10万〜800万円 |
必要書類 | 本人確認書類、収入証明書類 |
申込できる地域 | 全国 |
無人契約機あり | |
借入方法 | ATM、振込、スマホアプリ(セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM) |
返済方法 | 口座振替、ATM、ネットバンキング、振込、スマホアプリ(セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM) |
利用可能なATM | セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネット、イオン銀行ATM、三井住友銀行ATM、三菱UFJ銀行ATM、みずほ銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなど |
提携ATMの利用手数料 | 110〜220円(借入額が5万円以上なら無料) |
繰り上げ返済手数料無料 | |
毎月の最低返済額(残高:返済額) | 10万円:4千円、50万円:1万3千円、100万円:2万4千円 |
登録番号 | 関東財務局長(14)第00170号 |
スマホアプリ | ドコモ・ファイナンス |
ここでは、VIPローンカードとは異なる魅力を持つ消費者金融をご紹介します。
レイクは、比較したなかでもトップクラスの無利息期間の長さが魅力です。無利息期間があっても30日程度のところが多いなか、レイクは条件を満たすと365日間無利息に。少額を短期で借り入れたい人にはうってつけでしょう。
公式サイトには最短25分融資可能と記載があり、融資スピードも申し分ありません。21時(日曜日は18時)までに契約手続きが完了すれば、当日中にお金が振り込まれます。
上限金利は年18.0%と高めなので長期借入には不向きですが、60日以内に返済予定の人には有力候補になるでしょう。
融資スピードと金利の低さのどちらも妥協したくない人には、プロミスをチェックしましょう。上限金利はVIPローンカードと同じ年17.8%と、比較したなかでは低め。初回利用なら30日間の無利息期間がつく点も見逃せません。
融資スピードは、比較したなかでは最速水準です。公式サイトでは最短3分で融資が可能と謳っています。ただし、審査の進み具合によっては時間がかかる点に注意してくださいね。
また、アプリローンを利用すれば、申込から借入までWEBで完結。毎月返済するたびに買い物や景品交換に使えるVポイントが貯まることも魅力です。今すぐにお金を借りたい人や長期借入を検討している人が利用しやすい、バランスの取れた消費者金融といえます。
VIPローンカードは、WEBから24時間申し込めます。申込〜利用開始までの具体的な流れは以下のとおりです。
<申込から利用までの流れ>
アプリ型はローンカードの発行がないため、郵送物から家族や同居人にバレるリスクを抑えられます。また、カードの到着を待たずに、スマホアプリですぐに借入ができる点もメリット。 24時間365日、必要なときに手数料無料で口座に振り込めます。
ただし、利用できるATMはセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMのみ。また、コンビニATMを利用する際、手数料が発生する点には注意が必要です。
対するカード発行型の場合、上記に加えてイオン銀行・イーネットATM、さらに三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行をはじめとした全国の提携ATMを利用できます。三井住友銀行・ゆうちょ銀行のATMなら手数料もかかりません。
一方でローンカードが送られてくることにより、お金を借りたことがバレるリスクが高まる点がデメリットといえます。
審査に必要な提出書類は、本人確認の方法・借入希望額により異なります。
①オンライン本人確認サービス
<本人確認書類>
②WEBからアップロード
スマホもしくはPCからアップロードする場合は、本人確認書類2点が必要です。入会後、自宅に送付する書類を受け取る必要がある点にも注意しましょう。
提出書類はA群から2点、もしくはA群・B群それぞれから1点ずつ提出します。所持人欄のないパスポートを本人確認書類として提出する場合は、顔写真ページに加えてB群の書類2点が必要です。
<A群:本人確認書類>
<B群:保管書類>
③収入証明書類
借入希望額が50万円を超える場合や、他社借入と借入希望額の合計金額が100万円を超える場合は、収入証明書類のアップロードも必要です。
<利用可能な収入証明書類>
WEBから24時間いつでも申し込めますが、時間帯によっては審査が翌日になります。夜間に申し込んだ場合、即日借入はできないので注意してくださいね。
VIPローンカードでは、 職業や雇用形態、収入額に関する条件はありません。だからといって、審査が甘い・信用情報がブラックでも通過するということではなく、基本的に審査は厳しいと思っていたほうがよいでしょう。
消費者金融の審査は、貸金業法で義務づけられたプロセスです。他社借入が多い人や延滞をしている人・過去に長期延滞や自己破産などの金融事故を起こしている場合は、審査に落ちる可能性もあることもあります。
消費者金融の審査に落ちた場合、信用情報に履歴が6か月間残る点にも要注意。再度申し込む際は、信用情報から利用履歴が消えるのを待ちましょう。
<審査に落ちないための対策>
VIPローンカードについて、よくある質問への回答をまとめました。
利用限度額は最高800万円までです。利用者が契約枠(コース)を選ぶユニークな仕組みを採用しており、コースが上がるほど上限金利が低くなります。
ただし、限度額は審査の結果次第なので、希望の額が必ず借りられるとは限りません。
<契約枠(コース)と金利>
契約内容は、「ドコモ・ファイナンス公式アプリ」や会員サイトの「残高・契約内容照会」で確認できます。次回の返済日・返済額・返済方法は、同ページの確定した「次回のご請求内容」でチェックしましょう。
問い合わせは、チャット・メール・電話で行えます。営業時間外に問い合わせたい場合は、チャットまたはメールを利用しましょう。電話の場合は窓口が複数に分かれているため、目的に合った番号に連絡してください。電話ならオペレーターに直接質問できます。
<電話窓口(入会前)>
<電話窓口(入会済)>
返済日は、10日・20日・末日のいずれかの日にちに変更可能です。返済日の変更手続きは、メールで連絡しましょう。ただし、回答が翌営業日になる場合もあるため、時間に余裕を持って連絡してくださいね。
返済しないと、金融事故として信用情報に影響します。また、1日でも滞納すると滞納した日から遅延損害金が発生。VIPローンカードの遅延損害金の金利は年19.9%です。
一般的に2か月程度滞納をすると、電話やメールで家や職場に催促が来ます。そのまま支払いをせずにいると、カードは強制解約に。借入残高が一括請求され、自宅や給与が差し押さえられることもあります。信用情報がブラックになり、5〜10年はローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるでしょう。
返済遅れは多重債務へもつながるため、毎月しっかり返済するよう心がけましょう。
公式サイトには、返済シミュレーションも用意しています。借入希望額と金利を入力するだけで、返済の総回数と総支払利息を試算可能。あくまでも目安ですが、借入前に無理なく返済できるか、イメージしておくことをおすすめします。
利息は1日ごとに計算されるため、一括返済することで総支払額を抑えられます。ほかにも、信用情報に完済の履歴が残るというメリットも。融資枠に空きができ、将来のローン審査で有利になる可能性もあります。
一方で、無理な一括返済は家計を圧迫し、借入を繰り返す原因になり得るため慎重に検討しましょう。VIPローンカードでは一部繰上返済もできるため、うまく活用してください。
解約したいときは、Eメールフォームまたは電話で手続きできます。
<電話窓口>
ただし、借入残高がある場合は解約できません。全額返済後に解約の連絡をしましょう。
VIPローンカードおまとめローンとは、複数の借入を1つにまとめられる返済専用のローン。他社でも借りている人は、現在より低い金利のローンにまとめることで毎月の返済負担を軽減できる可能性があります。
金利は年3.0~17.8%。消費者金融・銀行カードローン・クレジットカードのショッピングリボ・キャッシングリボ利用分がおまとめの対象です。
なお、マイベストでは10社以上のおまとめローンを比較検証し、おすすめの商品を紹介しています。借入の一本化を検討している人は下記もあわせてチェックしてくださいね。
契約枠(コース)の増額は、公式アプリや会員サイトから申込が可能です。ただし、増額ができるかどうかは審査の結果によります。
<増額の申込手順>
増額の申込は、契約・前回の申請から最低でも3か月以上おきましょう。契約・増額申込をしたばかりの場合、年収や他社借入といった状況に変化がない限り増額申請は通りません。
また、年収の3分の1超えの過剰な融資を禁止する総量規制も適用されます。他社からの借入残高も合わせて、年収の3分の1以上の契約枠へは移行できない点に注意してください。
本サイトは情報提供が目的であり、個別の金融商品に関する契約締結の代理や媒介、斡旋、推奨、勧誘を行うものではありません。本サイト掲載の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切の責任を負いません。
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