前方・後方・車内計3つのカメラで全方位死角がないと謳う、VANTRUE E3 3カメラドライブレコーダー。ネット上では「映像がきれい」と評判です。その一方、「車側面の映像が映らない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
アウトドア用品・自転車・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
VANTRUE E3 3カメラドライブレコーダーは、映像のきれいさを重視する人におすすめ。実際に撮影するとフロント・リアカメラともに、3.5m離れたナンバープレートの細かい文字をしっかり確認できました。比較した約半数の商品は潰れて読み取れない文字があったのに対し、本商品の映像の鮮明さが際立ちます。万が一の事故でも証拠として十分役立てられるでしょう。
悪条件下でも映像をしっかり残せます。フロント・リアカメラでは、真っ暗でも人影や木々などをある程度確認でき、逆光でもナンバープレートの数字までくっきり映せました。車内カメラではやや暗めに映ったものの、人影や木の陰は認識できるレベル。どんな環境でも記録を残しやすい商品といえるでしょう。
一方、画角の狭さはネックです。フロント・リア・車内3つのカメラの水平画角は合計で300度。実際に車両に搭載したとき、口コミで指摘されていたように側方に死角ができます。謳い文句のように全方位録画とはいきません。なお、比較したなかではコムテックのHDR362GW・JVCケンウッドのDRV-C750Rなどは死角なく撮影できました。
駐車監視機能は、衝撃・動体検知や低ビットレート録画・タイムラプスに対応。シーンに合わせて機能の使い分けができます。ただし、降車時の数分間は録画を停止するキャンセルタイマーには非対応。ドア開閉による衝撃も検知してしまうので、データ容量が圧迫される可能性はあります。駐車監視中にアクシデントを検知した際の通知機能もありません。
専用ビュアーソフトはWindows・Mac両方に対応。走行ルートや速度の確認ができます。比較した商品の約7割が非対応だったWi-Fi機能を搭載しており、スマホから動画再生も可能です。SDカードは最大512GBと大容量ながら、不具合のチェック機能がなく、定期的な初期化作業も必要。カードの異常に気づきにくく、手間もかかるのはネックといえます。比較したなかには、撮影画角の広さと画質のよさを両立している商品もあったので、気になる人はチェックしてみてくださいね!
VANTRUE E3 3カメラドライブレコーダーのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
車両の全方位を録画できる360度ドライブレコーダー。設置するメリットとして挙げられるのは、前後だけでなく側方や車内を含めて死角なく撮影できることです。前後2カメラ型ではカバーできない範囲を撮影でき、あらゆる事故・トラブルに対応しやすくなりますよ。
今回ご紹介するVANTRUE E3 3カメラドライブレコーダーは、フロント・車内・リア前後3カメラで車内外全方位をカバーできると謳う商品。フロントカメラ160度・車内カメラ165度・リアカメラ160度の同時録画により、超広角を実現しています。
製造元のVANTRUEは、2015年に中国で設立されたドライブレコーダーメーカーです。フロントカメラが4K解像度のVANTRUE N4・コンパクトサイズのVANTRUE E1など、さまざまな形態の商品を展開しています。
フロントカメラには、SONY製のイメージセンサーを搭載。自動的に露出と明暗を調整する独自のワイドダイナミックテクノロジーと相まって、夜間でも詳細な映像を録画すると謳っています。トンネルの出入り口での逆光による明暗差で起こる、白飛び・黒つぶれを抑える効果も期待できるでしょう。
リアカメラには明暗をより際立たせるHDR技術を採用。後方車両がハイビームでもナンバープレートを録画できるとしています。
Wi-Fi機能を搭載しており、専用アプリ「Vantrue Cam」と連携できるのも特徴です。スマホで動画を再生・ダウンロードしたり、ドラレコの設定を変えたりすることができます。GPS機能もあるので、走行時のルートや車速の記録も可能です。
日本語の音声コマンドにも対応しており、話しかけるだけで録画や前方後方の画面切り替えが可能です。無線リモコンによるワンタッチ操作にも対応しています。
<スペックの詳細>
本体のサイズはフロントカメラが幅90×奥行43×高さ46mm、リアカメラが幅51×奥行29×高さ26mmです。比較した半数の商品がフロントカメラの幅が100mmを超えていたことをふまえると、コンパクトなサイズといえます。
外装は耐火材、画面には落下・傷防止設計の2.5Dガラスパネルを採用。高耐熱性・高耐寒性・高耐久性を備えたスーパーキャパシターを搭載しており、真夏の車内や寒冷地でも安定して録画できると謳っています。なお、付属品は以下のとおりです。取りつけ用の接着剤ステッカーなども入っていますよ。
<付属品>
今回はVANTRUE E3 3カメラドライブレコーダーを含む、360度ドライブレコーダー全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、撮影画角の広さの検証です、
ドライブレコーダーを壁から3.5mの距離に設置し、レーザー墨出し器と分度器を使用して何度まで撮影できるかチェックしました。
フロントカメラの水平画角の実測値は100度。メーカー公称値の160度とは大きな差がありました。
比較した半数の商品はメインのフロントカメラのみで水平画角が360度あったことをふまえると、本商品のフロントカメラは画角が広いとはいえません。
車内・リアカメラの水平画角も100度。メーカーの公称値である車内165度・リア160度とは異なる結果でした。
車内・リアカメラを合わせた3つのカメラの合計は300度で、メーカーが謳うように全方位録画とはいきません。実際に車両に搭載すると、口コミで指摘があったように側方に死角ができました。
比較したなかでも本商品のような3カメラ構成の商品は、運転席や助手席の斜め前方に死角ができやすい傾向がありました。急な飛び出しやすり抜けなどの撮り逃しが発生する可能性があります。
コムテックのHDR362GWやJVCケンウッドのDRV-C750Rなどは、360度のメインカメラにリアカメラが付属し、水平画角の合計が450度以上を記録しました。側方の死角が気になる人は、360度フロントカメラ+リアカメラの構成の商品をチェックしてみてくださいね。
3.5m離れた位置からフロント・リアカメラそれぞれで、ナンバープレートの番号や本拠地などを明確に読み取れるかチェックしました。
フロントカメラでは、3.5m離れた位置のナンバープレートを明確に読み取りました。比較した約半数の商品が読み取れなかった、地域名や分類番号などの細かい文字も読み取れるため、万が一の事故でも証拠として十分役立てられます。
フレームレートは28.0fps。信号の点滅周期(1秒間に100もしくは120)とかぶらないため、信号の色もきちんと映りました。フレームレートとは1秒間に記録される画像数のこと。フレームレートが25・30のものだと信号の点滅周期と重なり、信号が真っ暗に映る場合もあるので避けましょう。
リアカメラでも、離れた位置のナンバープレートをしっかり読み取れます。一連指定番号・本拠地・分類番号・判別文字のすべてを確認できました。後方からの当て逃げや、あおり運転の被害にあっても、走り去る車のナンバーを記録しやすいでしょう。
前後カメラの画質はとてもきれいだっただけに、側方に死角があるのは惜しいところ。比較したなかでは、カーメイトのd'Action 360D DC4000Rが画質のよさと撮影画角の広さを両立していたので、ドライブレコーダー選びで迷っている人はチェックしてみてくださいね。
続いて、悪条件下での映像のきれいさの検証です。
真っ暗な環境で撮影した映像は輝度の平均値が30を超えているか、激しい逆光を再現した環境で2m先のナンバープレートを明確に読み取れるかの2点をチェックしました。
フロントカメラの暗所での輝度は16.38を記録。実際に真っ暗な環境でも、人影や木々などをある程度は確認できました。
比較したコムテックとJVCケンウッドの商品の多くは、暗所では見えづらかったことをふまえると、本商品は暗所での画質も優れているといえます。
リアカメラの暗所での輝度は、56.59と比較したなかでもトップクラス。真っ暗な環境でも非常に明るく撮影でき、人影や木々がはっきりと確認できました。街灯の少ない夜道でも周囲の映像をしっかり録画できるでしょう。
車内カメラの輝度は11.3と低く、やや暗めに映りました。しかし、人影や木の陰は認識できるので、真っ暗な夜道でも車内の記録を残しやすいといえます。
フロントカメラは、逆光でもナンバープレートをくっきり映せました。画像のとおり、細かい文字や数字を読み取れます。
比較した商品の約半数は逆光だとナンバーを鮮明に映せなかったので、本商品は逆光にも強いといえるでしょう。
リアカメラの逆光耐性も優秀です。逆光でもナンバープレートの文字・数字をしっかり読み取れました。トンネルの出入り口付近や、ほかの車のライトが当たった状態でも、証拠となる映像を残しやすいでしょう。
次に、駐車監視のしやすさの検証です。
衝撃検知・動体検知ができるか・低ビットレート録画ができるかなど、駐車監視に関する機能が多く搭載されている商品ほど高評価としました。
最低限の駐車監視機能はそろっています。衝撃・動体検知と、低ビットレート録画やタイムラプスに対応していました。
記憶容量を抑えたいときに低ビットレート録画やタイムラプスは便利です。タイムラプスとは、数秒に1個ずつ撮影した画像をつなげてコマ送り動画にする手法。バッテリーの消費が大きいので、短時間の駐車の際に使用するのがおすすめです。
一方、降車時の数分間は録画しないよう指示できるキャンセルタイマーには非対応でした。ドア開閉による衝撃も検知して録画してしまうので、データ容量が圧迫される可能性が高まります。
駐車監視中にアクシデントを検知すると、車に戻ったときに通知するアナウンス機能にも対応していないので、駐車中の事故に気づきにくいのもネックです。比較したコムテックのZDR037やHDR362GWは、降車時のキャンセルタイマーと駐車監視中のアナウンスの両方に対応していました。
<検証結果>
モニターはあるか・スマホアプリに対応しているかなど映像確認の機能をチェック。同時に、イベント録画機能(Gセンサー)つきか・SDカードチェック機能など映像保護機能の有無も確認しています。
映像確認機能は充実しています。専用ビュアーソフトはWindows・Mac両方に対応。比較した商品の約6割はMacに対応していなかったことをふまえると、利便性が高いといえます。
GPS機能を内蔵しており、ビュアーソフトから走行ルートや速度の確認も可能です。走行速度が確認できると、事故が起きたときに過失割合を判断する重要ポイントとなるため、証拠としての優位性が上がりますよ。
Wi-Fi機能も搭載しており、専用アプリでスマホとの連携もできます。スマホから動画の再生や編集・ドラレコの設定変更ができるので便利です。比較した商品の約7割はWi-Fi機能を搭載していませんでした。手軽に動画確認をしたい人は、本商品のようにスマホで映像チェックができるものがおすすめですよ。
<検証結果>
映像を保護する機能としては、比較したほかの商品と同様にGセンサーに対応。録画中に揺れや衝撃が発生すると、通常とは別のファイルに動画を保存しデータの上書きを防ぐ仕組みです。
SDカードの最大記録容量は512GBと大容量。比較した商品の約8割は最大記録容量が128GB以下だったので、本商品はより長時間の動画を録画して保存できるといえます。
ただし、SDカードの不具合を知らせるチェック機能がないのに加え、定期的なSDカードフォーマット(初期化)作業が必要なのはネック。SDカードの不具合に気づきにくかったり、フォーマットに手間がかかったりするのは注意が必要です。
なお、比較したコムテックとJVCケンウッドのすべての商品には、SDカードチェック機能が搭載されていました。消耗品であるSDカードの不具合に事前に気づけると、万が一の際に「録画できていなかった…」という事態を防げるでしょう。
<検証結果>
カメラ構成 | 3カメラタイプ(フロント・リア・車内) |
---|---|
記録解像度 | フロント:2592×1944/車内・リア:フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 28.0fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
水平画角(フロント) | 160度 |
垂直画角(フロント) | 不明 |
実測した水平画角(フロント) | 100度 |
水平画角(リア) | 160度 |
実測した水平画角(リア) | 100度 |
垂直画角(リア) | 不明 |
水平画角(車内) | 165度 |
実測した水平画角(車内). | 100度 |
垂直画角(車内) | 不明 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、タイムラプス録画、手動録画 |
駐車監視記録方式 | 動体検知、タイムラプス録画、衝撃検知、低ビットレート録画 |
記録最大容量 | 512GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
幅(フロント) | 90mm |
奥行(フロント) | 43mm |
高さ(フロント) | 46mm |
幅(リア) | 51mm |
奥行(リア) | 29mm |
高さ(リア) | 26mm |
幅(車内) | 90mm |
奥行(車内) | 43mm |
高さ(車内) | 46mm |
付属品 | Type-Cリアカメラケーブル、GPS付き磁気アシストマウント、カーチャージャーケーブル、Type-C USBデータケーブル、無線リモコン、静電ステッカー、トリム用具、3M粘着パッド、ユーザーマニュアル |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
VANTRUE E3 3カメラドライブレコーダーは公式サイトから購入できます。値段は執筆時点で税込38,990円です。
そのほかの取扱店舗は、Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイト。値段はサイトによって異なるので、気になる人は比較してみてくださいね!
最後に、撮影画角の広さと画質のよさを両立している商品をご紹介します。
カーメイト d'Action 360Dは、360度ドライブレコーダーを探しているすべての人におすすめ。各カメラの水平画角の合計が490度あり、死角なく撮影できます。映像もきれいで、3.5m離れたナンバープレートもくっきり。SDカードチェック機能があり、カードの異常や寿命にも気づきやすいでしょう。
ユピテル Y-3000は、悪条件下でも映像をきれいに撮影できる1台。真っ暗な環境でも人影や木の影が見えるほど明るさを補正でき、逆光でもクリアに撮影できました。側方にやや死角ができるものの、低価格商品ながら3カメラの水平画角の合計が400度と広いのも魅力です。
カメラ構成 | 360度カメラタイプ(フロント・リア・360度) |
---|---|
記録解像度 | フロント:フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)/リア:フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
水平画角(フロント) | 96度 |
垂直画角(フロント) | 50度 |
実測した水平画角(フロント) | 90度 |
水平画角(リア) | 131度 |
実測した水平画角(リア) | 130度 |
垂直画角(リア) | 75度 |
水平画角(車内) | 360度 |
実測した水平画角(車内). | 360度 |
垂直画角(車内) | 190度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、手動録画 |
駐車監視記録方式 | 衝撃録画(別売オプション) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MOV |
幅(フロント) | 122mm |
奥行(フロント) | 48mm |
高さ(フロント) | 67mm |
幅(リア) | 49mm |
奥行(リア) | 30mm |
高さ(リア) | 48mm |
幅(車内) | 122mm |
奥行(車内) | 48mm |
高さ(車内) | 67mm |
付属品 | 32GB microSDカード(DC3)、電源ケーブル、リアカメラケーブル、通信ケーブル、ステッカー、六角レンチ、脱脂クリーナー、レンズクロス、取扱説明書、保証書 |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
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カメラ構成 | 3カメラタイプ(フロント・リア・車内) |
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記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 29.1fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
水平画角(フロント) | 138度 |
垂直画角(フロント) | 78度 |
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
水平画角(リア) | 128度 |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
垂直画角(リア) | 63度 |
水平画角(車内) | 138度 |
実測した水平画角(車内). | 140度 |
垂直画角(車内) | 78度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録、後方異常接近記録、駐車記録 |
駐車監視記録方式 | 常時録画、タイムラプス録画、動体検知録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI |
幅(フロント) | 65mm |
奥行(フロント) | 28mm |
高さ(フロント) | 53mm |
幅(リア) | 118mm |
奥行(リア) | 31mm |
高さ(リア) | 27mm |
幅(車内) | 118mm |
奥行(車内) | 31mm |
高さ(車内) | 27mm |
付属品 | リアカメラ用ケーブル、32G microSDカード、取扱説明書、ステッカー、保証書 |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
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