強火で一気に炊き上げることで、ふっくら粒立ちのよいごはんに仕上がると謳う一升炊き炊飯器、東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRV。口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の一升炊き炊飯器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、一升炊き炊飯器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVは、手間をかけずに柔らかごはんを楽しみたい人におすすめです。商品を確認すると、洗う必要があるパーツは内フタと内釜の2つだけ。比較した商品の半数ほどは4つ以上パーツがあったことを思うと、洗う手間が少なく済みます。内フタ・内釜ともに凹凸が少なく汚れが溜まりにくいうえ、天面がフラットなので拭き掃除も簡単ですよ。
炊き立てごはんは、見た目・香り・甘みが好評。お米らしい白さと艶のある見た目にほんのりと炊き立ての甘い香りが漂い、食欲をそそりました。はっきりした甘みも特徴で、試食したモニターは「お米の甘さが口いっぱいに広がる」「甘さを十分引き出せている」などとコメント。「独自の真空技術で甘みを引き出す」との謳い文句どおりといえます。
一方で、ほろほろと溶けそうなほど柔らかい食感は好みがわかれました。モニター評価は食感が柔らかいという点で一致し、「おかゆに近い」との声が挙がるほど水分を感じます。比較した商品内でも人気だったふっくら感の強いごはんと比べると、人を選びやすいでしょう。しゃっきり硬めが好きな人には不向きです。
保温ごはんは、見た目・味は十分。「保温ごはんにしてはきれい」との声が寄せられ、噛むほどに甘みを感じる点も好評でした。ただ水っぽさを感じる柔らかい食感と、若干の保温臭がする点は気がかり。とはいえ比較したほかの商品も保温ごはんの評価はいまひとつで、本商品が特別低いというわけではありません。
比較した結果、商品の値段によって炊き立てごはんのおいしさにそこまで差がつきませんでした。比較したなかには、3万円前後の本商品よりも安い値段で同等以上のごはんが炊けたものも。予算に制限がある人は、ほかの商品も検討してみてください。
価格は執筆時点・ECサイト参照
実際に東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ一升炊き炊飯器と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
タイガー魔法瓶
おいしさにこだわるならコレ!食べ応えのある炊きあがり
今回ご紹介する東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVは、東芝が真空IHタイプのスタンダードモデルとして発売した商品。業界トップクラス(※)と称する1420Wの大火力でお米の芯まで熱を加え、ふっくら粒立ちのよいごはんに仕上げると謳っています。
2023年4月1日現在、国内家庭用100Vジャー炊飯器の最大炊飯容量0.99L以上1.44L未満(省エネ法の区分による)においての比較
東芝は、創業150年近くにおよぶ老舗家電メーカー。調理家電以外にも生活家電・空調家電・音響機器などを製造しています。1955年に日本ではじめて自動式電気釜(今でいう炊飯器)を作った会社でもあり、炊飯器においては長年で培ってきた技術やノウハウがあるのが強みです。
2023年6月に発売された炊飯器で、東芝独自の真空技術「真空ひたし」を採用。お米を水にひたす段階で内釜を真空にすることで、圧力差を利用してお米の芯までたっぷり吸水させ、お米の甘みを引き出す設計です。
炊飯メニューが豊富なのも魅力のひとつ。早炊きや玄米・麦ご飯用のコースに加えて、かため・やわらか・おすすめと3通りの食感の炊き分けが可能。おかゆ・炊き込みごはん・お弁当・冷凍ごはんと様々な目的に合わせたコースや、ゆで卵・半熟卵・温泉卵が作れる調理コースも備えています。
内釜には銅かまど丸釜を使用。銅・チタン・アルミ・ステンレスなどを重ねた4層構造で、炊き上げている最中にかまどのような熱対流を起こし、お米の旨さを高めると謳っています。
本体から伸びるコードの長さは約1mです。購入時のセットには、取扱説明書のほか自立式のしゃもじと計量カップが付属します。
カラーは黒と白の2色展開。操作に必要なボタンや表示パネルはすべて天面に配置されており、凹凸の少ないシンプルなデザインです。
本体サイズは幅29.5×奥行35.6×高さ25.6cm、重量5.8kg。容量は、検証で使用した1升炊きのほかに5.5合炊きもラインナップしています。人数に合わせてチョイスしてくださいね。
今回は東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVを含む、一升炊き炊飯器全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、炊き立てごはんのおいしさの検証です。
週3日以上炊飯器を使用している男女8名のモニターが各商品で炊いたごはんを実食し、見た目・香り・粒感・柔らかさ・甘みの5つのポイントでごはんのおいしさを評価しました。
見た目はモニターからおおむね好評で、「艶があってキラキラ光り輝いている」「光沢感が見てとれる」と艶を評価する声が挙がりました。色の白さに満足する声も複数見られ、お米らしい色合いが食欲をかきたてそうです。
ただなかには、「粒が壊れている」「粒の輪郭がわかりにくい」という声も。比較した見た目の評価がより高かった商品と並ぶと、お米の形を保てていない点でやや評価を落としました。
<見た目についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
炊き立ての甘い香りを感じられたのもよい点です。モニターからは「炊き立てごはんのよい香り」「甘い香りがしっかりと感じられる」との声が挙がりました。
ただ同時に「香りが弱い」との声も散見され、香りは決して強いとはいえません。比較したお米の香りがしっかりする商品には届きませんが、「スッキリ消えていく感覚でクセがない」と評価する声もあり、食べやすさ重視の人にはよいでしょう。
<香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
溶けていくような柔らかい食感は、好みが二分。「おかゆに近い」と称されるほど水分を感じる柔らかさで、モニターからは「食べやすい」との声が複数聞かれました。一方で、水分の多さを好まないという意見もあり、ふっくら感が強いごはんよりも人を選びやすいでしょう。
粒感も評価が伸び悩み、「お米同士がくっついて粒感はほぼ感じられない」「潰れてしまっている箇所もある」といったマイナスの声が。ごはんの柔らかさゆえか、「粒感があっても噛みごたえが物足りない」という意見も多めでした。
<粒感/柔らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
甘みについては「強く感じる」という声が多数。メーカーの謳い文句どおり、真空状態でお米に吸水させたことがごはんの甘みを引き出したようです。モニターからは「くどくなくて食べやすい」との声もあり、お米の味をしっかり感じつつあとに残らないさっぱり感も好印象でした。
なお比較した結果、本体価格によって炊き立てのおいしさにそこまで差はつかず。価格差は搭載された機能の数に左右されるといえます。おいしさだけを重視するのであれば、予算に合わせて選ぶだけで問題ないでしょう。
<甘みについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いては、保温ごはんのおいしさの検証です。
週3日以上炊飯器を使用している男女8名のモニターが、各商品で炊いたのちに12時間保温したごはんを実食し、見た目・香り・粒感・柔らかさ・甘みの5つのポイントでごはんのおいしさを評価しました。
見た目は悪くなく、「保温ごはんにしてはきれい」「全体的に艶がある」と色艶を評価する声が多数聞かれました。黄ばみや乾きを指摘する意見もあったものの、上位商品でも保温後は黄ばみや乾きがあったため、本品は保温ごはんとしては十分な色艶といえそうです。
ただし、粒立ちは物足りない結果に。モニターからは「粒が潰れてしまっている」「べちゃっと感が強い」との声が挙がりました。保温することで粒立ちが失われてしまう点は否めません。
<見た目についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
香りは、保温ごはんとしては十分な評価。モニターからは「香ばしい香り」「炊き立てかと思うほどよい香り」といった声が複数挙がっています。ただ一部のモニターからは保温臭を指摘する声もあり、あまり気にならなかった上位商品には届きませんでした。
<香りについてのモニターコメント>
「炊き立てかと思ったほど香りがよかった。保温臭を感じにくくて非常によい」(30代女性)
コメントは一部抜粋
食感は、噛みごたえのない柔らかさで評価を伸ばせず。水分が多いため粒同士が団子のようにまとまってしまい、噛むとすぐに潰れてしまいました。「水分が多すぎる」「柔らかすぎてベチャベチャ」という声も複数寄せられ、水っぽい柔らかさが評価を下げたといえます。
<粒感/柔らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
噛んでいくうちに甘みを感じられる点は魅力。「噛み進めるうちに甘みを感じる」と感じたモニターが大多数でした。保温ごはんとしては十分な甘さといってよいでしょう。
<甘みについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、手入れのしやすさの検証です。実際に各商品を用意して、手入れのしやすさをチェック。洗うパーツの数や内フタ・内釜の洗いやすさ、天面の拭きやすさのポイントごとに評価しました。
全体として手入れのしやすさは十分。洗う必要があるパーツが内フタ・内釜の2つのみと少ないのが魅力です。比較した商品の半数ほどは、4つ以上と手間がかかりました。内フタ・内釜ともに、汚れや洗剤が溜まるような凹凸が少ないのもメリット。天面も凹凸が少なくフラットなので、拭きやすいといえます。
ただ、内釜の重量が1342gと重めなのはネックです。洗う際に手に負担を感じる人もいるでしょう。とはいえ、一升炊き炊飯器は容量が大きいぶん内釜も重い傾向があり、比較した商品のほとんどが1000gを超えていました。一升炊き炊飯器を使う以上は、多少の内釜の重さは覚悟する必要があります。
炊飯方式 | 真空IH式 |
---|---|
幅 | 29.5cm |
奥行 | 35.6cm |
高さ | 25.6cm |
釜の素材 | 銅 |
---|---|
通常炊飯時間 | 33〜68分 |
早炊き時間 | 28〜43分 |
蒸気レス・セーブ機能 | |
炊飯メニュー | おすすめ炊飯、甘み炊き、ねらい炊き、早炊き、エコ炊飯、おかゆ、炊込み、お弁当、冷凍ごはん、玄米、麦ご飯、雑穀米 |
洗うパーツの数 | 2個 |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 259.3Wh |
保温時消費電力量 | 18.8Wh |
最大消費電力 | 1,420W |
コードの長さ | 1.01m |
付属品 | しゃもじ(自立式)、計量カップ |
保証期間 | 内釜:3年 |
重量 | 5.8kg |
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販売価格:28,400円
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東芝 真空IHジャー炊飯器 RC-18VRVは、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。サイトごとに値段が異なるため、購入時する際には事前にリサーチするとよいでしょう。
全国にある家電量販店で購入できることもあります。実物を見て購入したい人は、最寄りのお店が取扱店舗なのか確認してみてください。
なお、執筆時点では内フタや内釜といった消耗品が公式オンラインショップで販売されていました。汚れたり壊れたりした際はぜひチェックしてみてください。
最後に、保温してもできるだけおいしい状態を保ちたい人におすすめの商品をご紹介します。
パナソニックの可変圧力IHジャー炊飯器は、いつでもおいしいごはんを食べたい人におすすめです。炊き立てはもっちりみずみずしく、モニターからは「水分量がちょうどよい」と好評。保温してもごはんの質は大きく落ちず、炊き立て同様のもちっと感を味わえました。
アイリスオーヤマの銘柄炊き IHジャー炊飯器は、コスパの重視の人にもってこい。比較した商品には2〜3万円台のものが多かったなか、1万円台で購入できる安さが売りです。炊き立てはお米本来の甘みがあり、保温後は艶感やほどよい柔らかさが好評でした。予算が限られている人はぜひ検討してみてください。
価格は執筆時点・ECサイト参照
炊飯方式 | 圧力IH式 |
---|---|
幅 | 29.0cm |
奥行 | 32.3cm |
高さ | 26.0cm |
良い
気になる
釜の素材 | ステンレス、アルミ、セラミック |
---|---|
通常炊飯時間 | 48分 |
早炊き時間 | 27〜36分 |
蒸気レス・セーブ機能 | |
炊飯メニュー | 白米、無洗米、玄米、発芽・分づき米、麦ごはん、雑穀米、金芽ロウカット玄米ごはん、炊込み専用、赤飯、炊きおこわ、すし、カレー用、おかゆ、玄米がゆ、発芽・分づきがゆ、雑穀米がゆ、金芽ロウカット玄米がゆ、エコ炊飯、冷凍ごはん |
洗うパーツの数 | 2個 |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 242Wh |
保温時消費電力量 | 17.5Wh |
最大消費電力 | 1,400W |
コードの長さ | 1.0m |
付属品 | 立つしゃもじ、計量カップ |
保証期間 | 本体:1年/内釜:5年 |
重量 | 7.2kg |
パナソニック 可変圧力IHジャー炊飯器 SR-V18BAの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
炊飯方式 | IH式 |
---|---|
幅 | 29.3cm |
奥行 | 34.5cm |
高さ | 26.0cm |
良い
気になる
釜の素材 | ステンレス、アルミ |
---|---|
通常炊飯時間 | 50〜62分 |
早炊き時間 | 32〜47分 |
蒸気レス・セーブ機能 | |
炊飯メニュー | 無洗米、白米、新米、省エネ、早炊き、玄米、麦飯、雑穀米、おこわ、炊込み、おかゆ |
洗うパーツの数 | 4個 |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 235.4Wh |
保温時消費電力量 | 23.2Wh |
最大消費電力 | 1,400W |
コードの長さ | 1.0m |
付属品 | しゃもじ、白米用計量カップ、無洗米用計量カップ |
保証期間 | 本体:1年 |
重量 | 5.9kg |
アイリスオーヤマ 銘柄炊き IHジャー炊飯器 RC-IK10がの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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