Wi-Fi7に対応したWi-Fiルーター、TP-Link Archer BE550。インターネット上では「初期設定が簡単」「2階建ての一軒家を1台でカバーできる」と評判です。しかし、口コミだけでは実際の使い勝手がわからず、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fiルーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
25,500円
おすすめスコア
通信速度
接続範囲(マンション)
接続範囲(戸建て2階建)
接続範囲(戸建て3階建)
複数台接続時の通信速度(5台)
複数台接続時の通信速度(10台)
初期設定のしやすさ
安定して通信できる機能
セキュリティ機能
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 814.35Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 288.26Mbps |
良い
気になる
TP-Link Archer BE550は、Wi-Fi7の利用環境を整えたい人におすすめです。比較したなかでは珍しいWi-Fi7に対応したモデルで、ECサイトでの販売価格は3万円台(※執筆時点)とリーズナブルに入手できます。2024年4月時点ではWi-Fi7を利用できるデバイスはまだ少ないものの、将来に向けて環境を作っておきたい人は要チェックですよ。
3階建ての戸建てを貸し切って通信速度を確かめた結果、設置場所の1階ダイニングでは最大814.35Mbpsを記録。5GHz帯を利用すればオンラインゲームも遅延感なくプレイできます。デバイスを5~10台同時に接続しても、あまり速度が変わらなかったのもよい点です。
2階・3階の各観測ポイント150Mbps以上を記録。各部屋でネット会議や動画視聴を快適にできるほか、3階の子ども部屋では重たいゲームソフトを2分程度でDLできるほど速度が安定していました。口コミどおりの接続範囲の広さで、マンションから3階建ての一軒家までカバーできるといえます。
ビームフォーミングやQOSといった通信速度を安定させる機能も豊富。家族が一斉にWi-Fiを使う時間帯でもネットやゲームを快適に楽しめるでしょう。セキュリティ機能も充実しており、無料のセキュリティサービスやファームウェアの自動更新機能を搭載。ネットに詳しくない人でも、常に最新の状態でウイルスの侵入をブロックできます。
初期設定をワンタッチでできるWPSボタンつきで、機械が苦手な人も安心。なお、比較した多くの商品と同様に、設置場所と部屋との間に障害物が多いと通信速度が落ちていました。とはいえ、Easy Meshに対応した他機器と組み合わせてメッシュWi-Fiを構築すれば、十分に対策できるでしょう。
Wi-Fi7に対応したデバイスの普及に備えつつ、Wi-Fi6・Wi-Fi6E対応のスマホやPCでも高速で通信したいなら、ぜひ本商品を検討してみてください。
実際にTP-Link Archer BE550と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
TP-Link Archer BE550よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
バッファロー
どこでも高速通信で快適!コンパクトさも魅力なベストバイ
TP-Link
Wi-Fi 7対応のハイスペックルーター!10Gポートも搭載
バッファロー
高速通信で快適なネット環境!重い通信をたくさん行う家庭に
バッファロー
1〜3階のどこでも高速通信!家族全員が快適に使えるルーター
IDC Worldwide Quarterly WLAN Tracker, Q1 2023 (claim based on worldwide shipments).世界市場における四半期毎のWLAN機器出荷台数に基づく。2023年第1四半期、IDC調べ
今回は、2023年3月28日に日本で発売されたArcher BE550をご紹介。Wi-Fi7に対応した新世代のルーターです。信号を遠くまで届けるよう、計算された位置に6本のアンテナを内蔵。アンテナが飛び出していないので見た目もスマートですよ。
背面には、2.5Gbps WANポートと4つの2.5Gbps LANポートを搭載。有線接続も高速化すると謳っています。寸法・付属品は以下のとおりです。
Wi-Fi 6は通信の効率化を重視した規格であったため、Wi-Fi5からの高速化はわずか37%にとどまりました。対して、Wi-Fi7は全デバイスに超高速化をもたらすための規格であり、Wi-Fi 6の4.8倍・Wi-Fi 5の13倍もの速度を提供するとアピールしています。
日本では2023年12月22日に6GHz帯の帯域幅320MHz通信が解禁され、Wi-Fi7を利用できる環境が整いました。まだWi-Fi7に対応するデバイスは少なく、本来の性能を活かしきれていないのが現状(※執筆時点)ですが、今後を見据えてWi-Fi7を使える環境を整えておくのもよいでしょう。
なお、Wi-Fi7には下位互換性があります。Wi-Fi6に対応していたスマホ・PCをそのまま使えるのはうれしいですね。
今回はTP-Link Archer BE550を含むWi-Fiルーター全26商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
TP-Link Archer BE550を実際に試した結果、7つものメリットがあるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
Wi-Fi7に対応した最新規格ながら、3万円台とリーズナブルに購入できるのが魅力。
Wi-Fi7対応のBUFFALO「WXR18000BE10P 」はECサイトでの価格が6万円台・TP-LinkのArcher BE805は5万円台で販売されている(※執筆時点)ことを思うと、コスパがよいといえます。価格を抑えつつ、次世代のWi-Fi環境を整えたい人にぴったりです。
2.4GHz帯は比較した商品の平均速度より遅いものの、5GHz帯は全体平均よりもスピーディ。ゲームやネット会議も、5GHz帯を利用すれば途切れたり遅延したりせず快適でしょう。
<検証結果>
平均値は執筆時点
接続範囲の広さも十分。戸建ての1~3階に6箇所の計測ポイントを設けたうち、ルーターがあるダイニングを含む4箇所の通信速度が150Mbps以上でした。150Mbps以上あれば、オンライン会議や高画質動画の視聴もスムーズです。
2階の和室では600Mbps以上を記録。オンラインゲームを快適にプレイできる速度といえます。3階の子ども部屋でも250Mbps以上の速度が出ており、重ためのゲームソフトも約2分でダウンロード可能。
比較したなかには2階・3階での最大通信速度が50Mbpsに届かないものが。対して、本商品ならマンションから3階建ての戸建てまでしっかりカバーできますよ。
<2階和室>
<3階子ども部屋>
平均値は執筆時点
Wi-Fi7に対応したデバイスはまだまだ流通が少ないため、今回はWi-Fi6Eに対応した商品で検証を実施。Wi-Fi7の本商品の性能は最大限には引き出せていませんが、それでも優秀な通信速度を記録しました。
家族が多い家庭やスマート家電を多く導入している環境でも、遅延をあまり感じずに済むでしょう。
<複数デバイス接続時の減衰率>
平均値は執筆時点
口コミどおり、初期設定も簡単だと感じました。説明書には新規設置時の設定方法が詳細に書いてあり、はじめてでも迷わず作業を進められます。
比較したほとんどの商品と同様に、ワンタッチで無線LANの引継ぎができるWPSボタンも搭載。さらに、スマホ専用のアプリが用意されており、手元で簡単に設定を変更できます。機械が苦手な人でも抵抗感なく導入できるでしょう。
通信を安定化させる機能も充実。比較したなかでも珍しいWi-Fi7したモデルであり、Wi-Fi 6・Wi-Fi 6Eにももちろん対応しています。
接続機器にあわせて電波を送る「ビームフォーミング」・2.4GHz帯と5.0GHz帯のうち空いているほうに自動で接続する「バンドステアリング」・通信速度を高速化する「MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)」といった機能を網羅。
さらに、ゲーム好きの人にとってうれしいQoS(Quality of Service)も搭載しています。ゲーム端末への通信を優先するよう設定できるので、家族がネットを使っていても通信が安定するでしょう。
<検証結果一覧>
「HomeShield」は無料のサービスですが、年5,900~6,500円の利用料を払うことで「HomeShield Pro」を利用できます。ネットの利用時間指定・有害な内容を含むコンテンツを表示しないフィルタリング機能といった高度なセキュリティ対策が可能です。
1~3階の各地点で通信速度を計測した結果、速度が100Mbpsに届かない部屋もありました。ネットサーフィンを主として使うなら問題はありませんが、ネット会議・オンラインゲームをする際は遅延感が気になる可能性があります。
比較したほとんどの商品と同様に、設置場所と各地点の間に障害物が多いと速度が落ちやすいとわかりました。本商品はEasy Meshに対応しているので、ほかのEasy Mesh対応機器と組み合わせてメッシュWi-Fiを構築すると、遅延感を軽減できるでしょう。
平均値は執筆時点
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 814.35Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 288.26Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 5760+2880+574Mbps |
---|---|
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:2×2、5GHz帯:2×2、2.4Ghz帯:2×2 |
重量 | 1073g |
幅 | 7.6cm |
奥行 | 23.1cm |
高さ | 20.3cm |
LAN端子 | 2.5GBASE-T |
INTERNET端子 | 2.5GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 794.31Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 294.29Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 140.02Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 88.73Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA2-PSK(AES)、WPA2-PSK(AES)、WPA- PSK(TKIP) 、WPA3-Personal、WPA3-Personal、WPA2-PSK(AES) 、WPA2-Enterprise、WPA/WPA2-Enterprise |
メーカー保証期間 | 3年 |
消費電力 | 39.6W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
25,500円
(最安)
販売価格:25,500円
ポイント:0円相当
送料別
4.69
(44件)
各商品を見比べた結果、TP-Link Archer BE550のデメリットをカバーできる商品を見つけたのでご紹介します。
Wi-Fi 6に対応したバッファローのWXR-6000AX12Pは、アンテナの向きによって電波を送信する方向を変更可能。設置場所付近の最大通信速度は642.43Mbpsで、オンラインゲームやネット会議を快適にこなせるとわかりました。
接続範囲の広さも見逃せません。5.0GHz帯を使用したときの通信速度は、2階・3階の各地点で、比較した商品の平均値を大きく上回る結果に。家のどこにいても、「ネットにつながりにくい」とは感じなさそうです。
セキュリティ機能も申し分なし。「ネット脅威ブロッカー2」というサービスに対応しており、無料で情報漏洩防止・危険サイトのブロックといった対策ができます。有料のプレミアムコースに加入すれば子どもが使う機器にWebの閲覧制限をかけられますよ。
なお、メーカーの保証期間は3年です。初期設定時や使用中に困りごとがある場合は、TP-Linkのサポートセンターへ連絡しましょう。メール・電話・訪問のいずれかの方法でサポートしてくれますよ。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 642.43Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 463.20Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 4803+1147Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯:8×8、2.4Ghz帯:4×4 |
重量 | 1580g |
幅 | 30.0cm |
奥行 | 7.5cm |
高さ | 19.5cm |
LAN端子 | 10GBASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 153.35Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 109.46Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WPA2 Personal(AES /TKIP/AES mixed mode)、WPA/WPA2 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode),、WPA2/WPA3 Personal(AES,TKIP/AES mixed mode)、WEP(128-bit / 64-bit) |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 35.9W |
バッファロー 無線ルーター WXR-6000AX12Pをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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