体をすっぽり包み込む高いクッション性が評判のチャイルドシート、マキシコシ ストーン。「汗やムレなどを軽減する」など高評価な口コミが多い一方、「リクライニング機能がやや物足りない」といった気になる声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のジョイーやサイベックスなどのチャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
マキシコシ ストーンは、安全機能の豊富さと使いやすさを両立したい人におすすめです。従来基準(ECE R44/04)より安全性の向上を図ったR129に適合するうえ、独自の衝撃吸収材「G-CELLテクノロジー」も搭載。安全性が高いとされる後ろ向き乗車は4歳まで対応し、比較した非対応の商品と並ぶと、子どもがある程度大きくなるまでしっかり守ってあげられるといえます。
車への取りつけやすさも高評価です。装着方法には、車の金具に本体のコネクターを連結させるISOFIXを採用。比較したシートベルトで固定するタイプよりも、取りつけミスが起こりにくくスムーズに装着できますよ。隙間なく固定できてぐらつきにくく、安定感も十分でした。
子どもに見立てた人形を使った乗せおろしの検証でも、比較したなかでトップクラスの評価を獲得。回転式で座面をドア側に向けられるため、楽な姿勢で抱き上げられました。比較した回転式のなかでも動きがなめらかで、レバーを握って軽く動かせば回転可能。座面が低く、子どもを高く抱き上げずに済むのも利点です。
ベルトやバックルが自然に立ち上がるオープンハーネス設計で、子どもを座らせる際にベルト類が下敷きになりにくいのもメリット。ベルトを側面に引っかける仕様の比較した「サイベックス シローナ Gi i-Size」も高評価でしたが、本品はよりは手間が多めでした。「乗せおろしを邪魔しない」という謳い文句どおりです。
「リクライニング機能がやや物足りない」との口コミに対し、リクライニング機能は5段階・ヘッドレスト機能は9段階と、子どもの成長やシーンに合わせて細かく調節が可能。熱のこもりにくさも十分で、電気あんかを10分置いたあとの上昇温度は13.8℃と、比較した「ジョイー アイ・アーク360°グロウ」の19.5℃を下回りました。
執筆時点の価格は税込59,400円(公式サイト参照)。低反発素材の新生児用クッション付属で、退院後すぐに使えます。汚れの溜まりにくい構造や洗濯機で丸洗いできる配慮も魅力。比較したなかにはカバーの着脱に時間がかかるものがあったのに対し、簡単でした。毎日快適に使いたい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
マキシコシ ストーンは、育児先進国と名高いオランダで誕生したチャイルドシートブランド「マキシコシ」の商品。1968年創業の老舗ブランドです。0歳からの新生児用・1歳からの幼児用・3歳半からのジュニア用の3種類を扱っており、それぞれ多彩なラインナップを展開しています。
今回ご紹介するストーンは、0~4歳頃(身長40~105cm)まで使える新生児対応のアイテム。ワンクリックのレバー操作によってシートが360度回転するのが特徴です。リクライニング位置に関係なく、前向き・後ろ向きと自由に方向転換できると謳っています。
加えて、4歳まで後ろ向きで乗車できる仕様。後ろ向き乗車は、前向き乗車に比べて安全性が高いといわれています。事故の際に首や肩へ大きな衝撃がかかりやすい前向き乗車に対し、後ろ向き乗車はチャイルドシートの背もたれで頭を支えられるのが利点です。
身長40~60cmまでの新生児用クッションに低反発素材を使用しているのも、注目したいポイント。首が座る前の小さな赤ちゃんの体も、やさしく包み込める設計ですよ。スペックの詳細は以下のとおりです。
カラーは全3種類を展開しています。検証で使用したオーセンティックグレーのほかに、オーセンティックブラック・オーセンティックグラファイトから選べますよ。どのカラーもシンプルで落ち着いているので、車内の雰囲気を損なわずスッとなじむでしょう。
汗・ムレを軽減するために、本体の背面には通気孔があけられています。背中に触れるシートにはメッシュ素材を採用。子どもにとって快適な湿度を保てると謳っています。
6歳未満の子どもを車に乗せる際は、チャイルドシートの使用が法律で義務づけられています。警視庁の調査によると、チャイルドシートを適性に使用していた子どもと比べて、チャイルドシート不使用の子どもは事故に遭った際の致死率が約4.6倍に。
子どもの命を守るためにも、万が一の事故に備えて必ずチャイルドシートを使用しましょう。なお、チャイルドシートは大きく分けて以下の3種類。月齢・体格に合わせて選択してくださいね。
<チャイルドシートの種類と使用期間の目安>
今回は、マキシコシ ストーンを含むチャイルドシート全45商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、安全機能の充実度の検証です。
各商品の安全基準・後ろ向き使用期間の長さ・独自の安全機能の有無をチェックし、評価しました。
検証の結果、安全機能の評価は比較した商品のなかでも特に優秀です。従来基準(ECE R44/04)より安全性の向上を図った安全基準R129に適合しているうえ、「G-CELLテクノロジー」という独自の衝撃吸収材を採用。側面からの衝突が起こっても、子どもにかかる衝撃を低減できるスペックです。
また、前向きよりも安全性が期待できる後ろ向きでの乗車は、身長105cm・月齢4歳頃まで可能。比較したほかの商品には後ろ向きに非対応のものがあったなか、長期間後ろ向き乗車できる点がメリットです。
安全性にこだわるなら、本品のように4歳頃まで後ろ向き乗車できる商品がおすすめ。後ろ向き乗車は、事故の際にケガのリスクを軽減できるのが利点。子どもの体重の3分の1を占めるとされる頭をシートの背もたれで支え、衝撃を分散できるといわれています。
続いて、取りつけやすさ・乗せおろしのしやすさの検証です。
取りつけやすさについては、取りつけ方法・装着後の工程数・取りつけできたか確認可能なインジケーターの有無・重さをチェックして評価しました。
乗せおろしやすさの検証では、新生児・1歳程度・3歳程度の子どもに見立てた人形を使用。軽自動車・ミニバンそれぞれに装着したチャイルドシートで乗せおろしやすさを確認しました。回転式かどうか・座面の高さ・どの向きでもリクライニング可能かなどを総合的に評価しています。
取りつけやすさも申し分ありません。装着方法にはISOFIXを採用しています。ISOFIXとは、本体後方にある2本のコネクターを車内の固定金具に差し込む取りつけ方法。シートベルトで固定するタイプより、取りつけミスが起こりにくいのが魅力です。
本品のコネクターは、サイドのつまみを軽く握るだけで簡単に引き出せました。車の金具に押し込むだけで、手早くカチッと固定可能。比較したジョイーの「アイ・アーク360°グロウ」はボタンを押しながらシートを押し込む必要があったのに対し、手間が少ないですよ。
シートのぐらつきを抑えて強く固定するための、サポートレッグを搭載しているのも利点です。きちんと固定できたか目視で確認できるインジケーターもついていました。装着前は赤、装着後は緑に変わるため、明確にチェックできますよ。
ただ重量は14.7kgあり、比較した全商品の平均が10.5kg(※執筆時点)であることをふまえると重めです。力に自信がない人は、無理せず大人2人で取りつけましょう。
乗せおろしのしやすさは、比較した全商品のなかでもトップクラスです。シートは回転式で、座面をドア側に向ければ楽な姿勢で乗せおろしできるのが利点。シートの向きにかかわらずリクライニング調節が可能で、子どもの体格や好む体勢に合わせやすい魅力もあります。
回転方法は、サポートレッグ上のレバーを握って軽く回すだけ。比較したジョイーの「アイ・アーク360°グロウ」はシートの向きによってレバーの位置が変わる仕様でしたが、本品は変わらないため操作がスムーズです。比較した回転式タイプのなかでも、非常に回転がなめらかでした。
座面が22cm以下と低めの設計なのもよい点です。比較したなかでも低床設計の商品は、子どもを高く抱き上げずに乗せおろしできる傾向がありました。本品なら、力の弱い人でも負担なく対応できるでしょう。
また、肩・腰ベルトと股バックルが自然に立ち上がる構造で、子どもを座らせる際に邪魔になりにくい点も優秀。比較した商品にはベルトを緩める際に押すボタンが見えない位置にあるものが多かったなか、目につく位置にある点も便利です。
続いて、機能性と熱のこもりにくさの検証です。
機能性は、リクライニング機能やサンシェードの有無・使用期間の長さなどをチェックして評価。熱のこもりにくさは、シートにあたためた電気あんかを10分間置き、設置前後の表面温度を測る流れを2回繰り返しました。2回の平均値を算出し、温度上昇率が低いものほど高評価としています。
機能性も良好です。リクライニングを5段階で細かく調節できる点が魅力。比較したなかでも5段階以上に調整できる商品は半分以下で、なかにはリクライニング機能自体がないものもありました。
「リクライニング機能がやや物足りない」という口コミがありましたが、シーンや子どもの体格に合わせてシートの角度を調節しやすい仕様。ヘッドレストの高さは9段階まで調整でき、子どもの成長に合わせて柔軟に使い続けられるでしょう。
肩ベルトと股ベルトが自然に立ち上がるオープンハーネスなど、使いやすい独自機能も評価を上げるポイントに。ただ、日光を遮るのに役立つサンシェードはないため、暑い時期は別の日よけ対策が必要です。
なお、使用期間は身長は105cmまでで、メーカーによると0~4歳が目安。11歳ごろまで使えるロングユースの商品には評価が及びませんでした。とはいえ、比較したなかには月齢12~15か月からしか使えないものもあるなか、新生児から使えるのはうれしいですね。
熱のこもりにくさも高評価です。電気あんかを置く前後の温度差は平均13.8℃。比較したジョイーの「アイ・アーク360°グロウ」は平均19.5℃の温度上昇が見られましたが、こちらは温度の上昇幅を少なく抑えられました。
なお比較したほとんどの商品が高評価を得ており、なかでも本品は温度が上がりにくい結果。比較した全商品の平均値15.9℃(※執筆時点)より約2℃も低い温度にとどめました。
比較したなかでも、本品のようにシートがメッシュ仕様で通気孔のある商品は熱がこもりにくい傾向が。「汗やムレなどを軽減する」という謳い文句どおり、夏場も快適に過ごしやすいでしょう。
とはいえ夏場の車内では、冷房などによる温度調整も欠かせません。長時間ドライブの際は適度に休憩をはさみ、シートにこもった熱を逃がすようにしてくださいね。
最後は、手入れのしやすさの検証です。
カバー類の着脱に複雑な工程はないか・汚れがたまりやすい隙間はないか・カバー類を洗濯機で洗えるかをチェックしました。
検証の結果、「本体カバーのみ外すのにやや力が必要」との意見が出たものの、肩・腰パッドは「面ファスナーとスナップボタンで手間なく外せる」と好評。ヘッドレストカバーも、内側にある2か所のゴムを取るだけで簡単に外せました。
比較したなかでも、ボタンや取り外すパーツが多い商品は、取りつけ方が複雑で手間がかかりやすい傾向が。一方本品は、工程がシンプルでパーツ数も比較的少ないため、カバー類の着脱はスムーズに行えました。
加えて、本体カバーの取りつけ方法は本体の溝にはめこむだけでOK。比較したボタンや紐で装着する商品は工程が複雑で手間が多めでしたが、本品なら慣れていない人でも簡単に着脱できるでしょう。
また、比較した「ジョイー アイ・アーク360°グロウ」のように手洗いしかできない商品と比べ、シートカバーが洗濯機で丸洗いできるのもうれしいポイント。縫い目が浅いため、食べかすや汚れが奥まで詰まる心配も少ないですよ。シートを長く清潔に保ちたい人にうってつけといえます。
新生児対応 | |
---|---|
安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX |
洗濯機対応 | |
回転式 | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 |
良い
気になる
月齢下限 | 新生児 |
---|---|
月齢上限 | 48か月(4歳)ごろ |
身長下限 | 後向き使用:40cm/前向き使用:76cm |
身長上限 | 105cm |
体重上限 | 18kg |
幅 | 後ろ向き:42cm/前向き:42cm |
奥行 | 後ろ向き:72~74cm/前向き:64~67cm |
高さ | 後ろ向き:46~58.5cm/前向き:67cm |
重量 | 14.7kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
その他機能 | 側面衝突保護機能、オープンハーネス搭載 |
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実物を見て購入したい人は、東京都・愛知県・大阪府・福岡県にある直営店や、全国の取扱店舗を要チェック。商品の在庫は、各店舗へ問い合わせてみてくださいね。
最後に、機能が豊富で快適に使えると高評価だったほかのおすすめ商品をご紹介します。
通気性重視なら、Cybexのシローナ Gi i-sizeがおすすめ。メッシュ素材のシートに加えて、シートの外側には多数の通気孔を搭載しています。熱のこもりにくさの検証では温度上昇幅が少なく、トップクラスの評価でした。カバー類は着脱簡単なうえ、洗濯機対応で手入れも楽々です。
ブリタックスレーマーのDUALFIX PLUSは、12.5kgと軽量で持ち運びやすいのが魅力。車を2台所有している人も、負担なくつけ替えできます。安全基準のR129に適合しており、機能性も十分。パッド入りの深いサイドウイング採用で、万が一の側面衝突時も頭部を保護する設計です。
新生児対応 | |
---|---|
安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX |
洗濯機対応 | |
回転式 | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 |
良い
気になる
月齢下限 | 新生児 |
---|---|
月齢上限 | 48か月(4歳)ごろ |
身長下限 | 40cm |
身長上限 | 105cm |
体重上限 | 20kg |
幅 | 44cm |
奥行 | 71cm |
高さ | 75cm |
重量 | 13kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
その他機能 | リニア・サイドインパクト・プロテクション、 新生児用インレイ・シートインサート搭載 |
サイベックス シローナ Gi i-Sizeをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
新生児対応 | |
---|---|
月齢下限 | 新生児 |
月齢上限 | 4歳頃 |
身長下限 | 40cm |
身長上限 | 105cm |
体重下限 | |
体重上限 | 20kg |
耐荷重 | 20kg |
幅 | 44cm |
奥行 | 74cm |
高さ | 55cm |
重量 | 12.5kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX |
タイプ | ベビー&チャイルドシート |
サンシェード付き | |
トラベルシステム対応 | 不明 |
ドリンクホルダー付き | |
リクライニング可能 | |
高さ調整 | |
洗濯機対応 | |
背もたれ取り外し可能 | |
ロングユース | |
回転式 | |
ベッド型 | |
コンパクトタイプ | |
折りたたみ可能 | |
サポートレッグ付き | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 | |
全面がメッシュ生地 | |
その他機能 | 新生児用インサート |
ブリタックスレーマー DUALFIX PLUSをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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