16インチの画面により「デスクワークの生産性を最大化する」と謳う格安ノートパソコン、Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD。「キーボードが打ちやすい、画面もきれい、起動が早い」と評判です。しかし、「スピーカーの音はそれほどよくない」という口コミも見られ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の10個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の格安ノートパソコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、格安ノートパソコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
インターフェースは豊富にあり、ハブがなくてもさまざまな機器と接続可能です。USB Type-A端子・USB Type-C端子が各2つあり、マウスやUSBメモリなどを接続できます。比較した商品の半数以上は非搭載だったLAN端子があるのも強みです。HDMI端子もあり、外部モニターに手軽に出力できます。
キーボードの配列にクセが少なく、タイピングしやすいのも魅力です。キーピッチは18.5mmと一般的な範囲内で、端の記号キーも小さくなっていません。打鍵時の底打ち感はあまりなく、適度な反発力があります。実際に使用したモニターからは「軽めのタッチで入力できる」「サクサクタイピングできた」と好評でした。
画面の解像度・明るさ・視野角は申し分なく、視認性は良好です。屋内ならテキストや画像がくっきり表示されます。口コミに反してスピーカーの音質もよく、比較した商品のなかではとくに低音から高音のバランスが取れていました。WEBカメラ・マイク性能も高く、滞りなく相手とコミュニケーションが取れるでしょう。
価格は114,900円(2025年3月時点・公式サイト参照)とお手頃です。しかし画面サイズは16インチと大きく重量もあり、持ち運びやすいとはいえません。バッテリー駆動時間も5時間55分だったので、携帯性やバッテリー持ちを重視するなら向きません。使用中に動作が重くなりにくいものを探している人はぜひチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ThinkPad E16 Gen 2 AMDは、中国の電子機器メーカーのLenovo(レノボ)が手掛けた16インチのノートパソコンです。CPU・メモリ・ストレージ容量の異なるさまざまなモデルがあるなかから、検証には公式サイト直販モデルのうちの1つを使用しました。
CPUにはRyzen 5 7535HSを搭載し、メモリは16GB・ストレージ容量は512GBです。ディスプレイには解像度WUXGA(1920×1200)の16.0型IPS液晶を搭載。効率的に作業できるよう、4辺狭額縁の筐体を採用して表示領域を広げました。立体音響技術のDolby Atmosに対応したステレオスピーカーを搭載しているのも魅力です。
本体のサイズは幅356.1×奥行247.7×高さ19.85mm。米国国防総省が定めたMIL-STD 810H規格に準拠し、過酷な環境下でも動作する耐久性を誇るとしています。1年間のプレミアサポートが付帯し、オフィスソフトのMicrosoft 365も1か月間無料で利用可能です。
今回はLenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDを含む、人気の格安ノートパソコンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の格安ノートパソコンを比較検証したところ、Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDには8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
あらゆる作業をサクサク行える処理性能を発揮しました。ベンチマークスコアを測定すると、マルチコアは平均8821.00pts・シングルコアは平均1497.67ptsを記録。マルチコアスコアは比較した商品のなかでもトップクラスで、動画編集など高い処理能力が求められる作業もこなせるポテンシャルがあります。
<連続したデータの読み書きのスピード>
<ランダムなデータの読み書きのスピード>
平均は2025年3月時点
HDMI端子があり、外部モニターへの出力もできます。比較した商品の半数以上は非搭載だったLAN端子を備えているので、有線でのインターネット接続が可能です。ステレオミニプラグがあり、有線のイヤホンやヘッドセットとも接続できます。
無線通信規格は、Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.0に対応。規格の合うWi-FiルーターやBluetooth機器と接続すれば、高速かつ安定した通信が期待できるでしょう。なお、SDカードスロット・光学ディスクドライブは搭載していません。必要であれば外付けデバイスの購入を検討してみてくださいね。
キートップの中央は緩やかに凹んでおり、指にフィットしやすい形状です。比較したなかにはキーがフラットな商品もありましたが、こちらは「フィット感が高い」「指が安定しやすい」と好意的なコメントが寄せられました。
タイピング音は静かで、作業に集中できます。耳障りに感じたモニターはほとんどおらず、「静かな場所でも使いやすい」「強くタッチしても周りに迷惑がかからない」という声が聞かれました。また、タッチパッドの反応も良好だったので、カーソル操作やスクロールなどを滑らかに行えるでしょう。
<タイピングの気持ちよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
CPUの種類 | Ryzen 5 |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 8821.00pts |
バッテリーの持ち時間(実測値) | 約5時間55分 |
良い
気になる
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 7535HS |
---|---|
CPUの世代 | Ryzen 7000シリーズ |
CPUコア数 | 6コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 1497.67pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 6145.10MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 4929.25MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 370.36MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 412.78MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面サイズ | 16インチ |
システム上の最大輝度 | 300nit |
解像度 | WUXGA(1920×1200) |
インターフェース | HDMI、USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-A(USB 3.2 Gen 2x2)、USB Type-C、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、有線LANポート |
ノイズキャンセル機能 | |
キーピッチ(実測値) | 18.5mm |
幅 | 35.61cm |
奥行 | 24.77cm |
高さ | 1.99cm |
重量 | 1840g(実測値) |
ThinkPad E16 Gen 2 AMDは、Lenovoの公式サイトにて販売しています。今回検証で使用した直販モデルの価格は114,900円(※2025年3月時点)です。値段は上がりますが、CPU・メモリ・ストレージ容量がよりハイスペックなモデルや、Office付きの商品も販売されています。
そのほかの取扱店舗は、Yahoo!ショッピングや楽天市場などのLenovoの直販店です。よく使用しているサイトであれば、ポイントを使って安く購入できますよ。
最後に、Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDとは違った魅力を持つ商品をご紹介します。
処理性能が高く持ち運びやすいのは、DELL Inspiron 14 5445。CPUにはRyzen 7・メモリは16GBを搭載し、複数のアプリを同時に開いてのマルチタスクを快適に行えるレベルです。バッテリー駆動時間は6時間19分と悪くなく、電源のない場所でも長時間作業が可能。画面は14インチと大きすぎず、持ち運びに便利です。
価格を抑えたいなら、DELLのInspiron 15を候補に。公式サイトでは6万円台(※2025年3月時点)ながら、CPUはRyzen 5・メモリは16GBを搭載しています。簡単な作業ならサクサク進められるでしょう。キーボードの配列にはクセが少なく、打鍵音も小さめ。静かなオフィスやカフェでも音を気にせずに使えるでしょう。
CPUの種類 | Ryzen 7 |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 9765.33pts |
バッテリーの持ち時間(実測値) | 約6時間20分 |
良い
気になる
CPUの型番 | AMD Ryzen 7 8840U |
---|---|
CPUの世代 | Ryzen 8040シリーズ |
CPUコア数 | 8コア |
CPUスレッド数 | 16スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 1723.33pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 1000GB |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 4947.56MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 4112.59MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 415.29MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 408.44MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面サイズ | 14インチ |
システム上の最大輝度 | 250nit |
解像度 | FHD+(1920×1200) |
インターフェース | HDMI、USB Type-A(USB 3.0)、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、USB Type-C(USB 3.2)、SDカードスロット |
ノイズキャンセル機能 | |
キーピッチ(実測値) | 19mm |
幅 | 31.40cm |
奥行 | 22.62cm |
高さ | 1.99cm |
重量 | 1611g(実測値) |
DELL Inspiron 14 5445の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
CPUの種類 | Ryzen 5 |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 7658.67pts |
バッテリーの持ち時間(実測値) | 約5時間13分 |
良い
気になる
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 7530U |
---|---|
CPUの世代 | Ryzen 7000シリーズ |
CPUコア数 | 6コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 1447.33pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 3739.66MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 3190.87MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 229.97MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 225.69MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面サイズ | 15.6インチ |
システム上の最大輝度 | 250nit |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
インターフェース | USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-C、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、SDカードスロット |
ノイズキャンセル機能 | |
キーピッチ(実測値) | 18.5mm |
幅 | 35.85cm |
奥行 | 23.56cm |
高さ | 1.90cm |
重量 | 1642g(実測値) |
Dell Inspiron 15 353を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
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