コンパクトさが特徴の、アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20K。「おいしい料理が作れる」と評判です。しかし、「調理に時間がかかる」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のTIGER(タイガー)やPanasonic(パナソニック)などの自動調理器・マルチクッカーとも比較。検証したからこそわかった、ほんとうのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較行いましたので、自動調理器・マルチクッカー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
自動調理メニューがないため、メニュー設定は実にシンプル。ダイヤル式なので操作も簡単でした。また、表示が日本語である点もメリット。比較したタイガー COOKPOTなど数値で表示された商品のように、説明書を確認する必要もありません。調理時間はレシピに記載されているため、できあがり時間も把握しやすいでしょう。
しかし、調理のしやすさはいまひとつ。かき混ぜ機能や炒め機能を備えておらず、自分で混ぜる工程が必要です。比較したなかにはパナソニック ビストロのように、自動で羽が回ったものに比べると、完全なほったらかし調理を叶えたい人には向きません。加えて、圧力調理も非対応。低温でじっくり煮込むため、「調理に時間がかかる」との口コミどおり、カレーや肉じゃがに5〜7時間要すため時短用としては不向きでしょう。
手入れもやや手間。内フタがないため洗い物は少ないものの、食洗機には対応していませんでした。内鍋には取っ手がなく、調理後は熱くて持ち運びにくいのもネックです。2,980円(執筆時点・公式サイト参照)の格安で購入できる点は魅力ですが、時短目的で自動調理器を検討している人は、ほかの商品を検討してみてくださいね。
実際にアイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
パナソニック
おいしく仕上がり調理も簡単。圧力調理もできるベストバイ!
オークローンマーケティング
100以上のメニューを自動調理可能!操作しやすいのも魅力
そもそも自動調理器とは、切った具材を投入しスイッチを押すだけで、料理を作れるアイテム。火加減の調整や鍋の確認などが必要なく、料理をほったらかせる便利な調理家電です。家を出る前にセットしておけば、帰宅と同時にできたてのご飯を食べられるのも大きな魅力。家事の負担を減らしたい主婦(主夫)だけでなく、夜ご飯をコンビニやスーパーで済ませている人などにもおすすめですよ。
プラスチック製品の日用品メーカー、アイリスオーヤマ。低コストかつ消費者の暮らしを考慮した製品作りに力を入れている企業です。ほかにも、家電から食品・収納用品ペット・園芸用品など、幅広いジャンルの商品を取り扱っています。
今回ご紹介するのは、陶器製の内鍋を採用したスロークッカー。料理が冷めにくく、鍋ごと食卓に出すことも可能です。また、遠赤外線効果により食材の芯まで火をとおし、旨味をじっくり引き出すと謳っています。
今回は、アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kを含む自動調理器・マルチクッカー22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各商品を実際に使ってみたところ、アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kには主に3つのメリットがありました。1つひとつ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
比較した大半の商品が10,000円以上するなか、市場の自動調理器と比べても安価。電気代も1時間あたり約3.1円(※)と、長時間使いやすい設計です。煮込み料理を手放しで作りたいという人にうってつけでしょう。
公式サイト参照(「弱」で27円/kWhで算出)。
モニター10人が実際に作ったカレーを試食すると、おいしさの検証はトップレベルの高評価を獲得。謳い文句どおり具材にはしっかり火が通り、モニターからは「形が残りながら、口に含むととろけるように柔らかい」「お肉は水分がありつつ、ほろほろと崩れる感覚」と好評でした。
比較したなかには、タイガー COK-A220KMのように野菜に芯が残り、お肉も硬く噛みきれないものも。低温でじっくり煮込むため、中まで火が通りやすく、煮崩れもしにくいといえます。
また、「おいしい料理が作れる」という口コミどおり、濃厚なルーのコクも感じられました。モニターからは「素材の甘味や旨味が引き立っていておいしい」という声も。煮込み料理のおいしさにこだわる人はもちろん、見た目と食感のギャップを楽しみたい人にもおすすめでしょう。
<おいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
また、メニューが数値表示のものは説明書を確認する手間がかかりましたが、表記は日本語。バックライトも相まって、見ればわかりやすく直感的に操作しやすいといえます。
さらに、調理時間がすべてレシピに記載されており、できあがり時間を把握しやすいのもメリット。機械が苦手な人でも使いやすいでしょう。
アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kにはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
また、煮込み調理はあるものの、圧力調理は非対応。比較した商品には、シロカ SP-5D151のように、スピーディな調理が叶う電気圧力鍋もあったなか、低温でじっくり煮込むため、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理に5~7時間ほどかかりました。
食材を冷凍のまま使えるのは利点ですが、「調理に時間がかかる」との口コミどおり、時短にこだわる人には不向きでしょう。
比較したオークローン クッキングプロ V2のように、圧力調理を含む全9種類の手動調理モードを備えたものに比べると、活躍の場は少なめ。低温で煮込むため、調理時間もかかります。夕飯のレパートリーを増やしたい人や、サッと煮込み料理を作りたい人には向かないでしょう。
また、内鍋には取っ手がなく、調理後すぐは熱くて持ち運びが困難。移動させるには、鍋掴みを使ったり冷めるまで待つなど、やや扱いにくさを感じました。とくに、カレーなどはこびりつきやすいため、早めにお湯へ浸けたほうがよいでしょう。
また、一般的な炊飯器より若干小さめながら、重さも3.2kgと軽量ではありません。設置場所を固定する場合は問題ないものの、毎回片づけたいという人にはやや扱いにくさを感じるでしょう。
使用人数の目安 | 1~2人用 |
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メニュー表記 | 日本語 |
種類 | スロークッカー |
圧力値の変更可能 | |
自動調理モードの種類 | |
手動調理モードの種類 | 保温、煮込み、スロー調理 |
本体奥行 | 21.3cm |
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本体高さ | 23.2cm |
重量 | 3.2kg |
コード長さ | 1.4m |
消費電力 | 60〜175W |
容量 | 1,600mL |
操作方法 | ダイヤル式 |
自動調理機能 | |
調理アシスタント機能 | |
カテゴリ検索可能 | |
アプリ連携可能 | |
圧力調理可能 | |
食洗機対応 | |
タイマー機能 | |
保温機能 | |
付属品 | レシピブック |
フタの開閉方法 | 乗せるタイプ |
最大圧力値 | |
自動調理モードの数 | |
手動調理モードの数 | 2モード |
追加熱・再加熱機能 | |
マグネットコンセント |
ここでは、アイリスオーヤマ スロークッカー PSC-20Kのデメリットをカバーできていた商品を2つご紹介します。どの商品にするか迷っている人は、あわせて検討してみてくださいね。
手動調理モードは、圧力・圧力蒸し・低温・無水・蒸し・炒め・煮込み・煮詰め・炊飯・発酵・保温の11種類。加えて、自動調理モードでは、専用アプリに登録されている約120種類のメニューを選べ、毎日違った料理を楽しめますよ。よく使うメニューを、30件まで本体に登録できるのも便利なポイント。2~6人用サイズなので子どもが複数人いる家庭でもこと足りるでしょう。
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