あらゆるシーンでハイパフォーマンスを発揮できると謳う高性能ノートパソコン、レノボ ThinkPad P16s Gen 2 AMD。口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のNew Dell G15やサードウェーブ raytrek R5-TA5などの高性能ノートパソコンとも比較。検証したからこそわかった、ほんとうのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較を行いましたので、高性能ノートパソコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
レノボ ThinkPad P16s Gen 2 AMDは、多くの作業をサクサクこなしたいビジネスパーソンにおすすめです。パソコンの要ともいえるCPUの性能が非常に高く、ベンチマークスコアは平均10,409ptsを記録。比較した大半の商品で平均5000~7000ptsだったなか、マルチタスクを高速にこなせるスペックです。メモリ容量も16GBと十分にありました。
アプリの起動やデータのコピーも非常にスピーディ。ストレージには256GBのM.2 SSDを採用しており、データの読み書きが高速で行えました。New Dell G15やraytrek R5-TA5などのクリエイター向けモデルには1歩及ばないものの、4K動画の書き出しもわずか3.8分で完了。ビジネス向けの多くのモデルが5分以上かかっていたなか、簡単な動画編集であれば難なくこなせますよ。
インターフェースがかなり充実しているのも利点です。HDMI・USB Type-Aはもちろん、USB4規格のType-Cコネクタも搭載されており、大容量のデータ処理も高速に行えます。外付けデバイスやHDDなどを接続する際も、別途アダプターやハブを用意しなくてよいのがうれしいですね。
WEBカメラ・マイク・スピーカーの性能も申し分ありません。カメラは映りも明るく、顔色が健康的に見えたのが魅力。マイクはノイズがカットされており、スピーカーの音声もクリアに聞こえました。画面は非光沢なので映り込みが低減され、見づらさは感じませんでした。オンライン会議にも外付けデバイスなしで十分対応できるでしょう。
バッテリーも比較的長持ちです。3時間程度しか持たない商品もあったのに対し、動画を連続で5時間29分再生できました。外出先や移動中の作業にも重宝するでしょう。負荷が大きめな作業時にはやや本体が熱くなったものの、ファンの音はそれほど気になりませんでした。周囲への雑音にもなりにくく、作業に集中しやすいですよ。
実際にタイピングしたモニターからは「軽いタッチで心地よい」「柔らかく軽めに打てる」と好評。キーの間隔が広く感じた人もいたものの、ほどよい反発感でリズムよくタイピングできました。中央にあるトラックポイント(通称赤ポチ)で手をほとんど動かさずカーソル操作できるのも便利。少しでも作業効率を上げたいなら、ぜひ本品をチェックしてみてくださいね。
2022年IDC調べによる
今回ご紹介するThinkPad P16s Gen 2 AMDは、16インチディスプレイとテンキーを備えた高機能ノートパソコンです。作業性と携帯性にこだわって開発されたプロユースモデルで、メーカーでは教育者・学生向けと謳っています。
複数のウィンドウを表示して作業できるよう、画面のアスペクト比は16:10に設定。最大約30.8時間の高耐久なバッテリーを採用しているうえ、急速充電規格USB PDにも対応しています。なお、詳細なスペックは以下のとおりです。
今回は、レノボ ThinkPad P16s Gen 2 AMDを含む高性能ノートパソコン15商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各商品を実際に使用してみたところ、レノボ ThinkPad P16s Gen 2 AMDには主に8つのメリットがありました。1つずつ紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メモリ容量も16GBと十分。比較したなかでも8GBほどの商品はマルチタスクで処理速度が落ちる傾向がありました。本品はその心配はなく、とにかく多くの作業を並行して進めたい人にとって助かるアイテムといえます。動画編集や写真の編集を多く行う人にはもってこいでしょう。
比較したなかでも、ストレージにM.2 SSDを搭載している商品はPCやアプリを高速で起動できる傾向がありました。本品のストレージも256GBでM.2 SSDを採用。傾向どおり、データの読み書きやアプリの起動をスムーズに行えるので、作業効率を上げたいと考えているビジネスパーソンにうってつけですよ。
ストレージへの転送速度は、読み込み4043.41MB/s・書き込み1998.27MB/sをマーク。読み込み2000MB/s・書き込み1500MB/s程度の商品も多かったなか、フルHDの動画編集も快適に行えますよ。多くの商品で5分以上かかっていた4K動画のエンコードもわずか3.8分で完了しました。
GPU性能4000~8000ptを記録したNew Dell G15やサードウェーブのraytrek R5-TA5などのゲーマー・クリエイター向けモデルには一歩及ばないものの、多用途に使用したい人にはふさわしい1台といえるでしょう。
クリエイティブ向けのPCよりGPU性能は控えめですが、簡単な動画編集であれば問題なくこなせるでしょう。
ちなみに、高負荷時には本体がやや発熱するものの、ファンの音は約42.7dBとほとんど気になりませんでした。比較した全商品の平均値約45.77dB(※執筆時点)よりも音が抑えられており、重い処理をしていても作業に集中できるでしょう。
WUXGA(1920×1200)の非光沢ワイドディスプレイにより、光の反射を抑えて画面が見やすかったのも利点。比較したなかでも非光沢液晶を採用している商品は、どの角度からでも画面が視認しやすい傾向がありました。映り込みを抑えられるので、作業中はもちろんのこと、映像鑑賞にも没入しやすいでしょう。
<打鍵感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
中央にトラックポイント(通称赤ポチ)が配置されているのも、比較した他メーカーにはない魅力。キーボードから手を離すことなくカーソル操作が可能です。トラックパッドの上部にもクリックボタンがついているので、さまざまな作業を手元でシームレスに行えますよ。
実際にモニターが使ってみると、広めのトラックパッドはなめらかでスイスイと指が動かせ、「意図した動きを思い通りにできる」「遅延も感じなかった」と好印象。クリック部分も押し込みやすく、長時間快適に作業できる工夫が見られました。
<タッチパッドについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したほとんどの商品でも充実していたインターフェースですが、一部には簡素化されており、別途アダプターやハブが必要なものも。本品は、マウスやHDDなどを同時に使用する際もドッキングステーション不要で接続できますよ。
一方で「間隔が広いため誤タイプしにくい」との肯定的な意見も。比較した全商品のなかでもタイピングのしやすさはモニターの好みによって評価が分かれがちでした。気になる人は購入前に実店舗で試し打ちをしてみるとよいかもしれません。
コメントは一部抜粋
レノボのThinkPadには、キーボード中央に赤いトラックポイント(赤ポチ)を搭載しています。マウスやタッチパッドを使わず、ホームポジションから手を離さずにカーソル操作が可能。好みは分かれましたが、慣れればスピーディに作業がこなせるでしょう。
ここでは、レノボ ThinkPad P16s Gen 2 AMDのデメリットをカバーできていた商品を2つご紹介します。どの商品にするか迷っている人は、あわせて検討してみてくださいね。
VAIO SX12(2022年7月モデル)は、12.5インチ・重量0.929kgとコンパクトかつ軽量なモデルで持ち運びメインの人におすすめです。YouTube動画の連続再生も6時間36分と長めだったので、外出先で充電切れになる心配は少ないでしょう。
打鍵感もサクサクと爽快で静か。キーボードには傾斜がついており、長時間の作業でも手首への負担がかかりにくいよう配慮されています。ビジネス向けモデルなのでカメラやマイク性能も良好。処理性能も十分高く、基本的なデスクワークであれば難なくこなせる1台です。
サードウェーブのraytrek R5-TA5は、ゲームや動画編集を行うクリエイター向け。電力消費をコントロールして「オフィスモード」と「ゲーミングモード」の切り替えができるのが魅力です。
実際にゲーミングモードで使用すると、基本性能は申し分ないうえ、動画のエンコードがわずか1.41分で完了しました。フルHDの非光沢液晶は反射が少なく、色の再現性も優秀。長時間の動画編集にうってつけなアイテムでしょう。
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